夏の稲妻 89年
2022年10/25〜10/26 タブレット端末にて執筆し脱稿 新規割り込み投稿
本当に偶然だけどテレビ朝日のモーニングショーの話題はSNSやヤフーコメント使った誹謗中傷や流言飛語の流布だった だからマスゴミに全てを取り仕切らせろと結論付けてたのはいただけないけどね
【 他人の不幸を覗き見し或いは秘密を暴き立て飯の種にする やってる事を並べ立て列記してみると日刊紙の新聞記者は、何処までも見下げ果てた職業なのかも知れない だからこそ俺達はたかが利益や虚栄心のためだけに自らの心に住まう最後の良心をゴミ箱に捨ててはいけない 撃って良いのは撃たれる覚悟のある奴だけだ 礼節こそが紳士を作る……どんな職業であれ人としての善意や最低限の挟持すらも売り飛ばした愚か者に未来なんて無いのだから 】
★シリーズ三作目のテーマは勿論レイモンド・チャンドラーのあの名作なんだけど 原作者自身が元の職場に抱いた倫理観の欠如に対する懸念は的中してしまう 朝日新聞見ても一目瞭然だけど凋落は終わりません 彼等は未だ現実見えてない
原題:THE RAIN
雨が降る
アメリカ ハードボイルド小説
1989年 キース・ピータースン著
翻訳版は1991年 創元推理文庫⇒2022現在は絶版
❖エロ描写無いけど色々心折れる描写満載だから要注意
面白かったけど私は此れでヤサグレました(苦笑)
令和4年10月25日 撃って良いのは撃たれる覚悟のある奴だけだ 名台詞の元ネタがレイモンド・チャンドラーが生み出した探偵フィリップ・マーロウの其れだったと知ったのは此処でガラケー使って投稿始めてからのこと 私はてっきりあのアニメが元祖かと思ってました 曲がりなりにも棒術に空手……他にも色々身バレするから名前出せない武術や近接格闘術を齧らされてた私が心と身体に叩き込まれたのは士道不覚悟 相手を必ず仕留めるか無力化するなら躊躇するな 特に刃物や角材手に襲い掛かってくる輩は必ず潰せ ぶっちゃけるとちゃんと○すのが礼儀だと教わりましたが何故にそんなモノ教え込まれてたかはナイショです。
だから私は殴られ或いは殺される覚悟も無しに執拗に他人を罵る輩が心底嫌いです 特に異端審問官気取りなマスゴミや思想信条の自由を悪用するワイドショーのコメンテーター 当サイトのエッセイでTwitterと間違えてるのか他人を不快な気持ちにさせるためだけに匿名の立場で死体蹴りやらかす某Gや○○たの類いはみっともないからさっさと○んでくれとすら思いますとも 何故かこの小説読んでた90年代半ばから2000年代辺りまで邦画やドラマにアニメは例え正当防衛でも殺す事に躊躇する輩が出て来る作品ばかり 何か変な叫び声上げたりパニック状態になるものだから思わず失笑してましたとも リアルで見掛けたらガチギレするだろうけど
今回紹介するこの物語読んでた頃、世間様の話題は阪神淡路大震災とオウム真理教による地下鉄サリン事件の最中 連日連夜続く生中継 但し中身空っぽな特別報道番組に心底うんざりしながら色んな書籍に手を出してた頃 この間偶々古本屋で見掛けたものの 泣ける事に出版社じゃ廃版だからとプレミア付いてたから定価から精々200円引きで購入 そこそこ面白かったものの当時の私はヒロインの豹変から始まる陰惨極まりないオチに納得行かずブックオフに売り飛ばしたんだっけと色々忘れてたこと思い出すことに ついでに書いとくと40代半ばのオジサンが20代半ば〜後半の女性陣にチヤホヤされてる内容にカチンと来たんだよ まぁ当時は童貞だったししょうが無い まだ女って奴に理想抱いてた御花畑だったしなぁ
【 読んでて皮肉に感じたのがブン屋の凋落は主人公が全面否定する残虐描写やエロなスキャンダル報道を抑え目にする様になってから 欧米や日本でもLGBTみたいな当事者置いてけぼりな歪んだポリコレやらフェミ擁護団体名乗るモラルに関しては暴力団やテロリスト以下な反社勢力が入り込み 本来公平な報道や読者に自分で物事判断させるのでは無く 今回悪役として排除されたケンブリッジみたいな輩が幅聞かせる形で異端審問官や売国奴の手先に成り下がった事 勿論紙面売上数も右肩下がりになったのは言うまでも無い 】
★日本みたいにテレビ屋や報道機関に会社勤めが不可能な全共闘世代が潜り込んだことも一因だけどね 教員もそうか
1980年代半ばの8月 真夏のニューヨークを覆い尽くすのは怠惰な雰囲気と耐えられない程の熱帯夜 本編では敢えて触れて無いが 冬の季節が遥かに長いアメリカ東海岸北部でエアコンやクーラーを置いているのは公共施設か僅かな温度差が機械の変調引き起こす精密機器を取り扱ってる工場程度 金持ちや勤め人も長い休暇取って避暑地や夏でも過ごしやすい隣のニュージャージー州へ移動するから個人住宅やアパートにおける冷房機器の普及率は2022年現在でも精々5%が良い所 こんな季節にマンハッタンに居残るのは気の触れたホームレスとクーラー搭載したパトカーから離れたがらない警官達 そして今日の新聞に載せるネタを探し回るジャーナリストぐらいのものだろう だがその年は上院議員選挙に立候補してる2人の下院議員とその支持者達も其れなりに賑やかに動き回っていた
そんな最中、情報屋 メイフォース・ケンドリック3世に呼び出された新聞記者ジョン・ウェルズは彼の新たなヤサとなったアパートに向かっていた こんな大層な名前貰った元上流階級の子弟が麻薬中毒患者に転落しやがて端金で情報を官憲に流すスラム街の住人となった過程はしっかり描かれてるが本編には何の関わりも無い話だからばっさりカットさせて貰うが 彼が主人公に売り込もうとしたのは選挙活動中の民主党下院議員ポール・アビントンが女優の卵を名乗る若い女性とSMプレイに勤しむエログラビアみたいな証拠写真 職業的な倫理観から主人公は写真購入を断り情報屋に散々罵られる羽目に陥るのだが勿論それで終わる筈もない 翌日何者かに銃で頭撃ち抜かれ情報屋は遺体で発見され写真は奪われた
ライバル紙に情報屋と決裂した遣り取りすっぱ抜かれ 以前から反りの合わない編集長は上層部に主人公の解雇を進言 喰えない新聞社オーナーのミルトン・ブッシュから与えられた猶予は査問会が開かれた本日含め4日間 手掛かりとなるのは女優の卵=ジョージア・スチュアートの婚約者を名乗り 出会い頭にいきなり殴りかかって来た巨漢でオハイオ州の牧師見習いウォリー・シェイクスピア ぶっちゃけ恋愛脳でカルト宗教の狂信者以外の何者でも無いウォリーが何故主人公のアパートへ辿り着けたのか 勿論この事件の本当の黒幕にまんまと操られ情報屋を殺して住所録を手に入れてた訳だが其れが判明したのは全てが手遅れとなってからのこと 奪われた写真と行方の分からない女優の卵 "JFK気取りなアビントン議員夫妻"とその支持者達からは新聞社に圧力が加えられ マスコミ仲間やワイドショーのレポーターが主人公達に付き纏う
ウォリーからコピーを貰った彼女のポートレート写真と名前を手掛かりに炎天下の街中を劇場やアクターズスクールを歩き回るが この街じゃちょっと綺麗で演技が上手い程度だからとオーディションすら突破出来ない俳優&女優志望者は数え切れない程多い 亡くなった自分の娘とほぼ同じ世代の女性達が下着姿や殆ど裸でクソ暑いとヤサグレた姿を目の当たりにし心折れかけた夕刻 偶々立ち寄ったレストランで知り合う役者志望のウェイトレスから入手する彼女の住所は 下手な月収では到底賄い切れない高給住宅地 穏便に始まり終わる筈だった父親の様な存在と芸能界での栄光求める娘との遣り取りを邪魔したのは もう1人の上院議員候補 共和党のクリスチャン・マルドナドに雇われたマフィア幹部アルフォンス・マリノとその手下達 ジョージア共々拷問の末に殺害されそうになったから銃を奪い反撃し膝を撃ち抜き無力化 今回もやっぱり満身創痍な主人公に追い打ちかけるランシングに持ち込まれた結婚話
娘同然だったからと彼女の好意と向き合うのを避けて来たツケだ やっぱりベッドの下で待ち伏せていた嫉妬心で半ば錯乱状態なウォリーにもボコボコに殴られる スーザン・スコットはウォリーに脅され協力者に仕立て上げられた共犯者だった 恋人同然の関係だったアレン・サイモン(アビントン議員の秘書)をジョージアに寝盗られ彼女を恨んでいたスーザン サイモンから連絡受けアパートから逃走図ろうとしていた彼女が語る事の顛末については余りにも18禁なのでばっさりカットさせて貰うけど互いに心理的にも肉体的にもボロボロだった主人公とジョージアは激情に駆られるまま一線を越えてしまう 雷と豪雨が降り注ぐ暗い部屋で明らかとなるつまらない真相
彼女は美人局の仕事でも荒稼ぎしており射殺された情報屋のケンドリックと組んで脅迫行為を行っていた 不可解な形で情報屋は此の世から退場させられたが今回の様々なトラブルの元凶は主人公を手駒にドン底から這い上がろうと画策していた事実が判明する 勿論身体重ねた其れすらも単なるハニートラップ もう主人公に対抗する手段は何処にも無い 彼女はその気になれば証拠写真や録音ソフト抱えてライバル新聞社にスクープ記事を提供出来る 此れからどうすると雨の中、自分の車に逃げ戻り懊悩する主人公の前に豪雨と共に降って来たのは額撃ち抜かれ即死状態でアパートの上階から地面に叩き付けられたジョージアだったもの 彼女を殺したのはこっそり主人公を尾行し全てを見聞きしたウォリー
「 何処までも無力な彼女が此処から抜け出すにはこうするしか無かった 私達みんなが彼女を手の付けられないバケモノに仕立て上げたんだよウォリーの坊や 」
彼女を恨み罵るのはとんでもない筋違いだ 私達は彼女よりもおぞましく醜い肉欲に塗れたバケモノなんだから 最後まで不義理を貫いた婚約者を悪魔呼ばわりし嘆き転げ回る狂信者に主人公の言葉は届かない 豪雨が降り注ぎ続けるタイムズ・スクエアで拳銃を片手に意味不明な演説を行っていたウォリーを取り押さえたのは主人公の通報で駆け付けたフレッド・ゴットリーブ警部補と警官隊 タイムリミットギリギリで次巻エピソードで主人公の上司となる社会部女性ディスク=ハリエット・コールマンの元に持ち込まれた事件の詳細報告は同僚マッケイ記者の手で見事なトップ記事に仕立て上げられる 職務権限上、当事者だからジョージアやウォリーの記事を書けない主人公が纏め上げたのはマフィア幹部を手を結びライバル追い落としに励んだマルドナド共和党下院議員に関する不祥事の一幕
上院議員選挙はアビントン議員が立候補を断念し同じ民主党議員だけどノーマークだったジョージ・ケリイがマルドナドに大差付けて優位に立っている なお議員からもボスからも見切り付けられたマフィア幹部マリノは、10月に入った頃に自身の愛車キャデラックのトランク内で手足縛られ頭吹き飛ばされる形で発見された 彼の2人の手下がどうなったかについては考えるまでもないし共和党は既にマルナルドの切り捨てと政界からの引退勧告を始めている 主人公排除に動いたケンブリッジ編集長もオーナー始め経営陣から見捨てられ転職先を物色中 もし自分で辞めなければ無理矢理にでも此処を追い出されるであろう 問題の写真とネガはウォリーの鞄の中から捜査陣により発見され長い裁判が始まっている スーザンがあの後どうなったかは調べようがない
とある夫婦のDV案件から始まった陰惨な殺人事件に関わり 傍観者や隠蔽に関わった職員達を地獄の底に叩き落したものの心折れ偶々知り合ったセレブとの結婚引退を考えていたランシングは散々悩んだ末に自分自身で立ち直り此処に残る決意を固めた 親子程歳の離れた相思相愛のカップルがその後どういう風になったかは今作では明かされない 次巻 裁きの街 はシリーズ完結編 今回マリノ粛清に動いたマフィア組織のボス=デラクロス 立場利用し麻薬の卸元やってる疑い濃厚で主人公と因縁浅からぬトム・ワッツ元警部⇒現警部補 ブルックリンの収賄区長ロビンス相手の潰し合いが待っている。
とは言え地道に探してる最中なので気長にお待ちを……当時も結局入手諦めた記憶が有りますので 既に世の中はラノベに流れてた
❖アビントン議員夫妻のモデルとなったのは勿論ビル・クリントンとヒラリー・クリントン 大統領府でインターンやってたモニカ・ルインスキー相手の不倫云々が取り沙汰されたのは1998年になってからだけど殆どのお客様は記憶の彼方 当時サタデー・ナイト・ライブで本当の不倫相手はサダム・フセインや金正一にホメイニだったなんてコントが有ったねぇ 滅茶苦茶爆笑してたのは後日当番組でそっくりさんvs本人対決までやったヒラリー・クリントンでした
❖10/28 本作纏め上げた後 80年代半ばの日本のマスゴミはもっと滅茶苦茶だったと内田裕也御大が主演した邦画 "コミック雑誌なんかいらない" のDVDを探し回ってたんだけど何処にも置いて無かった 調べてみるととんでもないんだよ 日航機墜落事故に駆け付けて本物の墜死体撮影したり石原プロがゴタゴタしてる時に黙ってゲリラ撮影して本当に捕まりそうになったりと……だからラインナップから外された?




