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サンタマリア特命隊 72年

DVDは出てますが捜索困難な作品。


原作は随分前に読んだきりですから色々記憶が混戦状態になっている物語です。


登場人物の名前検索してたら色々面白い事になりました。

ヤキ族か……覚えておきましょう。



【貧者には施しを・死者には花束を・義の為に剣を持ち・罪人(とがびと)には制裁を・かくして我ら聖者の列に加わらん・サンタ・マリアの名の下に全ての不義に鉄槌を!】


※映画でも原作でも何故か影が薄いヒロイン「ヴィクトリア」の部族「ヤキ族」の道徳観念。


ブラック・ラグーンの殺人メイド・ロベルタも案外ここ産まれだったりしませんか?


原題:The Wrath of God/神罰の地


 出版は1971年、当時はペンネーム「ジョー・グレアム」名義で書かれたマカロニ・ウェスタン風の物語で「ジャック・ヒギンズ」作品としては初めて映画化された作品です。


時代は1922年のメキシコ、革命と混乱の渦巻く地獄の様な状態でした、と言っても未だにそんな状況続いてますね。フランス革命もシリアのアレもそうでしたが“権力者を殺せ”だの“民衆の怒り”だのを原動力に始まる革命ごっこは大体ロクな結末迎えません。

血を流す間抜けな権力闘争は最終的に“大虐殺”やらかした挙げ句、元の木阿弥に戻ります。


無駄死にな、人的資源に内戦でかかった費用、取り合った土地は結局荒野に変貌し貧乏人は更に貧乏に…キリがないんですが、殆どの国が全く同じ事繰り返すのは何故なんでしょうか?


この物語の中心人物「トマス・ド・ラプラタ」もそんな風に自分勝手な正義を振りかざした挙げ句、全てに裏切られ復讐の為に「自分専用の地上の楽園」を造り出した革命家です。


武装蜂起直前、住んでいた町「モハダ」の住民達に裏切られたラプラタ家は当主が集団リンチを受け廃人に。妹は陵辱され壊れます。


事実を知った「トマス」は絶対的な忠誠を誓う部下達と共に町を制圧、住民への復讐の為「革命政府から独立」させました。

※復讐の為という所がミソです、宗教を禁止し罪人として徹底的にいたぶる事が彼等の“復讐”でした。


主人公で“アイルランド独立の革命家崩れ”のイカレさん「エメット・ケオー」はそんなドタバタの最中に“不審人物”として革命政府に捕まり、呆気なく銃殺刑で人生終わります。


…まあ表向きはです。

同じ様に強盗殺人犯としてアメリカ政府から“生死を問わず”絶賛指名手配中の壊れた偽牧師「ヴァン・ホーラン」


※名作「明日に向かって撃て」にも「ワイルド・バンチ」にも有りましたが、アメリカ人特に西部の人間にとってあの国は指名手配されたら逃げる場所の定番です(笑)


そして自称“オーストリアの投資家”実は元イギリス政府専属の切り裂きデブオヤジ「ジャノッシュ」の3人はその経歴を知っている謎のメキシコ軍将校(すいません名前忘れた…印象薄いから)

に新生活に困らない程度の資金と新しい身分を引き換えに「トマス・ド・ラプラタ」暗殺を引き受ける事になります。


逆らった場合は母国への通報と革命政府からの指名手配。

それぞれの国で帰国=死刑執行される程やんちゃ経験だけのイカレさん達はそれぞれの得意分野での変装で「ラプラタの理想国家・モハダ」に潜入します。


但し究極のイカレさんで羽毛ふとん並みの軽いたわけ「エメット」の場合、そういう才能はゼロだった為、道中偶々助けた謎のインディオ・ヤキ族の女性「ヴィクトリア」の手引きで潜入しました。


憎悪をこじらせ狂気の統治者となった「ラプラタ」


不可抗力で完全に神父扱いされ本気で仕事に取り組むイカレさんな「ヴァン」に彼に惹かれる様になってゆくトマスの壊れた妹「チェラ」


とにかく“死にたくない死にたくない産まれたときから後ずさり”状態な資本家「ジャノッシュ」と人生墓穴掘りまくりな主人公「エメット」ターゲットのラプラタ団は総勢320名


チームワークはどっかに落としたイカレさんチームはたった3人(影薄いヒロイン加えても4人)

最後迄生き残ってて笑う奴はいったいだあれ?






【オマケ話:本来の文化も言語も消えちゃったから謎しか無い部族ヤキ族について】


 主食は炊いた“ごはん”稲作と綿花栽培、偶に狩猟生活やってるメキシコの少数民族です。名字は何故か“モリ姓”が多く、稲藁を加工した“ゾーリ”と呼ばれる特殊なサンダルを愛用。

外見は日本人、敢えて言わせてもらうと沖縄の牧志公設市場で魚売ってそうな人が多いです(笑)


宗教と価値観はキリスト教に何か色々こじらせた厄介な状態で白人とメキシコ人が大嫌い、過去には色々血も流れてます。


一説ではメキシコに上陸したスペイン人が連れて来た、戦国時代末期に日本から買い付け集められた元奴隷と言う話もある謎の部族です


※作者の名前も小説の内容自体も何故か思い出せない物語でメキシコ侵略に元日本人の侍部隊を投入する話が有りました。知ってる人居ます?


ちなみにスペインにも居るんですよ。日本風の名字を持ち独自の風習を持った謎の部族



いずれそういう人々を使った小説書いたらどんな物語が出来るのか?色々考えている私なのでした。




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