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サロゲート 09年

2015年9/25ガラケー投稿 2019年12/24タブレット端末にて改稿開始〜12/26朝 作業終了

【 当時はターミネーターかアバターのイメージだったけど、今となってはソードアート・オンラインⅡ・アニメ版のファントム・バレット編(マザーズ・ロザリオ編の要素も少しだけ入ってる)+諸星大二郎御大の名作コミック"夢みる機械"の別バージョンみたいな物語でした。 他人と関わりたく無いとか人付き合いで心身疲弊したく無いとか外の世界は色々危険だから引き籠もりたいなんて発想はアシモフせんせの"鋼鉄都市 1953年出版"も入っているかも? 髪の毛フサフサのブルース・ウィルスで爆笑したいお客様向きです。 】


弱肉強食思想(キリストきょうげんりしゅぎ)のアメリカでは登場人物達のナイーブな其れ=奴隷にされても仕方の無い弱さの証 なんだとかで嫌われて制作費回収出来なかった問題作となりました。 普通なら身体が動かない或いは動けない人々の希望になる筈が何故引き籠もりの救世主になってるのさとなるわなぁ。 日本ならばサイボーグ化かSAOの様にVRMMORPG化なんだろうね。


原題:SURROGATES

代理人或いは代用物

アメリカ劇場公開作品.

2010年日本公開.

原作はロバート・ウェンディティ&ブレット・ウェルデル共著

アメコミなんだそうですが……日本では入手困難かな?

細かな描写が似てるけど諸星大二郎の"夢みる機械 74年(文庫版初版出版は78年)"は無関係という事になってます。寧ろ現実世界で行われるSAO(ソードアートオンライン)GGO(ガンゲイルオンライン)だしね。 ジャングル大帝とライオンキング程酷くは無い。



 確か予告編を劇場で見たのは2009年12月24日夜9時頃の事でした。 何故年どころか日付や時間迄キッカリ覚えているのかと言うと、その日の夜たった独りでキャメロンの映画"アバター しかも日本語吹替3Dバージョン"見に行ってたんだよと答える事が出来ます。 Xmasイブと言う訳で出来立ての熱いフライドチキンやケーキ、ついでに取引先から頼まれた目茶苦茶高そうなスパークリングワインを冷えたまま揺らさない様に業務終了時刻に間に合わせお得意様な各企業に配達し、会社に戻れたのは夜8時。 どうせデートの予定も無いから話題作でも見ておこうかと那覇メインプレイスへ駆け込んだら映画館内は無数のカップルしか居らず……場違いな私は周囲から浮きまくりでした。 何故か同じ理由で独り映画見にやって来たスーツ姿の50歳オーバーなオヤジと意気投合したのは良い思い出なのだろうか(涙) あれから10年……相変わらず独り身ですが今頃になって結婚は恋愛は?と聞かれてもねぇ……正直言うともう懲り懲りです。


当時は入社以来毎年正月〜バレンタインデーイベント終了までほぼ休み無しの社畜生活でしたから1月下旬から公開されるブルース・ウィルスの主演映画なんて見に行く精神的&時間的余裕も有る筈が無く、そういやテレビでちょこっと見た⇒数年後偶々レンタル店で見掛けてどんな話だったっけと興味を抱きレンタル。 ノリと勢いだけで感想書いたけど細かいストーリー纏めるのはちょっと無理(汗) 丁度タイミング良くその日偶々見たニュースで筋ジストロフィーや脊椎損傷患者の社会参加=介護支援ロボット・オリヒメによる外部とのコミニュケーションや就職をテーマにしていたのでそんな話題を組み込んでみました。 あれからもうすぐ5年、ガラケーで書いた舌足らずな文章を整理するついでに当時何故こんな作品取り上げたのか? まあこんな訳なのですよ。


そもそもどんなストーリーだったっけと、今回借りて来たDVDは入力データが色々ガタが来ているみたいで音は飛ぶわ画面がフリーズするわと散々だったのですが……ちなみにテレビ接続用のDVDプレーヤーなら普通に見れた……まあ何とか最後まで視聴する事が出来たので文章リニュアルついでに独自解釈のあらすじも書いときます。 例によって細かい突っ込みは見て見ぬ振りしてますが御容赦を。



【 代用品(サロゲート)=本人を模した端末(アンドロイド)を使ったVRシステム 其れは屋外活動が困難な身障者の社会参加、或いは原子力発電所や危険な場所での業務に従事する人々にとって命と健康を護る福音となる筈だった。 ライオネル・キャンター博士主導の元、開発された其れは博士の希望とは裏腹に軍事技術にまでも応用され低コスト化が実現。 誰でも手に入るシステムは先進国からありとあらゆる犯罪を悲惨な事故を根絶させてゆく…………だが良く有る話だが欲に塗れた経営陣は陰謀を駆使し創業者を追放 利益優先の歪んだユートピアが生まれる事になった。 】



"夢も希望も所詮は人間が作り出した概念に過ぎない……愚かな欲望により腐敗し歪められたモノは人の手より滅びる運命に有る。 人が生み出したものに完全なモノは存在しない。"



 サロゲート登場から14年……職場や街並みから生身の人間は消える。 学園都市に暮らす未成年者や義体導入に反発し世界各地に人間限定のスラム=自治区(コミニュティ)を築き上げ移り住んだ僅かな人間主義者(ひねくれもの)を除き、成人年齢を迎えた大抵の人々はもう何年も外出する事なく理想の容姿に超人的な身体能力を持つ義体(サロゲート)に乗り換え其れに頼る生活を満喫している。 特にアメリカ・VSI社のサロゲートは安全性やセキュリティ、操作時のタイムラグや五感センサーの繊細さがオペレーターと呼ばれる顧客の絶大な支持を集め先進国における世界シェアの9割を占める程の信頼性を集めていた。 誰も死なないし殺されないし病気になる事も無い…………もっとも其れは単なる幻想に過ぎなかった。


都心のクラブを訪れた高級義体(サロゲート)を狙った不可解な器物損壊事件。 所轄警察に呼び出されたFBI捜査官コンビ 金髪碧眼のうら若き女性捜査官"ジェニファー・ピーターズ"とナイスミドルなベテラン"トム・グリア"は戸惑いを隠せない 青年型と女性型、計2体だけがわざわざ眼球やICチップまで徹底的に破壊された理由がオペレーターを狙った14年振りの殺人事件だと判明したのは身元が判明している義体"キャメロン・マカリスタ"を訪ねアパートに踏み込み操作ベッド(スティムチェア)で脳を焼かれ死んでいるメタボオヤジ(ネットオカマ)の死体を発見してからの事。 程無くして学園都市(ウェストサンティアゴ)の寮でも同じ様に脳を焼かれた犠牲者が見付かった。 2人目の被害者と判明したのはサロゲートの開発者"ライオネル・キャンター博士"の息子"ジャレット" 


その日偶々父の義体を借りていた彼が何故殺されなければならなかったのか……本当の目的は莫大なサロゲートに関する特許権を持つキャンター博士の暗殺を企んだ何者かの犯行なのでは? 


全米内の全ての建物や路地裏までも網羅する監視カメラにより生身の実行犯"マイルズ・ストリーグランド"の身元が直ちに判明……この男は度重なる器物損壊事件(サロゲートはかいこうい)を繰り返していたが何故か毎回警察上層部や顧問弁護士により保釈金を提供され刑務所暮らしを逃れているらしい 金の流れを追い捜査線上に浮かんだのは博士から経営権を奪ったものの未だ長きに渡り法廷闘争を続ける世界的企業VSI社に対する深い疑念。 合衆国の政治経済軍事官公庁のみならず中国や日本、果てはヨーロッパにも多大な影響を与えているVSI社はFBIによる事情聴取と捜査協力を拒否、あまつさえ会社の法律顧問や専属弁護士まで動員し捜査の揉み消しを求めて来た。 


14年前に長男を交通事故で殺され偶々事故を起こした相手が大企業の役員だった事から示談を強要……結果心を病んだ妻マギーと10年家庭内別居状態となっている苦い過去を持つ主人公(グリア)は尊大な態度を崩そうとしない法律顧問に激怒。 ちょっとした小細工とハッタリを駆使し本社工場の技術部に潜り込み偶々2体の義体を調べていた"セス・スタインバーク技師"から重要な証言を聞き出した。 数ヶ月前、キャメロンとジャレットの義体を破壊した其れと全く同じ武器を使用したと思われる義体(スクラップ)が軍から破損原因を調査して欲しいと持ち込まれていたのだ。 ペンダゴンを訪れたジェニファーとグリアの勇み足は、残念ながら訓練施設を統括する"ブレンドン大佐"の言う"軍機"により一旦は空振りに終わる。 


 鑑識課に所属しFBI本部内で只独り生身の身体で職務に励む変わり者"ボビー・サンダース捜査官"と彼の助手を務める監視アンドロイド達によるシラミ潰しのチェックの末、容疑者(マイルズ)の居所が判明。 所轄警察のパトカーチームワークによる追い込み猟が始まったが巨大なスタンガン……義体を通しその持ち主までも焼き殺すOD=オーバーロードデバイスを隠し持つ容疑者により警官隊は皆殺し。 慌てて現場に駆け付けた主人公(グリア)が便乗するヘリもパイロットが殺害され機体はスラム街へと不時着。 咄嗟に接続を切り難を逃れた主人公とマイルズの追撃戦は自治区にロボットが入り込んだと激昂した人間主義者にグリアの義体が容赦無く集団リンチに遭う形で中断。 途中強制的に義体との接続を強制遮断&再接続した事により拒絶反応を起こした主人公は病院で漸く意識を取り戻したものの独断専行とスラムへの不法侵入を上司"アンディ・ストーン部長"に咎められ停職処分に、同時に事件捜査断念の命令が下された。

 

同じ頃 スラムに潜伏する容疑者(マイルズ)は法と秩序を乱した理由で自治区(コミニュティ)の指導者"ザイール・パウエル"とそのボディガード達に捕らえられるが尋問中に変死したらしい……相棒(ジェニファー)から事の詳細を聞き出した主人公は病院を抜け出し10年振りに生身で外出。 絶えず襲い掛かる対人恐怖症に苦しみながらも事件の真相を追い単身自治区へと乗り込み指導者(パウエル)と直談判。 紆余曲折の末に義体返還と遺体引き渡しは拒否されたものの容疑者が所持していた武器"デバイス"は主人公に託される事になった。


「もし其れが義体経由でオペレーターを殺した兵器だとしたらVSI社や軍部が開発に関わっている可能性が高い。 莫大な開発費用が掛かっている筈だ。」


"何処からか情報を聞き付け"自治区ゲートで主人公が解放されるのを待っていたキャンター博士……下半身不随で外出困難な為勿論義体で登場……のアドバイスを受け相棒(ジェニファー)に凶器を託し様々な傍証を集め再び国防総省(ペンダゴン)に乗り込んだ主人公(グリア)は駆け引きの末、"オーバーロードデバイス"がVSI社により開発途中で極秘理に廃棄処分された戦術兵器で有る事実を掴む。 本来は戦場に投入された敵対勢力の義体のみを作動停止に追い込む筈だった兵器は殉職者を出した事により義体どころか其れを操作するオペレーターまで破壊する危険な武器だと判明し消えた其れが何故ブラックマーケットに出回っているのか? VSI社に対する疑念は益々深まってゆく。



 事態が急変したのはその僅か数日後の事だった。 軍部と自治区指導者"ザイール・パウエル"主導により穏便に行なわれる筈だった"オーバーロードデバイス"所持者を焙り出す内部調査はVSI社と内通している一部上層部の暴走により義体vs人間主義者の武力衝突に発展。 混乱の中、指導者(パウエル)が射殺され人間だと信じられていた彼の正体が何者かが操作する義体(にんぎょう)で有る事実が判明する。 混乱が続く中、主人公の停職処分撤回を求め続けたジェニファー捜査官は、深夜パウエルを操る黒幕=キャンター博士(の義体)により密かに暗殺され義体と証拠品(デバイス)を奪われた。 暗殺の真相を追い、相棒を襲った悲劇を知らぬまま現場を離れ単独で事件を調べ続けていた主人公は、よりにもよって上司(ストーン)がVSI社と結託しマイルズの様な人間主義者を名乗る犯罪者達を使いサロゲートに批判的な人々を事故死させ敵対する団体や企業にマフィア紛いの破壊工作に関与している事実を掴んだ。


何も知らされないまま追い掛けてくる捜査官達を振り切り、助けに駆け付けた相棒(偽物)に迂闊にも事件の真相を語った主人公(グリア)は用済みとばかりに殺されかけ、事態隠蔽に奔走するストーン部長はFBI本部に乗り込んだ"ジェニファー=キャンター博士"により処刑された。 サロゲートは麻薬の様な存在だ。 自身を裏切り追放しただけで無く暗殺を企図し息子の意のを奪ったVSI社を世界を破滅させてやる……オーバーロードデバイスを手に鑑識課に乗り込んだ義体を使い監視システムを通してサロゲートに耽溺する全ての人々を抹殺しようとする博士を止めたのは、辛うじて事故を生き延び屋敷に乗り込んだ主人公の命懸けの抵抗。 


キャンター博士は主人公の前で服毒自殺しハッキングシステムを使いジェニファーの義体を取り返したグリアは悩み抜いた末に、オペレーター抹殺システムのみを排除。 ネットを通して全世界に散布された義体のみを破壊するプログラムウィルスにより偽りの理想社会は壊滅した。 物語はサロゲート作動停止によりフラフラと外の世界へ歩み出す虚ろな人々 混乱状態の続く世界情勢を報道するアナウンサーの声 自宅アパートに戻り10年振りに外に出て来た妻マギーを無言で抱き締める主人公の姿と街中に無数に転がる義体の姿を映し出し幕を閉じる。



2019年12/27追記:久し振りに再視聴してちょっと呆れたのが何処もかしこも義体(サロゲート)しか居ない世界でレイプ犯罪やらかす阿呆を処理するシーン。 勿論監視カメラでバッチリ撮られハッキングシステムで強制遮断させられる時代に成立する筈が無いのですが……遠隔操作で性欲発散ってAVやエロゲと大して違いが無い気がします。


2019年12/30追記:誤字見付けたから手直しついでに……パヨクとのトラブルで負傷し退院ついでに顔見せに来た叔父から正社員時代の原子力発電所の改修工事やカミオカンデでの怖い体験を色々聞く事が出来ました。 身バレするから敢えて書きませんが……サロゲートみたいなロボットは本当に開発急務です。 被ばく線量気にしながら現場で働く人々には本当に頭が下がります。


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