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2010年 宇宙への旅 84年

2015年8/21ガラケー投稿 2021年9/19タブレット端末にて改稿開始〜

劇場公開&ソフト版は "2010年" だけですが もう過ぎちゃいましたので翻訳版小説のタイトルで

【 前作のキューブリック監督による解釈捻じ曲げによりSF形式で神の御業=世界創生を描こうとしたんじゃ無いかと勘違いした面倒臭いキリスト教信者と娯楽作品で何真面目に議論してやがるとなったクラーク先生のファン 単に新しいSF映画好きな世代の違いで評価が思いっ切り別れた続編 エヴァンゲリオンの人類補完計画やガンダムのニュータイプ議論、果てはスター・ウォーズシリーズのフォースのあれやこれもそうだけど 自分が想像してた理想像と違うから受け入れられないってのも大概勘弁して欲しいモノです モノリス=進化した異星人でも唯一神でも無いナニかが送り込んだ進化プログラムとなったエピソード。 】


★個人的には原作小説で描かれたアメリカとソ連 (現ロシア共和国) 出し抜いてエウロパに強行突入 モノリスに船ごと鏖にされる中華人民共和国宇宙軍のシーンも映像で見たかったかな 映画の偵察カメラだけの其れと違い生存者の証言から植物の存在が明らかになる場面だったし


☆原作者は宗教要素入るの物凄く嫌ってまして続編製作に辺り全面監修やってます ついでに人の話聞かないキューブリック監督も大嫌いだったそうな(苦笑)


原題:2010:THE YEAR WE MAKE CONTACT

2010年:接触の始まり

アメリカ劇場公開作品

1985年 日本劇場公開

原作:サー・アーサー・チャールズ・クラーク

2010:The Year We Make Contact 1982年

翻訳版は1984年 2010年宇宙への旅 

早川SF文庫及びハードカバー版で出版


 2015年8月当時はリドリー・スコット監督によるシリーズ完結編 "3001年終局への旅" 映画化記念に掛けてガラケーで色々書いたんですが どうもスポンサー側の要望で "テレビシリーズ版エイリアン" 優先する事になったらしく 多分私が生きてる内に映画が完成する可能性はかなり厳しいかと思い直し ストーリー展開整理したりと色々原稿書き直す事にしました。 折角だからとDVDも初めてレンタル 一緒に借りて来た "2001年宇宙の旅" 共々、本当に久し振りに鑑賞 勿論当時の私は学生でしたから弁当代にも四苦八苦しながら月刊OUT買ったりお金出し合って放課後の視聴覚室でこっそりビデオ鑑賞 流石にハードSFが大好きな同好の士なんてアニメファンよりも希少な存在だった為 実際にレンタルビデオ借りて見たのは確か90年代前半辺り 


まぁ色々誘惑に弱いお年頃でしたのでついでにエロなビデオ (モザイク無し) も楽しんでましたとも 贔屓してたビデオ屋が警察の手入れで軒並み消えてたのも良い思い出なのかも知れません 幾らもう時効だからって頼むから年齢は聞くな(笑)


当時未だ健在だったアーサーCクラーク先生の挨拶から始まるメイキング映像見てみると 続編の製作が決まったのは時代の流れ 80年代初頭のカール・セーガン博士監修の宇宙科学テレビシリーズ COSMOS の世界的ヒットや 探査衛星ボイジャーの木星圏到達 映画公開翌年に南極で見付かった火星から落ちて来た隕石から見付かった水と生命の痕跡 (但し今では様々な傍証から物的証拠扱いされてません。) 確か日本公開の前年にはあまりに酷い内容で見事に興行収益酷い事になったけど三浦友和やピーター出演した "さよならジュピター" なんてユーミンの主題歌以外ヒットしなかったゲテモノSF超大作なんてモノも有りましたっけ 


偶々動画サイトで "エヴァンゲリヲン劇場版" に使われてて何か見てみたくなったけど……DVD有るかな?



【星だ星いっぱいの宇宙だ…… 行方不明=恐らく死亡となったデヴィッド・ボーマン船長が最後に遺した音声ファイルから始まる冒頭シーンは 西暦2021年9月現在もニューメキシコ工科大学に運営引き継がれ稼働中のアメリカ国立電波天文台 通称ころがり丘に立ち並ぶ27基の巨大パラボラアンテナはまるで太陽を追い掛ける向日葵の様にゆっくりと方向を変えながら動き続けている ちなみに当然の事ながら一般人の立ち入りは今も厳密に規制されてます 神の御業云々喚き立てながらダイナマイト投げ付けようとしたり銃で狙う阿呆が絶えないからだそうです。】


★神の御業を疑うなかれ 合衆国の宇宙開発や科学研究を遮るのは共産主義と悪魔合体したキリスト教原理主義 迷信から抜け出せないそんな連中の厄介さは別の作品で取り上げる予定だから此処では列記しません。






【DVD観て漸く気が付いた事:あの正体不明のキモイ胎児&老人ってボーマン船長だったんだ(反応遅い)】



 物語は前回のおさらいから始まります。


1999年アメリカ合衆国宇宙探索機関「NCA」は月で後に「モノリス」と名付けられる人工的な石板を発見した。


材料も性質も不明。

レーザーや核兵器でも破壊不可能な「モノリス」は発見直後から特定周波数の電波を「木星軌道(原作では土星)」に送り続けていた。


「NCA」は調査の為大型宇宙船「ディスカバリー号」の派遣を決定。

船長:デヴィッド・ボーマン

副船長:フランク・プール

その他科学者3名は冷凍睡眠状態で派遣。


そして乗組員の補佐と船内環境管理の為に世界一の人工知能コンピューター「HAL9000」を3人目の乗組員として搭載。


「HAL9000」には極秘命令が政府からインストールされていた

「秘密の保持を最優先。手段を選ばず。」


「HAL9000」はコンピューターを扱えない素人がインストールした項目を命令通り実行。

秘密保持の為、全ての乗員の抹殺を実施。

事態に気が付いた「ボーマン船長」だけが生き残った。


※映画では相反する命令で壊れた事になってますが原作ではちゃんと命令通り動いたからこんな結果になりました。

壊れてませんから滅茶苦茶怖いんですよアレは。



調査を強行する彼が目にしたのは全長2㌔以上の巨大な「モノリス」船外活動に向かった「ボーマン船長」は地球に向けて状況報告と謎の通信記録を残し行方不明。


時に西暦2001年。

謎だけがそこに残った。


※ちなみに別空間では映画公開翌年の1969年、ある自称天才映画監督はつまんない批判にブチ切れ、貴重なセットも模型も何もかも八つ当たりで破壊してました(笑)

おかげで続編製作スタッフが地獄を見る事になったのは言うまでもありません。


じゃあ行ってみますか?

舞台は9年後のハワイ島に移ります。



【フロイド博士、上司と大統領を口車で動かす】


※DVDやBlu-rayで観てると気付く「お遊び」ホワイトハウスの前で「NCA議長」と話し合いのシーン

ベンチの端っこで「出待ち中」の大統領が(笑)


アーサーCクラーク特別出演シーンでした。




木星軌道で起きた惨劇の報告をまとめた「フロイド博士」は責任を取る形で現場を離れていた。


何時もの様にアンテナ掃除中の彼を訪ねたのはロシアの宇宙探索機関責任者「モイゼウィッチ」


※たぶん再版の際修正か注意が入ると思いますが82年の出版当時は今のウクライナ/カザフスタン/グルジア/バルト三国まで含めた「ソビエト連邦」でした。

なんかSF映画で「ソ連」も変ですからここでは「ロシア」で表記します。


当時世界最大の戦力と領土持ってた国だからまさか潰れるとは誰も思わんかったのよ。


崩壊時期の正確な予測した人は世界でも1人だけ。

日本の航空軍事評論家「故・青木日出男」だけじゃないでしょうか?


戦力と兵士の徴兵率+国の収入-年間軍事予算から逆算して

あの爺さん年度どころか何月かまで当ててます


しかも本人死んでから10年以上経ってからです。

廃版になったソビエト連邦の研究書に書き残してありソビエト崩壊の前日偶々古本屋で購入した私は読んで大爆笑しました。



木星軌道調査&ディスカバリー号調査で派遣される「宇宙船レオノフ号」への同乗を打診される。


軍事優先で予算回してくれない政府の影響下救助&調査船の「ディスカバリーⅡ号」の出発予定は「レオノフ号」の2年後。


NCAの上司と大統領を説得した「フロイド」はディスカバリー号の設計者「カーノウ博士」HAL9000の設計者「チャンドラー博士」と共にロシアの宇宙船に同乗。


だがそれは往復期間最低5年以上の長い長い旅となる。

まだまだ幼い息子に「母さんを頼む」と体力作りしながらお願いする。

フロイド博士と息子のシーン。

小説では割とあっさり進めてましたが流石は「ロイ・シャイダー」あの年齢ならではの「お爺ちゃんでお父さん」な演技で親子の絆を見せてくれました。


※無事帰ってきてもその頃には息子は「大人」だもんな


チャンドラー博士のもう1つの子供「人工知能SAL9000」との会話シーンを挟みながら、舞台は2年半後の木星軌道上「エウロパ」に移ります。


※映画では尺の都合で存在しない中華人民共和国の宇宙船「チャン号」の暗躍はここら辺りから始まります。


アメリカ&ロシア双方にスパイを潜入させていた「中共」は「エウロパ」の生命誕生。酸素等大気成分の変化状況を入手し決断を下していました。


「エウロパ」の占拠と領有宣言を目的にレオノフ号の跡をストーカーしていた「中共」は「ターニャ船長&フロイド博士」の警告を無視して強行着陸。

ところが「チャン号」は謎の光によってあっという間に宇宙の果てまで吹き飛ばされました。


映画版ではロシアの無人探査機が同じ目に合います。



【何が起きるのかって?それはとても素晴らしい事だ…】


 地球に残された家族の側に現れ別れの挨拶、そして復旧したディスカバリー号の中で調査を続ける「フロイド博士」の前に「ボーマン船長」は現れ警告します。

「15日以内に木星軌道から脱出しないと巻き込まれるぞ。」


※映画版では2日以内ですが作業スピード考えると原作版が正しいです。あの作業2日以内で終えるのは流石に無理です。


・消えた「モノリス」

・圧縮されて行く木星

・エウロパ表面の急激な気候変動


父親でもある創造者「チャンドラー博士」の手で残酷で不正確な命令を解除してもらった「HAL9000」はある結論を出します。


レオノフ号乗員とフロイド博士らの生存優先→自己の破壊は止むおえないと。


感動的なシーンなんですが本当は滅茶苦茶怖いシーンなんですよ。

コンピューターがデータから分析、判断するのではなく、初めて自分の意志で動いたからです。


※人と同じ様な意識(そう見える?)を持ったコンピューター

奇しくも「HALと兄弟機SAL」は同じ質問を「チャンドラー博士」に問いかけます。


「博士、私は夢を見るんでしょうか?」



ここら辺りのテーマは「3001年」でどう扱われるのか楽しみです。



かくして「2010年」では木星の太陽化+エウロパの「テラ・フォーミング化」が始まります。


○何故「エウロパ」立ち入りを禁止するのか?


○「モノリス」は結局誰が何の目的で世界にばらまかれたのか?


謎はまだまだ解決してません。




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― 新着の感想 ―
[良い点] 見たはずですが、2001年と2010年は私の中で「ごちゃごちゃ」なんですよね。 私もハードSFは大好きだったんですが、生粋の「アシモフ」派だった影響で、クラークの作品は本当に読んでいない…
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