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サイン 02年

2015年10/5ガラケー投稿 2020年4/16タブレット端末にて全面改稿開始〜4/20午後作業終了 同じ年に公開されたリチャード・ギアの "プロフェシー" も似てると聞いたのに見た事無いので視聴 まさか半分ノンフィクションとは思わなかった

【 アメリカセレブ憧れのスローライフのイメージは見渡す限りの小麦畑かコーン畑に囲まれた一軒家(マイホーム) 其処へノコノコ現れた侵略者=異星人を討ち倒すのは1撃必殺!粉砕バット!! 悪趣味なフィールド・オブ・ドリームス(笑) 公開当時あまりに酷いラストに激怒した人多かったそうですが私は大好きですこのポンコツ映画………とまあ5年前の私はそんな感じでしたが今見ると此れまんまワイドショーのコロナウィルス報道に振り回される駄目なDQNそのまんま デマに振り回される主人公一家が気持ち悪いと どん引き必至なブラックコメディになりました。 】


★ビデオ⇒後年テレビ放映見た時のうろ覚えな記憶を総動員 携帯入力し投稿したのですが あれから5年 書いた本人も忘れた頃に赤井様より感想頂き、丁度家の近所で激安レンタルしてたから久し振りに見たいなと再視聴。


☆2002年 世界で最も興行収入稼いだ映画だったそうですが後年の評価は真っ二つ 当時此れ見た私は あまりに滅茶苦茶なオチと主人公の最後の晩餐=御馳走がベーコンチーズバーガー (ちなみにテキサスじゃ死刑囚の晩餐としてリクエスト多い) だったりとツッコミ所満載で無言のまま突っ伏す事に


原題:SIGNS

"署名"或いは"合図" 

今回の場合 "啓示" だそうな

アメリカ劇場公開作品

同年日本劇場公開

2006年DVD化されましたが現在は廃盤

Blu-rayは多分入荷可能です。



 TSUTAYAでビデオレンタル⇒視聴した時の私の印象は小見出しの通り 旧版でちょこっと貶してた "シックスセンス" は未だ通しでは見てません。 公開当時は撮影時期が時期だけに アメリカ同時多発テロ事件発生直後の疑心暗鬼でヒステリックになった合衆国東部沿岸部の人々を意識した演出だとか 宇宙人はテロリストを揶揄したモノだとか色々好き勝手解説するお偉い先生方が訳の分からない解釈してくれやがったから芸術作品扱いされてましたが……侵略者のモデルってまんまアメリカ人がヒンズー教徒や中国人、ヴィーガン推奨する自称リラベルとやらに部外者が抱くイメージそのまんまの様な気がします 丁度この頃から都会脱出とかスローライフだとかで田舎の土地買占め隣人に喧嘩売る馬鹿も増えたらしい。


久し振りに見て何にビックリしたかって そりゃもうヒッチコック映画なノリの無意味なまでに緊迫感煽る音楽と昼間な筈なのに何処までも暗い画面 (孤立した1軒屋=ナイト・オブ・ザ・リビングデッドも意識してる) なんかもう逢魔(おうま)(とき)を彷彿とさせる薄紫かかった病的な太陽光と真っ黒な屋内 其れは街中のピザハウスや薬局も同じで登場人物はどことなくみんな病んでる雰囲気を漂わせてるから……もうね 笑わせにかかってるのかとすら思いましたとも。 一応今回の舞台ペンシルバニアの小さな街はこの映画撮ったシャマラン監督が結婚し住んでる土地 (まあ地名は敢えて架空) だそうですが 数少ないヒンズー教徒である彼にしてみれば此処は余所者を歓迎しない狂信的なキリスト教徒が住民の八割を占める異教の地 実際、東海岸北部州は教会に伝手が無いと何処もかなり生き辛いそうです。


当時は割とトンチキな終わり方だったし 撮影時期が時期 (事件の翌々日2001.9/13からスタート) だけに物凄い不安感からかなり表情も演技も逝っちゃった感漂うメル・ギブソンとホアキン・フェニックス  子役2人もサイコパスな雰囲気漂わせてるので敢えてストーリー描写は大雑把だったのだけれど……もう時効だよね♥ 何とか面白可笑しく纏めてみようかなと思います。 例によって多少悪ふざけ入ってますので実際に映画見て判断下さいな。



【 妻の最後 其れすらも神が与えた啓示(サイン)だと言うなら……俺は貴方を赦さない 半年前までペンシルバニア州バックス群の名士だった元神父 グラハム・ヘス は自らの信仰と妻コリーンを酷たらしい交通事故で失い 伝導所を離れ今は亡き両親の家で自給自足の隠遁生活を送る人物 マイナーリーグを解雇され夢も収入も失い敷地内の離れに暮らす親子程に歳の離れた弟メリルに支えられながら幼い2人の子供を育てる彼が毎晩夢に見るのはあの夜の光景 物語は屋外から響いた上の息子で喘息持ちなモーガンと下の娘で言動が何処かズレているボーの悲鳴を聞き付け弟と共に夜明け前のとうもろこし畑へ駆け込む場面から始まります。 】


★野郎2人が暮らしてるのにまともに手が入って無く雑草生え放題な中庭とアメリカンカラーの色褪せた1軒家 放置されたままの遊具に野放しで飼われる2頭のジャーマンシェパード 会話場面や細かい無くとも彼等のきしんだ関係が何となく見えて来ます 明らかに壊れてるんです。



 この世界には二種類の人間が居る 世界が終わるかの様な絶望的な不運 或いは 信じられない程の幸運が我が身に降り掛かった時 其れを神からの啓示(サイン)だと捉えるか偶然と必然が(もたら)したモノだと割り切るのか この物語の主人公は其れを神の試練で有り啓示だと捉え再び伝導の道へ舞い戻ったが 本当の答えなど何処にも無い 日が登り沈むのに神の意思は関わっていないのだから。



其れは悪趣味な悪戯にしてはあまりにも手が込んでいた。 50歳手前・人生の折り返し地点をとうに過ぎた兄グラハムと30歳の大台に入る前にメジャーリーガーの夢破れた弟メリルの2人で手間暇掛けて何とか育てたデントコーンの畑にぽっかり空いた丸い空間=ミステリー・サークル。  当人達は目の前の其れに衝撃を受けいっぱいいっぱいの状態だが空から映し出される其れは此処に降り立つ何かへと示す目印の様に見える。 怯える2頭の犬に父の悪夢を覗き見ていたかの様な言動を呟く(ボー) 何処までも他人行儀で父親を見ようとしない息子(モーガン) こんな悪戯をやってのけたのは数百ヤード離れた所で同じ様に自給自足の暮らしを送るリンのドラ息子達=ライオネルとウォルトンの兄弟に違い無い……だが彼等は前日の夜、泊まりがけで街へ出掛け映画を見に行っていて此処に戻れる筈が無い。


数時間後、日増しに増えてゆくご近所トラブルでヘロヘロ気味な "キャロライン保安官" が漸く到着。 昼前に始まった現場検証ではっきりしたのは此れが人為的に行われた行為では無い事実 一定の法則で倒されたコーンは何れも踏み固められたり折り曲げられた訳では無かった。 実は保安官の到着が遅れたのは街全域で起きた家畜や飼い犬の情緒不安定なトラブルに巻き込まれたからでも有るのだと言う 主人公の家でもジャーマンシェパード(フーディーニ)が水を近付けたら発狂しボーへ襲い掛かかり咄嗟にモーガンが振り回す農具に喉を突かれ即死 同じ様に怯えるもう一頭(イザベル)もその日から納屋に繋がれる事になる。


この水は汚染されている そう呟きながら家中に水の入ったコップや瓶を並べ続ける壊れた(ボー) 彼女があの時誰と何を話し合っていたのかは本人すらも覚えていないらしい……彼女の唯一の理解者だった息子(モーガン)にも本当の所分かっていなかった。



 深夜 害獣避けの鈴が鳴り渡る……今度こそ犯人を捕まえてやる。 連日連夜の異変で多少頭に来ていた弟と共にとうもろこし畑の侵入者を追い詰めようと走り回るが 大人とも子供とも……そもそも男女の判別すら付かない其れは中庭を俊敏に駆け回り高さ4mぐらいの屋根へと飛び上がり姿を眩ませた。 2日続けての不審者情報 テレビやラジオではどのチャンネルも世界中に突如出現した無数のミステリーサークルで特別番組が組まれ不安感を煽る 異常行動を繰り返す子供達と心底怯えきった男達への事情聴取で疲れきった保安官(キャロライン)の提案で気分転換も兼ね家族揃って街へ 主人公(グレアム)息子(モーガン)の酸素ボンベや喘息治療薬購入目的で薬局へ立ち寄るが報道を真に受け、かなり情緒不安定気味な女性店員=トレイシーから懺悔を聞いて欲しいと懇願された 過疎化が進む一方な田舎町には医者も伝導所も残ってなんかいない


「俺はもう牧師を止めたんだ」


あの夜 とある人物の懺悔を受け入れた事で無理やり自身の激情を抑え込んだトラウマが原因で今も苦しむ主人公は其れを断ろうとするが……喘息薬は此処でしか手に入らないからと思い直し 心底怯えきる彼女の頼みを聞き入れる。


書店を訪れたモーガンとボー兄妹は宇宙人やミステリーサークルをテーマにしたオカルト本を買い込み 独り街の陸軍募集センターを訪れたメリルは募集要項が記されたパンフレットを持ち帰る 街では誰もが世界の終わりが或いは宇宙人による人類への断罪が始まるのだと自説を唱える者だらけ 気分転換の筈が精神的に心底疲れきった状態でピザハウスに集まり昼飯を……だがグレアムは偶々街を訪れたらしいあの元信者なインド人を目撃し動揺を隠せないでいた。 通話機能は皆無だが空中を飛び交う通信を傍受可能なベビーモニターを持ち歩く子供達 自宅へ向かう主人公達を怯えさせたのは突如混線するかの様に聞こえて来た明らかに人では無い者達が交わす会話。


ラジオからは相変わらず世界が終わると陰鬱に話し続けるどっかの先生とアナウンサーの会話 テレビに映し出されたのは世界中の大都市上空に待機するUFOの群れ 深夜畑の中に潜む侵入者に怯える番犬(イザベル)に起こされ懐中電灯片手にとうもろこし畑を彷徨う主人公は不意に何もかもが怖くなり自宅へと駆け戻る オカルト本を鵜呑みにしアルミホイルでテレパシーを遮断する帽子作って被り続けるメリルと子供達 ワイドショーから延々と垂れ流される恐怖に感染しつつ有る主人公を豹変させたのは因縁の相手 インド人獣医 "レイ・レディ" からの電話だった。 



 半年前、多忙の末に運転中に居眠り事故を起こした獣医(レイ)の車に押し潰されたのは グレアムの妻コリーン だが告解を受けた主人公は牧師として彼の罪を赦さねばならなかった 事故後獣医の家族は散り散りバラバラに だけどこの街只1人の獣医として住民達のために働かないといけなかったレイがなけなしの勇気を振り絞り主人公に見せたかったのは この街に斥候として潜り込んでいた "人のように見える悍ましい生き物" 家の中を滅茶苦茶にしつつも何とか其れを地下収納庫へ閉じ込めた彼は主人公に此処から逃げないと恐ろしい事が始まると警告しアテどない逃避行へと出立。


其れは何なんだ 家ではメリルが子供達とテレビモニターに映し出された其れを目撃し 獣医炊くの収納庫の隙間から其れを目撃した主人公は腕を掴まれ咄嗟に包丁を突き立てる。 茫然自失の状態で逃げ戻ったグレアムとメリルは悩んだ末に自宅籠城を決断 慌てた2人はありったけの木材を窓やドアに打ち付けバリケードを作り 恐怖を紛らわすかの様に料理を作り始める。 


「みんな食べたい物を作ろう リクエストは有るか?」


(ボー)はスパゲティ 息子(モーガン)はマッシュポテトとフレンチトースト メリルは照り焼きチキン そして主人公はベーコンチーズバーガー 其れはまるで死刑囚が味わう最後の晩餐 半年前から神様へ祈る行為を止めた主人公を不意に罵り始めたのはモーガンとボー 子供達とメリルはあの夜コリーンがどんな風に命を奪われたのか 彼女を看取ったグレアムから聞き出せず不満を募らせていた。 


「お父さんがお母さんを殺したんだ‼」


息子に罵られ子供が生まれてから初めて激昂し泣き喚く主人公(グレアム)に 溜まりに溜まった思いを兄へと吐き出す(メリル)との口論  屋外を歩き回る何かに番犬を殺され2階から屋内に侵入された 主人公達は取るものも取り敢えず地下室へと立て籠もる。 暗く狭い空間で喘息の発作に襲われるモーガン 扉をなんとしても抉じ開けようとするエイリアン……攻防は数時間にも及んだ 息子の病状安定を確認し倒れ眠り込むグレアムが目を覚ましたのは其れから12時間後。 意識を失ったモーガンと怯え続けるボーを抱き締め眠れないまま屋内を歩き回るエイリアン 付けっぱなしのテレビから流れ続ける生放送を聞き続けたメリルの話では噴霧された毒ガスにより多くの犠牲者が出たらしいが 


夜明け前突然エイリアン達は地球から逃げ出したらしい。 


辺りの様子を伺いながら薬を探す主人公達の前に立ち塞がったエイリアン 息子を人質に威嚇する其れを殺そうと記念バット片手に挑むのはメリル 実はエイリアン……水が弱点だった。 娘が家中に並べたコップや瓶から降り注ぐ水で身体を焼かれのたうち回るエイリアンに容赦無く振り下ろされるバット攻撃 再び始まった発作で気道が偶然閉じていたためガス?を吸わなかったモーガンが蘇生措置で意識を回復させたのは全てが終わってからの事 神様が助けてくれた……そう信じる事にしたグレアムが再び牧師となったのは世の中が漸く落ち着いた頃。


奇跡を体験した彼等の関係がどうなったかについてはこの物語を見てしまったお客様に委ねられる。


ヽ(`Д´)ノ ……おーい どん引きするな(笑)





久し振りに見て失笑したのが登場人物の1人 "モーガン・ヘス" の迷セリフ


「宇宙人は合理的だから全員ベジタリアンなんだ!!」


そーかだから負けたんだね。 ちなみにヴィーガンなんてモノは居なかった時代の映画です。

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― 新着の感想 ―
[一言]  この『サイン』ですが、近々テレビ東京の午後のロードショーにて放送されるそうです。観た直後に友達に向かい「この映画は、単なるSFミステリーじゃない。純文学的な深い作品なんだよ。まあ、わかる人…
感想一覧
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