プリンシパル 22年
2023年10/11から即日脱稿し新規割込み投稿 後半戦が滅茶苦茶えげつない描写満載の血で血を洗う日本暗部の戦後史 多分読んでても思いっ切り厭世感に駆られるし無情感しか抱けないだろうから出来ればどおくまん先生の暴力大将のイラスト閲覧しながらお読み頂ければ幸いです
【 1945年8月15日〜1955年12月6日 三人の兄達の戦地出征や心を病んでの入院により瀕死の父親に強要される形で御年23歳で暴力団水嶽組組長に担ぎ出されたのは血で血を洗う因果な商売からどうしても縁を切りたがっていた元高校教師なヒロイン水嶽綾女 普通の小説ならこんなふざけた舞台設定ならごくせんとか二代目はクリスチャンみたいに人情コメディにする筈だけどこの原作者、よりにもよって仁義なき戦い+ゴッドファーザーにしやがった(汗) 史実と虚構を織り交ぜた血みどろなクライムノベルだけど主人公を女性キャラにしたのは悪趣味にも程が有る 】
★実写映画化されたリボルバーリリィはそのキワモノな舞台設定と演出が仇となりものの見事に崩画となりました 原作通りに映像化するにはこのオッサンの作品アクが強過ぎる なおオリジナルTVアニメ"プリンセス・プリンシパル"は多分無関係です
英題:TOKYO PRINCIPAL
本来の意味は長ですがバレエの世界では主役の意
日本ではフランス語のエトワールがそれにあたる
日本 クライムノベル文学作品
長浦 京 著
2022年新潮社 刊
小説新潮 2019年12月号〜2020年11月号連載
書籍化に辺り加筆修正
令和5年10月11日 この所、書類作成提出その他で市役所通いとなりドタバタ続いてましたがどうにか一段落 待ち時間の間に散々ワイドショー見る羽目になりましたけど何かもうね……流石に今回ばかりはパレスチナ人に愛想が尽きた どうも軍事支援やテロリスト養成訓練やってる中華人民共和国とイラン・イスラム共和国の圧力で動いたらしいのですが 狙ったのは軍人ではなく外国人旅行者やキブツに住む女子供 民放では目一杯モザイク掛けてますが海外のニュースサイトの映像見ちまうと流石に此れはダメだろう 恐らくウクライナ侵略してる露助の使い棄て兵士 或いはISISと呼ばれたイスラム国の兵士同様にアンフェタミンかオピノイド系の薬物投与し凶暴化させた其れを投与したんでしょうが 刃物で膾切りにしたり内蔵引き摺り出したり首はねたりと残虐行為のオンパレード 此処までやってしまった上にSNSで人質や捕虜の殺害映像生配信してしまった以上 もうガザ地区はハマスとその支持者諸共根切りするしかない
レバノン経由で襲撃開始した別のテロ組織ヒズボラも鏖に イスラエルはナチス・ドイツ戦犯等の特例措置を除いて1950年から例え無差別爆弾テロ起こしたゴミクズだろうが原則懲役刑なんて恩情措置をパレスチナ人に適用してたけど此れはもう無理 勿論諸悪の根源とされたイラン・イスラム共和国も今回のテロ行為を国を上げて支持表明した中華人民共和国も間違い無く報復措置が行われるかと 大方負け戦確定した露助のウクライナ侵略に此れから始める積りだった台湾侵略から世界の目を背けさせる筈だったのだろうけど 此れ迄ずっと中国の反日教育や高校の体育祭で披露した安倍前総理の暗殺ゴッコすらめざまし8で公開されちまった以上奴等の未来は真っ暗闇 あんなモノ見せられたらやれ"イスラム教徒の大半は平和主義者"だの "あんな馬鹿げた振る舞いを仕出かすのは中国人でもほんの一部"なんてでまかせはもう通用しないかと
そんな厭世感に駆られた状態で読んだから正直今一つ楽しめなかったのですが まんま他のヤクザ勢力や後の自民党政権を司る吉田茂や鳩山一郎をモデルにした政治家達 果ては日本からの徹底的な搾取を目論むアメリカ軍を主力としたGHQ そしてあまりにも殺り過ぎたからこそ兄弟や親族からも命狙われ返り討ち 今更、指定暴力団の戦後史を描きながら文字通り無法地帯だった昭和20年から30年の教科書に絶対載せられない裏話を追体験させられても誰も読まないので主人公は元高校教師なヒロインが復讐と義理人情に雁字搦めとなり血塗れの人生を歩んでゆく様を描いたのがこの物語 なおかなりの予算組んで劇場公開された原作者の"リボルバーリリィ"が見事に滑り まんまこの世界&仁義なき戦いを現代の秋葉原に移し人死にすら徹底的にギャグに仕立て上げたかなり頭のオカシイ"秋葉原メイド戦争"がウケてしまった以上 この作品が何らかの形で映像化される可能性は限りなく低いだろうと予測出来るので今回はネタバレ有りで進めます 案外どおくまん先生にキャラクターデザインやってもらって徹底的に欧米向けのシュールなギャグバイオレンスに改訂すれば売れるかも知れないけど其れやったら原作者怒るだろうしね
【 昭和20年8月15日 東京女子高等師範付属高等女学校教諭 水嶽綾女23歳が正午の玉音放送を聞いたのは、疎開先の長野から東京へ向かう列車待つ塩尻駅舎のラジオ 敗戦の混乱下7年振りの里帰り だが綾女は何があっても東京へ戻るべきでは無かった 水嶽組を取り纏める父・水嶽弦太が患った病は胃癌と肝硬変 後継ぎと目された長男麟太郎と三男康三郎は出征し未だ戦地におり 唯一の良識派な次男桂次郎は心病み秩父の修善寺で療養中 もし彼女が葬儀の喪主と後継ぎを辞退すれば縄張り狙う他のヤクザのみならず東京進出を企む中華系マフィアに朝鮮系ヤクザによる殺戮と搾取がはじまるし父親が産み捨てた愛人の子供を神輿に担ぎ出そうとする輩には事欠かない 】
★玉音放送取り上げる創作物有る有るネタが何を言ってるのか聞き取れない云々 実は連合国軍惑わせるためわざと言い回しを難しく 特亜大陸や樺太に台湾から祖国へ脱出する人々に対する時間稼ぎ 何せ無条件降伏だからもし捕まったら鏖にされる可能性も有ったし止める手段が無い それでも数万人が殺され脱出船襲われ沈められている
あの狂った家には戻りたくない チチキトクの電報見られ嫌々渋谷へ戻った綾女を出迎えたのは戦傷で片手失った組幹部 塚原達吉と14〜15歳の少年達 死を待つだけの父に寄り添うのは愛人の1人 寿賀子 母親がそれぞれ違う上の三人の兄も綾女自身も母親は既に物故している 既に跡目争いと縄張り荒らしは始まっていた 幼馴染みで憧れの相手だった組幹部 青木修造は既に既婚者 自宅屋敷に滞在すれば敵対勢力に攫われるか跡目争いに放り込まれる 憎んでも足りない父親の死 青木家に滞在する綾女狙った鉄砲玉の襲撃受け修造は瀕死の重傷を負いその妻よし江はレイプされた末に胎児を殺され 二人の子供佳菜子と泰造そして修造の母はつもナマス切りで惨殺された 喪主に祀り上げられた綾女と水嶽組の隠匿物資を狙うのは 池袋三起会/新宿八尋組/四谷筑摩組/上野華人連/新橋極東朝鮮人同盟/代々木朝鮮進歩団に所属する数百人の反社達 表向きは商事会社とという事になっている水嶽組の戦力は徴兵を免れた40代以上の老人達と傷痍軍人に10代前半のチンピラ達
特に多くの働き手が兵隊に取られた日本人の組織と違い 日本統治下で経団連に散々甘やかされ徴兵すらされなかった華人と朝鮮人の戦力は侮れない 敗戦後の混乱期でも政財界や宗教界に強い影響力持つ旗山市太郎と接触 スイス公使館のヨハンナ・バルト通訳官を通し根回しを 綾女が惨殺された青木家の4人や自分を庇い殺された手下達のためにやった報復措置は臨時雇いのチンピラ達を含む老若男女をも囮としたそれぞれの組織に対するトラック爆弾 ちなみに積まれているのは東京オリンピックの建設現場から手に入れたダイナマイトにガソリンとB29爆撃機が投下し不発となった焼夷弾 水嶽組が商事会社の看板を手に入れたのは幻となったオリンピック特需と戦争中の不発弾処理や回収業 そして在外公館の警備や安全保障を軍部や政府に委託されていたことによる 周辺住民や囮を巻き込む形で6つの反社組織を皆殺し だが綾女には未だ報いを与えないといけない相手が居た 其れは内通者となった水嶽組内部の裏切り者達 亡き父の道具として裏切り行為に加担した幹部の堀内と寿賀子は生きたままガソリン掛けられ火炙りに
病が開放に向かい静岡県熱海市に静養先を移した次男 桂次郎を見舞う綾女に付き添うのは男女の関係となった運転手の飛田 6つの敵対勢力を潰しても水嶽組にはあまりにも敵が多い 絶え間なく続く武力抗争 青木家襲撃事件以降から綾女が常用しているのはヒロポンと睡眠薬 彼女の視界には常に増え続ける犠牲者達の幻覚が見えている 警視庁の刑事名乗る三人の男達の嫌がらせ 捕虜の処刑に関わった戦争犯罪人として東京拘置所に収監された三男 康三郎の解放交渉に挑む綾女と吉野繁美元総理との面談 なお長男 麟太郎は捕虜となりシベリア抑留中 面談終えた二人を襲撃したのは静岡県警と手を組んだ千葉の三津田組の鉄砲玉 綾女庇い飛田は負傷し入院 寿賀子の娘 由結子は教諭時代の上司日野校長に託された あまりにも浅はかな三津田組の暴走行為に愛想を尽かせたのは彼等に寄生し利益享受してきたGHQの将校レナード・カウフマン中尉 水嶽組の後見人気取りな同じくGHQの将校ロイ・クレモンズ中尉は民間財産管理局のエージェント 飛田の正体はカウフマンが送り込んだ内通者の可能性が有る 綾女を幼い頃から面倒見てた幹部の1人生田目は自らの命差し出す形で飛田を惨殺し事切れた
塩尻駅舎から東京へ向かう途中、日野校長と共に食糧分け与えた少女 加山静江こと人気演歌歌手 美波ひかりとの再会と彼女の庇護者となる綾女 漸くシベリア抑留から生還したものの心を病み妹を異様に恐れる兄麟太郎 死刑判決が確定したもう1人の兄康三郎の自殺 潰しても潰しても湧いてくる敵対勢力の元幹部や子供達の襲撃 再び政界に返り咲いた吉野繁美から持掛けられる朝鮮戦争に関わる秘密工作 ヒロポンより依存性が高いアンフェタミン系の麻薬ベンゼドリンを愛用する綾女 GHQ参謀二部に所属するチャールズ・アンドリュー・ヴィロビー部長より持掛けられたカウフマン中尉とクレモンズ中尉の粛清依頼 他にも美空ひば……もとい美波ひかりと綾女狙った暗殺未遂事件を引き起こし逆に処刑される麟太郎とその協力者達 ストーリーを追い続けるのも正直そろそろ飽きて来たので此処からあらすじ端折りますが 後半戦のえげつない敵味方皆殺しを覚悟した毒ガスによる殺戮の宴とか美波ひかりが孕んでしまったお腹の子を巡るアレヤコレ アメリカのダレス司法長官と手を組み何とか吉野繁美を総理の座から追い落とし 旗山市太郎を総理に担ぎ出すもあまりに敵味方を手に掛けまくった綾女を危険だと判断した水嶽商事は麟太郎の二人の子供と母親違いの妹由希子使い綾女を暗殺 瀕死の綾女の反撃とボディガード達の反撃により由希子も麟太郎の二人の子供も惨たらしい最後迎え 断末魔の綾女のモノローグでジ・エンドとなる
本編読んでて思ったけどストーリー長過ぎだから2時間前後の映画作ったら大惨事は確定済 何方かと言うと広江礼威先生の悪趣味クライムコミック BLACK LAGOON寄りだけどアレより陰鬱だから好み別れるかも 何にせよ20代の女の子に此れは過酷過ぎる




