ザ・ウォーカー 10年
2015年9/18投稿 2019年6/26改稿開始〜
【世紀末救世主伝説&座頭市として作られあのデンゼル・ワシントンがノリノリで演じた物語ですが……先史時代に戻るまで崩壊させた戦争を生き残り遥か東のワシントンDCから出発⇒30年間徒歩で大陸を彷徨いモヒカン頭で鉄パイプを振りかざすヒャッハーな連中から守り続け⇒カリフォルニア州サンフランシスコのアルカトラズ島に立ち上げられた新政府に届ける為運んでいる物はなんなのか……ソレを知った瞬間キリスト狂徒意外は“こんな馬鹿映画作った製作スタッフ1発殴らせろ”と激怒する事必至なキワモノです。 だいたい権力者が求める世界権威の象徴で有り奪い合う本が“聖書”ってどんな異世界なんだよ(爆)】
★見も蓋もない意見を書かせて貰うと物凄い予算掛けたアルバトロス或いはアサイラムのマッドマックスもどきなゴミアクション作品でした。何故に日本で劇場公開が可能だったのか本当に謎です。
☆たかだか聖書1冊で復活するアメリカ合衆国…滅びてしまえと思った私は間違ってるんでしょうか(=_=)…アレから4年、流石に頭が冷えましたので読める状態になる様に全面改稿致します。
原題:THE BOOK OF ELI
イーライ(主人公)の持つ本
アメリカ劇場公開作品.
日本同時公開.
核の炎で焼かれ死んだ筈の男が手に入れたモノは、盲目となる代わりに研ぎ澄まされた4つの感覚と頑健な身体…何者かの声に導かれ1冊の本を守りながら人食いババアやモヒカンに鉄パイプの略奪者が力こそ正義だと人々を殺し回る無法地帯…ああコラ!そこなお客様、デトロイトが直面してる今の日常風景と大して変わらねーじゃねーかと突っ込まない…と化したアメリカ大陸を彷徨い歩く。 盲た眼を隠す為に夜でもサングラスを外さず黒いロングコートに鉄鋲入りのブーツと黒い指ぬき手袋……決して手放さない本をなぞりながら絶えず祈り続ける彼の心を癒やしてくれるのは30年間電池切れずに動き続ける謎だらけな携帯音楽プレーヤーだけだった……おいおい(-_-;)
マッドマックス&座頭市を彷彿とさせる派手なアクションで彩られた予告編に魅せられレンタルし、本当にがっかりな真相を突き付けられて激昂する事になった曰く付きの物語でした。 一応警告しときますがアクションシーンと往年のマカロニウエスタンやチャンバラ映画を想い起こさせる舞台の雰囲気……そしてバイオレンス描写は最高だけど突っ込み所満載というか末期の厨二病を患ったカルト教団の宣伝映画みたいな作品です。 なにせこの物語の主人公 “旅人=イーライ”は、滅びてしまったこの世界で悪党共を皆殺しにしながらキリスト教を布教し“神の国=アメリカ合衆国”を復活させる為に絶対神に選ばれた“聖書の運び手であり勇者”ですので何をやっても死なないし数十人がぶっ放す自動小銃の弾を避け背中に背負った巨大な山刀で悪党共をぶった斬る……まるで“昼間の革ジャンなダンピール”…刑務所収監中にまんま出世作をパクられた“ヴェズリー・スナイプス”と原作コミックの著作権持ってるマーベルがさぞかし激怒しそうなキャラクターで御座います(笑)
撮影当時はダメリカ発の世界不況=リーマン・ショックの真っ最中だったしハリケーン・カトリーナ(カトリック教徒の女性読み)のダメージやNETで誰かさん達が広めまくったマヤの黙示録=2012年世界が終わるなんて噂を信じた愚か者のデマによる社会不安が広がった時代でも有りました。 だからって“怒りの葡萄”再びと聖書ネタにしたバイオレンスアクションが無条件で受け入れられると勘違いしたのは相当頭が病んでいたのだと書いときますね。 そんな"聖マッスルブラック"の最後の数ヶ月を描いた物語。 その本さえあれば世界を支配出来ると考えた電波系悪役に
「その本よこせ!!」
と迫られ戦う訳なんですが争奪戦の対象がよりにもよって"聖書"です(汗) まあモノが"コーラン"でも"毛沢東語録"でも爆笑物ですが、アメリカ国内ならコンビニから各種公共施設、ごく偶に教会に普通に置いてあるそれを命懸けで奪い合う光景は観ててシラける事は間違いありません。 アクションシーン以外は見て無い知らないで済ませたい狂気の作品でございました。




