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死にゆく者への祈り 87年

2015年10/9投稿 2020年9/1改稿開始〜

【多分リーアム・ニーソンとミッキー・ロークの役割取り替え原作通りIRA=アイルランド共和国軍と名乗るテロ組織からの追っ手の描写入れたり余計なラブシーン (原作では最後までプラトニックな関係だったから目一杯ブーイングの嵐だった 目が見えないだけでなくヒロインは未成年だしな。) その他諸々をバッサリ整理したらもう少し売れたかも知れない映画 そもそも典型的なイタリア系アメリカ人にアイルランド人役を演らせた事自体 色々致命的に間違ってる気がします。】


★主演俳優の大根役者振りと原作の改悪 ファンから大ブーイング喰らった作品だったそうです 確かにアレは酷かった。 


☆まぁ殆どの日本人はイタリア系とアイルランド系の区別が付かないと思いますが気にする人はもう会話シーン聞いた時点で我慢出来ないそうな。 映画 "ブリッド 68年" の日本語吹替版でもイタリア系は独特な訛りが有る演出してましたね。


原題:A PRAYER FOR THE DYING

死ぬ逝く者への祈り 或いは 末期(まつご)の祈り

イギリス/アメリカ 合作 劇場公開作品

1989年 日本劇場公開

DVD化は2018年1月 初稿執筆時はソフト化すら未定でした

原作:ジャック・ヒギンズ著 A Prayer for the Dying 1973年

翻訳版は1982年 ハヤカワ文庫より出版



 2020年9/1 本来なら劇場版ダンまち見終えて感想に取り掛かる予定だったのですが昨日の深夜辺りから彼此れ12時間以上、ず〜と停電中。 何故か無事だった隣家から延長コード伸ばして冷蔵庫とタブレット端末程度なら何とか動かせる状況にしましたので気晴らし兼ねて原稿手直ししてみようかと思い立ちました 1998年に締結されたイギリスによる北アイルランド領有権放棄と独立運動穏健派組織との和平調停から早20年以上経過し そもそも何でアイルランドとイギリスの関係が此処まで歪にねじ曲がったのかについてはこの文章読んでる殆どのお客様は知らないし理解する気にもなれないと思います 因縁はイギリスが島を武力制圧 先住民根絶やし政策やカトリック教の弾圧始めた16世紀辺りから延々と続いていた訳ですし 今住んでるアイルランド人もその大半は混血か移民の末裔でケルト文化なんてのも大概廃れてる現状です。 


移民と先住民 元々対立状態が続いていたアイルランドで本格的にテロ事件が頻発する様になったのは1960年代に入ってから アメリカ合衆国に移民し独立運動を支援する勢力 大英帝国の弱体化を図り軍事訓練や武器提供を行った東側勢力 果てはアイルランド人(カトリック)を弾圧するイギリス清教……もといイングランド国教会を異端だと否定する世界各地のカトリック教徒のあれやこれが有りまして爆弾テロ事件はロンドン辺りまで拡大 捜査やテロリスト検挙に動くイギリス側もかなりえげつない行為を繰り返しただけでなく 今度は北アイルランドに住むプロテスタント達も爆弾テロや要人暗殺 教会の焼き討ちを始めた事で争いは泥沼化 かなり面倒臭い状況に陥る訳です 幼年時代を北アイルランドの首都ベルファストで過ごした原作者のジャック・ヒギンズはイギリス本島へ戻り数々の職業を転々とした上で自らの体験を参考にこの物語を書いたそうですが 其れまで典型的な悪役だった彼等も人間なんだと描いた事で権威主義に反発する世代を味方に付ける事になります。 


日本もそうでしたが娯楽作品を低俗だと馬鹿にする世代には相当耐えられなかったらしく具体例上げると落合信彦みたいなジャーナリストには徹底的に嫌われたそうです そういや昔読んだ本じゃ週刊少年ジャンプと同じ扱いしててあまりの大人気無さに失笑した記憶が有ります……あのオッサン見て来た様な嘘を真実(ノンフィクション)だって書きまくってたからなぁ そんなタイプの人間にとってはかなり都合の悪い敵なんでしょうね。













【いつもニコニコ這い寄る混沌(笑)追われる主人公「マーティン・ファロン」は元神学生で銃の名手。仕掛け爆弾は専門外です。】


 「ごめんなさい、何か色々疲れました。探さないで下さい。 追伸:追ってきたらぶっ殺す!!」byふぁろん



仲間の手違いでイギリス軍のパトロール・チームを吹っ飛ばす筈が、偶々後ろからついてきた「スクールバス」を木っ端微塵にしてしまった主人公「マーティン・ファロン(以下ファロン)」はIRA系テロ組織から脱走。


学生時代にアイルランドの「プロテスタント系テロ組織」に家族を殺され以降「カトリック系テロ組織の暗殺者」として自分のやって来た事に対して罪悪感に駆られての事でした。


組織の内情を知り尽くした腕ききの「暗殺者」何よりも多数の子供達を爆殺した「重要参考人」である「ファロン」はアイルランドの全テロ組織(イギリス軍の弾圧と組織内の対立に宗教的な対立迄やらかして今のシリアやアフガニスタンみたいな状況でした)と警察、イギリス軍情報部から追われる立場です。


思い付きでとっさに逃亡した主人公はお金なんて持ってません、得意なのは“殺し“だけ、イギリス北部の港町に潜伏していた「ファロン」は地元の葬儀屋兼ヤクザの対立組織幹部暗殺仕事を逃亡資金確保と船便確保の為請け負う事になります。


ちなみにこの組織、海外で埋葬する棺桶に“麻薬”を隠して輸出するヤクザなんですが問題起こして全て駄目にする親分の「馬鹿息子」以外は割と真面目に葬儀屋やってるのが結構笑えます。


年寄りや貧乏な人々の葬儀割引サービスも実施中、代金騙し取る馬鹿な幹部は十字架に釘で貼りつけです。



神父に化けて墓場で行った暗殺は見事に成功しましたが近くの貧乏教会の老神父に目撃されました。

「老神父を殺せ」と騒ぐ監視役の「馬鹿息子」をしりめに「ファロン」がやらかしたのが懺悔による口封じと、神学生の経験&得意なパイプオルガン演奏技術を活かした教会への居候でした。


万年貧乏な教会に住み着いた若い居候神父、事件後捜査中に出くわした刑事達の前で見事なパイプオルガン演奏をやってみせた主人公は教会に住み着いている「盲目な娘」とも仲良くなり、全てを知ってる父親の老神父は胃潰瘍になりそうです。


ちなみに映画では「ドナルド・サザーランド」が「老神父」役、息子の「キーファー・サザーランド」の方が今では有名ですね。(”24“の主人公役)


息子さん、酒飲むと基本脱ぐ癖があって警察署の常連客だそうです(笑)ドンマイ!


【馬鹿息子の暴走で全てご破産、最後の祈りは誰の為に】


 事態は収拾した筈でした、親バレを恐れた「馬鹿息子」が暴走しなければ…

主人公と老神父の口封じ、ついでに娘をレイプ目的で襲撃した「馬鹿息子」はあっさり返り討ち。


遺体の処分に困った主人公は結局行方不明にする形で「馬鹿息子」を葬儀屋で火葬処分。

その頃ヤクザの事務所には「ファロン」の情報を求めるテロ組織や警察からの賞金情報が回って来ます。


莫大な賞金に行方不明になった息子の手掛かりを求め「葬儀屋兼ヤクザ」は最終的に「ファロン」と対決、全てを知ったテロ組織の追撃チームや軍情報部、暗殺事件を追い掛ける刑事達が教会に向かいますが、壮絶な銃撃戦は既に始まっていました。


果たして主人公の運命は?

馬鹿息子の最後を父親は知る事が出来るのか?


「ファロン」を追い掛けて天敵と鉢合わせした彼等の運命は?


最後は敢えてごまかしますね。

読んでからのお楽しみと言う事で…






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