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砲艦サンパブロ 66年

2015年11/5ガラケー投稿 2019年1/22タブレット端末にて全面改稿開始〜2/4作業終了

【 自分達は世界最優秀民族だから外人と対等の交渉や取引する必要は無い。約束は我等に取って不利なら勝手に破っても構わない。例え嘘でも大声で喚き続ければ下等な民や蛮族は気圧されるし騙し通せるから謝る必要は無い。我々は常に富を名誉を享受すべき立場で無ければならない……結局の所、特亜式価値観(じゅきょうしそう)とは何なのか?それは殴ってこない相手なら何処までも居丈高に振る舞い、暴力を辞さない相手には何処までも卑屈に成り下がる奴隷根性(ちゅうかしこう)が染み付いた文明人(ひと)のなり損ないそのものだと思います。今回の事件ではっきりしましたがアレに言う事聞かせるには見せしめに血を流さないと交渉すら出来ないのが現実です。 】


★2018年12/20に発生した愚か者達による自衛隊機への火器管制レーダー照射の話では有りません。100年近く前の1927年3月24日に発生しアメリカ.イギリスの派遣艦隊が行った無差別艦砲射撃により3月25日に漸く鎮圧に成功した1927南京事件=中国人暴徒に対する教訓でした。半島に棲む出来損ないも含めて数千年前から人間である事を辞めた生物だと考えれば怒らずに済む……のかな?


原題:THE SAND PEBBLES

サンパブロ

聖パウロのスペイン語読みになります。

アメリカ劇場公開作品.

1967年日本公開.

原作はリチャード・マッケナ著

1962年出版の同題小説.


★4年前に視聴し迫る返却日にあたふたしながら書いた話ですし多少の勘違い等の修正含めて直してゆこうと思います。にしても論理的に追い詰めたら逆切れし玩具買ってと泣き喚く我儘な幼児並みな反応みせる中共や半島のソレ…こっちじゃニュースサイトで大騒ぎですが何故欧米が騒がないのか…この映画見てると何となく理解出来ます……数千年単位で進歩してないんだねアレ(嘲笑)


☆この事件以降イギリスとアメリカは優柔不断な日本にも同じ疑いを抱く様になります。山東省出兵に満州事変、226事件で軍部が制御不能となり上海事変へと…○○新聞とか双方で煽り立てる馬鹿には事欠かなかった結果がフライングタイガースであり太平洋戦争だと考えると…ね。なおアレと同じ様な恥ずかしい価値観に疑問抱いた徳川家のとある人物の努力が実を結んだのは昭和も終盤になってから…台湾も大体同じ頃ですから教育は本当に大事だと思います。



 1925年の中華民国或いは国民党初代総理.孫文の追放により始まった各地区を支配する軍閥同士の争いの過程で始まった“1927南京事件”薬物常用で自制心の欠片も無い蒋介石配下の兵士達と略奪&レイプに加担した一般市民&学生とやらによる外国人と同じ中国人に対する暴虐と殺戮に立ち向かった時代遅れの旧式河川砲艦の戦いと宣戦布告無しで始まった殺し合いに命を投げ出す事になった水兵達の人生模様を描いた超大作。 当然ながら当時の中華人民共和国政権に取って極めて都合の悪い実情 阿片戦争の頃から全く進化しない家畜以下の民度とモラル。 そして覚醒剤投与とデマにより暴徒を操り状況悪化させた事実があからさまに描かれた物語ですので 香港&台湾ロケと巨大セットによるスタジオ撮影を駆使する形となりました。


☆サンパブロ号はこの作品の為に香港で新造。機関部を熟知し手足の如く操れたのは元海兵のマックイーンだけだったとか……。


多数の中国人に圧倒されるアメリカ兵の描写が必要だけどエキストラが足りない…だからタイにベトナムや日系、果てはメーキャップで誤魔化したアメリカ人(インディアン俳優達)が総動員されてます。本編では敢えて触れてませんが大陸の戦争では殺人への禁忌を暖和する目的で素人同然の召集兵への薬物投与は今現在も頻繁に行われています。例えば兵士達に配られるチョコレートや酒に煙草等の嗜好品に混入されたソレは戦闘で彼等が疲れたり躊躇する事で相手に殺されない為でも有りますが加減を考えず使い捨てにする積りで投与したらどうなるか?その典型的な事例がこの事件の原因です。


それ以外は宗教とかの思想洗脳と純粋に蒸留酒(ウォトカやジン)だったんだけどね…娯楽作品で初めて露骨に薬物投与のシーン描いたのは“ブラックホークダウン”ぐらいからかな?まあその内取り上げます。


 1926年当時の城塞都市南京は日本政府の軍事経済支援を受けた旧清朝の貴族上がりな軍閥.張宗晶(ちょうそうしょう)率いる奉天派の管理下に有りました。買収とハニートラップに弱い典型的な愚物で平民からは狗肉将軍と罵られ憎まれたソレの統治は過酷を極め、見せしめを兼ねた公開処刑や部下達の拷問略奪が日常風景。但し諸外国の民間&外交官進出には口出ししなかった事から在外公館や教化目的のキリスト教系宗教団体(しかもかなり問題有りまくりな狂信者団体ばかり)が次々進出…城塞の中で奴隷根性を剥き出しにする融和派と中華思考から抜け出せない攘夷派による流血の対立が始まる中、事件は発生します。


それは中国共産党と結託した軍閥.蒋介石による北伐と呼ばれる敵対軍閥の排除。元々無能で弱兵揃いだった奉天派は郊外の戦いに負け呆気なく南京を放棄…警察官と共に領事館に駐留する日本軍兵士は24日に到着した増援含めても僅か100名足らず。しかも奉天派にクーデター警戒されて重火器どころかまともな銃すら持ち込め無かった事から外交官が蒋介石軍と交渉。城塞都市南京の管理は無血開城の形で蒋介石軍の管理下に置かれる事になりました。


ところか“理性的で紳士的な筈”の蒋介石軍兵士達は市民達を扇動し略奪と殺戮・レイプを開始。どうも彼等の中に入り込み勢力拡大を続けていた中国共産党&暗躍するソビエト連邦のテロ支援=興奮剤などの薬物投与と元々軍律の緩い山賊紛いの兵士が多かった事。暴発寸前だった南京市内の両勢力のタガが外れた事で制御不可能な地獄絵図と成り果てます。駐留軍は事態打開の為に長江に進出していた日本海軍に艦砲射撃を要請するも無差別虐殺に躊躇した海軍はソレを拒否。結局アメリカ&イギリス海軍による200発以上の艦砲射撃と兵士投入により漸く事態は収拾しますが外国人は7名が殺され2人が行方不明。


重軽傷者や略奪レイプ被害は多数に及び、中国人側は一説では死者2000名…但しそれぞれの勢力が好き勝手に捏造し犠牲者数盛ったりしてますし同じ中国人に殺された例も多数に及びますので詳細は不明です。全ては中国共産党とソビエト連邦のテロという事になり蒋介石軍は軍閥だけで無く共産党勢力とも内戦を開始、事態打開に貢献出来なかったばかりか同胞民間人すら守れなかった日本は当時の内閣が責任取って総辞職しましたが国内外の世論は紛糾。パヨクに踊らされた欧米は日本に不信感を抱く様になり軍部は軍部で強硬派が台頭するという顛末を迎えます。


この事件以降、抵抗しない=弱いと考える単細胞な中国人各勢力&朝鮮人(この思考持つのは共食いする種類の生物と特亜三国ぐらい)による漢口事件や済南事件など在中日本人…特に妊婦や子供を狙った無差別殺傷&略奪事件が頻繁。その結果ブチキレた関東軍の暴走による清朝末裔を担ぎ上げた傀儡政権樹立=満州事変が引き起こされる事になります。とまあ何とか時代背景纏められたから漸く本編あらすじです。但し上映時間3時間以上も有るので独自解釈のダイジェスト版で書き進めます。主人公ジェイク・ホールマン1等機関士は何故数度会話した程度の娘の為に命を投げ出したのか…多分其処に捨てた故郷の息吹を感じてしまったからかも知れません。



【 その船=(サン)パブロ最大の武器は見た目不相応な立派な聖人の名前が授けられた事による威光だけ 米西戦争の生き残りであり、名前を変える事無く負けたスペインから戦時賠償艦としてフィリピンで合衆国に引き渡された船は常に石炭でエンジンを温めておかないと出港時にひきつけを起こす最早動いてる事が“聖人の奇跡”そのものだった 装備だけで無く運用に携わる人員すらも次々と行方を眩ませ…致命的に人員が足り無いが為に圧倒的多数の雇われ中国人船員により運用され辺境の国で引退前の最後のお務めを果たしていた。 】


★本編は割と悲劇的な物語ですので最初に巫山戯たコメントを…4年前は“はいてない女優”キャンディス・バーゲンとリアル・エマニュエル夫人こと“マラヤット・アドリアンヌ(またの名をエマニュエル・アルサン)”が目当てでした。後に官能小説家に転身した彼女…本当はタイ出身という事も有り他にも沢山旧名が存在します。タイ独自の迷信からげんかつぎで占い師に相談⇒運気が好転するまで名を何度も変える人が多いんです。まあその度に全ての書類変更しないといけないからパソコン機器の発達は役所にとって慈雨となりました。



 厳格な戒律に縛られた海の無い故郷ユタを捨ててまでも水兵生活を選んだのは何にも囚われない自由を感じたからだ……背負う荷物や責任に(しがらみ)も無いまま単純に生き抜く事を選んだ筈の中年海兵“ジェイク・ホールマン1等機関士”がらしくない郷愁に駆られ命を投げ出してまでも自身の心に残された正義を貫き絶望的な困難に向き合おうとした切っ掛けは、次の転勤先へ向かう途中で知り合ったかつての自分の写し鏡の様な女性“シャーリー・エッカート”との出会いだった。


怠惰と退廃に彩られた1926年6月の中国大陸。厳格な階級社会を強要し続けた清王朝がまるで腐り果てた枯木の様に倒れ滅びたものの、合衆国の経済支援を受け民主的な統治を進める筈だった孫文が死に軍閥が割拠する混沌の世界……ど田舎のバーモントを飛び出し大学で知り合ったジェームスン牧師に請われ独り中国へ、自分のやりたい事が未だ見えないけど前だけを見て進んで生きてみたい……そんな真っ直ぐな瞳で自身の夢を語る親子程年の離れたシャーリーに魅せられたのは彼女に故郷の息吹を感じたからなのだろう。


☆尚シャーリー役のキャンディス・バーゲンは当時19歳、ジェイク役のマックイーンは36歳…年齢差17歳の会話って下手すると親子だよね当時なら。


さっさと現場へ向かえという上官命令を何気なくスルーし7年前に船を捨て脱走した友人の潜伏先である上海や南京を訪ねたりとフラフラ迷走を続けた主人公は予定より半日程遅れて新たな派遣先で有り次の我が家=河川砲艦サンパブロ号へ辿り着いた。ほぼ全員が寝静まった深夜の長沙市埠頭…出迎えてくれたのは偶々当直だった機関士“フレンチ・バーゴイン”だけ。何時もの儀式で独り暖気運転中の機関室を見回る主人公……海軍に入ってそろそろ9年、それはジェイクが必ず行う新しい我が家への挨拶…夜間の窯管理を任されていたのは水兵では無く民間人、しかも中国人の“ポー・ハン”だけだった。


手荷物の管理だけでなく朝昼晩の飯の支度や兵士のひげ剃りまでも船に住み着いた彼等の仕事。劣悪な環境やキツイ肉体労働に携わるのは全て平の水兵では無く中国人……僅かなアメリカ人は兵も将校も士官室で寝泊りし兵員室に犇めくのは多数の雇われ中国人…彼等の機嫌を損ねたら何1つ上手く行かないが為に船長のコリンズ大尉や副長のボーデレス少尉も砲艦の運用を彼等に任せ切りで自身ではまともなチェックすら行おうとはしない(操作はリーダーのシン.甲板はタン.機関室はチュンが掌握)…以前の東洋艦隊旗艦では真逆の環境に居たジェイクは彼等の腑抜けぶりに危うさすら感じていた。


★揚子江近郊に進出した企業や伝道師が度々襲撃受け民間人保護の名目で派遣されたアメリカ軍には…中国国内では手に入らない物資や技術目当てに農村部の次男以降な飼い殺し人員や商人が技術習得による成り上がりや物資の利権求めて殺到…最後に儒教思想に染まりきった軍閥や役人が介入し根こそぎ奪う状況は2019年現在も変わってません。ある意味ダメリカも学習能力皆無だしそれを何度も体験してるのに中々手を切れない日本も酷いです。


☆当時のイギリス東洋艦隊は船内仕事をインド人に任せる事で中国人が軍艦や施設内部に入り込むのを防いでました。チャンスがあればリンチに略奪やらかし弱い者に襲い掛かる彼等の卑怯なやり口にウンザリしてたし警戒感抱いてましたので…但し第二次大戦でアジア&インド解放独立叫ぶ日本軍相手にはソレが裏目に出ます。


 そして遂に主人公が危惧していたトラブルが起きる。まともな手入れがされていないシャフトのベアリングが破損し修理に向かおうとしたジェイクの代わりを買ってでたチュンが“何故かストッパーが外れたシャフトに巻き込まれ命を落とした。”激怒した主人公はコリンズ艦長に直訴するも事なかれ主義な彼は初めての事故死者を出す結果をもたらしたジェイクに怒りをぶつけ(政治的な理由で本当はシンを信用出来ない…)中国人の中から機関室のリーダーを選出するよう主人公に厳命…艦長と同じくシンの事故介入を疑うジェイクは中国人メンバーの最年少で事ある度にアメリカ人と中国人双方から扱き使われる“ポー・ハン”を選出。


★知らん人が見たらあばれる君呼ばわりされそうなポー役は日系アメリカ人のマコ岩松


お馬鹿だけど生真面目なポーは忽ち仕事を覚え始め、シンを通じ色々美味しい思いをさせてもらっているメタボ=ストウスキーの逆恨みを主人公と一緒に買う事となる。シンがスティラーやシュウと共に経営するアメリカ兵向けの酒場兼売春宿に英語が堪能な訳有女“メイリー”が商品として入荷。


☆漢人でも満州人でも無い少数民族の彼女が英語堪能なのは伝導所の肉奴隷候補だったから…しつこく迫る宣教師(ロリコン)から離れる為にワザと金盗んだ事が原因でシンに転売された。


ストウスキーは見受け代200ドルの借金返済の為に働く給仕だと言い張る彼女を金と暴力に任せて楽しもうとしたが“フレンチ”が彼女に一目惚れ、仲間引き連れなおも強引に迫るストウスキーを主人公がノした事を切っ掛けに艦内は不穏な空気に包まれた…色々有って一番弟子のポーがストウスキーと酒場でボクシング対決する事になり友人の恋路の為に見受け金稼ぐ為、掛け金釣り上げた主人公による的確なアドバイスで叩きのめし勝利を収めたポー……彼は自らの侠気を示し機関室の長として米兵達に認められるが上海でイギリス海軍が中国軍に襲われ返り討ちにする事件が発生。蒋介石派や共産主義者に率いられた暴徒の襲撃は辺鄙なこの港町にも押し寄せてくる。


 この日より、蒋介石派とそこに潜り込んだ共産主義者達の略奪や暴動が始まった。辛うじて緊急出港し暴徒の襲撃を逃れたサンパブロ号に届いた命令は中立を維持するため双方が煽る暴徒への攻撃を禁止し民間人の救助に当たれという間抜けな任務…保山に取り残された商社の家族を助け出したもののあのジェームス牧師が赴任した伝導所と連絡が取れない…牧師と共に滞在するシャーリーに避難を促す為に主人公とフレンチそしてボーデレス少尉が訪れた其処は古い道教寺院を半ば強制的に接収した施設。棄てられた子供とその母親も作業員として住み着いている。


山賊や暴徒対策の為に学生達は勉強の傍ら軍事教練も行う状況。そんな環境下見事に適応しているシャーリーにちょっとドン引きするも避難を呼び掛けた彼等は此処の責任者であるジェームス牧師が阿片栽培容疑で蒋介石軍に告訴(昭和の後半までケシの花や大麻はアジア全域で雑草化してたから勿論言い掛かり)され死刑判決を受けた事を聞かされ慌てて再審を受ける為領事館が有る長沙へ向かう事に…唯一のアメリカ人教師であるシャーリーと学生達の代表ショー・ジェンを乗せサンパブロ号は再び長江を南下する準備を進めていたが、其処に現れたのは共産党義勇軍に率いられた暴徒達とシンの策略で彼等に売られリンチを受けるポーの姿。


生きながら身体を削られ内臓を食われる処刑に(凌遅刑…中国では文化大革命の時代まで街中で行われた。人肉は万能の薬扱いだったしね。)耐えられ無いとポーは殺してくれと叫ぶがまたしてもトラブルを嫌う艦長命令で処刑を傍観する様命じられる。命令を無視しジェイクは泣きながらもポーだけを射殺。上官への反抗により後任の機関士到着を持って主人公は転勤する事になるのだが、既に事態はサンパブロ号だけで解決出来る状態ではは無かったのだ…長沙に戻った彼等を待ち受けて居たのは多数のデモ隊と小型船の群れ…街は既に蒋介石派と共産党義勇軍に唆された暴徒達の支配下にあった。



 不穏な雰囲気が漂う中ボーデレス少尉と共に主人公達はジェームソン牧師とシャーリーそしてショージェンを護衛しアメリカ領事館兼国際裁判所へ向かうが既に其処も蒋介石軍に占拠されていた。嬉々として星条旗を引き摺り下ろし裁判所を接収すると宣誓しアメリカ軍を挑発する蒋介石軍…ドイツ軍装備で固めた彼等と主人公達は撃ち合い寸前となるがアメリカ領事は戦争の覚悟が出来なかった…三人の身柄を領事に預け何も出来ずにトボトボ帰るアメリカ軍の姿に態度を豹変させた民衆達の野次や生ゴミがぶちまけられる。


当然の事ながらサンパブロ号船内の中国人乗組員とアメリカ人の関係も逆転した。夜…フレンチと主人公も含むアメリカ人乗組員はヤケ酒をあおる為馴染みの酒場へ……フレンチと主人公はメイリーの見受け金200ドルを支払い彼女の自由を勝ち取ろうとするが蒋介石軍進駐で立場の弱くなったアメリカ人達はもう怖くないと居丈高になったシュウは見受け金を吊り上げ様と騒ぎを起こす〜結果激怒した二人&アメリカ人達と中国人の乱闘が店内で始まりメイリーを連れ貧民窟へ潜伏する事になる。


まあここら辺りの描写は色々回りくどいしややこしいから省略するとして漸く誤解が溶けたフレンチとメイリーは思いを交わし結婚を決意…主人公は中国語と交渉術に手慣れたシャーリーに協力を依頼…ダブルデートと主人公が海軍に入った理由…正義感から高校時代あのユタ(あそこは禁酒州)で酒の未成年者密売に関わった馬鹿を殴り倒したらソイツが権力者の息子⇒校長の介入で退学に追い込まれた挙げ句密売者にされぶん殴ったらソイツが失明⇒味方してくれたのは母親だけだった事から司法取引で海軍に…という理由が判明し発覚したら大問題なフレンチとメイリーの結婚式(但し神父無し主人公とシャーリーが見届け人)主人公とヒロインの悲恋が描かれます。


 色々ドタバタと和みシーン挟みつつも此処で事態はまたしても悪化。ストウスキーとシンがサンパブロ号で阿片密売に絡んでいた事が発覚し証拠隠滅の為馬鹿共がボイラーで阿片を燃やした事で船を包囲していた抗議船や暴徒にバレた…船内に乗り込み船を接収しようとする蒋介石軍と気勢を上げる暴徒に追い立てれられる形で船に戻る主人公達…結局警察の追及を逃れる為に中国人船員は全員逃走(笑)人員不足と水位低下&デモ隊や蒋介石軍に包囲され身動き取れないサンパブロ号は1927年3月まで長沙に留め置かれる事となる。


幸い領事館への定期連絡は領事がゴネて監視付きで認められジェームソン牧師の冤罪は有耶無耶となったが艦長判断で水兵達の外出は禁止された。…フレンチは身重となったメイリーと共に生きる決意を固め船とデモ隊の監視の目を逃れる為に真冬の洞庭湖を泳ぎ切り軍を脱走。だが数ヶ月後連絡任務の合間に友人夫婦の様子を見に来た主人公が目の当たりにしたのは肺炎を引き起こし呆気なく死んだ友人の無惨な姿と蒋介石派の秘密警察に襲われお腹の子供と一緒に惨殺されるメイリーの悲惨な結末だった。


蒋介石軍はメイリー殺害の容疑を主人公に押し付け暴徒を率いてサンパブロ号の引き渡しか主人公を渡せと脅迫、臆病風に吹かれた水兵達は銃を手に主人公を中国人暴徒へ売り渡そうとするが、此処でコリンズ艦長が漸くキレた。銃が故障し暴徒への威嚇射撃が出来ないとサボタージュやらかすアホウから機関銃を引ったくり船に乗り込もうとした蒋介石軍を撃退した艦長や士官達の行動により辛うじて命を拾った主人公は艦長預かりとなる。


 奇しくもその日は1927年3/24……事態はまたしても急展開を見せ始めた。別名第二次南京事件と呼ばれる宣戦布告無しで始まった蒋介石軍&共産党義勇軍とそれに唆された暴徒による在住外国人への虐殺や略奪行為とそれに立ち向かうアメリカ.イギリス.日本陸軍&警官隊との戦いは中国全土に飛び火…翌3/25には南京でアメリカ軍とイギリス軍艦隊による無差別艦砲射撃が始まり上海にはアメリカ軍海兵隊が市民保護の為強行突入。サンパブロ号にも上流の伝導所を見捨てて上海への急行が命令された。


サボタージュや阿片密売関与等の不祥事を報告書に纏め上げ責任取って自決すらも決意していたコリンズ艦長はボーデレス副長とフランク砲術長そして主人公(ジェイク)(一応機関室の最高責任者だしね)を集め対策を協議…まずは無線故障を理由に蒋介石軍と学生義勇軍により半ば人質となっているジェームソン牧師とシャーリー教師の奪還⇒返す刀で蒋介石軍と暴徒の包囲を突破し上海沖に集結する艦隊へ合流を図る決断を下す。包囲網を破る為の船上白兵戦で主人公に率いられた懲罰部隊は壮絶な戦いを繰り広げほぼ全滅する被害を被りながらもアメリカ人皆殺しを叫ぶ蒋介石軍と学生義勇軍を殲滅…その中にはあのショー・ジェンも居たが正当防衛とは言え彼を手に掛けた主人公の心に深い傷跡とやりきれない気持ちを引き起こした。


 夜になり漸く伝導所が有る寒村に到着したサンパブロ号。暴徒や蒋介石軍そして共産党義勇軍が迫る中、牧師を説得しシャーリー教師と共に保護する為にコリンズ艦長と主人公そして3人の水兵は伝導所へ急行……そこで激昂するジェームソン牧師から聞かされたのは呆れ果てた昼間の白兵戦の真相だった。国籍を放棄し蒋介石軍に靡いた牧師はアメリカ兵を殺して自身の伝導の権利を守る為に学生義勇軍をもバリケード防衛に投入…お前達は人殺しだ私は絶対許さないと喚き散らす牧師は伝導所に駆け付けた蒋介石軍&学生義勇軍の生き残りに保護を求めようと独り駆け寄るが容赦無く撃ち殺された。


最早誰が味方で誰が敵か判らない暗闇での殺し合い…ヒロインを主人公を逃がす為に艦長自らマシンガン片手に囮となるが…艦長は結局戦死。真相を知り呆れ果て何もかも見捨てる積りでいた主人公は今度は自らが囮となりシャーリーや生き残った水兵達をサンパブロ号まで逃す為に絶望的な戦闘を繰り広げるも遂に命を落とす……夜明け前サンパブロ号は上海へ向けての絶望的な脱出行を開始した……結局シャーリー達は間に合ったのか、そもそもサンパブロ号自体が包囲網脱出に成功したのかは定かでは無い。







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