提督の戦艦 THE ADMIRAL 08年
2015年11/7投稿 2020年5/2改稿開始〜
【 多くの敵を沈め奮闘した黒海艦隊の英雄で帝政ロシア最後の海軍提督アレクサンデル・ヴァシリーエヴィチ・コルチャーク中将。 ソビエト連邦政府に最後まで抵抗したが為に不等に貶められたヒーローと内縁の妻だった女性アンナの名誉回復の為に描かれた物語 ボリシェヴィキが行った125万人を越える白軍兵士&避難民虐殺とロマノフ王朝資産強奪の冤罪押し付けられ処刑された人物で 映像化企画が通り映画完成したのはソ連崩壊から16年後の事 何処もそうだけど実行犯や被害者が生きてる間は作り手主観の映像作品で迂闊な告発は出来ません 報復や自称正義の味方達による焼き討ちも有り得るから 】
★諸説有りますが第1次大戦では水雷艇でドイツ巡洋艦4隻.駆逐艦8隻.輸送船11隻沈めた記録残ってます どう考えても黒海艦隊の全体戦果でしょうが英国の全戦艦部隊が上げた成果より上です。
☆60年代後半〜70年代終わり辺り迄 戦争犯罪者を探し出し殺してしまえ……という事案がヨーロッパ全域で頻発しました 結局人違いだった事例も多く、その辺りの話は何れ機会が有ればネタにしようかと考えてます 日本でも放映禁止になったドキュメンタリー映画で出演者が無関係な人物を本当に殺してしまった事例有ります 精神鑑定と年齢鑑み巫山戯た話ですが数年で野放しになった筈ですが……勿論長生きは出来ませんでした。
原題:Адмирал
提督=コルチャーク中将の階級から
ロシア共和国 劇場公開作品
2009年 日本DVDセル⇒以降CATV等で放映
初稿書いた当時、期待とは裏腹に海戦場面は冒頭部分のみ 物語の途中からクローズアップされた人妻ヒロインとの道ならぬ恋とやらにげんなりし 史実の再現だから何処にどう転んでも悲惨な結末が待ち構えているのは自明の理だったので書き直す事自体あまり乗り気では無かったのですが 偶々動画サイトで久し振りに ジャニス・イアンの "Willyou Dance? 77年 (確か岸辺のアルバムってドラマの主題歌になってました。)" を聴く機会が有り 和訳された歌詞がまんまこの映画の主人公とヒロインが辿る悲劇的な結末を揶揄するかの様に美しく優しく歌い上げてたもので物語を再構成してみたら行けるかもと思い立ちました 少しづつ書き直してみたいと思います。
発売されてからかれこれ10年以上 流石に大抵の店じゃラインナップから外された可能性大 当時何故邦題がアレなのか疑問でしたが史実調べてみるとコルチャーク提督の最初の躓きは 自身が座乗する黒海艦隊の旗艦で有り弩級戦艦 皇后・マリーヤ が1916年原因不明の火災事故により爆沈した事から始まったらしく "映画であの辺りを史実通り描写していればあながち的外れでも無かったのかも知れません⇒やってませんけど(笑)" ちなみに皇族級戦艦は全てロマノフ王朝の歴代皇帝と皇后の名前だった事から不幸な結末を辿り 2番艦 皇后エカテリーナ2世はロシア敗戦でドイツに接収される前の1918年に自沈処分となり 3番艦 皇帝アレクサンデル3世は名前や持ち主がコロコロ変わった挙げ句、1937年にフランスで解体処分 4番艦 皇帝ニコライ1世は建造途中で放棄。
海軍そのものがロシア革命と直後始まる内戦による混乱で人材は払底 その後スターリン政権下で行われた現役将校の大量粛清 独ソ戦における戦力地上戦転用により事実上壊滅。 艦隊戦力の再編とソビエト海軍としての水上艦艇再建が事実上始まったのは朝鮮戦争が停戦状態となりフルシチョフ書記長が就任してからの事 尤もそのソ連も崩壊しウクライナ海軍とロシア海軍に分かれ敵対する形になりました そもそも資源国で必ずしも海外領土を必要としていない以上、外洋進出が可能な大艦隊なんて無駄遣いの極みなのかも知れません。
【……と言う訳で彼之5年振りにとあるレンタル店に1本のみ運良く残ってたから借りて見たのだけれど 正直アサイラムかアルバトロスのポンコツホラー映画の方がマシです (苦笑) 主人公が普通にど屑だわ 場面転換の繋がりが雑で物語として成立しないわ 音楽やBGMは何かもう本編に喧嘩売ってる様にしか思えない 唯一其々の場面だけはしっかり再現してて……とまあこんな感じですので ある程度本編無視し、物語が成立する様に弄ってます。 ストーリーそのものは変えてませんので偶々DVD手に入れ見終えた後、詐欺だと怒られたら謝ります でもつまんない映画をつまんなく書いても楽しく無いのでね。】
★それにしてもこんな内容で本当に主人公達の名誉は回復したんでしょうか?




