アメリカン・ビューティー 99年
ストーリー説明ではよく娘の友人に惚れたロリコン主人公呼ばわりされてますが、意外とヒロイン「アンジェラ」も主人公に魅力を感じてる所が笑えます。
身体目当ての同級生共と違って、純愛だったりするんですよ実は(笑)
娘「ジェーン」はだからこそ許せなくて彼氏に殺害を依頼するんですが……。
【端から観るとつまんない惨めな人生なのかも知れない、でも僕に取っては美しくかけがえのない悪くない人生だった。】
妻には見向きもされず娘には存在自体否定され、仕事はリストラ、一目惚れした相手は娘の同級生、最後の友人は娘の彼氏だった。
一見、人生の勝ち組に見える42歳の主人公「レスター・バーナム」と妻「キャロル」娘「ジェーン」核家族が崩壊してゆくさまを意外とコミカルに描いた、アカデミー作品賞受賞作品です。
冒頭で容赦なくバラしてますが主人公は最後に殺されます。
何が原因で誰に殺されるのかは、映画を観た人のお楽しみってとこで…。
でも死体になった彼の顔、本当に満足そうに微笑んでるんですよ。そこら辺りも映画観た人なら理解出来る仕上がりになっています。
【端から見てると馬鹿ですけどね。本人達は意外とマジです。】
自宅で前から楽しみにしてた007映画をテレビで観る予定が、妻の見栄
(旦那とはセックスレス。娘には実は興味無い(笑))
の為無理やり連れてこられた娘の高校のチアリーディング発表会で主人公は運命と出会います。
センターで踊るヒロイン「アンジェラ」に思わず夢中になった主人公(笑)「レスター」は娘と馬鹿話をしている「アンジェラ」に父親として挨拶。
自分しか見てない妻と違って、意外と鋭い娘「ジェーン」にはしっかり見抜かれまるで「G」を見るような対応されてますが「アンジェラ」は意外と好意的に見てくれます。
その日から主人公の人生は一変しました。離れのガレージに自分の隠れ家とトレーニングスペースを作り上げ、今まで心の中で密かに軽蔑していたお隣りの「ホモカップル」を師匠に毎日ランニング(笑)
夜はガレージの窓ガラスを鏡代わりに全裸でウェイトリフティング。
だらけた身体を一新、勤め先の広告代理店をリストラされる事を恐れていた主人公、しっかりそれを逆手に取って退職金をがっぽり確保。
次の仕事先はファストフードのバイト生。でもいいんです、給料は安いけど生きてる実感があります。
隣りに引っ越して来た娘の彼氏「リッキー」(趣味は盗撮とマリファナ売買)とは偶々妻の見栄で連れてこられたパーティー会場で意気投合。
マリファナ購入の顧客にもなり、時々ガレージで馬鹿話する中に。
時々こちらを熱い眼差しで見詰めるリッキーの父親「クリス」がなんか鳥肌物なんですが最近は娘を訪ねて「アンジェラ」もよくやって来るようになりました。
娘からは殺意迄抱かれ、妻は相変わらずこっちに見向きもしない。でも遊びに来る「アンジェラ」には妙に慕われて幸せな人生。
実はその頃妻「キャロル」は浮気の真っ最中でした。
浮気相手の不動産王から「拳銃」を進められたキャロルは嬉々として射撃練習を始めます。
そろそろ邪魔になったアレを処分する為に……。
主人公の最後が意外過ぎる展開です。
果たして主人公を殺したのはいったいだあれ?




