虚船シリーズ 98~99年
2016年6/21投稿 2020年1/15改稿開始〜
【地球は狙われている。倒すべきは虚船。闘え二代目青奉行・浅葱】
★物語のベースになってるのは "謎の円盤UFO" シリーズ。 レーベル廃止により歴史から抹消された物語でした。
日本ライトノベル作品
松浦秀昭 著
いのまたむつみ 画
1998年 虚船 大江戸攻防珍奇談
1999年 大江戸爆裂攻防記 虚船2
朝日ソノラマ文庫 絶版本
アニメ本編がそろそろ最終回ですので、やり逃げ(怒られるなきっと)感覚で書き留めときます。
…そうか!10年早かったんだあの小説。
(厳密には15~17年だけどね)
“甲鉄城のカバネリ”で調査兵団の人類最強キャラばりの機動力と駆逐性能を魅せたヒロイン「無名」に、強い既視感を感じたんです。
…この娘「浅葱」だわ……。
という訳でどういう訳で、迷走中の話題作はすっ飛ばし忘れられてしまった傑作「虚船」の話です。
朝日ソノラマ文庫として20世紀末に全2巻/松浦秀昭先生・著/イラスト・いのまたむつみ先生~レーベル廃刊に伴い絶版になってしまった作品ですので“ネタバレ有り”で進めます。
※表紙イラストは割と簡単に検索できます。撃墜した虚船の外壁を活用した防具に、連続射撃&シリンダーごと再装填が可能なリヴォルヴァーを構える美少女が主人公です(笑)
※但しこっちも読んだのは出版されてた年です。記憶曖昧ですから修正指摘があれば嬉しいな。
“カバネリ”が世界配信で大受けしたなら間違い無くこっちも売れると思いますが、再販化に挑戦する出版社&映像化を企画するアニメ会社はないもんでしょうか?
【舞台は江戸時代末期の天保年間・西暦1830年代/ペリーはまだ来てません】
日本は…いや地球は狙われていました。
遥かな昔から江戸時代末期迄、時の政府の厳重な警戒網をくぐり抜け様々な場所で家畜を人々を空から攫い(アブダクト)
時には内臓を奪い殺害する(キャトルミューティレーション)巨大な空飛ぶ博多独楽「虚船」の襲撃。
当初“天狗”あるいは“南蛮人”の仕業と恐れられていたそれは、偶然もう1つの勢力の“虚船”に助けられた与力「友野武次」により“宇宙からやって来た侵略者と判明します。
“博多独楽型”とは別の勢力“虚船”乗組員、謎の金髪碧眼な美少女と“でんぱ”で交信が可能になった「友野」は幕府上層部に建白書(名前はプロジェクト・ブルーブック)を提出。
時の将軍家/各藩主/皇室/老中による極秘会議の結果、幕府は江戸の治安を守る“東西南北の各奉行所”とは別に、日本全国に権限を持ち空からの侵略者に対抗する秘密奉行所“青奉行”を設置。
初代“青奉行”には協力者の言語(絶滅言語:コギャル語(笑))に堪能な筆頭与力「友野武次」が就任。
後に別勢力の“虚船”に誘拐され正気と引き換えに様々な科学知識を植え付けられた「安藤練三」を開発者とした様々な新兵器で日夜襲い来る様々な“虚船”と死闘を続けていました。
第1巻「虚船/大江戸攻防珍奇談」は青奉行設立から数十年後の天保年間。
老中水野による時代遅れな“天保の改革”が大失敗。
幕府上層部の混乱&陰惨な内部抗争、諸外国から開国を迫られた時代の物語です。
【虚船/大江戸攻防珍奇談】
初代青奉行「友野武次」は半ばご隠居。
※但し協力者との“でんぱ交信”は友野さんしか出来ない為、引退はしてません。
ギャル語美少女は不老キャラです
「ともちん元気ぃ」から始まる交信シーンは2巻ラスト迄、何言ってんのと突っ込み所満載でした。
美少女に片思い、いつか再び会う事を願っている「ともちん爺ちゃん」口がさない孫から、ロリコン呼ばわりされてます(笑)
2代目青奉行は孫で男装の江戸っ子美少女「浅葱」が後継となり“虚船”との終わらない闘いは続いています。
主な侵入コースとなっている瀬戸内海の無人島基地では、花火を応用し猿の「市郎」が操縦する“龍勢(江戸時代のロケット)”によってかなりの“虚船”が海の藻屑となっていました。
※撃墜に成功するとご褒美としてバナナ。
操縦する日本猿はローテーションで任務に付いてます。
出番無いけど六郎迄居ますよ。
奉行所本部は全国に支店を持つ大問屋の建物地下に設置。
「浅葱」は表向きその店のお嬢様。
従業員に扮した見た目ナンパな番頭と女ゴリ……もとい高身長にスイカを素手で握り潰す美しい女中(深くは聞くな)が本部戦力です。
命知らずのお馬鹿が櫓で身体張って監視する山頂施設。と高射砲群。
地上戦も想定し、ボロ寺に偽装した千手観音ロボや固定火薬式兵器。
女性、しかも10代前半の指揮官な主人公「浅葱」を中心に様々なキャラクター紹介と赤城山での“虚船”捕獲作戦。
暗躍する幕府上層部&火付け盗賊改め方との抗争を描いたのが第1巻「虚船/大江戸攻防珍奇談」です。
その他、青奉行サイドの登場人物には、刀の達人で「浅葱」に片思い中な純情武士。
巨大ロボットと大火力を愛する生臭さ和尚に苦労人な小僧さん。
心は常在戦場・最前線、いつも全身甲冑具足&長槍で待機している為、3日に1度は熱中症で倒れる爺ちゃん指揮官。
鎖による拘束と六角棒による殴打がアイデアの元な不老のキグルイ安藤練三(実は全身機械のサイボーグ)
1般人で深川の男装が趣味な辰巳芸者(名前忘れた)等、色々濃いキャラクターだらけです。
様々な事件を解決したものの自分の未熟さを痛感した「浅葱」は“青奉行”の役職を幕府に返上。
友人の辰巳芸者と共に自分を鍛え直す為尾張に旅立ちます。
【大江戸爆裂攻防記/虚船2】
前作“大江戸攻防珍奇談”から数年後、ワイロを使い新たに幕府上層部推挙で就任したガマガエルそっくりな3代目青奉行
「鳥居妖蔵」の正体は要人として潜入した“虚船のエイリアン”でした。
表向きは前作で損失した戦力&火力の再編成。
裏では有能なメンバーの拘束と収監。無力化を進め
相変わらず元気?にキグルッてる「安藤練三」を使い新型爆弾“ボンベイ”の量産化を進めます。
※鳥居妖蔵のモデルは朝鮮朱子学にはまり江戸末期に「蛮社の獄」で情報収集と防衛艦隊整備を提案した蘭学者&幕府幹部の抹殺、遠山金四郎を奉行所から追放=幕府滅亡を早めた奉行「鳥居燿蔵」がモデルです。
※ボンベイ…オカルトなヨタ話で放射能汚染が発生しない原爆で滅ぼされた街で察して下さいな。
小説でも敢えて原爆とは書いてないので“ボンベイ”で進めます。
「鳥居」の目的は青奉行の組織を使った日本制圧&食用家畜化でした。
事態に気付いた「友野」は“熊を殴り殺す美人女中”や純情武士と共に一路尾張へ→野郎の○○をにこやかにハンマーで粉砕する進化した「浅葱」さんと共に反撃と権力になびいた馬鹿共へのオシオキを開始。
※残酷描写注意の為、省略(笑)
生きてますよ。念の為。
追い詰められた「鳥居」は正体を現し地下に隠していた“虚船”で江戸城を攻撃しますが、青奉行には秘密兵器が有りました。
身長57メートルな巨大ロボット=阿弥陀如来像は必殺技で“虚船を江戸城ごと木っ端微塵に”
ありがとう阿弥陀如来!
修理代どうすんだ阿弥陀如来!!
ポカーンなオチをどうしてくれる馬鹿和尚!!!
勿論“虚船”の脅威は終わった訳では有りません。
“青奉行”と“虚船”との闘いはまだまだ続くのでした。




