ジャガーノート 74年
2024年1/11〜1/15深夜タブレット端末にて執筆し脱稿 なんか船内の登場人物達のエピソード書き込んだら滅茶苦茶長く読めたもんじゃありませんのでばっさりカットし書き直し 何時もより手間暇掛かってるのに完成度が何か微妙なのはもう笑うしかねーな此れ
【 ジャガーノート……其れはインドの愛の神クリシュナの別神格で止めることの出来ない圧倒的な力の行使を意味する こんな名前騙る元英国陸軍工兵なテロリストにより1200名の乗員乗客が乗り込む豪華客船ブリタニック号に7つのドラム缶サイズの時限爆弾が仕掛けられた 荒天下の中で次々と犠牲者出しながらもヘリで降下した爆弾処理班は最悪の事態を避けられるのか? 決してハッピーエンドじゃ無いのが物悲しい映画です 】
★ヒンディー語ではジャガンナート 日本もそうだけどヒンズー教が土着の神を信者ごと取り込む際にクリシュナ神の別神格となった 詳しくはネット検索で閲覧下さいな
原題:JUGGERNAUT
ジャガーノート
イギリス 劇場公開作品
1975年 日本 劇場公開
❖同時上映はサブウェイパニック
令和6年1月11日 NHKのあの移住番組に騙され嫁の故郷な能登半島で農業やると家新築直後にまんまと大地震に遭遇した父方の親族から漸く生きてると連絡が 幸い家も家族にも全く被害無かったそうだけど電気も水道も止まったまんまだから当面避難所生活だそうです ちなみにこんな最中でも琉球新報のトップ記事は辺野古の埋立工事再開と阿呆面で駄々こねる電球ハゲ眼鏡と日本語話せず半島語や北京語で会話してる日本市民ばかりなオール沖縄名乗るパヨクの嘆き悲しみばかり この屑共本当に胸糞悪い 支援物資届けようにも未だ寸断されたままの道路復旧に電気や水道等のライフライン復旧が最優先 やはり土砂撤去を阻むのは能登半島にも山野削って建てまくりだったメガソーラーパネル 熊本地震の時よりも厄介なことになりそうですので撤去にあたる作業員や自衛隊員の無事を祈ります
とは言え困った時の神頼みなんて私のポリシーに相容れないので 祈る相手はお天道様だけどな
予想通り震災直後から始まった中国海警局の火事場泥棒行為を警戒するため 此処沖縄は飛行禁止措置取られたまんまのオスプレイに代わり ビーチC−12ヒューロン軽輸送機やボーイングP−8ポセイドン対潜哨戒機がパトロール飛行 宮古島や与那国島に新たに派遣されてる自衛隊と共に台湾侵略や日本を狙った騙し討ちの対処にあたってますが なんつーか割と碌でもない悪夢最近見る様になったので気が気じゃない 特亜三国は周辺諸国に迷惑掛けることなくさっさと滅びろと呪詛垂れ流しつつ本作の紹介を
子供の頃、"オルカ"筆頭に割とテレビで放映してた洋画劇場でチャールズ・ブロンソンさん共々やたらと見掛けた"リチャード・ハリス"さん 全体的に割と取っ付き辛い野良犬連想させるやさぐれた雰囲気と随分前髪後退気味な白髪頭が強烈だったけど何故人気有るのか分からない……どうも当時映画館では当たり前だった同時上映のオマケ扱いで大量に出回ってたそうで別段人気が有った訳じゃ無かった 地道にアクション映画で人気稼いでコツコツと 気が付けばホグワーツの校長役で子供達の人気物になった経緯があるんだとか という訳で本作も何度かテレビで放映されてた筈だけど見た記憶が全く残ってません そもそも大人向けの渋めな題材だったしなぁ
70年代のイギリスは北アイルランドでのカトリック過激派に与するIRAとプロテスタント側を支持する過激派オレンジ党による互いの政治家や宗教施設に果てはパブまで狙った爆弾テロが激化の一途 旧植民地関連のゴタゴタは手を引く形で一段落したものの中東戦争やベトナム戦争にはしっかり介入してるので戦費負担を理由の増税が次々と 此れ迄だったら植民地がババ引いたのだけど搾取する所無くなったから軍を退役した元将兵の年金支給額削られたりと色々有ったそうで元兵士による爆弾テロ事件や脅迫行為も続発してたとか 本作はあくまでもフィクションだけどそんな財政状態に更なる追い討ち掛けたのがフォークランド紛争なんだよ その辺りも加味しつつ楽しんで頂ければ幸いです なおアイルランドに銃器や爆弾持ち込んでたのはアメリカのカトリック過激派シンパとカダフィ政権下のリビア ワルシャワ条約機構は資金提供で関わっていた史実が明らかになってます
【 1930年代辺りまでは花型だった英国とアメリカ合衆国を行き来する豪華客船の衰退が始まったのは1958年に就航したボーイング707等のジェット旅客機路線 それでも英国は此れ迄の誇り掛けクイーン・エリザベス二世号を就航させるが飛行機に比べ片道7日間も掛かる船旅は遂にかつての収益を取り戻す機会は無かった という訳でエリザベス二世引退により2018年に同航路は貨物配送だけとなる その代わりになったのは地中海クルーズや世界1周ツアーとなる訳だがその本来の目的は割とアレだったりするんだよ 運営に怒られる内容だから自重します 】
★元ネタとなったのは1973年5月にクイーン・エリザベス二世を狙った爆弾テロ予告 身代金は35万ポンドで本当にイギリス海軍がヘリで爆弾処理班降ろしたが時限爆弾は見付からなかった 事件から数年後、アメリカで犯人逮捕 懲役20年の実刑が確定しもし生きていたとしても犯人は既に刑期終え釈放されている 劇場公開当時はFBIが捜査中で流石に宣伝には使えなかった
もしかしたら此れが最後の別れになるのかも知れないから…………今じゃ海路も運行スケジュールも人工衛星によるデータリンクやパソコンのアシスト受ける令和の時代じゃ想像すらつかないかもですが 海に出たら航海士や船長に機関長の潮の流れ読む能力任せな昭和期〜平成半ば辺りまでは豪華客船の大西洋横断のみならず日本は瀬戸内海の島々行き来する小さな定期連絡船ですらカラフルな紙テープに楽団やチアリーディングまで動員した出発イベントは敢えて海神様に旅の安全お願いしますとお祭り騒ぎするゲン担きが付き物 私等の世代ならリアルタイムで体験したりドラマや映画をメインに様々な創作物でもお馴染みの光景だけど 此れ読んでくれてる奇特な平成生まれのお客様には船旅=ハレの日なんて書かれても何の事だかピンと来ないかも(苦笑)
とかくジェット旅客機の直行便が当たり前で格安航空会社なんてモノが登場する前は海外旅行なんて欧米でも金持ちですら中々行けなかったそんな時代 かつてはビートルズを主役にした数々のアイドル映画を撮った監督が本作取り仕切ってるのでサラッとあの4人をイメージしたミュージシャンで小芝居やったりチアリーディングのみならずイギリスらしくバグパイプ演奏する軍楽隊のせいで何言ってるのか全然分からないなんてギャグ 70〜80年代のパニック映画なら必ず登場するこんな華やかさに不馴れな修道女とか神父がオタつく小ネタ挟みつつ1200人の乗客乗員乗せた大西洋横断豪華客船ブリタニック号は7日間の予定な船旅へ 別館の飛行船で大西洋横断な"ヒンデンブルク"でもそんなシーン有ったけどこの路線は北極圏の冷たい海を掠めるのでいきなりの悪天候や流氷接触のリスクが付き物 勿論エンジン止まったら洒落にならないけどぶっちゃけ赤字路線だったので経費削減
船長室で気晴らしに未亡人のパーバラ・バニスターと逢瀬楽しむアレックス・ブルネル船長も 船長が何処の誰をプライベートルームに連れ込んだか賭けしてる百戦錬磨な一等航海士達も 会社がメンテナンスで壊れやすい中古部品を船に組み込んでないかとかレーダーが故障しないかとか内心気が気じゃない 出港前から調子が悪い安定装置に掛かりきりな機関士達を苛つかせる ドック入りの際に工員達がやらかした忘れ物や置き土産 特に誰が何の目的で据付けたのか皆目見当が付かない7つのドラム缶に顰めっ面な機関長 場面は変わりロンドンに 妻の代わりに2人の幼児の朝御飯の面倒見てるニコラス・ポーター専務のオフィス兼自宅に届くテレタイプ(FAXやNET回線登場前の電信システム 紙にインクでモールス信号の代わりに誰でも読める文字書いてくれる優れもの なお英語限定)と脅迫電話
神様気取りでジャガーノートと名乗る下町訛りの男が要求したのは現金50万ポンド 背に腹は代えられないと身代金払おうとした専務を政府の方針に逆らうつもりかと脅し付ける暗部の男 半官半民なソブリン海運は英国政府から累計2000万ポンドの融資を受けており経営陣は雇われ専務なポーター除き皆名義貸しで荒稼ぎしてるやんごとなきメンバーばかり テロに屈したら彼等により全額引剥しとなるので数千人を越える社員が露頭に迷う 英国海軍から調停役として派遣された提督の命令で集められた爆弾処理は荒天の中、パラシュート降下で装備諸共ブリタニック号に乗り込むことになった C−130ハーキュリーズ輸送機は予定通りトニー・ファロン中佐とその愛弟子チャーリー・ブラドック少佐を副隊長とする8名を送り込むが縄梯子登る途中で1人が力尽き海面に叩き付けられ即死 残る7名+処理班に志願した乗組員達と共に7つのドラム缶爆弾を処理することになる
爆弾テロが頻発する英国から安全なアメリカへ妻子を送り出した筈なのに何故こんなことに ロンドン警視庁のジョン・マクロード警視は部下と共に160人を越える容疑者を虱潰し タイムリミットは残り12時間 例え身代金支払いを行ってもロンドンで海運会社を監視しながら脅迫電話を繰り返すテロリストに時限爆弾を止める手段なんか存在しない 警視の長男デビットが爆弾設置場所を遊び感覚で徘徊 アラブ人系客室乗務員のアサドは命懸けでデビットを庇うも爆死 たった1人の子供のために彼を含め2名の爆弾処理班と3名の船員が犠牲者に加わる 此れで残る爆弾は6個 悪趣味なブービートラップに引っ掛かりチャーリーも爆死 殉職者は7名となった 色々有って一時は自棄酒煽るファロン中佐をブルネル船長が説得し処理作業再開
仕掛けの癖からジャガーノートの正体が退役し年金生活やってる主人公の元上官シドニー・バックランドだと判明しロンドンで敢え無く取り押さえられるも 知らぬ存ぜぬでマクロード警視達をイキり罵る 最後のケーブルは赤と青何方を切れば正解なのか? 主人公の誘導尋問に敢えて青を切れと指示するバックランドだったが 電話越しの会話から上官の嘘を見抜いた主人公は赤を切り時限爆弾は無効化 残る5つの爆弾も同時進行で赤を切りブリタニック号と乗員乗客の命は救われた 暗闇の中で独り快哉の雄叫びを上げ歌う主人公に笑顔は無い 最悪荒天下、半分は荒波にのまれ命失う筈だった乗客乗員に漸く笑顔が戻る 早朝の大西洋は昨日の荒天が嘘だっかの様に穏やかな姿を取り戻す
❖シリアから英国に移住したものの白人にも黒人にも嫌われるから豪華客船が家だと公言する乗務員アサド 船長と閨を共にする仲だけど再再婚の覚悟決められない未亡人バーバラ夫人 子供2人に手を焼くし船酔いにも苦しめられるマクロード夫人 他にも色々登場人物の小ネタ満載だったけど長くなるからカット
❖撮影で使われたのはクィーンエリザベス二世号と同じく1969年に大西洋路線に就航し1972年に運行会社潰れて貰い手探してた西ドイツの豪華客船ハンブルグ号(全長195mで船幅27m 25000トンクラスで乗客定員650名+乗員340名) ちなみに撮影の翌年にソ連船籍となり名前もマキシム・ゴーリキー号に変更 世界1周のクルーズ船として活躍しソ連崩壊後は名前そのままにバハマ船籍で英国企業がチャーターする豪華客船として日本にも寄稿する等の活躍 2008年に老朽化を理由に退役し解体されてます
❖日本語字幕もしっかり間違えてたけどC−130ハーキュリーズ輸送機のハーキュリーズとはギリシア神話の英雄ヘラクレスの英語読み 阿呆な神様に呪われ達成困難な12の難行をやってのけることで呪縛を打ち払う英雄譚で爆弾処理班を揶揄した訳じゃ有りません
❖英国が刑事犯の死刑廃止に踏み切ったのは1965年 リベラルの圧力に屈し国家反逆罪の死刑をも廃止したのは1969年……結果、無差別殺人や凶悪犯罪が激増しましたが未だ死刑廃止論者が政財界じゃ多数派 最高刑は終身刑(恩赦無し)となり 現場では犯人逮捕より射殺処分が増えました(笑) なお令和5年現在終身刑で収監されてるのは30名




