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暴力大将 75年~85年

2016年7/22ガラケー執筆し投稿 2022年11/18タブレット端末にて改稿開始〜

【 大阪府河内の暴力大将と呼ばれた喧嘩馬鹿 力道剛(りきどうごう) と日下部財閥の御曹司 日下部四郎(くさかべしろう) の命を懸けた潰しあいを大東亜戦争直前⇒連合軍占領下まで描いた怪作 尋常小学校編/中学校編/矯正院編/戦争編/戦後編/成長編/飛翔編の7部に分けて構成 私がこのマンガ読んだのは戦争編の後半 アメリカの駆逐艦強奪しガダルカナル島からの命懸けな脱出図るエピソードからでした 】


★なお旅客機墜落シーンでいきなり打ち切り 以降のドタバタについてはNET検索でお願いします 私はあのラストで良かった気がするんだよな


日本 マンガ作品

どおくまん 著

秋田書店 月刊少年チャンピオンにて

1975年〜1985年まで連載

単行本 全23巻



 偶には野生に戻りたい“ごりら”な貴方専用の…って私は何故こんな話を思い出したんだい!!。絵柄がとにかく強烈な漫画家“どおくまん先生と同プロ”が10年程月刊少年チャンピオンで連載していた作品です


女性陣には“キモいと嫌われ”子供には“怖いと言われる”キャラが勢揃い。東映ヤクザ映画のアレがジャニーズ系の爽やかイケメンに見える程の悪役顔なんでいきなり見せると死ぬ程笑います。大抵は。


ぶっちゃけ幼児やってましたから流石に前半の小学生編(とてもそうは見えない小学生(笑))~矯正院(中学生時代)~陸軍囚人部隊(財閥の陰謀?で中学生なのに成人扱い…ホントに陰謀だけですか?)までの話は知りませんよ


電子書籍(チャンピオン・コミックスの最終巻は出ないまま2011年電子情報で収録)で最初から最終回までしっかりストーリーは追えますから、私が読んだ84年~最終回までの雑誌連載中の読書体験談となります。


この作品と最初に出会ったのは酒瓶とゴキブリ、後なんかケモノ臭い叔父の部屋を当時中学生の叔母と一緒に掃除する羽目になった時でした。叔母の所に遊びに来る友人(♀)が持ち込むジャンプ、マーガレット、週刊少年チャンピオン“特に青い空を白い雲がかけてった”という長い題名のマンガが好きだった私はチャンピオンの名前を見た段階で“おもちかえり”を決断し、叔母と一緒に半泣きで汚部屋を片付けた後で許可を貰いました


勿論叔母の許可ですよ…年端もいかない、というか保育園通う前の子供と中学生に掃除させてた段階で叔父に所有権は無いです!!。

だいたい今気付いたんだが叔父は確か高校生だった筈。

何で泡盛の一升瓶の山あったんだろう?


目当てのマンガは当然掲載されておらず何か戦争やってるマンガをぽけ~と読んで。そのまま風呂の薪と一緒に燃やした記憶があります。鬼ですな我ながら。


※当時祖母の家の風呂は薪炊きでした。


この雑誌と再会したのは数年後“星のローカス”目当てで古本屋から買い込んだ時でして以降完全に戦争アクションマンガと思い込んだまま今に至ります。


…で私が読んで覚えているのはここからです。例によって当時の記憶弄りながらあらすじ書いてますから事実関係に勘違いや間違いあるやも知れません。

指摘箇所については随時訂正致します。

では。


【ヤクザじゃないよ(笑)俺達は愚連隊あがりの会社員です】


地獄と化したガダルカナル島からの脱出作戦、アメリカ軍の駆逐艦“ポーター級”を強奪し日本を目指す彼等は敵雷撃機に足を止められた後、付近にいた軽巡洋艦“オマハ級”部隊3隻と遭遇。

連れてきた仲間は元々囚人あがりだしまともな操艦も魚雷使用経験も有りません。…普通なら即座にメッタ撃ちにされて沈没。全員サメのご飯となる筈が、零距離射撃のカチコミ戦法という予想外の作戦で敵艦隊は全滅。


※ネタバレですが米軍側の巡洋艦が第1次大戦直後進水の4本煙突な旧式艦。速度は互角でも機動性は下。


主人公が仲間達を救おうとして倒れた煙突の下敷きになったり盗んだ駆逐艦も結局沈んでしまうんですがとっさの機転で生存者は全員脱出。

日本に戻る事は無理だった為、近隣の連合軍が居ない島でサバイバル。

大東亜戦争敗北まで生き延びます。


1946年、戦後彼等が復員したのは大阪の梅田。小学生の頃一目惚れした憧れの女性徒、麗子の家も実家も財閥の馬鹿息子の嫌がらせと空襲で影も形も残っておらず

“四郎”の陰謀で10年に渡り矯正院(今の少年院)→軍に居た主人公達は勿論仕事のツテなんて有りません。


主人公“力道剛”は自らが愚連隊の頭目となり当初は近隣のヤクザに好き勝手されていた闇市の商人達に味方。

闇市の番犬として戦後も旧日本軍の物資隠匿等、警察組織にいる元舎弟と組んで悪どい事やらかしてる天敵“日下部四郎”の悪巧みを復讐も兼ねてぶち壊し。


※具体的には存在しない事になってる隠匿物資をトラックとダイナマイトで強奪。灰色だけど無い物を盗んだだけです…という風にごまかします。


闇市を生活の糧とする孤児や市民の安全と生活を守った功績を買われ四菱財閥の支援を受ける形で総合物産会社を創業します。

当時読んでた私も凶悪犯みたいな顔のせいで完璧にそっちだと思ってたけど…


“ヤクザじゃないよちょっとやんちゃな警備員→会社員です(笑)”


見た目は極道が漏らすレベルですけどね


経済制裁で合法的にヤクザ壊滅作戦で非合法的に悪事を潰され立場を失った日下部財閥は解散。“力道剛”の復讐がひたすら怖い“中分けスーパーロングヘアーが間抜けな日下部四郎”も日本からアメリカへ逃亡。物語は“秋田書店の都合”で急展開を迎えます。


…いまだにあの雑誌も会社も迷走してるけどな。



【最終章は急展開。そりゃあ単行本化は無理だと思いました。】


 読む人の好みが変わったとかそういう訳ではなく、俗に言う“バブル”の直前の混乱期だったのですよ。中国じゃ民主化運動→天安門の虐殺事件。日本でもこの辺りから悪名高いオウム真理教やら統一教会やらキリスト教を偽る変な新興宗教が大量に湧いてきます。


雑誌も出版社も世代交代と迷走が始まり生き残れない会社が山ほど有りました。


そんな状況でしかも打ち切り前提で描かれてますから読んでて色々辛かった時代でした。事実私も80年代後半辺りから殆どの雑誌切ってます。


で、最終章はこんな風にねじ曲がりました。



“力道剛”は28歳になり(マンガ読んだ人は大抵驚く45歳の間違いだろうと…ぐっすん)取引先の娘と結婚。新婚旅行は当時定番だった熱海の温泉旅館。訪ねた宿で諦めていた初恋の人物との再会が待っていました。


小学生の頃、財閥の馬鹿息子に見初められその過程で好意を持っていた男の子は矯正院送り。実家も家族も離散させられ、それでも悪役“四郎”に振り向かなかったヒロイン“麗子”は温泉旅館の雇われ女将になっていました。


突然の再会、見違えるばかりに立派になった“剛”に近寄ろうとしますが側にいる“娘”を見て事情を察し静かに身を引きます。


その日…初夜の前に“剛”は離縁覚悟で妻となる娘に麗子との過去の経緯を全て告白。以降死ぬまで貴方を愛しますと本当に顔に似合わない決意表明を…ダメだ、今笑うのは本気で拙い


ちょっとほろ苦いラストになりました。


一方アメリカに逃亡していた全ての元凶は自業自得の結果に納得出来ずやさぐれていましたが尊敬すべき師匠や信頼出来るスポンサーが背後に付きついに再起を果たします


※ここら辺りの記憶が曖昧なのは勿論“四郎”が死のうが生きようがどうでも良かったからです。


天敵“力道剛”に再び勝負を挑む為、日本再上陸。関西へ向かう為、彼が選んだのは成田発日本航空の旅客機“もく星号”でした。


そして物語は1952年4月9日に“もく星号墜落”で突然に幕を閉じます。時代は未だアメリカ軍の占領統治が続いた頃、サンフランシスコ講和条約で日本が戦後から脱却するのはまだ遠い未来の話でした。



最後はこんな風に終わりましたが“編集部が付け足した長年のご愛顧ありがとうございますの大文字スーパーに(笑)”ガン泣き鼻水顔の元美形“日下部四郎”のドアップ付きです…全て台無し


散々悪どい事やらかした挙げ句、主人公の感動的な結末が全部どっかに行っちゃいました。


わざわざこんなシーン入れた作者の気持ちも無神経な編集部の対応も当然ながら事情を知らない子供には滅茶苦茶気持ち悪い最後でしたね。

勿論その雑誌は好きなマンガ“君はノルンだったかな?”のみを取り出しスクラップブックにファイリングの後、婆ちゃん家の風呂の燃料になりました。ちなみに焚き口のある部屋の周囲は爺ちゃんの趣味で兎小屋と山羊小屋があり異常にウンコ臭くケモノ臭かったです。


おかげで“暴力大将”“どおくまん先生”“日下部四郎”の名前を見ると未だにあの臭いが思い浮かびます(酷すぎる)


まあイカ臭いと言われないだけマシだと思ってくださいな。



【オマケ:日本航空もく星号墜落事故についての黒い噂】


 松本清張先生が亡くなるまで調べていたそうですが、実は米軍機に撃墜されていた説があります

当時は“朝鮮戦争”の最中、空軍では飛行ルートを通る民間機を対象に戦闘機による攻撃訓練を実行していました。


実は沖縄でもバレるまでやらかしてます

アメリカ国内では民間機や郵便配達機に対して誤射事件やニアミス、衝突事故が第二次世界大戦の前から発生していて大事になる前に禁止されていますが軍法裁判=最高刑・死刑で本格的に罰則儲けて禁止する様になったのは奇しくも“もく星号墜落事故”の後です。


事故現場に立ち入り出来たのは当時アメリカ軍だけ。原因ははっきりしないまま事件の幕は閉ざされました。


海外ではそれ以降もちょくちょくやらかしてますので、イタリアやドイツ、イギリス政府から何回も怒られています。

そっちも20世紀末になくなりました。


今や外国の民間機や大型哨戒機を攻撃訓練のターゲットにする阿呆は“中華人民共和国空軍”だけです。


本当に○ねば良いのに。




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