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幻の終わり 88年

2022年10/21〜10/22 タブレット端末にて執筆し脱稿 新規割り込み投稿

消費税増税で今では入手困難となったアンドリュー・クラヴァン⇒キース・ピータースン名義のハードボイルド小説 新聞記者或いはジャーナリストという存在の職業モラルなんてものが綺麗さっぱり消えたので多分今では映像化不可能

【 まるで自殺志願者か求道者の様に戦場を行き来する凄腕ジャーナリスト=ティモシー・コルトは 何故ニューヨークでわざわざ暗殺されなければならなかったのか 殺人犯を目撃し自身も命を狙われる事になる主人公により追跡調査の果てに浮かび上がる愛と裏切りの真相とは 新聞記者ジョン・ウェルズ シリーズの第二弾 なお滅茶苦茶完成度高いけど主人公はヘビー・スモーカーで大酒飲み……しかも心に深い闇抱えてるからかなり映像化は難しいらしい 40年ぐらい前ならロイ・シャイダーが似合いそうだけど 今は誰に演らせるよ? 】


★実はシリーズ三弾だけ読んだ経験有るけど その内買うぞと決めてそれっきり○○年経過 よって他の2冊はあてにせずお待ち下さいな


原題:THRE FELL A SHADOW

直訳すると 影が其処に落ちた

=ぼやけた真相が明らかになる瞬間

アメリカ ハードボイルド小説

1988年 キース・ピータースン 著

翻訳版は 1991年 創元推理文庫⇒絶版


 令和4年10月21日 偶々地元ニュースで取り上げて何じゃ其れとなったのが せんべろ なる単語 どうも1000円でお酒数杯とツマミ2点の小さな飲み屋を意味するらしい 武漢コロナによる観光客激減に苦しみ閉店ラッシュとなってる那覇市の牧志公設市場でそんなお店が次々出来てるとかでトイレや吐瀉物が問題に あの辺りは学生時代に弁当代浮かして何人かで連れ立って映画館に行ったり 商店街の中心部近くで営業してたマニアックな品揃えの本屋さんにお目当ての小説探しに 殆どの店が閉まるか新都心へ移転し映画館も消え 成人してからは会社の上司に連れられスナック巡りやってた頃以降はかれこれ○○年近く特に用事無かったし道路自体も慢性的な渋滞が続くからわざわざ近寄ろうとすらしなかったんだけど 


映像見てて店舗はともかく二階の住居はずっとそのままだったのには懐かしさすら感じましたが とかく酔っ払いが野放しになってるのは大変だなと感じました 数十人分のやらかしによる悪臭や異臭は昼間営業してる土産物屋や青果店にお菓子屋じゃ死活問題 此れが本州だったら冬場は客が激減するし 警官のパトロール有ったりトイレ等の設備もちゃんと揃ってるんだろうけど リベラル系の市長が何年も安定政権続けてる所だと取締りそのものに反対したりして野放しなまま かと言って保守系が強い所だと雁字搦めで融通効かない所も有るから一概にどっちとは言えんわな そもそもただ安価が売りの店って大概長続きしないものだけどね


で今回紹介する物語はその頃、書店に沢山並んでたハードボイルド小説から 実は前回視聴&紹介したトゥルー・クライムの原作本をネットで調べてたらこの作者が別名義で書いてた小説に見覚えが………… 夏の稲妻 はそこそこ面白かったけど何時しかストーリーは綺麗さっぱり忘却の彼方 実は京極夏彦先生筆頭に和風ミステリー小説の方に流れてたものでね という訳で図書館と久しぶりに個人営業の小さな古本屋を原付バイクで走り回り色々見付けたからハードディスクや借りたDVDを紹介する合間に可能な限り取り上げてみようかと 映像化されない作品は忘れ去られてそれきりとなるものが余りにも多いし勿体無いので



【 シリーズ1作目の舞台は秋を迎えたニューヨーク近隣……恐らくはニュージャージー州のベットタウン 新たに編集長としてスカウトされて来た上司ロバート・ケンブリッジの嫌がらせで高校生の連続自殺の取材行ってたら其れは自殺なんかじゃ無かったというエピソードだったらしい なお翻訳版はしっかり廃版になってて此れから図書館と古本屋を気長に探し回る予定です 見付けたら書きますので気長にお待ちを 】


★今日も那覇市内の本屋探し回って半日潰れた……執筆ペース落ちてるのはそんな理由でございます(苦笑)


 1980年代半ば、12月に入り最初の雪がマンハッタン島を覆い尽くす様に降り注ぐ夜 ブルックリンのレクリエーションパークに纏わる区長汚職の証拠を掴み 競合他社と心底気に入らない遣り手気取りの編集長を出し抜いたから祝杯あげてた新聞記者ジョン・ウェルズがバーのラウンジで所在無げなその男 レスター・ポールに気付いたのは 彼を異性として慕う歳下の同僚ランシングに睨まれながら悪癖とも言える紙巻きタバコに火を灯した時だった 仄暗い店内で同じタイミングで火を灯し浮かび上がるその男はこの仕事に携わっている限り無縁では居られない荒事に首まで浸かりきった痩せ細った30半ばの外国人 まるで贖罪を求めるかの様に或いは気の進まぬメッセンジャーを連想されるその立ち振る舞い


「 そんな筈は無い……あんたは死んだ、死んだ筈だ 」


レスターに激昂し掴み掛かったのは その夜、アフリカの小国セントゥ内戦取材に関わり共に切磋琢磨した盟友として10年振りに酒を酌み交わしていた3人のジャーナリストの1人ティモシー・コルト ドナルド・ウェクスラーはまるで昼間に幽霊でも見た様な表情を浮かべ 共に会合で悪巧み行う事も多いソロモン・オーロウェーは悲しげにコルトを見守る どうもイザコザの原因は彼等共通の友人でイギリス人報道記者ロバート・コリンズの殉職に纏わるモノらしいが 主人公がウェクスラーやソロモンと知り合ったのは精々此処数年ぐらいの話だし今日が初対面のコルトに根掘り葉掘り聞くのも憚れる 


気不味い雰囲気で終わった二次会を終え帰ろうとするウェルズは半ば酔い潰れたコルトに付き合わされる形で彼の宿泊するホテルの部屋でサシで酒酌み交わす三次会に突入 とある事件に巻き込まれ最近疎遠気味な前作のヒロイン=チャンドラー バツイチで現在はアパートに独り暮らし 6年前に別れた妻コンスタンスの元で幸せにやってた筈の1人娘オリヴィアが原因不明の自殺を図り物故 以降何もかも忘れようと仕事の鬼となった過去を持つ主人公 10年前戦乱にあえぐアフリカの小国セントゥで運命の女エレノア・リチャードスンと出会い 妻子が居るにも関わらず恋愛関係に落ちたコルトが語る典型的な転落人生 共に意気投合し酔い潰れたコルトが殺されたのは翌朝の事 


ホテルのボーイ姿で現れコルトの心臓を儀式用のナイフで一突きで仕留めたセントゥ人の暗殺者(ジェフリー) 若者が内乱の末に政権掌握した革命政権により根絶やしにされた筈の暗殺教団の生き残りだと判明したのは全てが終わってから 口封じに動く暗殺者を満身創痍になりながらも辛うじて撃退したものの暗殺者には逃げられた 忌々しい編集長(ケンブリッジ)の意向で事件を追う事になったのは実の娘の様に可愛がり面倒見てる後輩(ランシング) この事件は一筋縄では上手く行かない 殺人課の警部補(フレッド・ゴットリープ)や助手扱いな後輩(マッケイ)に情報提供したり時には尻を引っ叩きながら手掛かりを探す 別件で主人公狙うマフィアのチンピラとか半ば距離離れ気味な前作ヒロイン(チャンドラー)とヨリを戻そうとあたふたしながら続く取材の中浮かび上がる幻の女エレノアに振り回される主人公 


同じセントゥ人のみならず凶状持ちで有ることから捜査陣に有力容疑者として追われるレスターとコルトそしてコリンズが共に思いを寄せた運命の女(エレノア) 既に2人の男を死地に追い遣った彼女は一体何者なのか 親友殺されたのに妻子を守るため事態を傍観しているウェクスラー プロの逃し屋で密輸業者なレスターに命救って貰った借りが有ると彼の逃走をバックアップする友人ソロモンの暗躍 そもそも世界中から犯罪者として追われるレスターが何故、わざわざ合衆国に潜り込みコルトに会いに来たのか この事件を解決する切り札としてレスターの接触を受け、同時に何者かに雇われた暗殺教団の2人の刺客に追い回される主人公 複雑怪奇に見えた事件の全容が明らかとなったのは、5年前に離縁した被害者の妻ヴァレリー・コルトに託されていたエレノアからの手紙 2人の刺客を操りコルトを殺しレスターと主人公の命を狙っていたのは成功者となった筈のウェクスラー 10年前、戦乱の最中のセントゥに独り残り報道続けたことでピューリッツァー賞を授賞し出世街道を歩んだ彼の人生は何処までも欺瞞に満ちたモノ


コリンズが命を掛けて纏め上げた記事を横取り 自分が首都に独り残り取材したと仕出かした嘘出鱈目が発覚するのを恐れ 戦場脱出を手引きしたレスターとエレノアを革命軍に売る形で奇跡の生還果たしたウェクスラーは事件の真相に辿り着いた主人公を口封じしようとチャンドラーを人質に だが主人公がマッケイ通し電話口で説明 警官隊と共にウェクスラー宅を包囲していたゴットリープ警部補に拳銃を向けたウェクスラーともう1人の暗殺者は撃たれ即死 主人公のアパートでチャンドラーを人質に立て籠もっていたもう1人の刺客ジェフリーと主人公の3度目の殺し合い 人質にされてたチャンドラー共々満身創痍になりながらも暗殺教団の最後の生き残りを仕留めたものの今度こそ縁を切られる 事件解決から数ヶ月後、ソロモンを通した連絡網でアメリカ合衆国を離れるレスターと空港で歓談 


実の所、ウェクスラーの密告で革命政権に捕まり惨たらしい最後を迎えた筈のエレノアは傷だらけだが生きていた 今はアフガニスタンであの時と同じ人助けを続けているよ 彼女はお前如きが繋ぎ留めて置けるような女じゃない 助けられなかった事を悔い自暴自棄な戦場巡りを続けてるコルトにお前が悔やむ理由なんて何処にも無い…… 同じ女に惚れた男にそう伝える積もりだったが何故か真相を話す気にはなれなかった そう告解するレスターは主人公を誘い共にこの商売に来いよとスカウトするが悩んだ末に此処で抗い続ける覚悟を決めたと語るウェルズ 飛行機へ向かうレスターと次の事件の取材へと向かう主人公 


雨は雪に変わり始めた マンハッタンへ戻るまで長いドライブになりそうだ



❖ジェフリー・ウェルズ シリーズ2作目では御年46歳 本作出版されてた80年代後半から90年代当時、アメリカにかなりファンが居たらしいランシング嬢 あらすじ纏めるに辺りバッサリカットしたけど得意技は犯人追い掛けたり警察撒くためのカースタント……主人公は毎回律儀に死に掛ける(笑) は本作では25歳ぐらい 未翻訳だけどランシング主演のスピンオフも出版されてます


なおこんな感じでハードボイルド小説読みながら映画見て 絶園のテンペスト③をどう纏めようかと考えてます ついでに昼間は畑で芋収穫したり土造りやってるからそこそこ忙しいけど其れが何か? 我ながら早死にしそうですな此れ(苦笑)

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