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第17捕虜収容所 53年

2015年10/31ガラケー投稿 2023年6/11タブレット端末にて改稿開始〜

令和5年6月現在殆どの店舗でレンタル終了 見掛けたらお早めに

【 俺の戦争はもう終わった 連合国軍の勝利は既に確定してるから取り敢えず目一杯捕虜生活をエンジョイしよう 1944年冬、スイス国境近くのドイツ空軍第17連合国軍捕虜収容所 陸軍航空隊下士官ばかりが集められ隔離状態のD官房で虜囚生活思いっ切りエンジョイしてるのはなまじ要領良いから同胞からもハブられ守銭奴呼ばわりされているJ.J.セフトン軍曹 後年色んなドラマや映画でパロディ化された名作舞台劇の劇場映画化作品 戦争映画と言うよりミステリー作品なのかも 】


★セフトン軍曹役のウィリアム・ホールデンは本当に第二次大戦中は陸軍航空隊の飛行機乗り 捕虜の経験は無いそうです


原題:STLAG 17

ドイツ語読みで第17収容所 STAMMLAGERを省略表記

アメリカ 劇場公開作品

1954年 日本 劇場公開

❖年代表記見付からなかったけどブロードウェイ作品

1952年にトニー賞 受賞


 令和5年6月13日 思い出補正と割と支離滅裂なガラケー原稿の全面改訂に辺り まずはこんな話から始めましょうか 映画やアニメに小説等々……ありとあらゆる創作物は基本娯楽作品であり所詮は見世物である種のプロパガンダでしか有りませんが時に人間の想像力により生み出された其れは当該政府を始めとする権力者を出し抜く形で問題の本質を浮かび上がらせることもある。 以前新規割り込み投稿した"名探偵再々登場"や"ジャスティス"でも軽く触れましたが 第二次世界大戦でナチス・ドイツが滅亡 ドイツ国内やポーランド領内に進駐してきた連合国軍が目の当たりにするまでドイツ軍が捕虜を処刑したりましてやユダヤ人やロマに身障者を始めとする全体国家で不要とされたありとあらゆる人々を組織的に抹殺していた事実が判明したのは1945年に入ってからのこと


勿論その事実は第二次世界大戦が始まった頃から様々な写真やニュース映画等の媒体 徴兵や志願し戦場で直接其れを見聞きした将兵やマスコミ関係者により取り沙汰されて来ましたが 令和4年から始まり今も続いている露助によるウクライナ侵略戦争の反応見てても分かる通り世の中には何もかも陰謀論で決め付け現実受け入れるのを拒否したり此処のエッセイサイトでポイントやアクセス数稼ぐために敢えて他所様の神経逆撫でする様な発言や主張を繰り返すタイプの気狂いには事欠かない 今風に言うと承認欲求となるそうですが別段創作物に限らず、敢えて誰彼構わず喧嘩売りたいと犯罪行為繰り返す(イキり)が何処の世界でも一定数存在するのは精神医学では発達障害と区分けされるんだっけ ちーとばかり話が脱線しましたが欧米で優生学を根拠にしたファシズムは必ずしも絶滅した訳ではなく 共産主義と手を組んだとレッテル貼りされたユダヤ人を始めとする異教徒絶滅政策は未だ継続中 特にドイツ移民=成功者が割合多いアメリカ合衆国にてヒトラー礼賛やアウシュヴィッツ強制収容所のアレをアカがでっち上げたプロパガンダだと盲信する輩が漸く姿消したのは80年代後半に入った辺りからとなります


戦後もずっと理解出来ない異星人(エイリアン)として差別されてきた日系と違い 古くは南北戦争の辺りから志願兵出して来たドイツ系とイタリア系に対するバッシング避ける為、ヨーロッパ戦線で見付かった残虐行為の残滓は彼等ではなくナチス党員がやった事にしよう 特に戦災孤児となったヨーロッパの子供達を養子として引き取った家庭も其れなりに多かったからこの手の見て見ぬ振り政策は ユダヤ人差別問題の先送りなど後々様々な歪みを残した訳ですが 21世紀入っても未だ消えないアレコレを長々書き綴っても迷路に迷い込むばかりですのでその辺りは別作品紹介や旧稿手直しで追々 何にせよハリウッドを筆頭に戦後に始まった憎しみの連鎖をどう軟着陸させるのか 映画やドラマに文学作品等々、アメリカ合衆国で21世紀に入っても第二次大戦をモチーフにした様々な創作物が製作されてきた事情は其れが最後の勝ち戦で正義の為の戦争(嗤)だという訳でもないのかも





 前回書いた“オフサイド7”主人公のヘヒト親衛隊大佐のモデルになった人物が今回の物語の主人公「セフトン軍曹」です


ちなみに意味は同じドイツ語表記と英語表記の違いだけ(笑)

立場(所長と捕虜)収容所の位置(南のギリシャと北のスイス国境近くのオーストリア)収容所の番号と捕虜の国籍(イギリス人とアメリカ人)等、


ブロードウェイのこの劇を知らないと色々笑えない設定になってます。

知らなくても問題ない悪ふざけですがややこし過ぎてアレですな。

※ついでに書いときますが舞台劇版は捕虜役だけ最小7人で演技できて最初5人、途中で2人加わるとこも一緒。往年のコント番組“8時だよ全員集合”の囚人脱走ネタの元にもなってます。


今となっては主題歌の方が有名ですが、このテーマソング「ジョニーの凱旋」は映画オリジナルの歌では有りません。


元歌は日本の軍歌で言うと「雪の進軍」のパロディバージョン。更にさかのぼるとアイルランド民謡になります。


ちなみにアイルランドで軍歌として使われたバージョンは「ジョニーは戦場へ行った」です。

聞き覚えありませんか?


ナポレオンとの戦争で両手両足、声と聴覚トドメに両目を無くした兵士の歌でそれ以前は海外に出て帰って来ない兵士の歌でした。


アメリカ南北戦争時代に南軍の行進曲となった際、ぶっちゃけえんぎでもないという事で逆バージョン作成。


戦争後は南軍ゲリラの抵抗のイメージソング。


色々あって今では悪魔の化身=牛を追い立てる正義のカウボーイ(ただしガイコツ)になりました。

なんでや工藤(涙)


長々やって来ましたが元々の民謡、古代ケルト語=ゲール語では「シューラ・ルーン」“道中の無事を祈ります”という意味の歌になりますが


もう一つの意味“ごめんなさい・もうしません”で歌詞を翻訳すると腹筋が割れますからご注意下さい。


オチが着いた所でストーリー説明行きますか。




【捕虜生活を楽しむ訳あり軍曹セフトンの人生】


 死を望むなら脱走に挑戦すると良い。

鉄条網が道標(みちしるべ)


スイス国境近くにある第17捕虜収容所はアメリカ空軍専用施設。

真面目に戦争やってる脱走委員会は何度となくスイスへの脱出を計画するが実行の度に作戦失敗。

毎回の様に参加者は死んでいる。


将校達がナチのスパイをこそこそ探しながら次の脱走計画を検討している最中、

人生を謳歌している変わり者がいた。


軍曹だけが集められている宿舎で長年捕虜生活をやっている「セフトン軍曹」は看守のドイツ軍兵士や同僚、下士官、兵士を問わずに、人生を楽しむ為に調達屋をやっている。


○デパート:物々交換等、様々な方法で手に入れた煙草、お菓子、嗜好品をトランクケースに集めて販売。


○競馬屋:収容所に住み付いたネズミを使った賭けレース。


○酒場:中庭で育てたジャガイモを発酵、蒸留して“ウォッカ”を製造、代金はコップ1杯で煙草2本。


○覗き部屋:看守を買収、時間限定で隣のロシア人女性兵専用捕虜収容所のシャワールームを望遠鏡で覗かせる。


※ちなみに連合軍兵士の捕虜収容所ではどんな場所でも何故か本当に商売を始める「調達屋」が自然発生。

金属ゴミをかき集めて自作したAMラジオまで普及していました。


ちなみに私も作れます(笑) 昔、学研の“科学と学習”という定期購読必須の雑誌が有りまして作り方と簡単な材料がオマケで付いたんですよ。他にもハンダゴテや金属探知機とか、今思い出したら色々アレなオマケが付きましたっけ。


…実は士官学校を優秀な成績で卒業し、少尉だった主人公。

色々やらかして軍曹に降格、やる気無しになった所でドイツ軍の捕虜になった彼は上官や同僚からは“守銭奴”呼ばわりされて嫌われています。


敵の筈のドイツ軍兵士達相手にも商売を手広くやっている「セフトン軍曹」は脱走委員会の下士官達や同僚から“スパイ”じゃないか?

と疑われていました。


そんなある日、収容所に新しい捕虜2人が送られて来ます。

その1人「ダンパー中尉」は主人公の元友人で同じ士官学校の同級生でした。


彼にはドイツ軍から破壊工作員の嫌疑が掛けられています、

取り調べでベルリンの秘密警察本部(要するに拷問)に連行される事が決まった彼を脱出させる為


脱走委員会は脱出作戦を計画、その際スパイの疑いがある主人公を拘束し拷問します。


守銭奴呼ばわりどころかスパイ扱いされた主人公は身の潔白と復讐の為(…というより商売邪魔されて腹立ったから)ある方法で見つけ出したスパイを囮に、ダンパー中尉と共に愛想が尽きた収容所から見事な脱走を実行するのでした。



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