風の名はアムネジア 90年
2015年8/25投稿 2018年12/27改訂開始〜
【問答無用な名作の小説版と原作ベースだけど色々問題だらけなラジオドラマ版はともかく (木村一八の演技がまんまヤクザ 共演の女優さんは棒読み演技) 原作ではかなり控え目というより全く皆無だったBL要素 痴呆状態となった人々が無意味に死んでゆく描写に加え 無意味なエロシーンも入ったかなりやり過ぎな映画版で評価が分かれる作品なのかも知れません 劇場公開アニメ作品で大量のアメリカン・ホームレス (記憶剥奪で幼児化してるから普通にケダモノ……いや 今現在もBLMとか反トランプ大統領で暴れてるアホと大して違いは無いかな 原作&ラジオドラマでは殆ど出番有りません) が登場する作品って多分コレだけだと思います なお主題歌は今聴いても名作です。】
★初稿投稿した頃は幻の作品でしたが動画サイトで閲覧可能 出来りゃDVD借りて大画面で楽しみたいのですが 難しいかな 何故かそもそも視聴すら諦めてた 魔界都市新宿(ソノラマ文庫バージョン) とか 妖獣戦線 見付けたけど(汗) 即座にレンタル落ち………と言うか店そのものがドラッグイレブンに
☆色々検索してみて悲しくなったのはラジオドラマ版の情報が中々探せない事 テーマ曲はボブ・ディランの "風に吹かれて" でしたがアニメ版で主人公がハモニカで奏でてたのはスコットランド民謡 "故郷の空" でしたね ソフィアのテーマがゴルトベルク協奏曲でした。
日本アニメ劇場公開作品.
英題:A WIND NAMED AMNESIA
原作は朝日ソノラマ文庫より1983年出版
菊池秀行 著 天野喜孝 イラスト
88年1月 NHKアドベンチャーロードでラジオドラマ化
2005年インベーダーストリートのタイトルで
インベーダーサマーと共に新書版で再版
イラストは金田榮路に変更
同年海外向け出版
❖現在は入手困難
2015年8月 この作品を取り上げようと思ったのは インベーダーサマー同様、夏の終わりを連想させる物語だったから 尚、旧稿でも書いたけど朝日ソノラマ文庫から出ていた原作本読んでいた高校生時分は 課題でA1サイズの架空の映画ポスターパネルを自宅に持ち帰り彩色しながら合間を縫って読み耽ってました。 考えてみりゃ当時は午前3時まで粘り翌朝7時起床なんて生活やってても多少の無理が効く程度には頑健だったんだよなぁ せめて今も毎月飲み会で会ってる友人達程度の記憶力が有れば 当時のラノベ=ヤングアダルト小説やコミック作品をネタに出来たのにとふと思う事も有ります。
80年代中頃から始まったオリジナルビデオアニメ=OAVの大ヒット&レンタルビデオ店の普及に伴う大量需要により映画やミュージックプロモのみならず様々なジャンルがビデオソフト化されましたが消費税導入⇒度重なる増税が原因となり何処の文化も先細り 今の価値観とは相容れないとか未成年者の飲酒や喫煙、果てはエロティックな場面に目くじら立てる阿呆なクレーマーによりテレビ放映どころかNET配信すらままならず 或いは製作会社倒産や出資者が権利手放したから版権が何処行ったか分からない 結果多くの作品が中々手軽に楽しめないなんて現状は如何なモノか
令和2年に武漢コロナと消費税増税によるWパンチでとことん落ち込んだ経済梃入れする目的でばら撒かれた給付金やGOTOキャンペーンやらで株価だけは上がっても経済が活性化しないのは皆が貯金するからでは有りませんし 本やコミックそしてアニメや映画の円盤が中々売れないのは出版不況や粗欄製造が元凶でも有りませんね 具体的には只々税収増やしたい官僚首魁にした阿呆共が振りまいた将来への不安感が蔓延してるからに他なりません 上が明るく前向きに動けなければそりゃあ経済活動は萎縮します 雇い主が溜め込んでたら従業員は貧乏なままよ。
アメリカやヨーロッパが何故無差別発砲事件を始めとするテロや暴徒による略奪が頻発する様になったのか そりゃあリストラが当たり前で生産拠点が次々と海外へ 金持ちは益々肥え貧乏人が益々萎縮する消費税増税ばかりやってたらバランスが崩れるに決まってる 古来より増税や規制、思想信条の自由侵害で栄えた国は有りません アフリカや特定アジア或いはイスラム圏みたいに 民は無学で貧乏な方が統治し易いなんて考える勉強だけは出来るが世の中流れが見えない役立たずが好き勝手やってたらどんな文明圏も滅亡しますぜお客さん。
キリスト教の福音派が信じる "最後の審判" は絶望と同時にリセット=やり直しの機会でも有ります だから動画サイトで英語吹替版が残っているのかも
【この物語に登場する合衆国は長年地球を観察し続けた審判者=ヴァーディクトから文明を持つに値しないと三行半を叩き付けられました 幼い子供を実験材料に脳を弄ったり 砂漠のド真ん中で擬似記憶を植え付けられ人形として生きる人々 都市部に至ってはガーディアンと呼ばれ例え登場者が暴徒に殺されたとしても自己プログラムにより殺処分が出来る機械が闊歩する 物語では世界のリセットは1997年の設定になってますが まともに働けば生きてゆける社会を否定し耳障りの良い言葉ばかり並べ立てる痴呆症患者をリーダーに据えた合衆国の近い将来なのかもと考えるのは間違ってますかね 私はそうは思えないのです。】
★映画そのものは動画サイトで見れますが 私は製作サイドが追加したエログロ演出が鼻についたのでちょっとだけ覚えてる原作要素も組み込みます。 ラスベガスのエピソードや原作版の最終目的地がニューオリンズ〜フロリダ半島だったのに何故ニューヨークにしたのか色々不満も有りますので
「ワタル…賭をしましょ。もし旅の途中で出会った誰かがあなたの旅についてくるなら、人間達の記憶を戻してあげる。」
………byソフィア
では、話戻します。当時も今もアニメ作品については砂漠地帯並な、ど田舎ですからご多分にもれず、映画はリアルタイムで観ておりません。
確か公開から半年後ぐらいに近所でOPENしたばかりの、本屋兼ビデオ・レンタル/CD販売&レンタル店「BOOK・BOX」で借りた作品です。
「TSUTAYA」なんて影も形もなかった時代、ましてや「ジュンク堂」も有りません。
その気になれば歩いて5分で行けて何故かアニメ作品がビデオもCD販売コーナーにも充実していた2階建ての書店に、「全国展開するチェーン店は凄いなぁ」と思ってました。
県内限定と気が付いたのはずっと後ですよ。ええ
結局BOOKBOXは大手の全国展開チェーン出店でじり貧となり数年前に廃業。
最後迄残っていた店舗も外観はそのまま古本&DVD店になりました。
という訳でどういう訳で、実際に観たのは20年以上前。
ほぼ同じ頃にNHKのラジオドラマ
更にアニメを観る数年前、高校時代に寝不足覚悟で原作読んだ作品です
色々記憶がごっちゃになってますから思い出しながら書いてみます。
「インベーダー・サマー」
もNHKでラジオドラマやってたよなぁ?どこかで原作買ってみようか。
【風が吹いたら全てが消えた。ルート66・2人で行くアメリカ大陸横断の旅】
世界中で突然に全ての人間が記憶を失った数年後、アメリカ大陸を1人で旅する少年の姿があった
ある理由で小学校低学年並みの知能を回復した主人公「ワタル」の登場シーンから物語はスタートします。
原作でも映画でも
「記憶喪失」と表現してますが
実際は「幼児化」あるいは「白痴化」が近いでしょうか?
○言葉や文字の読み書き
○機械や道具の使い方
文明に繋がる全ての物や言語が理解できなくなってほとんどの人間が0歳児みたいになってしまった世界です。
主人公の日本人留学生「ワタル」も最初はそんな存在でした。
飢えのあまり自分より幼い子供から食料を奪い取りむさぼっていた彼は
偶々その自分の醜い姿を鏡で見てしまい(ガラスに映ったそれを気持ち悪いと殴ったら自分の姿だった)
嫌悪感と混乱に駆られて逃走。
※その時の心境、研究施設に迷い込んだ事についてソフィアの質問にワタルは答えます「自分が嫌でしょうがなかった。せめて小さい子供を守って死にたかったのかもしれない。」
迷いこんだ場所は元アメリカ軍の超能力研究施設でした。
人間の脳を改造し、殺人や破壊工作を研究していた施設。
「アムネジア」はそこにも影響を及ぼし、内部では超能力による陰惨な殺し合いが繰り広げられていました。
生き残っていたのは僅か2人
奇声をあげ念力で重量物を投げつける男と車椅子に座ったままの幼い少年「ジョニー」
「ワタル」が石を投げつけて男を惹きつけた隙に拳銃で男を射殺。命を助けてくれた見知らぬ子供に彼は尋ねます。
「キミは日本人だね?言葉はしゃべれるの?」
他の人々同様、幼児化したワタルを連れてある機械に接続、それは脳を改造し人間の知能を急激に上昇させる機械で彼はその実験体だった。
偶然、機械に接続中だった彼は全てを失わず文明人として生き残ったのだ。自家発電の電気でかろうじて動いたシステムにより「ワタル」の知能は5歳児レベル迄回復、以降ジョニーは「ワタル」の先生として言葉や拳銃の使い方、自動車の運転や給油、ありとあらゆる生き残る為の技術を教えこむ。
元々身体が弱かったジョニーは数年後眠る様に亡くなった。
友人を埋葬した「ワタル」はニューヨークへそこで偶然暴騰鎮圧用ロボットに追われる少女「ソフィア」を助けだす。
※アニメ版では「ソフィア」は大人の女性
(声は銀河鉄道999でメーテル役の人だったと覚えてます)
で立場は逆、ロボットに追われていた所を彼女のアドバイスで急所を破壊して助かった…と思いますが復活して最後迄追い掛けて来た記憶があるんですが合ってます?
※「ソフィア」のアニメ版の外見は「ジョニー」を大人の女性に変換したバージョンで、小説&ラジオドラマ版は「時々難しい話をする同い年ぐらいの少女」でした。
「ワタル、私はある銀河系から送られてきた調査員なの。」
自分の身分を明かしてソフィアは現状を説明します。
○長い間この地球は監視されてきた事
○今の現状では外宇宙への進出は不可能あるいは有害でしかない事
○絶滅派と経過観察継続派は交渉の末、1時的に全人類の記憶をリセット。
停止期限はもうすぐ終わり
○審判員のソフィアはアメリカ大陸を横断しながら最終的な結論を提言する事
既にニューヨークの暴徒鎮圧ロボット等おぞましい技術や
惨めな人間に絶望していた彼女にワタルは反論、タイトル下の台詞に繋がります。
ワタルとソフィアは
ニューヨーク~カリフォルニア迄の旅を始め、様々な出会いと別れを体験します。
○機械に生け贄を捧げる宗教組織から逃亡中の親子
○都市管理のコンピューターの補助で数時間毎に人格が変わる老人と少女
○ラスベガスの街で文化的なコミュニティーを作り上げた「天才と殺人鬼」
※小説とラジオ版限定
○カリフォルニア郊外で待ち構える「人類絶滅派」と「継続観察派」の宇宙船
旅の終わりにソフィアはどの様な結論を出すのか?




