聯合艦隊司令長官 山本五十六 11年
帝政ロシア海軍の英雄の話の前に……
色んな意味で誰にも相手にされなかった映画の話です(笑)
恥ずかしいから海外のセールスは止めて下さいね東宝さん。
【突っ込み所満載の何か色々上手く行ってない感が本当にアレなダメ映画です】
※正式名称はタイトルの下に“大平洋戦争70年目の真実”と入りますが、嘲笑いたくなる程デタラメですから無視します嘘はダメですよ嘘は…(笑)
日米開戦70周年記念に本当に久しぶりに大平洋戦争を描いた戦争映画なんですが“右”からも“左”からも、そして遺族からも“怒られない事”を前提に作り上げただけでなく
“マスコミ”という1番関係させちゃいけない無節操な存在を絡めてしまったから思わず「監督どっちの味方なんだよ」とハリセンかましたくなる映画です。八方美人はあかんわな……。
今時の映画としてCGを多用した特撮は頑張った……盛り上げ方が下手だったからマイケル・ベイの“パールハーバー”より酷いけど。
主人公も他の脇役達も何か影薄い
…というか誰が主人公か本気で分からん。
玉木宏が演じた無責任な新聞屋が主人公で良かったんでしょうか?
CGで手間暇かけて再現した空母「赤城」や戦艦「長門」が見所な作品という事で今回は無理やりまとめて逃げようか?と本気で思いました。
※ミッドウェー海戦で炎上する空母の映像や明らかに少ない空戦シーンは論外。
米軍がカラーで撮影した現場映像には勝てません。
……まあ正直書きましょうか。
気持ち悪かったんですよ。
【先に書いときますね、空気読めないあの主題歌は本気でどうでも良いです(笑)いっそのことAKB48でもOKでしたよ。】
気持ち悪かった理由はそっちじゃないです。ぜったいこいつ映画の内容理解してないなと、爽やか過ぎてイラッとはきましたが(笑)
タイトルがアレですから多分主人公?山本五十六を悪人にも無能にもしたくなかったのはわかります。
でも悪いのは陸軍でも事態を理解出来ない無能な同僚でも無責任にはやし立てる民衆やマスコミでも無いですよね?
実は日本降伏後、すぐに出版され設立間もない海上自衛隊の副読本にもなっていた
「海上護衛戦」箸:大井篤、という本があります。
当時連合艦隊の補給や陸軍の海上護衛の責任者だった著者は日中戦争の頃から開戦によって起きる損害予想を立てて上申書を提出しています。
映画の中ではわかりやすい悪役のオジサンが「やってみないとわからない?」と間抜けな寝言言ってますが同じ様な警告が海軍の現場責任者だけでなく、陸軍の首脳部からも出されていました。
実際の所、中国大陸で活躍?する陸軍に対する縄張り争い。
アメリカ政府による経済&軍事的な徹底的圧力に負けて、主人公?山本五十六が聯合艦隊司令長官に就任する前から開戦は決定事項。
様々な情報分析から間違いなく勝てないという本末転倒な結論が出ていました。
ちなみに連合艦隊を壊滅に追い込んだ、エセックス級空母11隻は1938年から同時建造開始。F6Fヘルキャット戦闘機は翌年初飛行。搭乗員やパイロットの集団養成はそれ以前から準備が始まっていました。
まあ戦闘は始まってなかったけど戦争はとっくの昔に始まっていたんですよ。
何故か学校ではそこら辺りの授業受けませんでしたが……。
教えたら都合の悪い事でもあるんでしょうか?




