ブラック・ジャック 出崎統 監督版④ 00年
2022年9/10〜9/11 タブレット端末にて執筆し脱稿 新規割り込み投稿
【 本来、医療業務に従事する人々は運命だの全能神の与えた試練だのと言うフザけた現実逃避に立ち向かい抗うべき者達で無ければならない 欧米で病院を表す紋章は2つ有る 1つは二匹の薬師蛇が二重螺旋状に絡み合う伝令司=ヘルメスの杖 もう1つは一匹の薬師蛇が絡みつく医療神アスクレピオスの杖 ちなみにギリシャ神話や仏教にヒンズー教等々において蛇は大地の象徴であり生命力を表すモノ ヤクシヘビは無毒で鼠や毒虫食べてくれる有り難い存在だからなんだとか 】
★手塚治虫先生がブラック・ジャック生み出した切っ掛けは山崎豊子先生のドラマ化&映画化された小説・白い巨塔って説もある 最近BSで再放送してたけどこの人のアイデアの源はマンガ執筆中にだだ流ししてたテレビだったりするのだよ
滅私奉公こそ美徳とされた1神教(キリスト/ユダヤ/イスラム)における価値観ではヘビはサタンの使いで 愚民に余計な知恵付けさせるケダモノ だからカトリック系の病院は人を表す十字架(イスラムは緑十字)や植物がモチーフになってます 医者や科学者に植物学者や考古学者を異端者として殺しまくった宗教や共産思想など全体主義との対立は物凄く長い話になるから省略 祈祷や信仰にイデオロギーでどんな怪我も疫病も治る訳がない かと言って心のケアが致命的に欠落した世界は本当に息が詰まる 何にせよ突き詰めるのは程々に 世の中に不思議な事なんて何も無いのかも知れないが、分からなかったり説明出来ず理解出来ない現象が確かに存在するからこそ面白い 考える事や物事に興味抱いたり喜怒哀楽をぶち撒けるのを止めた時に何もかも終わるんだと私は考えます
今でこそ医療マンガの原典として不朽の名作扱いなブラック・ジャック・シリーズですが週刊少年チャンピオン連載当時はホラー漫画 いきなり人気跳ね上がったら今度は大量に沸いてきたアンチや昔から居る人の揚げ足取りするひろゆきとか岡田斗司夫みたいな輩や ○○たみたいな規制厨の嫌がらせで集中砲火浴びることに 描いてる方はそろそろ身体も精神もガタが来はじめ無理が出来なくなってるし ただでさえも週刊連載はスケジュール管理が大変なことになる 漫画家やラノベ作家の寿命縮めるのは今も昔もブラックな出版業界や無茶振りする編集者だったりする訳で、今と違い分業制や画像編集ソフトなんて便利な道具も皆無でアシスタントも育ってないから本当に大変だったと思います 考えて見れば鉛板と感光紙使った写真現像技術応用してた写植がパソコンに置き換えられたのも90年代に入った頃か
怒られるぐらいなら最初からやるな 視野狭窄に陥った端から見てると馬鹿馬鹿しいにも程が有るテレビや映画界に蔓延する表現規制(自主検閲含む)を免れるために始まったOVAブームを終わらせたのは、高齢化進むマニアの苦しい懐事情とより安価な映像媒体DVDの普及によるビデオソフトとハードの衰退 今シリーズは此れで事実上の打ち切りとなります 映画の方もワンピースには勝てなかった だからこそこの手の媒体で長期的な収益稼ぎ出すなら国の支援が必須となるのだけれど脚引っ張る阿呆は滅茶苦茶多くてね 尤も其れもこの業界に限った事じゃ無いし文部科学省から貰った補助金喰い物にした馬鹿野郎共の話は1話を始めに散々貶したので敢えて書きません では監督の心境変化かストレスの末か? ピノコが躁鬱病拗らせたキチ○イキャラと化し陰鬱さを際立たせる事になった実質最後のエピソード+アルファを取り上げます。
■KARATE9:人面瘡 2000年発売 原案 52話 同題
★脳の処理落ちによる錯覚の類いだけど天井や壁のシミ身体のアザや傷が人の顔形に見えたりする現象から広まった怪異譚 原作の元ネタは1666年 浅井了意 著の仮名草子 御伽婢子から? 因業持ちな患者の財産根こそぎ吐き出させた坊さんにより退治された顛末はまんまBJだったして
舞台は梅雨の季節を迎えた東京 10年以上前から犯人の手掛かりが掴めず本庁捜査1課〜3課を悩ませていたのは2つの事件 1つは20代後半の女性による美人局じみた暴行殺人 もう1つは12歳前後と覚しき少年による高級車を狙った器物損壊事件 現場で見付かった指紋から犯人が同一人物で有る事を示しているが監視カメラや目撃の証言から実行犯は性別も年代も違う別人の可能性も……だが同じ指紋の人物が居る可能性は万に1つも有り得ない 色々有って本庁戻ってきたが少年課に回された高杉警部にも手掛かりは掴めなかった 同じ頃東京に呼び出されたBJとピノコ 依頼者は5年前に早世した前頭首に代わり 僅か30代で巨大企業コングリマット都築グループの8代目に就任した都築耕一郎
身体に浮かび上がり幼い頃から苛まされていた喋る人面瘡に加え多重人格障害も患っている耕一郎は度々拘束を引き千切り 座敷牢を破壊する形で行方を眩ませていた ストーリーそっちのけで痴態重ねるピノコ 人面瘡がどうこう以前に発作起こす度に 屑な父親連想させる男殺して回る女殺人鬼の柳子 或いはナイフや斧振り回す粗暴な少年ジョンに身体を丸ごと作り変えるJOJOかバットマンに登場しそうな生き物と化した耕一郎に振り回されるBJと高杉警部 なお原作版はちゃんと人面瘡に焦点当てた物語だったけど今回は脚本も監督が書いてるから多分壊れたな此れ(苦笑) 取り敢えず人面瘡摘出すれば厄介な人格も消えるだろうと強引に始まる手術だったが何の意味も無かった そもそも多重人格障害って虐待とトラウマから生まれるモノだし 母親と離縁し自殺に追い遣った父親が許せないという怒りから生まれた柳子とジョンを押し留めていたのは無意識の内に彼等を制御しようと耕一郎から生み出された三番目の人格=人面瘡
結局耕一郎は三つの人格が混在し同時覚醒した結果、自ら死を選び強制捜査に踏み入った刑事達に撃たれ 都筑家の主治医にして専属秘書の種田と病に苦しむ夫を長年支え続けた妻で幼馴染の魔知子から患者が病んだ原因を聞かされたBJの応急処置にも関わらず耕一郎は助からない 諸々の事案は被疑者死亡で幕を閉じる
■KARATE10:しずむ女 2000年発売 原案 36話 同題 単行本初版以降は未収録
★水俣病やイタイイタイ病等、公害被害全盛の頃に描かれた作品 発達障害者なヒロインを搾取する有象無象の振る舞いが余りに酷かったから出版取り下げ という訳でアニメ版は随分改稿して有ります
工場の廃液処理施設の設計ミスで引き起こされた公害病=三ヶ月病 犠牲者は既に23名を数え、明日をも知れない患者の数は436名を越えた 大勢の患者の治療に対応するため日本中から集められた腕利きの医師達 本来は無免許医のBJとピノコを呼び出したのはDJケミカル社の治療チームリーダーとして雇われたフォックス教授 BJとフォックスは共にアフリカの紛争地帯で地雷被害を受けた民間人の子供達を施術した戦友と言える関係 病院訪ねた直後に昏睡状態に陥った少女を応急処置手術で救い出したBJだったが 派遣された大手病院の医師が嫉妬心からBJの存在をDJケミカル社上層部に密告 莫大な賠償金を被害者や漁業関係者に支払い患者治療のために専門病棟まで作り対応に追われているのに新たなスキャンダルが発覚するのを恐れた会社上層部は泣く泣くBJを解雇
BJは発達障害で身元不明なホームレスの少女・月子と知り合い 彼女が三ヶ月病に苦しめられている現状を何とかするため逗留先の温泉宿満月邸の主人やタクシー運転手達 身元不明な月子を何とか住民として登録し病を治療しようと動いていた街の女性職員 BJスカウトしたDJケミカルの重役杉田まもるやフォックス教授等、心有る人々の協力を受けながら歩くこともままならない月子の治療と施術に当たるが この街の神社に伝わる人魚伝説に夢中な彼女はBJに好意懐き単なる伝説でしかない蒼真珠を探しに未だ覚束ない足取りで荒れた海へ潜り遭難 彼女の遺体が見付かったのは5日後、海に沈んだ神社の中で発見される
助けたかったけど救えなかった 愛してくれた少女を半ば見殺しにしてしまった己の詰めの甘さを悔やむBJを再び三ヶ月病に立ち向かう決意を固めさせたのは、司法解剖で月子の十二指腸から摘出された蒼真珠としか思えない不可解な物体 例え無資格医で有ろうが未だ生死の境を彷徨う患者をそのままにしておいて悲しみに暮れている時間は無い 多分ピノコのアレな狂乱無ければ名作になったかも知れない物語はこんな形で幕を閉じる
❖以降はDVD未視聴&とある個人的な理由から検索データ参考に
■KARATE11:訪れた思い出 2011年発売 原案 165話 同題 12話 畸形嚢腫
★本来なら双子で生まれる筈が胎内で居なくなった 当時は未だ原因不明とされた嚢腫から使えるパーツ取り出し足りない分は人工物その他使い組み立てられたのがピノコ 勿論名前の由来はピノキオの女性版
幼女のボディで中身は大人なピノコを苦しめる原因不明の発作 異変は畸形嚢腫を取り出した元患者でピノコの双子の姉にあたる西園寺ゆりえにも降り掛かる 大金持ちの令嬢で日本舞踊の若き名代候補でもあるヒロインの望みは西園寺家に掛けられた呪いとも言える現象………双子の何方かが必ず早世してきた歴史の打破 当初は彼女の周りで暗躍する有象無象にうんざりしヒロインと依頼人達にしてみれば移植可能な内臓抱える便利な保管庫扱いなピノコの再会を頑なに拒むBJだったが特殊抗体により苦しめられる2人を救うため生体肝移植を執行 術後、襖越しに交わされる姉妹の再会と和解は原作版と違って穏やかなエピローグを迎える
■KARATE12:美しき報復者 2011年発売 原案 4話 アナフィラキシー
★原作漫画は患者の父親に横田基地に呼び出されたBJが過敏症で普通の麻酔手術が困難なアメリカ兵をとある手段で治癒させるエピソードだけど患者の望みは戦場での名誉の戦死ではなく愛する者の側で息を引き取ることだった 頭パヨチン系の平和団体や活動家に引用され錦の御旗扱いされてる因業な物語
偶々半島に乗り換えでやって来たBJが北朝鮮の工作員に拉致された 彼等の目的は過敏症で普通の麻酔使えない偉大なる首領様の治療だったんだけどヒロインで有る女工作員の望みは完治した首領様が得意絶頂になったタイミングで暗殺すること 彼女の両親は首領の気まぐれで処刑されており 北朝鮮側も端からBJを生かして返す積りも手術代払う気もなかった ヒロインとのロマンスやら半島の統一を願う描写が満載だそうですが私は奴等見掛けただけで戦闘態勢に入ります すまん、民事裁判で散々揉めたヤクザに対しては所詮創作物だからと割り切れる様になったけど奴等は本当にダメなんだ
当時も今も韓流推しで製作された因業企画……動画サイトで閲覧出来るみたいですが流石に冷静では居られないので今作に関しては勘弁を 奴等に拉致された親族が与那国の漁師でした、偶に沖縄本島にふらっとやって来て手土産にマグロ置いて行ったり随分昔に物故した父と酒酌み交わしてるのを覚えてます 彼の生死が判明するまで敵討つまでは半島生物は北も南も勿論在日も私等の敵です




