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風と天使が踊る夏 86年

2015年11/12ガラケーにて執筆し投稿

例によって白アリ被害で現物が無い為、当時読んだ時の記憶を無理やり思い出してストーリーを再構成しています。


もしかしたら多少間違っている可能性がありますから

なるべく本を直接手に入れて確認下さい。


登場人物名は覚えてないから(イラストは覚えてるけどね)検索サイトで確認しました。

【平和な街の空を舞うB29爆撃機。乗り込んだのは高校生4人と幽霊の今日子さん。動かしているのは…】


 聖クレア・ファンタジーと名付けられた現在も活躍中の脚本家・小林弘利が集英社コバルト文庫で書いたシリーズはご存知でしょうか?


全部で5冊書かれたシリーズで何だかんだと妹のお勧めで内3冊までは読みましたっけ。

今となってはキャラクター自体は若干時代遅れになりましたが、折りに触れふと思い出す作品です。


小林弘利さんの作品は集英社コバルト文庫の頃の作品は結構読んでます。

初めて出会った物語がこれでしたからいきなりシリーズ2作目からスタートさせますね(笑)

まあ問題は無いと思いますよ。


出来ればアニメ、細田守監督にこのシリーズ撮って欲しいなと願いも込めて書き進めますか。




物語の舞台は“聖クレア・ハイスクール”学生名簿に公認の自縛霊「笹本今日子・享年17歳1945没」が在籍する学校で、偏差値は高いのに集まる生徒は変人ばかり。


街で起こる怪奇事件の元凶だったり、生徒が起こすトラブル(もっぱら新聞部)で又の名を“仏滅高校”と恐れられる?場所です


…流石に“本物の悪魔”や“ゴリラな雪女”“おっぱいドラゴン”“スイッチ姫”“男の娘な吸血鬼”“猫又幼女”は存在しませんが


(実はあの小説読んだ時思わず学校名確認しました。)


オオカミに変身する女子生徒にグレムリンは居ましたっけ


主人公達は

○いつか素敵な彼氏がな不思議系幼女(笑):由季

※簡単に言うとお馬鹿な小学生です(笑)


○腐れ縁な幼なじみで正統派主人公な:邦彦


○メガネをかけた頭脳系ちょっとマッドサイエンティストで今日子さんのお気に入り:浩一


○この物語から準レギュラーになるモグラ好きな元生物部員:詩織


以上のメンバーに他の奇人変人な生徒と毎回被害に会うファミマ店長「何故ローソンやセブンイレブンは無傷なんだよ(涙)」地元の変人受け入れ施設扱いな新聞社(前作:タイムトラベル・プリンセスの主人公と夫在籍、シリーズ1作目のトラブルメーカー山岸も就職)が絡んでゆく形となります。


ある意味最強なのは今回のヒロイン:今日子さんでポルターガイストな能力持ちです、苦手な存在は幽霊とホラー映画(笑)

自縛霊だから行動範囲は街中限定。

事故や事件から住民を守るから街公認の幽霊です。


物語は「由季」が夏休みも相変わらず細菌の世話をする為、科学部でマッドな生活している「浩一」の所に「邦彦」と遊びに行くシーンから始まります。




【1986年高校2年の夏休み・プール建設現場で見つかった物は過去の亡霊でした。】


 微生物と会話する男「浩一」は本日も助手の「今日子さん」と幽霊含めて総員2名の科学部でデート中、プール建設現場で起きたユンボ転落事故に巻き込まれます。


突然の振動に落ちそうになった科学部の標本や微生物の入ったシャーレは「今日子さん」が慌てて保護。「浩一」も落下物から守って貰えました。


「今日子さん」さんにお礼を言いながら「浩一」は事故現場へ、そこには偶々やって来きた幼なじみズと呆然とする作業員の姿が。


幸い怪我人はゼロ、落ちた筈のユンボも無傷。巨大な穴の中にあったのは何故か新品同様の“B29爆撃機”でした。


騒ぎを聞きつけ事故現場には…もとい既に爆撃機の操縦席に、前回「狂犬とオオカミの襲撃事件」で大暴れしたトラブルメーカー新聞部の先代部長で既に卒業生な「山岸」の姿が。


そして爆撃機の下には何故か匍匐前進で地面を探る謎な女子高生「詩織」の姿がありました。


機内には信管が取り付けられた新品同様の250キロ爆弾が満載

機銃にも実弾装填済。


慌てる作業員達に取り押さえられた変人共と入れ違いに警察&自衛隊そしてアメリカ軍が到着。

沖縄では定番行為な地位協定の行使で事故現場は完全武装したアメリカ軍により立ち入り禁止となります。


※別に安全の為の警備には文句無いけどね空気読めない田舎産まれの馬鹿者が悪ふざけで通りすがりの小学生に安全装置外した銃を突きつけたり、ライフル背負ったまま教室に土足で入り込んだりするのですよ


(どっちも小学生の頃実体験有り。バイク運転中いきなりヘリからサーチライト照射のイタズラ→危うく事故になりかけた事もあります。)


自衛隊と違ってイラクで嫌われた理由も大体想像付きます(笑)



校内は武装し意味もなく周囲を警戒するアメリカ兵と生物や植物の世話、いつも通り部活がしたい学生達が一触即発の緊張状態。


事態を重く見た学校側&警察&自衛隊はアメリカ軍と交渉。何とか現場以外の校内立ち入りを勝ち取りますが、何故か事故以来「今日子さん」が行方不明。

(そもそも姿も見えず声も聞こえない存在ですが)


同時に校内では不可解な事件が頻発します。


○弓道部は弓が壊され、図書室では戦争を扱った本が全てバラバラに


○警戒中のアメリカ軍の装備も盗まれバラバラに


○B29の影の下は不可解な土の盛り上がりが血管の様に広がり土壌は畑状態

※実は“詩織”が捜しているモグラ達が犯人。グレムリン達が土壌改良で誘導していました。


○とうとう街中で警戒中の警察官の銃までバラバラに破壊されました。


※例によってファミリーマートの雑誌コーナーも被害が有りましたがこのシリーズでは日常茶飯事なんで省略します(笑)


監視カメラにはトラブルの直前店内に入り込む霞の様な存在が映っていました。

事態にパニクったアメリカ軍と疑われた学生達。

疑惑の目は行方不明中の「今日子さん」に向かいます。


うっかり疑惑を書いた飛ばし記事を出した新聞部に激怒し再び学校に乗り込んだ「山岸」に「今日子」の無実と行方を捜す主人公達。


変人共に慣れている校長筆頭に先生達も協力し彼等は敢えて不文律だった「今日子さん」の自縛霊になった過去に向き合う事になりました。



【1945年7月本州無差別爆撃作戦中のある日の出来事】


 本土決戦の為、迎撃行動も特攻作戦も戦力温存の為出られない戦争末期、軍需工場の攻撃から低高度での市街地無差別爆撃に切り替えたとたん爆撃隊は不可解なトラブルに遭遇する様になります。


コードネーム・グレムリンは航空機のエンジンにトラブルを引き起こす厄介な現象でした。


今では奇人変人と脳天気な住民が暮らすこの街にも、その不可解な出来事が原因となってある悲劇が起きてしまいます。


エンジン・トラブルで乗員が脱出したB29爆撃機はある屋敷を逃げ遅れた住民ごと木っ端微塵に吹き飛ばしました。


墜落場所は現聖クレア・ハイスクールのプール建設現場。

亡くなったのは旧笹本家の1人娘「今日子さん」でした。



【B29は再び空へ…】


 破壊工作事件の犯人は事故で飛行機の中で封印されていた霞状のグレムリンと呼ばれる微生物。


幽霊嫌いな「今日子さん」はおそらくあの爆撃機の中に閉じ込められている可能性が高い。


事態を理解した主人公達はB29へ向かいます。

山岸の小芝居で混乱する警備体制をすり抜け彼等+詩織は飛行機の中へ、個室に閉じ込められていた「今日子さん」を助け出します。


霞状のそれは何故か兵器や戦争に関わる物に害意を持ち分解する。

ならば何らかの方法でグレムリン達の注目を集め街の外に誘導しよう。


ならば、この街で1番大きい兵器・爆撃機をポルターガイストで飛ばしてしまえ。


主人公達を乗せ「今日子さん」の能力で空に浮いたB29にグレムリン達が集まり始めます。

街境の海を目指すB29に集まったグレムリン達は徐々に飛行機を分解。

ルートに沿って先行する山岸率いる新聞部は落下物からの避難誘導の為、地上から支援。


事態を理解出来ないアメリカ軍は撃墜の為にヘリを投入。

傍迷惑な空中戦が始まる寸前、グレムリン達は武装ヘリに襲いかかり結局犠牲者ゼロで不時着させます。

途中、部品落下とヘリの被害でパネルごと落下した“詩織”の事故は有りましたが新聞部の活躍で救助が間に合い、B29はやっと海岸線へ

そこで思わぬ問題が発生します。


自縛霊の“今日子さん”は街から出られなかったのです。

途方に暮れる彼等を助けてくれたのはグレムリン達でした。


雲状になったそれはB29のエンジンを修理再起動した飛行機を低高度でゆっくり海に誘導。

主人公達が海に落ちたのを確認したグレムリン達は飛行機をより高くより遠く海に向け飛ばします。


無事海岸に上がって消えてゆくB29を眺める主人公達。

不意に空を見上げるとそこには着物姿で同じ様にB29を眺める少女の幽霊が…。


高校2年の夏休み彼等は初めて「今日子さん」を目撃したのでした。





後日談として

コンビニ(例によってファミリーマート)の食品等をクッションに生還した詩織さんは結局3人目の科学部部員となり浩一&今日子さんのドタバタに付き合う事になります。


グレムリン達は海外で色々やらかし問題になってますが死者は出てませんから問題ないと「由季」は逃げました(笑)



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