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ハプニング 08年

2015年10/6ガラケー執筆し投稿 2019年5/10タブレット端末にて全面改稿〜5/12朝改稿終了

【 敢えて露骨なスプラッタ場面を見せない、死体の描写は最小限にしてジワリと来る恐ろしさを映像化した人類滅亡…但しアメリカ合衆国東海岸の数州限定で行われた僅か2日間の間引き前哨戦…のデザスター・ムービーは如何(いかが)とやらかしたパニックホラー…もといホラ作品。色んな人が好き勝手解説してますがキリスト教に基づいた謎解きや解釈がどうこうなんかより雰囲気を楽しむ物語だと断言させて頂きます…まあ私の場合はいきなり殺虫剤ぶちまけられた蟻=それを人間に例えたイメージで怖がり楽しませて貰いました。 】


★アメリカ人なら聖書に出て来る推挙となるらしいけど日本なら原因不明なソレは天災となるのかも。


原題:THE HAPPENING

偶発的に発生する案件 この場合は“事件”かな?

アメリカ劇場公開作品.

同年日本公開.


 2009年当時、DVDでこの物語を見てみようと思い立ったのは偶々当時愛読していた雑誌映画秘宝で特集されてたのと、この物語のベースとなった蜜蜂のCCD=蜂群崩壊症候群 別名 “いないいない病” 或いは “マリーセレスト病” が日本(長崎や壱岐対馬近郊で発生したものの対処封印済)でも始まったニュースを聞いてからの事でした。 北アメリカ全州で発生し蜜蜂の約1/4が絶滅、イギリス・ヨーロッパでもかなりの被害を出した原因不明の集団失踪は有機リン系(ちなみに人間も殺せる猛毒)の殺虫剤使用停止と遺伝子組換えした害虫を殺すスウィートコーンの栽培禁止で辛うじて蜜蜂の絶滅を防ぐ事に成功しますが ならば天然の殺虫剤をと、特亜から毒性が強く凶暴なスズメバチを持ち込んだ阿呆のせいで今もヨーロッパやイギリスの養蜂業は危機的な状態です で何故か日本のスズメバチハンターがテレビで活躍する番組が増えてる訳ですがそれはさておき


2008年の映画公開⇒翌年DVD発売当時はアメリカやヨーロッパで幅を利かす製薬会社の執拗なロビーや穀物メジャーの圧力とやらで未だ原因不明とされていた謎の解決糸口は、皮肉にも日本の九州地方北部で似た事例が発生した事で有効な対処法が構築され、ヨーロッパやイギリスにおける養蜂業廃業の危機はすんでの所で防がれました まあ元凶未だ庇ってやがるアメリカは知らん(嗤)とは言えソレが病気なのかそれとも気象変動や科学物質により引き起こされたのかどうかまでは現地調査出来ないからはっきりしません。 あの国は古くは1935年の農地砂漠化(ダストボウル)の頃から平然と人災を天災 (神の試練) と書き換え宗教に逃げる事で原因究明&解決策を先送りにして来た黒い歴史が存在します。


 2015年にこの物語を取り上げたのはその余りに悪趣味な展開に笑いすら込み上げてきた“ヒューマンレース”をネタにした際、連鎖反応的に思い出したのが切欠(きっかけ)でした。当時の文章読み返してみると4年前の私はあの映画で展開される惨劇を植物の反乱だと解釈していた様です。“ポセイドン”の口直しも兼ねHDから引っ張り出した映像再視聴してみるとそんな証拠は何処にも無かったのにね……まあこの辺りから“ヴィーガン”と名乗る恥知らずな生き物がNETやレストランで手前勝手な糞巫山戯た主張(わがまま)やらかし始めたから反発感じでいたんだろうと思います。実際植物の反乱による特定生物の絶滅はカンブリア紀やジュラ紀、果ては白亜紀にも発生していた訳だし主人公のミスリードに誘導されていたのかな? 


あと植物にも感情が有るかも知れないなんて学説やら確か高校生の頃読んだ“小山田いく”の短編コミック "ドリュアス エン" (タイトル思い出せなくってネット検索したらヒロインの斗南円(となみまどか)とアイスホッケー部に所属する主人公にポケコンに繋がれた感情持つサボテン“エン”の画面だけ出てきた)でサボテンが失踪事件解決する物語がお気に入りだったから植物をモノ扱いする人間に嫌悪感しか感じないってのもあります。 元々植物の反乱テーマにした話好きなんです。日本だと新井素子の“グリーン・レクイエム”その続編の“緑・幻想”になるのかな? グリーン・レクイエムは違うぞ!と色々突っ込み受けそうですが本来のプロットでは、ヒロインの能力で人間の様に意志を持った植物が人類絶滅を判断するストーリーでした。続編でそこら辺りのプロットがしっかり活かされてまして、かつて虐殺を目撃してしまった屋久杉(有名な屋久島の古木そのものですよ比喩ではありません)がヒロインの兄を通し…何故動物による破壊と略奪を赦すのか…彼等が地球創生の時代にそしてカンブリア紀や白亜紀に行なった原罪(ジェノサイド)を告白するシーンは結構お気に入りです。


では本編あらすじに入りましょう。見たお客様がどう感じどう解釈したのか本当に多種多様な説明がいっぱい有りやがりますのであくまでも私視点で解釈してみた内容となります。実際はどうだったかについては公式サイトでも参照下さいな…みんな色々好き勝手にやらかしてんだょなぁこの作品。



【 良い小見出し思い浮かばなかったからまずはこんな話から 合衆国大西洋岸地区、特にニューヨークとフィラデルフィアは1940年代後半辺りから出所不明の様々なオカルトチックな実験 例えば駆逐艦のステルス化実験=フィラデルフィア計画(エクスペリメント)や異次元との通信実験に各種のガス散布実験が繰り返されたと言う風説が流れる場所であり、イギリスやフランス植民地の時代には黄熱病などの原因不明(当時はね 感染源は移民やアフリカから持ち込まれた奴隷)な疫病の発生源でした。だから内陸部や近隣州…主にネブラスカ州や南部のフロリダ州とは事ある度に州境の閉鎖騒ぎや銃撃戦すら伴う対立を繰り返して来た歴史があります……この物語都会と田舎の対立描写もホラーの演出に活用してます。 】


 火曜日・朝8時33分:異変(ハプニング)は新緑の季節を迎えた合衆国東海岸の大都市.ニューヨークの中心部セントラルパークで始まります。まるでビデオ映像の一時停止ボタンを押したかの様に動きを止めあるいは逆再生されたかの様に動き意味不明な言動を繰り返す人々は“何故か心身異常を(まぬが)れた僅かな人々”の前で次々と自傷行為を始め出す……朝8時59分:異変はセントラルパークから3ブロック離れた高層ビルの建築現場にも広がっていった。ビルから先を急ぐ様に飛び降りる作業員は次々と道路に降り注ぎ始め、犠牲者の数は東海岸沿いに拡大し近隣区域には次々と政府により避難勧告が出されるが全てが後手に回り朝のワイドショーでは出所不明な流言飛語が飛び交う状況に


朝9時45分:ほぼ隣町とも言える…但し青森市〜東京23区程度は離れた街=ペンシルバニア州フィラデルフィア。151万を超える人々が暮らす学園都市で高校教師を営むこの物語の目撃者(しゅじんこう)“エリオット・ムーアー”は授業中に突如職員会議に招集され、原因不明のテロ事件…当初毒ガスの散布だと思われていた…発生との知らせを受け生徒の帰宅&自主避難を呼び掛ける事になった。異変が始まったのは大都市の中心部……だとしたら此処も襲われるかも知れない? 原因が分からない中で様々に飛び交う流言飛語…9.11(アルカイダ)の悪夢が頭をよぎった“エリオット”は同僚の数学教師“ジュリアン”やその家族達と共に情緒不安定気味(ストーカーつきまとわれちゅう)の妻“アルマ”を連れフィラデルフィアから内陸部へと自主避難を始めた。大半の人々は郊外へ避難すべく高速道路(フリーウェイ)を目指し車で幹線道路に殺到……都心で生まれ育ち運転免許を持たない主人公(エリオット)とその(アルマ)、彼等の仲人も努めた経験が有るジュリアンと自閉症気味の娘“ジェス”は中央駅でジュリアンの(イヴェット)の到着を待つが渋滞に捕まった彼女はそのまま高速道路へニュージャージー州へ脱出する事に… 


 11時31分:異変はフィラデルフィアの中心部リッテンハイム公園でも始まった…ソレはやがて街から逃げ出す為に幹線道路に雪崩込んだ車両の列にも襲い掛かる。交通整理中の警官が拳銃で自らの頭を撃ち抜いたのを切欠にフラフラと道路に這い出す人々は落ちた拳銃を拾い上げ次々と死んでいった。同じ頃、内陸部を目指す列車は管理システムに関わるスタッフが異変に巻き込まれ緊急停止…ペンシルバニア州の農村部フィルバートで列車から降ろされた乗客達は情報収集とランチを兼ねドライブインレストランに殺到する。犠牲者の数は北東部全域の州に拡がっていた 14時37分:遂に街の送電線も止まり不安に駆られた彼等は地元民と共に相次いで車に便乗しレストランから逃げ出した。


出遅れた主人公達は街の郊外(何故か原発が(笑))で植物の栽培と研究を続ける親切な老夫婦の車に乗せて貰う事が出来たが、携帯からの連絡が途絶えた妻の身を心配するジュリアンは娘ジェスを主人公達に託し家族救出を目指すメンバーが乗り込む車で別行動を取る事に……だが家族を心配する彼等の行動は裏目に出てしまう、都心へ向かうプリンストンの幹線道路沿いに広がるリンゴの果樹園に無数にぶら下がる首吊死体(きみょうなかじつ)やがて彼等を乗せた車は木へと体当たりし、ただ独り死に切れず這い出したジュリアンは無表情な顔でガラス片を首に突き立てる。


 もしかしたらこの異変は白亜紀の植物達がかつて行ない恐竜達を絶滅に追いやった(注:あくまでも学説の1つです…特定の花に含まれるアルカロイドが草食恐竜を殺したって専門書が昔有ったのよ)毒性化かも知れないと語りだす老夫婦達……ホルコムの森を抜け州境を目指す彼等が目の当たりにしたのは樹々の前で車を降り拳銃や刃物で命を絶った無数の人々…そこへ基地が壊滅しせめて生きている人間を探し避難を呼び掛ける為にハンヴィーで駆け回る陸軍のオースター二等兵と同じ様に州境を目指し死体を目撃し引き返してきた車が次々と草原の交差点へ合流。人が集まればソレが襲って来る可能性が有る…森を避け何も無い筈の草原を少数のグループに分かれて歩き出す人々…小さな旋風(つむじかぜ)に巻き込まれたグループの1つが自殺を始めた。オースターの自決を切欠に人々は散り散りバラバラとなり旋風から逃げ回る……逃げそこねた老夫婦がどうなったかは恐ろしくて誰も振り向く事が出来なかった。


主人公夫婦とジェス、途中で知り合った白人青年(ジャレット)黒人青年(ジョシュ)を連れ地図を探す為飛び込んだ建物は何もかもが偽物なモデルハウス。家探しで見つけた地図により何とか現在地がアランデルという小さな村だと判明するも、州境を越えるには何十マイルも歩くより他は無い…車での移動はソレに襲われ事実上不可能となった。途中立て籠もりを続ける家に立ち寄りせめて水を分けて欲しいと懇願するも暴徒と間違われジャレットとジョシュが撃ち殺される。同じ頃フロリダ州ジャクソンヒルではジャマイカ系の黒人家族5人がハリケーン接近と勘違いしたのか風呂場のバスタブに入り込みながらワイドショーの情報に怯え、ネブラスカ州フェアフィードでは暴徒&感染者を1人でも多く州境で殺して家族を守ろうとテレビ見ながら自警団が銃の整備を始めている。


 下手に民家に近寄れば撃たれるかも知れない…だが8歳のジェスは最早限界だし荒野に留まればソレに殺される。村から離れ逃げ込む事が出来そうな廃屋を探す彼等に声を掛け食事を分け与え泊めてくれたのは17世紀に建てられた家を維持し畑で自給自足、電気や水道すら使わず自分達で何とかして来たナチュラリスト或いはサバイバリストの老女“ジョーンズ”だけだった。軍人だった夫の死後、痴呆症の恐怖に怯え自室のベッドには家を出て行った(…多分(汗))娘の代わりに等身大のマネキンを寝かせ、テレビやラジオを嫌悪する…ぶっちゃけホラー映画の生き物みたいな宗教がかった婆様は突発的な暴力やギスギスした発言で主人公達に異次元の恐怖を味合わせた挙げ句、翌朝早く旋風に巻き込まれて感染し窓ガラスに頭を叩き付け自殺。


水曜日・朝9時27分:最早何処にも逃げ場所は無い……ならばせめて最後を迎える前に(アルマ)(エリオット)抱き締めたい……旋風が吹き荒れる外に出た3人に変化は見られなかった。ソレによる自死や感染を恐れた愚か者達による殺戮を逃れた人々は日常生活へと戻ってゆく…………それから3ヶ月、両親を失ったジェスはムーア家の養女となり新学期を迎え小学校へ、エリオットは多くの友人達を失いながらも教師に復職しアルマは待望の赤ちゃんを授かった。朝のワイドショーでは今日も“東海岸の州で多くの犠牲者を出したあの事件(ハプニング)は一体何だったのか?”自称専門家達による根拠無き学説が垂れ流されているが誰も見向きもしていない…生き残った者達には死者を弔う事よりもまず先に片付けないといけない試練が続くのだから……。



だが……異変は再び始まった。それは大西洋を越えフランス・パリ近郊の小さな公園で。




2020年5/24追記:ミツバチ大量死のもう一つの原因として中華人民共和国の企業が世界中で売りさばいていた配合飼料の可能性も高くなってます。 花粉を模した安価な其れに含まれていたのは致死量には充分な殺虫剤  勿論日本輸入は禁止と相成りました 何せ当該企業が間違い認めず金で解決図ったから(黒い笑い)


2022年2/4追記:セイヨウミツバチの飼育数日本一は現在沖縄なんだそうな ちなみに皆んな外来種で持ち込まれたのはアメリカ合衆国から 其れまでの食文化に蜂蜜そのもの無しだったから売り込み掛けるのが一番大変だったらしい 黒糖も甘藷ことサツマイモ同様 琉球王朝時代に渡来

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