マッコーネル物語 55年
2024年1/22〜1/23タブレット端末にて執筆し脱稿 新規割込み投稿
英題をそのまま翻訳したタイトルだけどノンフィクション原作な"空の猛虎"の方が分かり易かった気がするそんな作品 国策映画なのでかなり盛ってます
【 先駆けと挺身こそがその後に続く多くの英雄候補の未来を守り しいては未だ新参者でしかないアメリカ合衆国空軍に栄光とアカに負けない高性能な新型戦闘機の誕生に繋がる…… 東西冷戦時代が昔話となり飛ばしてみなきゃ判明しなかった欠陥や改善点もその大半がスパコン使ったシュミレーションでどうにかなる令和の時代ならとうてい受け入れられない無謀さこそ正義だった頃の国策映画 目玉は当時は最新鋭だったF80からF86までの戦闘機によるアクロバット 】
★TSUTAYA限定レンタルでもかなりのキワモノ? 何にせよ見れる内に見てみるのも一興かと
原題:THE MCCONNELL STORY
マッコーネルの物語
アメリカ 劇場公開作品
同年 日本 劇場公開
原作:テッド・シャーマン著 Tiger in the Sky/大空の猛虎
主人公ジョセフ・C・マッコーネル大尉の渾名=猛虎より 出版は多分50年代
生まれ故郷カンザス州ウィチタの施設はマッコーネル空軍基地に改名
令和6年1月22日 昼間はそこそこ晴れてたので半袖短パンでもあんまり支障は無かったけど夕刻辺りから北風吹付け只今の気温は摂氏15度 それでも風さえ防げばそこまで寒くないか 本州から北海道にかけては今年最大規模の大寒波 洒落にならないレベルで凍死者や低体温症で搬送される被害者出してるアメリカ合衆国やカナダ程じゃ無いにせよ御自愛を 特に避難所生活三週目に突入した能登大震災の被害に合われている皆様には御見舞申し上げます 天気予報で寒くなるのは知ってたので通いで飯集りに来る強面猫のために臨時のダンボールハウス設置 何故か奴等は腹減ったと泣き喚いても中には入って来ませんのであくまでも譲歩案 家猫は♀猫漁りに行ったまま絶賛家出中或いは新たな飼い主見付けたらしいオス猫減って5匹体制になる筈が何か白いのが増えてます
時事ネタですが数日前からネットニュース界隈を騒がせてる港区女子な下等生物が"鮨よし田"のオーナーに殴られそうになったと被害者ビジネス ところが偶々現場でそのアホウな振る舞い見兼ねた他のお客さんから整形オバケとまんま反社な同伴者とやらのあれやこれが明らかとなったタイミングで松本人志さんが週刊文春と自称被害者を名誉棄損で正式に告訴 賠償金額5億越えの民事訴訟に恐れなした爆笑問題のあのキチガ○筆頭に便乗芸人みたいな輩が慌ててSNSの失言を消去する等、ぶざまな振る舞いで失笑買ってる様です 欧米じゃケビン・スペイシーさん破産させたみたいに事実無根な冤罪にも関わらず同調圧力でリンチに加担した屑の事例が多々有りますので徹底的に裁判で吊るし上げるべきかと それにしても私此れ知ったの夕飯食べてる最中に天気予報見る積りで付けたテレビのニュースだったんだけど何でワイドショー化してるんだ? 久し振りに見たから目が点になったよ
で今回紹介するのは今やアメリカ人からもすっかり忘れ去られた というより助けた彼の国の乞食振りにそもそも戦い甲斐が無かったねとなってる朝鮮戦争で活躍した第1世代ジェット戦闘機F-86セイバーでMiG15戦闘機を16機撃ち落としたエース=マッコーネル大尉の伝記映画 陸軍管轄から独立したばかりのアメリカ空軍が志願兵募集のため撮らせた作品ですので娯楽要素は前回紹介した"ラスト・タイクーン 76年"よりはマシな程度 55年当時のアメリカ空軍兵士の生活環境とか今では有り得ない価値観の違いとか当時絶賛現役だった初期のジェット戦闘機の離着陸風景とか色々歴史資料として楽しめます 20世紀の頃まで当たり前だった将校としての責務とか飛行機乗りの矜持は未だと無茶苦茶だとなるかな テストパイロットは命賭して欠陥見付けるのが義務だった時代です
【 21世紀もそろそろ四半世紀を迎える時代になっても航空機のパイロットになるには高いハードルが待ち構える 頑健な身体に明晰な頭脳と判断力を含む運動神経 太平洋戦争開戦直後に志願入隊したこの物語の主人公ジョセフ・C・マッコーネルJr(以下主人公または愛称のマック)の前に立ちはだかったのは士官学校へ入るための数々の弊害 どうも担当者から衛生兵に向いていると勝手にレッテル貼られ将来は軍医の路線に回されたことで命令不服従だの無断外出咎められていた主人公は営巣の常連だったらしい 】
★なお何処までが史実で何処からがフカシなのかは最早調べようもない
1942年のとある日 どうしても戦闘機乗りになりたいと主人公が兵舎抜け出し通い詰めていたのは民間機の操縦士要請するフィッチバーグ飛行場 今着陸したらMPに脱走の現行犯で捕まり不名誉除隊が待っている 教官から無理矢理操縦桿奪いパラシュートで牧草地に降下 偶々ヒッチハイクに成功したロニー・ブラウンの自慢の改造車に便乗し追い縋るMPのジープをまんまと撒いた主人公と後に妻となるロニーの姉パールとの出逢いは偶発的なモノ その後、訓練教官サイクス軍曹に時にどやされ殴り合いの大立ち回り繰り返しつつも無断離隊繰り返しブラウン家に通い詰めたマックの熱意に押し切られ或いは逆に囲い込まれたか? 家族公認の仲となった主人公とパールは数ヶ月後結婚
気性難で有名な猛虎をまんまと取り押さえた彼女は主人公を含む周囲の人々から屠畜人というあまり有難くない愛称で呼ばれる事に
妻子養うならまずは軍医になれ 上官命令で送り込まれた新たな任地はテキサスの軍医大学 夫婦の仮の住まいは歓楽街の元安宿 担当教官と衝動繰り返し漸くパイロットを養成するワシントンの訓練学校へ単身赴任 妊娠したヒロインは実家に戻り偶に外出許可貰えても往復距離が8000kmも離れてると中々身重の妻に会いに行くのも難しい 1943年1月に長女誕生この辺りの小ネタやら後の上官で当時はルームメイトのタイ・ホイットマン少尉候補生とのやり取りはばっさりカットさせて貰うが士官学校卒業していない事を理由にパイロット資格をもらえなかった主人公の赴任先はテキサスのボンド基地 映画では確保出来た記録フィルムの都合でB-17爆撃機乗りとなるが史実はB-24リベレーター爆撃機の航法士としてヨーロッパ戦線に
派遣されたのは大戦末期の1945年1月 24回の出撃任務こなせば士官学校への進学許可を例え被弾し不時着しても他の爆撃機で出撃任務に志願する主人公 彼が憧憬を向けたのはドイツ空軍のMe262ジェット戦闘機だったのだけど映画では何故かMe263コメートと名付けられたロケット戦闘機 結局目標に達することの無いまま同年5月にドイツ敗戦 中尉に昇進し生きて妻と再会出来た喜びとノリと勢いでうっかり二人目仕込んじゃったからこれからはボンド基地で堅実な地上勤務 家族に囲まれ幸せだけど未だ戦闘機乗りになる夢叶わず燻る主人公の前に現れたのは色々有って新型ジェット戦闘機P-80シューティングスターの試験飛行を取り仕切る事になったホイットマン少佐にスカウトされる形で漸く戦闘機乗りに 長年の夢が遂に叶ったものの其れは同時に妻子共々アメリカ合衆国内で転勤繰り返す渡り鳥で根無し草な日々の始まりでもあった
1950年10月、朝鮮戦争は中華人民共和国義勇軍参戦により泥沼化 アラスカ州エンメルドルフ基地でトレーラーハウス暮らししていた主人公1家は新型戦闘機F-86E型戦闘機に機種変換し半島派遣されることになりカリフォルニア州アップルバレーへ 機種変換訓練中に殉職した仲間の様に妻子残して死んでたまるか この戦争が終わったら俺は戦闘機乗りを今度こそ引退し地上勤務で後進を育てる仕事に専念するからとマックは土地を購入し住宅建設の契約書にサイン 1952年9月 二度目の軍役先は朝鮮半島の金浦空港(多分) ホイットマン中佐の部下として20代前半の部下達を率いるアラサーな主人公は後にジェット戦闘機同士の空戦における必勝のセオリーとなる鋏状運動により次々と戦果を上げてゆく 1度敵と刺し違える形で撃ち落とされる経験もしたが1953年5月28日 愛機F-86F戦闘機=二代目の"麗しのブッチ号"で2機のMiG15戦闘機を撃墜し1機を大破させ大尉となった主人公は他のエースパイロット等と共にアメリカ合衆国に凱旋帰国
同年戦地で受勲した殊勲十字章を受けるため生まれて始めて夫婦揃ってホワイトハウスを訪問 3人の子供達に囲まれながら再び始まったカリフォルニア州アップルバレーでの穏やかな日々 ホームパーティーに訪れたホイットマン大佐から推薦された新型戦闘機F-86Hのテストパイロット 妻は今更また危な空に戻るのかと反対するも 夢を諦め踏ん切り付けようと暖炉で此れ迄作ってきた模型飛行機燃やす主人公の姿に心折れる形でエドワーズ基地への単身赴任を認めてしまう 次期主力戦闘機F-100スーパーセイバーの実戦配備が難航する中で始まった戦術核爆弾搭載可能な戦闘爆撃機F-86Hの試験飛行 実はF-86セイバー戦闘機は割とボルトやリベットが飛んでる最中何処行ったのか分からなくなる事故が日本の航空自衛隊でも度々起きており(直輸入ノックダウン生産タイプは1回飛行で平均10本落下 確か私が其れ読んだのは航空ファンの回顧録) 日本ではライセンス生産の際にありとあらゆる手を尽くして事故の防止に成功していたもののその報告書はアメリカではうっかり握り潰されていた
勿論国策映画でそんな欠陥公表出来る筈もなく主人公が乗ったF-86H型戦闘機はいきなり操縦不能となり脱出を呼び掛けるホイットマン大佐の命令無視する形で不時着目指した主人公は享年32歳で殉職 そしてその数ヶ月後にホイットマン大佐の招待でエドワーズ空軍基地を訪れたヒロインが主人公の後を継ぐ形でF-86H戦闘爆撃機の欠陥を見付け出し実戦配備に漕ぎ着けた若きテストパイロット達に亡き夫の面影彷彿させ空を眺めるシーンと空軍讃歌でエンドロールとなる 後進に安全な戦闘機を託した猛虎の殉職は決して無駄死なんかじゃない 物語はそんなオチで締め括られる
❖此れが新田次郎先生の小説なら多少脚色しても主人公の幼少期から始まる筈だけどウィキペディアの類検索してもマッコーネルJrが何処で生まれ何故飛行機乗り志したのか明らかにはされてません 取り敢えず判明してるのが1940年にアメリカ陸軍に志願入隊 飛行機乗り目指し訓練受けたのが1943年で45年1月にイギリスに送られ爆撃機の航法士 なお実戦参加は24回ではなく60回 勿論史実ではホイットマン少佐のスカウトなんて必須ではなく無条件で士官学校からジェット戦闘機乗りに 第二次世界大戦後は陸海空何処も人手不足だし給料も激安だったので朝鮮戦争では慌てて徴兵制度復活させてます 給与さえ我慢すれば選び放題だったとか
❖結局原因は操縦系統に関わるボルトの落下 マッコーネル大尉の跡を継ぎ原因究明したのはあのチャック・イェーガー大佐でした 当時は現役のテストパイロットだったから名前出せなかった で……後継機として導入されたF-100スーパーセイバー戦闘機ですが2249機中、操縦ミスや整備不良を含む墜落事故は内889機(勿論撃墜されたのは除く)年平均25機が失われた計算になります 勿論表向きは欠陥機扱いされなかったものの品質保持に疑い抱かれ1967年に製造元のノースアメリカン社はロックウェル社に吸収合併となり96年にはロックウェル毎ボーイング社に吸収合併となりブランドそのものが消えました
2024年1月23日より タブレット端末及びパソコンもスマホ同様に作品リスト100話単位で閲覧出来るスタイルに…………何故かいきなりPV数値が1000越え▶100以下に激減 これもあるけどマイナーな作品ばかり紹介してきたのも失策だったかな




