GLAY 86年
北海道出身のロックバンドではなく
たがみよしひさ原作の唯一の映画化作品
…仕上がりは共演作「ガイバー」のオマケでしたからいまいちですが、オープニングシーンだけはイケてる作品ですよ。
エロシーン含めて後はアレですが(笑)
【“地獄の沙汰もオレ次第”がキャッチフレーズな、たがみよしひさ原作アニメで唯一の映画化作品】
※サブタイトル:デジタル・ターゲット。
エロ描写満載で主人公は大抵“ヒモ”か“人間の屑(笑)”信濃の“駄目人間製造機”と呼ばれた「たがみよしひさ」
兄で同じく伝説的なヒット作品がある漫画家なのに何故かアニメ化も映画化も縁がない「小山田いく」と違ってそこそこ映画化やアニメの企画がありましたが、
大人の事情で完全放映禁止となったテレビドラマ「軽井沢シンドローム(凄いヤな噂がある実写版)」といい
製作サイドが色々やらかして作者自身が悪夢と断言した「超攻速ガルビオン」といい運が悪いとしか書き様の無い人生を全力疾走してる人です。久しぶりに検索したらブログで身体壊して長期入院中となってました。
復帰は本当に難しそうです。
※軽井沢シンドロームはオリジナルビデオアニメバージョン有るそうですが。ゴメンね生理的にあの主人公嫌いです(笑)
同じ“屑”で“ヒモ”な“我が名は狼”の主人公は結構お気に入りで長い間単行本持ってたのにエラい差がついてますな。
「エリア88」や「ガイバー」「危険がウォーキング」に「宇宙家族カールビンソン」未だに夢に見る“少年キャプテン”の目玉作品の1つで当時は新刊が出る度、バイト代や食費削って購入した作品です。
映画化が決まった時、オリジナル・サウンドトラック(当時は勿論レコード)購入。
運良くカセットテープからMDに落とした曲を聴きながら書いてます。
例によって地方上映もテレビ放映も無し、いずれ書きたい「MDガイスト」同様、随分後になってビデオで観ました。
まあアレです。
ストーリー展開は雑
映像も演出も今では相当劣化した作品ですが果てしない鬱展開が続いて真っ暗闇なイメージしか無い話を無理やりハッピーエンドにしたのは大賛成です
(特にあの作者のヒロインの扱いは松本零士並みに酷い。容赦なくなく陰惨に殺します。
珍しく1人しか死んでないのは“我が名は狼”ぐらいですかね)
…原作3巻のヒロイン“ナゴシ”の「羅阿羅ことシェア」
の酷い扱いは本気で笑いました(笑)
まああの娘は正体が“アクセス端末”でしたし映画版ではポンコツと化した「リトルママ」システムの老朽化でタウン住民ごと廃棄されたそれは人間にパーツ移植という無茶をした結果、更に壊れました。
【死神と呼ばれた男:タウン三〇三所属・C級戦士グレイは今日も元気です】
※多少の悪ふざけはご容赦下さい。
基本生存者無しのデスゲームだから真面目にストーリー書くと陰惨なんだよ
西暦2588年・人類は各町に別れ都市管理コンピューター「リトルママ」や端末アンドロイド「シェア」の支援を受けながら僅かな資源の獲得の為、志願兵同士による陰惨な内戦を続けていた。
A級~F級のトゥルーブスは、最下級の庶民と違い常に“戦死の可能性”は有るが衣食住の全てが優遇され、殺した敵対タウンのトゥルーブスの命と戦争参加で貰えるポイントで最終的には市民に昇格。
自然環境も生活環境も中央管理コンピューター「ビックママ」によって完全維持された市に住む事ができて餓死の恐怖も戦死のリスクも無い世界で生活出来る。
最低の環境ピープルからシチズンを目指し人々は銃を取る。
主人公グレイの幼なじみで恋人「リップ」は全てに絶望し主人公を見捨てた。
「さようならグレイ」
彼女のそばに寄り添う新しい男「レッド」を連れてリップは去った。
…数ヶ月後相変わらず貧民窟で暮らす「グレイ」の下に「レッド」は再び現れる。
彼女の遺品となった「Rip!」と書かれた穴の空いたヘルメットを持って…。
「あいつは惨めに死にたくなかっただけなんだ…なのに何故こんな事に…」
遺品となったヘルメットと彼女が残した最後の言葉
「さようならグレイ」
を胸に…主人公に戦いのノウハウを教えやがて兵士を回収する監督官となった「レッド」の下で、老若男女容赦なし・味方を見殺しにしても必ず生き残る「死神グレイ」は誕生した。
…ここ迄で第1話、動画サイトで観れる映画版のオープニングシーンです。
作品の厳しい評価に原作者の体調問題。
DVD化はあのジブリ反乱スタッフの全力投球な嫌がらせ作品、またの名を“エロラピュタ”(DVD化おめでとさん)「バルデュス」並みに困難な作品ですからしてネタばれ上等で進めます。
「ところでグレイ、リップって誰?」
「昔の女…」
「彼女はどうなったの…」
グレイは穴の空いた自分のヘルメットを指差し無言で説明します。
味方は“KV2重戦車”に“機銃付きのバイク”と同じく“機銃付きのジープ”だけ
敵は13台の“マルダー対戦車自走砲”と“2号指揮戦車”多数の“装甲兵員輸送車”に支援物資を満載した多数の“トラック”
例よって戦死は確実な状況下、新米F級トゥルーブスのヒロイン「ノーヴァ」は冷酷なだけでなく敢えて自分が貧乏くじとなって戦う「死神グレイ」の本当の姿に気付いてしまいます。
仲間のほとんどが戦死。またもやかろうじて生き延びた「グレイ」と「ノーヴァ」は迎えに来る筈の「レッド」とすれ違う形で“タウン三〇三”に帰還。
初めて「グレイ」の住処を訪れた「ノーヴァ」は「なんだか臭いわここ」と大激怒。強引に自室に強制連行し1夜を共にしました(笑)
翌日クラスアップ登録の為に端末アンドロイド「シェア」のもとを訪れた2人は「レッド」の乗った回収車が殺してもポイントの付かない存在レジスタンスとの戦闘で交信途絶となった事を知らされます。
何故か救援戦力を出さないリトルママを見限り「レッド」の救援の為「グレイ」はタウン三〇三の倉庫からバイクみたいな装備を奪い脱走。「ノーヴァ」もしっかり巻き込まれ共に戦場へ向かいます。
奪った装備はタウン三〇三のトゥルーブスが手にしたことがない桁違いの性能を持った最新鋭の空中機動兵器でした。
追撃して来た今まで見た事がないロボット兵器をビームやミサイルで呆気なく殲滅した彼等は気付いてしまいます。
「今までタウン三〇三は戦死者調整の為、わざと粗悪な装備を提供していたんだ」と
陰惨な内戦の真相を知ってしまった彼等は行方不明の「レッド」共々全てのタウンからの抹殺対象となります。
※原作ではタウン424の生き残りでレジスタンス組織“シダラ”の元トゥルーブス「リー」が登場。
ナンバー1桁代のタウンからの襲撃の中乱入して戦況をひっくり返したグレイ達とレジスタンス上部組織“ナゴシ”まで行動を共にしタウンの装備格差とレジスタンスの正体(老朽化による機能不全でコンピューターが破損、タウン機能がなくなり存在しない事になった)を説明しますが映画版では出番無しです(笑)
…説明無いから謎のまま
「リー」の代役は原作3巻で登場する500歳の機械化爺さん「ロバートJデミトリー」が代役。
爺さんも加えて荒野でナンバー1桁台のタウンの無人兵器と戦いながら、レジスタンス組織“ナゴシ”に接触。意外な事実を知ります。
レジスタンス“ナゴシ”には人間は残っていませんでした。狂った管理コンピューター「羅阿羅」の下、人間は全て洗脳され機械化。
中央管理コンピューターを追い落とし自らが新しい“ビックママ”に!
誘拐された“レッド”も既に洗脳&機械化済、激戦の末“レッド”を破壊。
次いで実は管理コンピューターを作り出した張本人“ロバートJデミトリー”は自らを犠牲にして“ナゴシ”の管理システムを破壊。
シティを目の前に羅阿羅は機能を停止します。
…やっとたどり着いた“理想郷シティ”そこに居たのはアンドロイドだけでした。人間の願望をサポートする為に創られた“ビックママ”は計算を重ねた末「人類は滅亡を望んでいる」と判断。
現在のトゥルーブスによる終わらない殺し合いを演出していました。
グレイとノーヴァはナゴシから奪った装備で“生身で”ビックママに挑みます。
シティが崩壊したのは10時間後の事でした。
…とまあ後半は強引な駆け足状態でもっぱら説明シーン。
やっぱりストーリーは多少変更して(鬱展開は本気で止めよう)リメイクして欲しい作品です。




