ブラス・ターゲット 78年
2021年12/22朝〜深夜脱稿 タブレット端末にて執筆 新規割り込み投稿
【 護送中に何者かに奪われたナチスドイツが戦争中掻き集めた金塊2億5千万ドル相当 強奪犯達を追うジョージ・スミス・パットンJr将軍を暗殺し捜査撹乱を狙う陸軍戦略事務局=OSSに所属する将校と兵士達の最終目的は? 1930〜1950年代まで頻発し多数の将校及び下士官を原因不明の事故死や自決へ追い込んだアメリカ陸軍や海軍そして海兵隊の内紛とは何だったのか? 物語はあくまでもフィクションと言う事になってますがこんな事案は何処の国でも繰り返されてます。 】
★ぶっちゃけると後年の "赤狩り" に繋がる訳ですが 少数の青年将校による組織の掌握&私物化に対する欲望に抗えなかったお馬鹿ちゃんは世界中に沢山居る そんな話です
☆戦後空軍が陸軍から分離独立 陸軍戦略事務局がCIAに変えられた理由が此れだったんだけど多分まともな証拠は出て来ません アメリカ陸軍の闇は結構深い
原題:BRASS TARGET
真鍮の標的
アメリカ 劇場公開作品
1980年 日本 劇場公開
原作:フレデリック・ウィリアム・ノーラン
THE ALGONQUIN PROJECT 1974年
英国出版時のOTTAWA PROJECTから米国販売時改題
令和3年12月22日 定期検診の日ですが発情期のニワトリか喧嘩早い山羊レベルで空気読まないバカ(甥っ子だけどな………もう親族辞めたい(泣))に朝4時に叩き起こされ 延々7時まで飯食いながら大声で戯れ言呟くアホウいなしつつ 寝不足による体調絶不調状態で病院へ 幸い血圧その他色々下がってきてはいるものの待合室の大型テレビでダダ流れしてる 神田沙也加さん云々のアレや此れ伝えるワイドショー見せられストレスフルな気分です 幸い何時もの爺婆誰も居なかったからさっさと会計済ませ退散出来たものの 人の生き死にや降り掛かる不幸を飯の種にして恥ずかしく無いのか? 歳を減る度にその手のマスゴミに嫌悪感抱きます うん言うだけいってスッキリしたからこの話は此処までにしときましょう
どうもリアルタイムでクレーム殺到したらしく司会者自らもうやりませんと終了宣言したし (何処の番組かは想像にお任せします……)
組織が有れば必ず派閥抗争は有るものだし 胸クソ悪い話だけど苛めやパワハラも存在する 苛めパワハラに同調圧力云々は前回の "キルチーム" で取り上げたので今回は有ったかも知れない謀略に纏わる物語 此処暫くは戦争映画が続きますがご容赦を とてもじゃ無いけど恋愛作品なんざ取り上げる気分じゃ有りません。
「火事場泥棒と仲良くしろ? 冗談にも程が有る。」
1945年12月21日 故フランクリン・ルーズベルト大統領やイギリスのウィンストン・チャーチル首相が推奨していたソビエト連邦=ソ連との認識甘いにも程が有る融和政策に反対 ついでに勝ち組気取りのシャルル・ド・ゴール将軍やバーナード・モントゴメリー元帥も罵った事によりつるし上げ喰らい戦史編集室のお飾り将軍となっていたパットン将軍は交通事故により急死 検死その他の手続きを無視する形で強行された葬儀と埋葬 棺桶の上に陣取り決して将校達を近寄らせまいと守り続ける彼の愛犬 当初から事故は仕組まれたモノでは無いかとの噂が流れてましたが 再調査は行われないまま今に至ります
勝てば何をやっても良いのか? 晩年の彼を激昂させていたのが戦働きは出来ない癖に 占領地で略奪やレイプ 捕虜の処刑や民間人に対する虐待繰り返す馬鹿野郎共 後年その後半生が映画化された際にもその片鱗見せ付けてましたが パットン将軍が物凄く嫌悪したのがこの手の犯罪でした 実際戦時中ナチとその協力者達により略奪された美術品や貴金属の大半が行方不明 一説にはフランスで個人資産として隠蔽されてたり フレデリック・フォーサイスが小説でネタにしてましたがヴァチカンに流れ ナチ残党の南米潜伏に貢献した云々なんて話も有ります フランス北部〜ドイツ国内のその殆どに見境無しにルメイが絨毯爆撃やら焼夷弾バラ撒いたから物的証拠が軒並み消えているし 被害者がユダヤ人なら尚更の事
その内映画化されるだろうと期待しているのだけれど絵画に関しては 善人面した父親から受け継いだナチの盗難絵画密売してた二重国籍野郎=コルネウス・グルリット(2014年死亡)みたいな事例も有りますしね アレ確かドイツとスイスが所有権巡り醜い争い繰り広げてた筈だけど未だ結論出てなかった筈 終戦から75年、多くの当事者が鬼籍に入り真相は有耶無耶に そんな話は枚挙に遑が有りません。
【 陸軍戦略事務局或いは情報局と翻訳されるOSS 当初はまともな士官教育受けた言わばガチのエリートが配属される部署でしたが方針変わったのは第1次大戦辺りから 作戦任務が戦略分析から敵地へ潜り込む形の破壊活動へ 当然ながらハーグ交戦条約をガン無視した投機的な任務へ投入されるのは使い捨ても前提で選ばれた若手兵士や志願入隊した大学生達 帝国陸軍の関東軍幹部や海軍の士官達もそうですが上官の意向がどうのこうのでは無く如何に目に見える成果上げるのか? この物語では敢えてその辺りの説明描写軒並みカットしてますが "やり過ぎた結果" 組織は解散 中央情報局ことCIAへ一元化される事になります。 】
★1995年に公開されたヴェノナ文書により明らかになったのはOSS将校&下士官の赤化転向事例 奪われ現金化された其れが何処に流れたかは冒頭のソ連将校とパットン将軍の遣り取りでお察し下さい だからあんな最後迎えた説が有るとだけ書いときます 宮城事件もそうだけど日本もかなり危なかった
1945年8月 冒頭登場する蒸気機関車は多分戦時量産タイプの52型 高速道路と国民自動車に予算を振り分けたドイツでは日本と違い電気モーター推進のディーゼル車両の導入は限定的 殆どの路線や橋は空襲により徹底的に破壊されてしまい流通は停滞 よって戦後のドイツは餓死者凍死者が続出する第1次大戦末期並みの物流難に陥るのだが其れが明らかになるのは秋以降 久し振りに走る列車に手を振る子供達 勿論彼等のお目当てはアメリカ軍兵士が投げ寄越すチョコレートやキャンディだった 岩塩鉱山に隠蔽されていたドイツ銀行の金塊は約2億5千万ドル相当 護送任務を任されたのは第3軍に所属する憲兵隊員59名 午後にはフランクフルトの大金庫へ搬入 だがトンネル内を通過中、トロッコに仕掛けた青酸ガスにより運転手や憲兵隊は皆殺し 手馴れたように貨車のドアを爆砕し金塊を運び出すガスマスク姿の男達 大量の車両に振り分けられた金塊はその一部がパリやスイスの銀行にて現金化されたらしいがその多くは行方不明
強奪作戦を行ったのは、終戦に伴い本国へ帰還&早期退役が決まっているOSSの戦中派将校と下士官達 作戦を指揮したのはドナルド・E・ロジャース大佐とウォルター・キルグライスト中佐 皮肉にもその襲撃手段はこの物語の主人公=大戦勃発前から欧州全域で暗躍していた破壊工作の専門家 ジョー・デ・ルーカ少佐がイタリア戦線で実行した作戦そのもの 赴任して来たばかりのロバート・ドーソン大佐から有らぬ疑いを掛けられた主人公はなし崩し的に事件捜査に巻き込まれてゆく 同じ頃、強奪犯の一味で将軍の副官ステュワート少佐のサボタージュにより金塊強奪のニュースを知らされぬまま駐留ソ連軍のオストロノフ将軍の呼び出しを受けたパットン将軍は ソ連側の挑発に激昂し売り言葉に買い言葉な形でOSSや憲兵隊を無視する形で自ら調査に乗り出していた 例え左遷状態でも国民&現場将兵に尊敬される英雄が動けば厄介な事になる
ロジャース大佐は共犯者の1人で主人公の戦友でもあるマイク・マッコーリー大佐を経由し凄腕の殺し屋ピーター・シェリーを雇入れ 捜査撹乱目的でパットン&ステュワート少佐とその愛人でソ連のスパイ=アレッサの暗殺を依頼するが大佐は将軍暗殺に反対 OSSの非合法工作員の手に掛かりマッコーリーは惨殺された 主人公の元交際相手で様々な任務に関わってきたヒロイン=マーラーとの恋愛模様とかかなり入り組んだ人間関係で頭わやくちゃになりそうですが敵も味方も殆ど背中合わせな状態 戦友が暗殺される前、どんな仕事に関わっていたのか? 手掛かり求めてニューヨークの刑務所に収監されているコーザ・ノストラのラッキー・ルチアーノと面会したりその付添人から重要な情報手に入れる一方 変幻自在で様々な名前と顔姿を使い分ける殺し屋シェリーの暗躍場面や武器入手シーン挟みつつ 金塊強奪事件に殺された戦友や多くのOSSの同僚達が関わっている事実を掴む主人公 やがて彼等はパットン将軍暗殺に雇われたシェリーを巡る争いで衝突 迂闊にもMPを射殺し主人公達をも手に掛けようとしたロジャースとキルグライストは主人公とドーソン大佐に撃たれ即死 暗殺者と思われる男も乱戦に巻き込まれる形で死亡した事から将軍暗殺の阻止には成功したと思われるが どうも都合が良過ぎる
ある時は髭のスイス人紳士ピーター・シェリー ある時は主人公の元同僚で難民キャンプ経営に携わるマーティン・ヴェイバー そして今回ロジャースに前金払いで雇われた殺し屋は1945年12月21日 名もなきアメリカ陸軍軍曹に変装し特殊な狙撃銃を使いパットン将軍を交通事故に見せ掛けて殺害 暗殺に使われたと思われる自動車部品にしか見えない銃弾は見付けたものの OSSの工作員で有る将軍の取り巻き達はあくまでも事故としてこの事件を終わらせようとしていた だが海千山千なヒロインで元恋人のマッコーリーを殺した犯人に復讐誓うマーラーは気付いてしまった マーティンとシェリーは同一人物で有り1939年のポーランドにおける暗殺任務で彼女がサポートした名無しの殺し屋で有る事を どの道此処フランクフルトに居座っていてもやがて金塊強奪に関わった同僚達に命を狙われる せめてこんな面倒くさい状況作り出した殺し屋に報いを マーラーと主人公が張り巡らせる罠にまんまと嵌まるクソ野郎 隠し持つ様々な銃のコレクションと記念品を主人公に奪われスキーで逃走図るマーティンを頸椎骨折による事故死に追い込んだのはパットン将軍暗殺に使用された特殊ライフル
対価さえ貰えれば敵味方容赦無く手に掛けて来た殺し屋は 単なる運の無い元OSS将校として最後を遂げる なお主人公とヒロイン始め関係者一同が捜査から手を引いたり何者かに暗殺された事により金塊は行方不明のまま現在に至るとテロップが 正直人間関係ややこしいのみならず同時進行するストーリーで滅茶苦茶だと貶されたこの物語 あらすじ大分端折り少しでも分かりやすくなる様整理してみたけどやっぱり滅茶苦茶だ(苦笑)
この作品はあくまでもフィクションと言う事にしといて下さい(笑)




