ラムの大通り 71年
2022年5/23未明〜5/24深夜 タブレット端末にて執筆し脱稿 新規割り込み投稿
ノリは殆どジブリの "紅の豚" 密輸船バージョンなんだけど問題作 何処までもお花畑なヒロインがド屑にも程が有る そんなゲテモノに惚れるのがイタリア系フランス人なのかも?
【 憎むべきは酒 こんなモノがこの世に有るから愚民達は真面目に働かないんだと始まった20世紀で最も愚劣な悪法と揶揄されマフィア台頭と治安悪化に繋がるアメリカ合衆国の禁酒法 製造販売は禁じられても個人所有つまり手持ち分の消費は黙認された法の穴突いて大々的に行われたのは海外からの酒密輸入 規制する方も法律破る方も手を変え品を変え延々繰り返してるの見るともしかして欧米人って底なしの馬鹿なんじゃ無い……小泉エネ次郎のレジ袋禁止とか小池都知事の太陽光発電パネル設置義務化を黙認した日本人もあんまり嗤えないか 】
★北からはカナディアン・ウイスキー 南米経由で持ち込まれたのはテキーラ カリブ海の島々からフロリダ半島経由で持ち込まれたのは勿論ラム 深刻な外貨流出に苛まれた合衆国が遂に折れたのは法律施行から14年後
☆現在進行系で酒税は反対運動起きないからと増税してるのは大英帝国 スコッチは輸出用に限られ産業ジリ貧 国内消費はドイツビールとフランスワインって阿呆以外何物でもない アメリカや他のヨーロッパ諸国もそうだけど酒タバコを禁止にしたら代わりに麻薬が流行り国そのものが腐ります
原題:BOULEVARO DU RHUM
勿論フランス語で ラムの大通り
フランス/イタリア/スペイン合作 劇場公開作品
1972年 日本 劇場公開
❖勿論アメリカではDVDセルのみ
令和4年5月23日 多少は間に合わず漏らしたりするものの "漸くトイレは外で済ます" を覚えつつあるウズラ猫 後は割とお高い猫用ミルクからキャットフード食べれる様になれば少しは寝不足解消されるのかな……されたら良いなと愚痴りつつ 今日も思いっ切りひっつき虫状態で朝4時起きですとも 外へ連れ出し色々片付けたらミルク飲ませて云々と漸く電池切れとなったのは朝の6時になってから 取り敢えず2時間ぐらいは仮眠取れるかな こんな時に限って散歩中に交通事故で致命傷負った小猫に遭遇したりする訳ですが なんでもかんでも無条件で救える筈もなく……己の無力感痛感するけど世の中得てしてこんなモン 高々個人が出来ることには自ずと限界が生じます
この季節、何処もかしこも育児&繁殖シーズン 小猫も子犬も其れ以外の諸々もじゃんじゃん生まれ育たず終わる命は其れ以上 何か久し振りにわかつきめぐみ先生の野良猫マンガ "ヨツジロさん 95年" 読みたくなったけど もしかしたら多分置いて有るであろうジュンク堂は此処からバイクで軽く30分越え 今週はずっと雨の予報 多分店開く前には降り始める筈だから諦めるしかない 何処もかしこも効率ばかり優先で売れるモノしか置いてないから私みたいな捻くれ者は益々足が遠のくばかりです 古本屋に行っても掘り出し物なんてまず見付からないし
効率と言えば本来ならその無駄の極み=ありとあらゆる情報集め発信するからこそ多少のオイタは黙認されてた報道機関は何処もかしこも4360万の話ばかり NETニュースも例のゆっくり以下略の商標権侵害と同じくリアルカイジ呼ばわりされてる田口翔ネタ最優先 ウクライナに対する露助の侵略戦争の戦況も 誰の意向なのか不明だけど中共が空き巣狙いでウロウロし始めてから報道バッサリカットされてるトンガ王国の海底火山噴火と津波被害云々も丸ごと消えて情報確認も一苦労 ついでに書いとくと食料品やガソリン価格のインフレ対応や武漢コロナをどうにかする為に組まれた筈の莫大な補正予算とやらは官僚以外誰も知らない内に何処かに消えているのらしいけど…………この辺りは何もやらないし判断出来ない現政権が潰れない限り調べる手段がないか そんな瑣末事よりも沖縄近海を欠陥空母引き連れウロウロしてる海賊退治が優先かな
【 本来ならハードディスクに入ってる作品から優先すべきなんでしょうがこの作品わざわざレンタルしたのはなんとなく虫の知らせがね………… 随分前に亡くなったリノ・ヴァンチュラが気に入った訳でも有りません イギリスやフランスが自治領を次々と独立させた結果 今やアメリカ合衆国の中庭とも言えるカリブ海 此処にもロシアとキューバだけでなく 007シリーズで懸念されてた中華人民共和国の魔の手が及んでるから大概キナ臭い事になってます 】
★52歳でこんな商売やってるヴァンチュラ演じるキグルイ主人公に 37歳迎えアイドル気取りは流石に無茶なバルドー演じるキチ○イヒロイン 自ギャグ混じりの悪ふざけに好感持てるかどうかで評価変わるかな
狂乱の1920年 当時支持率右肩下がりな大統領の拒否権を半ば無視する形で合衆国が始めたのは今も世紀の愚策と評価される禁酒法 色々訳ありな経営者から取り立てる僅かなみかじめ料と非合法な賭博&売春宿の経営で糊口を凌いでいた裏稼業の男達にとって其れは莫大な利益を生み出す利権が転がり込む成り上がりのチャンス 1925年春 イタリア系フランス人 通称・人誑しのコリュネウス或いはそのガタイからキング・コングと揶揄される主人公が私財を投じ漸く手に入れた船はイタ公嫌いの雇われ船長ピエト等が起こした反乱の最中に合衆国の沿岸警備隊に補足され問答無用で撃沈された 持ち込む筈だった大量のラム酒と共に漂流し夜明け前に流れ着いたのはフロリダ半島 生き残りの捕縛或いは口封じと酒の横取りに現れた地元警察のパトカーを奪い国境越えてメキシコのリオ・グランデへ
当時のメキシコは1910年から始まり30年繰り返された社会主義思想に染まったエリート将校率いる軍閥と大地主と癒着して特権手に入れたカトリック教会とその私兵達 果ては農奴解放運動に挑む元山賊とやらの四つ巴から六つ巴な勢力による革命騒ぎの真っ只中 軍閥同志の戦闘に巻き込まれ半死半生の惨めな姿で現れたコリュネウスは酒場の皿洗い係となり糊口をしのぎ 戦乱の国に度胸試しに1回500ドルで闇夜のメキシコ人撃ちにやって来たテキサスからの観光客10人相手に命懸けのギャンブル 銃弾撃ち込まれ穴だらけになりながらも生き残り多額の現金を手に入れる 今更命なんざ惜しくも無い 其れでも時折押し寄せる恐怖を抑えるために浴びる様に酒を煽る日々 肝臓のダメージなんざ知った事か 普段から酔っている主人公に恐れるモノは何もない
所詮拾いものの命 俺は残りの人生を理想の女を求めて生きる ニカラグア船籍のボロ船入手し Lady of My Heart《最愛の女》と命名 ほぼ半年振りにイギリス領ジャマイカのキングストン港に生還を果たすも ピエトを始め密輸船の乗組員で生き残った者は皆合衆国で収監中 サンダーソンをリーダーとする密輸事業の出資者達や同僚のロワゼル船長からは仲間を売った裏切り者の疑い掛けられ激昂 この辺りのゴタゴタは人種差別とかヨーロッパに置けるイタリア系フランス人の立ち位置等、かなり込み入った話になるからバッサリカットするが ロワゼル船長相手にラム酒の飲み比べで辛勝した主人公は漸く名誉を取り戻した なおショットグラス80杯に注ぎ込まれたラム酒のアルコール度数は40度 半分以上でも急性アルコール中毒で死ぬから絶対真似するな
サンダーソンから持ち込まれた新たな仕事はウイスキーの密輸 当初は乗り気でいた筈の主人公を心変わりさせたのは偶々雨宿りついでに楽しんだサイレントムービー 当時のフィルムはセルロイド製で劣化したり光当て過ぎたりすると突如自然発火してしまう 他愛もないチープな娯楽映画だったがヒロイン演じた女優=リンダ・ラルーに一目惚れ 映画の最後をフィルム火災で見損ねた 同じ映画上映しているハイチのプランス港に急行し漸くラストを見ることが出来た ラルーの出演作品はもう1本有るらしい 連日連夜の映画館通いは待ちぼうけ喰らったサンダーソンの介入で強制終了 なおすっぽかした密輸仕事はロワゼル船長が破格の金額で引き受けたが奴は出資者裏切り雲隠れしたらしい
バハマ諸島で引き受ける事になった新たな密輸品はフランス製のワインにコニャック 依頼相手との会食で美食堪能しサンプルのワインをしこたま飲まされた主人公は酔い醒ましをと海岸へ 砂浜で水着姿で歩き回っていたのは映画の艶姿からは少しばかり薹が立っていたが 切り抜き集めプロフィールを調べていた憧れの女優リンダ・ラルーが其処に居る 年齢差15歳 傍から見てると父親とその娘ぐらい歳の離れた元女優に熱烈なラブコール 酔っ払い殆ど正気じゃ無いコリュネウスと トーキー映画誕生と年齢的な問題からお役御免と業界追い出されたラルー 共にカタギの世界に居場所がない2人は意気投合し一獲千金の大冒険へ…………もとい地雷女を主人公から引き離そうとしたサンダーソンの策が裏目に出て貯金食い潰す引き籠もり生活に突入
なお現実世界でも電波発言で色々やらかしてたブリジット・バルドーのヒロイン役は今作が本当に最後 全盛期のオーラがごっそり抜け落ちた小泉今○子を…… いや何方かと言うと女王様スタイル止めたにし○かすみこ彷彿させる彼女のドタバタ振りが滅茶苦茶悲しみ誘います
まんま天の岩戸のコントと化した2人が漸く冒険の旅に出たのは其れから2年後 業者の中に合衆国のスパイが入り込んでいる 1927年1月 ルイマートル号は原因不明の爆沈により皆殺しとなりタートル号はフロリダ沖で待ち構えていた沿岸警備隊に拿捕された 手引きしていたのはマフィアの連絡係ルナ レディ・オブ・マイハート号と積み込んだラム酒を囮にした内通者の排除は頭お花畑なコリュネウスとラルーのせいで滅茶苦茶な展開に 内通者は沿岸警備隊に撃たれ死んだが俺達もこれまでか? 其処に現れたのはイギリス貴族で有りながら禁酒法に反発し時代錯誤も甚だしい機帆船で介入してきたウィリアム・パーシヴァル・ルパート・ブランタジェネット・ハモンド公爵
実はフルネームは負けず劣らず長いサンダーソンと公爵のギャグ挟みつつ 下世話な大衆紙は沿岸警備隊からまんまと逃げ延びた2隻の密輸船とヒロインごっこやってるラルーに着目 ジャマイカのみならず合衆国東海岸全域の新聞に掲載された 頭の中身は19世紀で止まってるし 主人公とどっこいどっこいなお爺ちゃんでアイパッチはファッションだけどジャマイカに領地持ってる公爵様 ラルーは呆気なくハモンドに乗り換え公爵夫人に 色々燻る主人公はケジメをつけようと決闘を申し出るが実のところラルーの心変わりに諦めモード ところが八百長試合見抜かれフロリダ半島の砂浜でサーベル使ったガチの決闘に突入 其処に現れた沿岸警備隊により2人共に決闘罪で逮捕された ちなみにお花畑なラルーは新聞に着目した映画プロデューサーが接触しあっさり映画界に復帰 愛する男達を2人共アメリカ合衆国に捕らえられた悲劇のヒロインとしてスターダムを這い上がる
時は流れ1933年 時の大統領ルーズベルトにより禁酒法は無効化 フロリダ半島に設けられた合衆国刑務所から釈放される男達は快哉上げて酒場へ突入 群衆の中には其れなりに歳を重ねた主人公のみならずオマケ扱いで捕まったハモンド公爵や冒頭に捕まったピエト 行方不明扱いだったロワゼル船長の姿も 取り敢えず1杯飲んで殴り合いでかたを付けよう フロリダの街で始まる陽気な大乱闘 そんな最中主人公だけが気付いてしまった 今は遠い存在になったラルーが主演してる映画が演ってる 小銭払いトーキー映画で再現されたあの時の冒険譚 郷愁に駆られ上映後も独りシートに座り続けるコリュネウスの姿を映し物語はエンドロールへ
ストーリー纏めてて不意に思い出したのが個人の性癖…………もうどうしょうもない駄目男の面倒見る事に生き甲斐感じる女性が居る様に世の中には文字通りゴミクズそのものな女に振り回されたいなんて奇特な性癖持った輩が一定数居ます ブリジット・バルドーってそんな連中にどストライクなヒロインだったわ(苦笑)




