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虹の彼方へ続く道 87年

集英社コバルト文庫は当時ライバルだった朝日ソノラマ文庫や角川文庫のジュブナイル部門と違って、エロシーンも残虐シーンもなかった徹底的に女の子向けのシリーズでした。

…今はどうだかわかりませんが(笑)


※書き手は意外とアレな人がいましたね。例:とんでもポリスとか…


映画のノベライズも意外と多く、ビデオ普及前はそれと特集雑誌がアニメや映画の副収入だったのですよ。


携帯は無線機。

パソコンはマシン言語理解して打たないと○すら書けない。

文章の作成は“文豪”でちまちまやってた昭和末期の高校を舞台にした物語です。

【1987年8月高校3年生の夏休み。2つの物語のささやかな後日談と最後の事件。そして彼等は進む道を決めた。…うん、どう考えても最終回です。】



 実は物語の途中までは覚えてるんですが、ラストがどうしても思い出せません。

今じゃ簡単には手に入らないので3つ目の物語のオチが知りたい方は申し訳ないです。


小林弘利さんの作品って初期の物語は大半が絶版だったりするから気長に探すしかねーですな。


実はこの話で聖クレア・ハイスクールの物語は完全に終わったと勘違いしてました。後2巻続いてたんです

今回の話を書くに当たって登場人物の名前がどうしても思い出せませんで、ネットで色々検索してびっくりしました。


妹から借りて読んでた「花むし」も大体その頃、お気に入りの連載が終わってしまいなんか手を伸ばさなくなりましたし、続きが読みたい物については結局単行本を待って購入してましたっけ。


考え方や趣味嗜好が完全に変わってしまった頃でも有ります

厨二病じゃありませんがなんか以降数年間変な方向に突っ走ってました。


まあ煮え切らないというか自分でもその頃のプライベートな記憶は思い出すのも嫌なんでとっとと進めましょう。


まずは2つの物語の優しく愉快な後日談からです。




【デートと言うより電波な主人公を心配し気分転換で連れて来られた、ある写真展示会の話です。】


 そろそろ将来の進む道を具体的に決めないといけない3年生「由季」はやっぱり悩んでました。


まあモノローグはいつも通り“ディア.マイダーリン”から始まる展開なんで恋愛要素は全く関係ありません(笑)


このシリーズ主人公達で多少なりとも恋が進展してる奴は「浩一&今日子さん」ペアだけです。


後の2人は天然と朴念仁ですからそもそもお色気要素もゼロだったりします。


…………哀れな(笑)


その日珍しく「邦彦」の誘いである写真展を見に訪れた彼女はある事件の後日談を知る事になります


1年生の冬に起きた

オオカミと狂犬病にかかった野犬「ラッキー」の事件は「浩一&今日子」が発見・造り出したワクチンと「秋」の恋人「芝田」の文字通り身体を張った献身のお影で症状が改善。


完治には時間がかかる為、未だに人里には戻れないとはいえ「芝田」の献身的な看護と同じ病気を抱えて2人きりで生きてゆく覚悟は出来ています。


元々写真の才能が有った「芝田」はプロのカメラマンとしてデビュー。

初めての個展のモチーフは恋人の「秋」と残る生命の殆どを眠る形になった「ラッキー」の姿でした。

前回の話でさらっと流しましたが狂犬病は完治不可能な病気です。


意識が有る限り壮絶な苦痛に苛まれやがて間違いなく死ぬ筈だった「ラッキー」は苦しまない形でいずれ訪れる最後を待つ形になります。


…薬殺よりは幸せで優しい最後なのかも知れません。




【その頃、映画館は阿鼻叫喚の地獄絵図状態でした(笑)ホラー映画でそれは普通に危ない。】


 由季が邦彦と静かに写真展を見ていた同じ頃、前回のドタバタで自縛霊からとうとう浮遊霊に昇格した「今日子さん」はついに待望の初デートを実行に移します。


相手は同じ部活の部長で誰かさんよりは意識してますが色んな意味でピュアな関係の「浩一」


張り切ってというかテンパった状態で映画館に入った2人?は映画が始まるまで気付いていませんでした。本日公開の映画は恐怖シーン満載のホラームービー


恐い話が何よりも苦手な「今日子さん」は映画館の中でポルターガイスト現象を起こしてしまい、本当の超常現象に観客は阿鼻叫喚の地獄絵図(笑)


次回は必ず内容を確認して映画を見ようと反省会開く愚か者達の姿が有りました。


※ここら辺り記憶曖昧ですが映画観たメンバーの中に保護者感覚で付いて来た後輩「詩織」も居たと思います。



…とまあ、高校生活最後の夏を充実してる主人公達ですが、やっぱり最後までトラブルに巻き込まれます。

今回の被害者というか騒動の元凶は語り手でもある「由季」でした。


とある日曜日の午後

人助けの為海外協力隊:邦彦

パスツール研究所に内定:浩一(+今日子さん)

自分のやりたい事って何だろう?やっぱり進路に悩む由季は不意に盲腸炎に


殆どの病院が休みの為、救急車と彼方此方の診療サービスを回った挙げ句、産婦人科病院に突入

何とか手術は成功しますが余計な噂が……(笑)


※ごめんなさいここら辺りのギャグも記憶が曖昧で微妙に捏造入ってます。


ここら辺りから微妙にシリアス展開が待ってますから現在デイリー・タイムスの見習い記者、山岸と新聞部が出てくる環境が整ったのは幸いだったかも知れません。


話はちょっとだけ戻ります。


由季の盲腸炎を手術する事になった医師(名前忘れました)彼の妻は重い妊娠中毒で意識不明のまま母子共に余談を許さない状態でした。


偶々手術した相手はよりにもよって昏睡中の妻にそっくり。

医師はある覚悟を決めて摘出した盲腸を盗み出します。


おそらくは救う事が出来ない未来の娘の代わりに彼が造り出したのはクローン人間でした。


※そこなお客さん「あ~突っ込みてぇ」な気持ちは分かりますがこの物語が書かれたのは80年代ですぜ。

当時はもっと超絶展開どころかギャグで数百万人が死ぬ馬鹿展開の物語は沢山有りました。


1作目といい2作目といい異形な科学体系や魔術が当たり前な異世界だから流して下さいな。


…誕生したクローン「ユキ」は成長抑制に失敗し短時間で17歳の姿に成長。

そのままでは死ぬと何となく自分の運命を理解した彼女は解決に奔走する医師を振り切り


偶々出会った事情を知らない山岸を巻き添えに病院を脱出。

ひとめ会いたいある人物を探して街をさまよいます。


記憶喪失になったと勘違いしている山岸と新聞部を巻き込んだドタバタ騒ぎが始まるのでした。


…とストーリーでわずかながらでも覚えているのはここ迄です。

ラストにユキから由季宛ての手紙を読むシーンがあったそうですが未だに思い出せません。


…前半の部分はしっかり覚えてたのに感心の本編を見事に忘れるとはなんかイヤな展開でも合ったんでしょうか?


どんなラストで改めて読んでどんな気分だったかはいずれこの物語と再開した時に書き直しますね。




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