表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
429/1232

チェイシング/追跡 09年

2024年1/15〜1/16 タブレット端末にて執筆し脱稿 新規割込み投稿

アメリカ合衆国ヤングアダルトノベル界(要するにあっちのラノベ 大人や幼児向けの其れはペーパーバッグと卑下される)の大御所ロバート・コーミア氏の代表作"心やさしく"を映画化したけど3年近く劇場公開すら決まらなかった問題作 日本未公開でトンチキ映画専門のミッドシップでDVDレンタル開始〜殆どの店舗でレンタル落ちしラインナップから消えてます 評価が分かれるので見るなら自己責任で もし可能なら原作小説読んでからの方がより楽しめるかも

【 道を踏み外す罪人(ヒト)には二種類が存在する……欲望に抗えない者か、或いは責任や困難が伴う苦痛から逃れたいと逃げ回る者か 物事をなるべく単純に二極化するのが大好きな1神教(イデオロギー)の自覚無き愚かな奴隷は多分永遠に間違え続けるんだろうなと嫌な気分になること請け合いなヤングアダルト文学作家が晩年に遺した絶望の物語 そりゃあ早死にするわな、こんな事ばかり思い悩み小説書いてたら(苦笑) 】


★故 森田童子さんのヒット曲"ぼくたちの失敗"の歌詞をまんま毛唐風にアレンジした様な作品 CD持ってるけど私この歌ジメジメしてて大嫌いです


原題:TENDERNESS

本来は"心やさしく"だけど"脆弱(ぜいじゃく)"のダブル・ミーニング

2006年アメリカ 劇場公開作品⇒2009年に公開延期

日本未公開 2011年にDVD化しレンタル

❖殆どの店舗にて取扱い終了

原作:ロバート・エドモンド・コーミア TENDERNESS 1998年

翻訳版は"心やさしく"のタイトルで2002年徳間書店より


 令和6年1月15日 気温は既に18度程度となった此処沖縄はそろそろ菊や牡丹の花が終わる頃 かれこれ10年ぐらい前に相棒(ワンコ)の散歩がてら道端で干乾びかけてたから種回収 多分芽は出ないなと思いつつも駄目だったら養分になるかと定期的にばら撒いてたら何時の間にかすくすくと 今年は隣近所より一足遅れで大量に咲いたので私の部屋の窓にはメジロの群れが……多分お目当ては蜜かな? さ来週辺りに桜の開花も始まるから当分家の庭は樹々の間でかくれんぼしてる奴等の天下です 咲いた側から根刮ぎ食われるので桜見物は隣近所の其れを散歩しながら堪能することにしてます 割と頻繁に咲く薔薇はミツバチとオオゴマダラが占拠中、夜になると一段と香り強まるから色んなモノが飛んで来ます


テロ組織ハマスによる民間人虐殺とレイプに誘拐から始まったガザ地区の戦闘は100日経過しても一段と過激化 なんせ民間人の中にいけしゃあしゃあと紛れ込んでるテロリストを殺処分するなら庇い立てする連中も勿論同罪だしそもそも軍服を着ない形での戦闘行為は端からハーグ交戦協定違反 国際法でも戦闘区域に敢えて居座る自称市民とやらはテロリストの協力者とみなされるので幾らBBCのアラブ系ジャーナリストや中国の奴隷頭気取りなリベラルの巣窟=アメリカのCBSニュースがまた無辜の市民が殺されたと泣き喚こうが人質盾にロケット弾打ち込んでる癖に虐殺も何も関係有るかね? 異民族と異教徒の絶滅呼び掛けるイスラム原理主義とやらは徹底的に潰さないとまたいたちごっこ繰り返すだけだし


とまあ毒気マシマシな前振りは此処までにしておいて確定申告の書類作成熟しながら月1の飲み会参加し その合間を縫いながら色々な作品読んだり視聴したので今回は日本では割とマイナーかも知れないアメリカのラノベ=ヤングアダルトノベル作家なロバート・コーミア先生の映像化作品を 基本コンセプトが厭世観に染まった近代プロテスタント文化圏の同調圧力とか宗教観に基づいた善悪の二極化とか貧困を嘆くばかりの相当面倒臭い作家さんなので思いっ切り好み分かれるし フランス系カナディアン独特のカトリックな宗教観も入ってるので精神汚染のリスクが有り得ます 山崎ハコ(呪い)さん/森田童子(僕たちの失敗)さん/中島みゆき(生きていても…)さんの滅茶苦茶暗い歌を聞いても心歪まない猛者達はチャレンジを この手の嫌な後味残すだけな物語を文学だと勘違いしない様にご注意下さいな こんなのがラノベじゃそりゃあ売れんわな



【 こんな陰鬱な物語を映画化しても原作読んだコーミア・ファンしか見に来ないだろう(苦笑) という訳で主人公で語り部のクリストフォロ警部補の視点プラスアルファな死体レイプすることに魅せられた捕食者と成り果てたエリック・コメンコと地元スーパーでのCDアルバム万引き見逃して貰う代わりにあんな事やってるローラ・リー・クランストンのドン引き必至なあれやこれから物語はスタートします 敢えて2人が歪んだ原因は明らかにしてない辺り結構意地悪な作りです 】


★なお自称悲劇のヒロイン……その実態はホストにチヤホヤされるためにトー横で売春やってる地雷系のメンヘラ少女 滅茶苦茶キモいので見る前に覚悟必要かと


 『 ヒトには二種類が存在する……欲望に抗えない者か或いは苦痛から逃げ回る者か ローラ・リー・クランストンという少女は典型的な後者のタイプだった 』


 とある事件の被害者となり昏睡状態が続く妻ジャッキーの介護に専念する為、半ば現役引退状態のジョン・クリストフォロ警部補が語る妻の格言から始まる映画版は説明描写徹底的に省いているので軽く主要人物な未成年者達の割とありがちな不幸とやらから始めよう 何かを殺し其れを愛撫することに魅せられたエリックが最初に手に掛けたのは小動物達 やがてその対象は自分を慕って来る幼い少女達へ どうやらダン・コメンコとの再婚後から始まった息子の殺人衝動と異常な振る舞いに薄々気付いていた母リサは息子の変態行為を何とか抑え込もうとオピノイド系の抗鬱治療に使われる鎮静剤を大量投与 結局両親は惨殺され当時16歳だったエリックは少年院に収監されたものの両親からの虐待による精神耗弱状態での正当防衛行為だと司法が判断 僅か2年で自由の身となることが決まる 事件発生当時からテレビに新聞を含む大手マスコミはエリックのありとあらゆる残虐性とその美貌を写真等で垂れ流している


だが現場を離れ介護の傍ら未解決のソフィア・テレサ行方不明事件やアリシア・バーグスを絞殺し死体を凌辱の末に埋めた事件の調査を眠る時間削ってまでも捜査し続けていた主人公(ジョン)は確信していた 2人を手に掛けたのは間違い無くエリック・コメンコだと だから上司や地元警察にエリックの身元引受人を敢えて引受けた叔母テレサの協力仰ぎ 肉親の仇討ちたいと囮となることを引き受けてくれた少女(という事になっている)マリアを協力者にリベラルな世論と宗教界や司法により保護されている怪物を罠に嵌める囮捜査を仕掛ける 本来なら此れで犠牲者も出ないまま成人年齢で拘束されるエリックを今度こそ徹底的に追い詰める筈だったが余計な闖入者=メンヘラ少女(ローラ・リー)により思いっ切り振り回されることになる


そして三人目の登場人物ローリーことローラ・リー・クランストン エリック同様に母子家庭で育ったが母マーシャが彼女の父親にと新しい再婚相手候補を連れて来る度に家出や今風だとパパ活等の問題行為を繰り返す 少女の性癖を13歳で徹底的に歪ませたのは絞め殺した少女をレイプしその後、優しく母のタンスから盗み出したガーターベルトで撫で回す変態行為を行っていたエリックの姿に魅せられたことによる ちなみに新しい義父ゲイリーは映画版では明らかに義理の娘となるローラ・リーのシャワー姿を覗いたりとガチの変質者 これまでも義父候補に性的イタズラされたり(なおローラ・リーの自作自演な可能性も充分有り得る)自ら身体売ったりと色々やらかしてる地雷系ブサイク 一応此れ色々表現規制パスするために露骨な描写自体は何とか避けてるけど………………運営に怒られそうだから原作小説読むのは自己責任でお願いします エロ云々よりグロさ全開だわ此れ


大学進学の志願書提出とキャンパス下見の口実でオールバニーの街へ 叔母から車を借りたエリックの新たな獲物は少年院で偶々知り合いラブレターと電話番号貰った少女マリア 孤児院育ちで天涯孤独、素行不良で少年院に収監され先に退院した彼女は例え殺したとしても捜査は後手後手に回るだろうし死体が見付からなければ誰も気にも留めないだろう だがエリックの下心満載な悍ましい犯罪計画は彼をずっとストーカーしていたローラ・リーが叔母の車に忍び込んでいたことで何もかも御破算 ぶっちゃけ金髪碧眼で色気云々以前にメンヘラでヒステリックな上に嫉妬心の塊みたいな15歳の少女は明らかに性的嗜好の対象外 2人を大勢の所轄警察や保安官事務所の協力得ながら尾行を続ける主人公 囮捜査は決定的な証拠を現場で差し押さえなければ立件は難しい 殺され或いは殺された可能性が極めて高い2人の少女達の鎮魂と事件の解決を願う手作りの慰霊碑に必ず怪物を捕まえ全てを明らかにすると誓う主人公 どうやら主人公の妻が昏睡状態になった事件にも関わっているらしいエリックの仄めかし発言


遺体が見付かった少女(アリシア)と未だ昏睡状態の(ジャッキー)に掛けられた同じブランドのネックレスを獲物にプレゼント 囮役を演じ切るマリアの首に手を掛ける寸前で嫉妬心から暴れるローラ・リーにより現行犯逮捕は台無しに 結局証拠不十分でエリックもローラ・リーも解放されるが此処から物語は何時までも自分を愛して(殺して)貰えず発狂するメンヘラ少女の自殺という身勝手な惨劇に雪崩れ込む ローラ・リーの溺死案件は偶々目撃者が誰も居らず彼女同様泳げなかったエリックの信用皆無な証言のみ 今度は日記でソフィア・テレサの殺害状況をスケッチ含め執拗に書き残していたローラ・リーの口封じ含め3人の少女殺害容疑で収監されるエリックは必死に心の中で徹底的に愚弄していた親身な警部補(ジョン・クリストフォロ)に自分は被害者なんだと泣き喚いて救いを求めるが漸く復讐を果たした主人公(ジョン)は爽やかな笑顔で怪物(エリック)の脆弱な心を言葉で徹底的に圧し折った


メンヘラ少女ローラ・リーは殺されたことで 自らの命を賭して怪物を追い詰めた悲劇の英雄(ヒロイン)としマスコミの寵児となり 両親から虐待され2人を殺した悲劇の英雄からおぞましき怪物に転落したエリック 親子丼目当てにマーシャと結婚した義父(ゲイリー)は娘を殺人鬼に惨殺された妻を慰める紳士の鏡に 後始末を同僚に託し再び妻ジャッキーが意識を取り戻す日を願いながら献身的な介護を続けるジョン・クリストフォロ警部補のモノローグ 『 妻は言ってた、咎人(ヒト)には二種類が存在する 欲望に抗えない者や苦痛から逃げ回る者は救われない 苦痛や悲しみと向き合う者にはやがて希望が訪れる もしかしたら最愛の(ひと)が意識を取り戻すかも知れないと今日と違う変化がきっと訪れる筈だ 』


本当に脆弱な(テンダネス)者は誰だろう 二度と目覚めぬ妻を介護しながら彼女との幸せな日々を綴ったホームビデオに耽溺するジョン・クリストフォロ警部補? 自身を哀れな被害者だと自作自演続ける猟奇殺人鬼のエリック・コメンコ? 誰かに構われたい愛され(殺され)たいと16年の人生を安易に終わらせたローラ・リー・クランストン? エピローグは歪んだ物語の始まりとなる二年前 偶々その日橋ですれ違ったエリックに一目惚れし後を追った当時13歳の眼鏡の冴えない少女ローラ・リーが川辺で目の当たりにしたソフィア・テレサをガーターベルトで愛撫し半裸で事切れたその死体を川へ押し流す美貌の猟奇殺人鬼(エリック)の美しいその振る舞い そして画面は暗転し物語は幕を下ろす。



❖自律性に欠ける=苦痛から逃げ回る幼子を獲物にするのは容易い 本作投稿した直後にNETニュースで知ったNAプロダクションなる男性地下アイドルにホストの真似やらせた栗田竜之介社長32歳と畑中卓也顧問42歳が東京都の迷惑防止条例違反で逮捕されたものの……例え裁判で有罪となっても最高刑が懲役1年未満か罰金100万円以下 家の金持ち出したりパパ活やって本人のみならず家族の人生も滅茶苦茶にした割にはあまりにも軽い罪 多分また真似するホスト崩れとか出て来るんだろうな まあオリジナルは秋元康のAKB48とか乃木坂46にジャニーズや宝塚歌劇団の其れの劣化版だけどね


❖なんつーかアレです ヒロインのメンヘラ少女ローラ・リーが滅茶苦茶気持ち悪いのでなるべくゲロ袋……もといトイレ駆け込める環境かエチケット袋持参でどうぞ(笑) こんなの見てたらクラブや歓楽街でパパ活しませんか?と声掛けてくる未成年者からダッシュで逃げると思うんだけど性欲に勝てない輩は割と多いよね


❖それにしてもやっぱりミッドシップ DVD起動すると始まるスキップ不可なお勧め作品の予告編が軒並み酷い(苦笑) あまりのやっつけ仕事に思わず見たくなったじゃないか

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ