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ザ・パッセージ ピレネー突破口 79年

2022年5/31〜6/1深夜 タブレット端末にて執筆し脱稿

ウズラ猫に何とか離乳食たべさせるため深夜4時前まで持久戦 取り敢えず一眠りしてから

【 滅茶苦茶個性的な顔立ちなのに何処の国どころかアフリカ系以外はどの民族演じさせても全く違和感感じさせない個性派俳優アンソニー・クイン演じる荒事慣れしたバスク人の孤高な隠者vs小柄で美形ながらどの作品でも大概キチ○イかイキリキャラなマルコム・マクダウェルが殆ど露助のNKVDか政治将校並なナチの親衛隊将校を怪演したカルト戦争映画 残虐描写満載なためアメリカとイギリスではほぼ成人(R)指定 割と緩い日本でも劇場未公開となった代物 】


★勿論フィクションですがレジスタンスに対する拷問やロマに対する残虐行為シーンは記録映像や写真元に再現した史実 彼等が露助にシンパシー感じるのは案外同じヒトモドキだからかな 特に異民族根絶やしはどちらも手慣れたモノだしね


原題:THE PASSAGE

本来は通路や抜け道意味する言葉ですが難所の意も

イギリス 劇場公開作品

日本未公開 1983年 死の脱走山脈のタイトルでテレビ放映

原作:ブルース・ニコライセン Parilous(危険な) Passage(抜け道) 1970年代後半頃

R指定=17歳から視聴出来るが保護者同伴(イギリスの場合)


 令和4年5月31日 環状降水帯により夕方近くまで降り続いた大雨は何とか一段落 生後約半年で生まれて初めての雷にビビる元小猫に 外に出られずストレスその他でブチ切れ状態のウズラ小猫が私に齧り付く等々有った5月最終日 昨日辺りからアブラゼミも鳴き始めてますので滅茶苦茶カオスです 天気予報見てると雨天が少なくとも後1週間は続くのかと色々うんざりしてますが 寝不足状態は少しは解消されたかな こんな天候状態でも此処沖縄は台湾侵略や尖閣諸島占拠狙う中共の戦闘機や爆撃機が空き巣狙いそのものな行為繰り返してますので 自衛隊に海上保安庁に加え在沖アメリカ軍も準警戒態勢 タリバンのアフガン再占領や露助のウクライナ侵略を止めるどころか中途半端にヘタれた合衆国は徹底的に舐められており 同じく遺憾や検討しか口にせずそもそも何もしないし判断出来ない宏池会と財務省官僚の言いなりな自民党政権もね此処まで無為無策だと正直顔も見たくない


真面目な話、21世紀にもなって紀元前の価値観で他国侵略し人々を奴隷化したり略奪や虐殺行為にいそしむ蛮族は根こそぎ滅ぼさないと自壊するまで延々と其れを繰り返すぞ アドルフ・ヒトラー率いるナチスドイツがそうであった様にね と言う訳で今回取り上げる作品は偶々ハードディスクの肥やしになりかけてた ドイツ占領下のフランスから標高3400mの山々連なるピレネー山脈越えてスペインへ脱出図るユダヤ人原子物理学者とその家族の案内ガイドを引き受ける破目になった訳ありな隠者が 殆ど露助そのものなナチのSS将校と対峙するそんな物語 なお映画 ナバロンの要塞 を撮った監督がアンソニー・クインと組み二度目の大当たり狙ったんだけど原作者=脚本家が暴走しかなりえげつない演出で悪役のイカレ振りを強調 ストーリーそっちのけで拷問シーンや残虐描写メインにしたからラスボスが惨めにくたばるまでひたすらヘイトが溜まり続ける物語と相成りました 


本来なら耐えず変わり続ける天候と低酸素症により 登山慣れした人間でもその命を容易に奪いかねない過酷でなおかつ美しい自然環境とか フランスとスペインの国境線となるピレネー山脈を生活拠点とし 何処の文化の影響も受けてない言語を始め様々な独自文化を持つバスク人と呼ばれる人々の暮らしや ヨーロッパの暗部扱いなロマ=ジプシーに降り掛かる過酷な弾圧挟みつつ娯楽作品として楽しめたり笑える要素も欲しかったのだけれど ラストシーン含め色々失敗したなぁとなるのはね 当時はバスク人民解放戦線に加えIRAやPLO そして共産系テロリストによる無差別殺傷狙った爆弾テロ事件が流行った時代でもあるから仕方ないのかな



【 スペインorフランス双方何方の文明圏でも無かったバスク人はヨーロッパの先住民族の可能性も有ったらしいのですが弾圧と交流を重ねた結果、混雑化も進み元々国家ではなく集落単位や家族単位で山岳地帯移動する人々だったから民族の歴史云々も残される事はなかったんだとか なお統一国家誕生とキリスト教原理主義による宗教弾圧と教化 スペイン市民戦争で共和国側に付いた事でフランコ政権によりスペイン化を強要され海外脱出 ヨーロッパ残留は250万に留まりアメリカやオーストラリア等で暮らす人々は軽く1500万人にのぼります 】


★混血化進んだ事で美男美女も多数 主な収入源は牧羊や山岳ガイド等になりますが軍人や船乗りの道に進んだ者もかなり居ます 今作の主人公は元特務の可能性大 そういやアルプスの少女ハイジに出てくるお爺さんも元山岳猟兵でしたね。


☆ピレネー残留組の内、今もバスク地方に居るのは50万 残る200万の大半は色々緩いフランス側


 1940年冬 厳寒のピレネー山脈に建てられた砦の様な山小屋に独り暮らし牧羊生活送る案内人を訪ねて来たのは元フランス義勇軍=人民戦線で共に戦った戦友ペレアとその友人アラン・ノルド ドイツ軍占領下のフランスでレジスタンスとなり抵抗運動続ける彼等の依頼はユダヤ人原子物理学者ジョン・ベルクソン教授のスペインへの亡命手引き 拘束期間は4日間で報酬は前金支払いの5000ペセタ 其れなりに山歩きの経験有る男1人なら何とかなると引き受けたものの トゥルーズの隠れ家に匿われていたのは教授だけでなく病弱な妻アリエールに娘リアと息子ポールの4人家族 ヒムラー司令長官の極秘命令受けた親衛隊員ヴォン・バーロウSS大佐の魔の手は真近に迫っていた


隠れ家が急襲されアランと館の主が逮捕される中 市街地を逃げ回る案内人は手慣れた感じでゲシュタポ将校を惨殺 捕捉される前に鉄道で行ける所まで街を離れる 途中追い詰められるがレジスタンスの協力で連結された弾薬運搬車両を燃え上がらせ追い縋るゲシュタポ隊員やドイツ兵を殲滅 アランと館の主を拷問したものの大佐は偽情報に翻弄 報復としてアランを材料に生きながらスープの具材として切り刻み勿論館の主も嬲り殺し この辺りの描写含め大佐登場シーンは殆どスプラッタなんでサラッと流すので御免なさい 焼き討ち受け放置された教会で一晩明かし偶々近くを通り掛かったジプシーの車列に報酬払い便乗させて貰う フランス全土で始まっているのはユダヤ人に対する弾圧だけじゃ無い 劣等民族とされたロマの人々もちょっとした事でドイツ兵に捕らえられ見せしめに絞首刑 街中にクリスマス飾りの様に並べられ吊るされた人々


馬車に隠れている父親庇いリアが大佐に連行された ターゲットの娘だと気付かずジプシーの娘だとレイプ 性欲に負けて漸く自分がヘマを仕出かした事に気付いた大佐は慌ててジプシー達を捕らえようとするが教授達は1行に合流したペレアの手引きでセーフハウスへ 全裸でベッドに取り残されたリアを頂こうと大佐の部下が迫るが駐留軍施設に潜り込んだ案内人により瞬殺されリアは家族の元へ 右往左往してる内に娘は奪い返され部下は惨殺された ジプシーの長老を椅子に拘束しガソリン掛ける 教授達が何処に逃げたか話してくれたら助けてやろう 長老の息子が彼等がスペイン目指しピレネー山脈へ向かったと白状するが 大佐は憂さ晴らし兼ねてジプシー達を皆殺し 長老は生きながら火炙りに


標高3000mの山越え目指し雪に覆われた山道を歩き続ける主人公達 だが松葉杖を常用しまともに歩く事もままならない教授の妻アリエールは既に体力の限界だった 途中山小屋で一泊……疲れ果て眠り込んだ夫や子供達を抱き締め彼女は独り氷点下20度以下の屋外へ 少し走れば肺が破裂し全てが終わる 足手纏になるぐらいなら死を選ぶ彼女を止められ無かった案内人とペレア 其れはスペイン市民戦争でも散々体験した光景でも有る 翌朝変わり果てた妻の姿に激昂し案内人に殴り掛かるベルクソン教授と黙って殴られた案内人 其処に山岳歩兵やフランス人ガイドと共に現れた大佐の姿 このままだと全員助からない囮となり独り銃を手にドイツ兵達を撃ち殺すペレアだったが 大佐は部下を囮に先回り手榴弾でペレアを仕留めた 歩兵は3人が即死し1人が負傷 命乞いする部下を凍死するに任せ 大佐とガイドそして唯一残る歩兵の3人は主人公を追い詰めるため追跡続行


追跡振り切りスペインを目指すなら奇策に頼るしか無い 主人公達が選んだのは 国境警備隊の駐屯地を突っ切るルート 補給部隊のトラック奪いマシンガンと手榴弾使った破壊工作に散々翻弄された駐屯地に現れた大佐達 またしても獲物取り逃がした悔しさから最後の兵士とフランス人ガイドを射殺した大佐は駐屯地指揮官を激昂させ犯罪者として拘束される だが程なくヒムラー長官の命令書が届き大佐は解放 本人は私が優秀だからと天狗になってるが度重なる任務失敗と部下を使い棄てた事により切り捨てられたとは気付いても居ない 碌な装備与えられず山中に放逐 既に低酸素脳症により完全に正気失った大佐は主人公達を皆殺しにしようと追い縋る もうすぐ自分が暮らす山小屋が近い 大佐排除を決意した案内人が仕込んだ罠に誘い込む ちょっとした悪口に激昂し相手が見えないのにライフル撃ちまくる大佐を容赦無く吹き飛ばす新雪雪崩


岩に叩き付けられ内臓破裂 標高3400m 酸素濃度が既に70%切った零下20度以下の山道をただ闇雲に歩き回れば肺はもう持たない 拳銃片手に勝ち名乗り上げようとする大佐をゴミを見るように眺める主人公達 最早銃を向ける事も出来ない男は大量の血を吐き崩れ落ちた 翌朝最後の難関を越えスペインへ向かう教授と娘に息子を牧羊犬等をお供に見送る案内人 此処から先は彼等の幸運を信じるしかない そんな事より羊の世話をと再び隠遁生活に戻る主人公


調べてて興味深かったけど本編とはあんまり関係無いので此処に追記……バスク人の海外移住が成功した理由は本国の紐付きじゃ無い事 特に南米では第2世代や第3世代が大統領に就任したり 経済面でもレストラン経営等でそこそこ現地に馴染んでいる史実が存在します 何処に暮らしても本国の紐付きで内通者候補な中国や南北朝鮮とは違うのよ なおバスク風チーズケーキなるものはフランスのピレネー地方にもスペインにも実在しないとか…………だから風なのね(汗)

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