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日本のいちばん長い日 67年

初稿:2014年2/16ガラケー投稿 2018年10/8タブレット端末にて改稿開始〜10/9終了

【 1945年8月15日未明.ポツダム宣言受諾〜玉音放送を聞く事無く割腹自決した阿南惟幾(あなみこれちか)陸軍大臣の義弟であり最後を目撃した竹下正彦中佐〜後の陸上自衛隊陸将の手記“大本営機密日記”を閲覧した半藤一利氏により纏められ65年に文藝春秋新社名義〜同6月半藤名義で出版された“ノンフィクション小説・日本のいちばん長い日 運命の8月15日”を多少史実を脚色し娯楽映画に仕上げた問題作。 監督の岡本喜八を始めかつて兵士だった製作スタッフ&出演者により可能な限り当時の殺伐とした雰囲気を再現してますが、果たして何処までが史実でどの辺りが脚色だったのか? 日記自体が元々この世の何処にも存在していないという怖い事実があります 真相知る関係者は既に全員鬼籍入りとなり謎となりました。 】


★露助滅ぶか合衆国が資料公開しないと永遠に出て来ない可能性も有ります ただ……秘密って永遠には隠せないモノです


日本 劇場公開作品

原作はノンフィクション……と言う事になってますが

何もかも明らかになった訳じゃ有りません

英題:Japanese Longest Day Compiled

by the Pacific War Research Society

文藝春秋社より1965年出版

大宅壮一(おおやそういち) 編 / 半藤一利(はんとうかずとし)

角川書店でも再版され

95年に最終改訂版が春秋社より出版.

07年文庫版出版



 この文章改稿に取り掛かった2018年10/8朝、偶々天気予報見る為に久し振りにテレビ見てたら幻の東京五輪に参加する筈が日中戦争でイベント返上 フィリピンはルソン島で25年の短い人生終えたある水泳選手の特集やってましてちょっとだけしんみりしましたが…ああそうか体育の日って今年は今日でしたねぇ 其れにしても旭日旗にケチつける離地域の観艦式ネタやICPO総裁の中華公安による拉致事件とそれに伴う海外向け放送を検閲された無礼を後回しにしてまで 尖閣諸島問題激化以降から絶えず70年以上前の昔話を延々と囀り続ける公共放送って必要ありますか? 恐らく中華公安に媚びる為なんだろうけどさ


……ぶっちゃけ理想論(げんじつみてない)ばかりな綺麗事(ひぶそうしゅぎ)はうんざりです。殴って来たら殴り返す。

降り掛かる火の粉を振り払うのは生物なら当たり前の行為だと思います。


当時、何考えて第2話の題材にこの映画を選んだのかと書いときますと大友克洋…殆どの御客様は“AKIRA”かカップラーメンの宣伝とタイアップした“FREEDOM”を代表作に思い浮かべるのでしょうが 私の場合彼の代表作として思い浮かべたのが“気分はもう戦争”だったからでして“SHORT PEACE”と一緒にレンタルしたコレを見終えた感想は…なんか色々納得行かない理不尽さ加減にモヤっとする事になりました。


言っちゃなんですがまるでギャンブルの負け越し状態、あるいは倒産寸前の会社の内情を見てる様で明るい音楽を入れてしまうと見事にブラックユーモアになりそうな気が(終戦記日念作品なんで真面目にやってますけどね)何も決まらない会議に現実が見えず暴走する近衛将校。学生を煽動し総理を暗殺させようとする軍属、降伏を知らせず部下を特攻に送り出す将校と無邪気に旗を振って見送る女子供達。 当然ながらこの後何が起こるのか知っているだけに、だんだん怒りがこみ上げて来たんですよね。


今回原稿書き直すついでに色々調べてみましたが、資料閲覧の許可を出した竹下正彦中佐自身が“宮城事件”の主な首謀者=勝手に大臣命令出しまくった卑怯者の1人であり自決に失敗した挙げ句に戦後自虐史観構築に貢献した電通の井田正孝(当時中佐〜予備役放逐)共々、阿南大臣の名を騙り本土決戦の為の軍事クーデターを企んだ重要容疑者。もしかしたらアカだったかも知れない人物が自分に都合が良い視点で描いたそんな小説なのですよ。


何故か戦後、一切罪を問われる事のないままGHQに全面協力し自衛隊創設以降は米軍と重要な関係部所を歴任した灰色な人物。 もしクーデターが成功していたら北海道は無し崩しにソビエト連邦に占領〜日本は分割統治されていた可能性が高いと考えると…本当にそんな人物が書いた手記をモチーフにしたこの小説がアテになるのか? まるで史実であるかの様に描かれたこの映画自体、色々怪しいエピソードが存在するのです。 まあ公式の終戦秘話では無くあくまでも当時の日本映画界のスターを総動員して製作された“戦争の終わらせ方”だと思って楽しむのが最良の受け止め方だと思います。


断末魔の状況ので、最善の決断を下した陛下と淡々と終わらせる為に命懸けで責務を果たしていく人々の姿 ある者は自己保身の為にある者は何処までもヒステリックに見苦しく終わりを迎える様子が対照に描かれてゆきます。 皮肉にも無条件降伏受諾に貢献した多くの老傑達がA級およびBC級戦犯として理不尽な最後を迎える事になり、無責任に抵抗しテロをやらかした若者達(はじしらず)が裁判にすらかけられずおめおめと生き恥を晒す事になるのですが 殆どの連中は最後迄他人のせいにして反省しなかったのね。


まあその辺りのエピソードは別の機会〜具体的にはリメイク版の原稿修正する際にでも書き出す事にして独自解釈なあらすじに入ります。実際の本編は御前会議の史実再現。 それぞれの人々がどんな生き方をしどう落とし前をつけたのかという集団劇と宮城事件の再現シーンがメインとなりますのでメインを阿南惟幾に絞り込んで判りやすく手短に纏めてみようと思います。




【 明治維新後に内閣制度を導入した日本において任期中に自裁した最初の大臣が阿南惟幾でした 以降2007年の松岡農水大臣までそんな形で職務を退いた大臣は存在しておらず、彼が何故その様な責任の取り方を選んだのか? 恐らくは遺書等の状況証拠から若手将校達の助命を嘆願したのでは…という説が有ります 日本を東西分割占領に追い込もうとした悪手“宮城事件”とは何だったのかこの国は未だその事に対する公式見解を出しては居ません。 】


『軍人は自らの意見を押し通す為、決して政治に介入するべきでは無い。』


 侍従武官として皇室と関わった経歴を持ち、軍人による要人暗殺やクーデターに最後まで否定的だった阿南惟幾が、サイパン陥落の責任を取る形で解散した東條政権の後始末を任された鈴木貫太郎総理の推挙を受け陸軍大臣として入閣したのは大東亜戦争で日本が最早崩壊を免れ得ない1945年春の事だった。


大陸における中華民国との戦闘=長沙作戦では、独断専行により補給すら覚束ない派遣軍を30個師団が待ち受ける罠に突入させて6000名以上の死傷者を出させた敗北の経歴を持つ彼に軍部が求めていたのは、組織存続と国体維持の為に強硬派として動いてくれる操り人形としての立場。かつての侍従長、鈴木総理が彼に求めたのは陸軍のヒステリックな暴発を防ぐ緩衝材としての役割。


“あなん”と呼ばれ親しまれ、前線勤務が決まった際はわざわざ食事会を開き送り出してくれた陛下と友人を守りながらも米内海軍大臣共々、国体維持の為にも無条件の武装放棄に素直に応じる訳には行かない阿南の苦闘が終わったのは御前会議における陛下自らの発言からだ。 ポツダム宣言を受諾しこれ以上の無益な犠牲を出さない様行動を起こした鈴木政権。だが既に自暴自棄となっていた陸海軍の将校達は今までのようにテロによる事態解決を図る為にクーデターを実行した。


陸軍では椎崎二郎中佐.井田正孝中佐.畑中健二少佐.竹下正彦中佐を中心とした青年将校達が行動を起こすが、大臣の名前で作成した偽の命令書による近衛第1師団動員による皇居制圧令に疑問を抱いた師団長=森中将と参謀である白石中佐を殺害した事で中途半端な活動しか出来ず事態を憂慮し動き出した憲兵隊や他の部隊により呆気なく解散に追い込まれ 別働隊として動いた玉音放送レコードの奪取を狙った公共放送機関制圧 軍属主導による鈴木総理をメインとした学生動員による焼き討ちや暗殺作戦もグダグダに終わる。


海軍・小園大佐を筆頭とした厚木基地の抵抗活動は、参謀達により睡眠薬盛られた大佐が強制退場 官邸にまで乗り込み全員特攻を直談判しでかした大西司令の抗議は空回りに終わる。 だが九州南部の特攻基地では何も知らされないまま一部の部隊が司令官の道連れとなってしまった 早朝出撃する隊員達を何も知らずに日の丸振って見送る女性や子供達 彼等は後に絶望のどん底に叩き込まれる事になるとは思ってもいなかった。


尚も徹底抗戦を呼び掛けサイドカーでビラをばら撒く畑中と椎崎 皇居からも締め出された彼等は惨めに泣き叫びながら自決の道を選ぶ 何も知らない子供達を先導しテロ行為に励んだ軍属の老人は責任追及を恐れ彼等を見捨て逃亡…その後の行方は誰も知らない。 義弟である竹下等青年将校達から惨めでお粗末な顛末を聞かされた阿南は何一つ自身の思いを語る事なく彼等の助命を嘆願する遺書を残し割腹自殺を遂げた。


この戦争で300万人が死んだ(雇われ監督で民間人の犠牲に目を向けない脚本が心底気に入らなかった彼が譲らなかった我儘で追加。)玉音放送と敗戦に崩れ落ちる人々を映し出し映画は幕を閉じる 阿南陸軍大臣自決に際し何故か葬儀へのメッセージを送らなかった陛下 映画公開直後に密かに家族を連れ劇場で観賞した事実が公表されたのは2014年になってからの事だった。


今回はこんな形で終わります では。



❖そもそも何故玉音放送が解り辛かったのか? 状況証拠でしか有りませんし此れも秘匿されてる資料が公開されない限り水掛け論となりますが はっきり無条件降伏と表明するとあの時点でも北海道占領踏み切ったソ連軍を撃退してた独立陸海軍航空隊や戦車隊 或いは関東軍幹部等の売国罵りながらも1人でも多くの民間人を本州へ逃がすべく遅滞戦闘続ける下士官や兵 そしてフィリピンの島々で落武者狩りやってるゲリラから逃げ回る将兵の生殺与奪権を無条件で連合国軍に与える事となるからでも有りました なお私は義務教育から高校時代に掛けて、歴史教育でそんな事すら教えて貰ってませんがね

本当は気紛れで偶にはコメディでもと借りてきたミート・ザ・ペアレンツの話書く予定でしたがイマイチ乗れず二話分纏めて改訂致しました。

4年前の原稿とはだいぶスタイル変わりましたので落差に注意下さいませ。

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[良い点] 感想返し有難う御座いました。 しかし初版を「ガラケー」で打てる能力は正直恐怖で御座います。 私は正直「スマホ」のキーボードも苦手ですので(笑) [気になる点] 何故<若手将校中心>に<…
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