ライト・スタッフ 83年
2015年8/12ガラケー投稿 2020年12/11改稿開始〜
2020年12/7 97年の生涯を全うしたチャック・イエーガー少将に感謝を込めて
【人を宇宙空間へ打ち上げるマーキュリー計画と音速を突破するセンチュリーシリーズの航空機開発が強行された40年代後半から60年代初頭 其れは宇宙飛行士と名付けられた作り物の英雄 (その実情は人間モルモット) とテストパイロットと呼ばれる名無しの消耗品達が名誉の為に命を掛ける狂気に彩られた10年間……と言う訳で可能な限りの技術を駆使しあの向こう見ずな雰囲気を再現ドラマで纏め上げた物語 クライマックス近辺のアレも含めNHKだけが放映出来た作品でした。】
★流石に創作舞踊とは名ばかりなヌードダンスとNF104戦闘機の高々度到達テストの対比が色んな意味でスリリングです 選挙活動で有名人動員して人気取りって今なら袋叩きかな?
☆ほぼノンフィクションですが事故シーンや登場人物の葛藤等々……映画上の演出も入ってます 事実上の続編である アポロ13 映画版 同様に時代劇として楽しむのが無難です。
原題:THE RIGHT STUFF
適任者
アメリカ劇場公開作品
1984年 日本劇場公開
原作 トム・ウルフ著 The Right Stuff 1979年
翻訳版は中央公論社刊 1981年
1983年 中公文庫 刊
2015年5月当時 NHKとAFNで1度限りノーカットで放映されてたのを見ただけの物語 (テレビ東京で日本語吹替版放映してたそうですが此方は放映してないの) を取り上げようと思ったのは "完成した2020年12月現在の時点で既に駄作扱いが決まったも同然なTOPGUN2の製作発表のニュースを聞いたから" 案の定合衆国に病原菌バラ撒いたり大統領選挙に介入する等の侵略行為おこなった中華人民共和国の暴挙により アメリカのみならず武漢コロナで多くの犠牲者を出した全ての国々での対応が見物な作品となりました。 幾らトム・クルーズが実際にP51戦闘機乗って身体張ろうが アメリカ4軍全てから製作協力拒否された作品がウケるとは思えません 旧稿のそんな話はバッサリカット 支離滅裂な文章を可能な限り読み易く整理し粗筋含めて再構成致します 自己満足で書いた其れは読むに耐えないしね。
更に次の実験機でマッハ2.5を突破した人物で
第二次世界大戦中はヨーロッパ戦線でドイツ軍機を13機撃墜(11機説も有り)中にはMe262ジェット戦闘機も撃墜してます。
1997年10月に「85歳のお祝い(パイロット歴50周年記念)」で
F15戦闘機を操縦→音速突破したとんでもない人なんですが
2015年8月現在
まだ生きてたわ(笑)糞ジジイ
しかも2012年にまたF15戦闘機操縦して音速突破してます
人間やめた化物は色々伝説聞きましたが
この年でやらかした奴は他にいません。
流石に最初の奥さん「グレニス」は90年に亡くなりましたが
その後36歳年下の女性と再婚。
男としてもパイロットとしても現役なんだそうです。
普通の老後
え~と一体誰が基準になってんでしょうか?
【寄り道ついで。エドワーズ空軍基地に住み着いた伝説のくまもん(笑)もとい伝説の空飛ぶお嬢様とライバル達について】
この映画の都合上エピソードを入れる事が出来ず、正体知らない人は
どこからでも湧いてくる口の悪い「酒場のババア」扱いの女性がいます
カリフォルニア州にある
モハービ砂漠のど真ん中
まるで「エリア88」みたいなミューロック空軍基地(後にエドワーズ空軍基地と改名)
その近くでバー
「ハッピー・ボトム・ライティング・クラブ」
を経営する姉御で
調子こいたアホな新米テストパイロットのキ○タマ縮みあがらせる
強烈なババアです
※映画の中で「チャック・イェーガー」が音速突破したシーン「くわえ煙草」に「飛行服姿」
で滑走路にいましたが気付きました?
※映画では死んだテストパイロットの遺影が飾られてる以外は普通の飲み屋でしたが実際は「パンチョ」が直々に選抜した美人ホステス揃えた店でした。
但し遺影を飾ったのは本当です
砂漠のど真ん中で
独身ばかりのパイロット達が「結婚」出来る可能性がある「オアシス」だから「パンチョ」に舐めた口聞く馬鹿は本当は存在しません
なんせ隣町まで下手すると数十キロ
ひたすら砂漠を越えて行かないと人間すらいません。
道端のガラガラ蛇に愛ささやいても咬まれて終わりますな
この酒場のババア(笑)が
日本では滅茶苦茶マイナーな存在ですが
アメリカでは伝説的な女性パイロット
「パンチョ・バーンズ」です。
本名「フローレンス・ロウ・バーンズ」
1901年カリフォルニア州ロサンゼルス市郊外にある本物の高級住宅地パサデナ生まれ。
※電流付き鉄条網に囲まれたバッタもんの高級住宅地ではなく
(あっちは別名・引きこもり用刑務所)
広大な庭にバルコニーの付いた正真正銘の「お屋敷」で
執事や沢山のメイド達にかしずかれて育った「正真正銘のお嬢様」です。
Google検索の写真が見事に裏切ってますが(笑)
(検索すると:なぜか熊本名物になったあの「ゆるキャラ」が椅子の後ろで微笑む姿が見えます→違いますパンチョ本人です)
…何でもファンシー好きな母親に子供の頃から「フリルまみれ」で育て上げられたが本人は「似合わねえ」といつもワイシャツと乗馬ズボンを愛用
「アメリカ陸軍航空隊」
創設に貢献した祖父「タデウス・S・C・ロウ」の影響で大の飛行機好き。
18歳で母親の要望で無理やり結婚させられましたが即座に離婚
メキシコに逃亡しています
※逃亡中も変装姿迄「ポートレート写真を残したお嬢様」は世界広しといえこの「くまもん」だけだと思います。
※自宅の部屋には母親がプレゼントしたフランス製の高級ランジェリーやドレスが有りましたが
「着た事は1度も無い(本人談)」そうです
※結婚記念写真はネットで簡単に検索できますが
「お願い!殺して!!」と言わんばかりの悲壮感漂うダンナの顔と
(最初のダンナは相当年上の神父様)
「覚えてろよクソババア」と言わんばかりの「引きつった笑顔」の「パンチョ」の姿が笑えますので
物食いながら検索しないで下さい。
※尚余談の更に余談になりますが
アメリカ西部の伝統的儀式に「ショットガン・ウエディング」と名付けられた風習が有ります。
なかなか結婚を承諾しない往生際の悪いダンナに花嫁の父or母が「銃で説得(笑)」責任取ってもらうという、あっちじゃ「日常茶飯事」な光景です。
いえ「パンチョ」さんの事ではありませんよ?
メキシコ逃亡は4ケ月にわたり、男装してメキシコ革命に参加。
パナマの武器密輸商人の手伝いをやっていました。
変装にあたり男性名を名乗る必要から
「パンチョ」と改名
ところが両親の早世に伴い故郷に緊急帰国。
孫にだだ甘な祖父と同じくだだ甘だったベテランパイロットの従兄が教官として鍛え上げ、
その年・18歳で飛行士免許を獲得
当時人気だった
「アメリア・イアハート」
「ルース・エルダー(女優業兼任)」
「ジャクリーン・コクラン」などのライバルを相手にエアレースで活躍
…自分の財産つぎ込んだパンチョ以外全員美人が揃っています(笑)
まあ当時の飛行士は男でも有力なパトロンやスポンサーが必要な時代で(今もあんまり変わってない)軍人でもない限り「ヒモや愛人」生活してる「ろくでなし」が多かったそうです。
有名なリンドバーグの場合は銀行&医療
の「モルガン家」特に妻の影響と何故か義姉の全面バックアップ受けていた「ハーレム野郎」でした
※航空関連ではハワード・ヒューズが買収した「TWA/トランス・ワールド航空」の技術顧問を終生やってます。
但しその資産で身体が弱い義姉の為に「人工心臓」を共同発明。現代医療に貢献してます。
「パンチョ」は
以降、レーサーや
ハリウッドで女性だけの飛行機専門スタントマンチームの運営
世界恐慌で実家が破産した後はアパート暮らししながら
モグリ酒場を経営
禁酒法廃止後に正式に酒場経営しながら子供達を育て上げ
晩年ミューロック陸軍航空隊基地の隣に店をオープンさせました。
特に生まれも育ちも完全に真逆な
○お嬢様と孤児
○粗野で豪快と計算し尽くされた猫かぶり
○親力の「くまもん」と美貌を活かした愛人力
○晩年貧乏と晩年金持ち
「レディ・マッハ・バスター」こと「ジャクリーン」とは
本当に長い間、色々因縁があったそうで
母親の様に「チャック&グレ二ス」夫婦を見守っていた彼女の目をかいくぐり
「イェーガー教官!戦闘機の操縦教えて下さい」と近所の大豪邸からやって来る自分と同世代のババアに
「帰れ!年増色ボケ馬鹿女!!」
byパンチョ談
と最後迄ケンカしてた様です(笑)
仲が壮絶に悪かった癖に亡くなったのはほぼ同じ70年代末の事でした。
※「ジャクリーン」本名は「ベッシー・リー・ピットマン」孤児院育ちで
実はこの名前も引き取った貧乏な「木こり夫婦」がつけてます。
名前を捨て派手な生活を送る一方で
義理の親達の面倒も献身的に見てたそうです。
14歳で早過ぎる結婚/妊娠/息子の事故死/離婚を体験した後
様々に名前を変え
美貌を武器に愛人やら本当に色々やって這い上がった女性で
パイロットになった際に自称パリジェンヌ「ジャクリーン・コクラン」と改名
33歳年上の化粧品会社社長と愛人契約
その後何年も相手の離婚を待ってようやく結婚。
エドワーズ空軍基地の近く(といっても砂漠を越えて数十キロ)に豪邸を構え今度は女性初の「音速突破パイロット」を目指して「チャック・イェーガー」に接触してたそうですが
かなり下心満載だった様です(笑)
(実は満面の笑みを浮かべた証拠写真が残ってます)
ちなみに女性初のジェット戦闘機による空母着艦経験者にもなり「スピード・クィーン」のアダ名もつきました
晩年の目標は「アメリカ初の女性宇宙飛行士」でしたが
年考えろババア(byパンチョ談)
親戚一堂に取り押さえられ幻となりました。
※「アメリア・イアハート」については世界的に有名だし
そのものズバリ「アメリア」と言う映画や「ナイト・ミュージアム2」のヒロインとして活躍してますから保留します。
もう1人の「ルース・エルダー」は女優志望でパイロットになった変わり種で
「女性版リンドバーグ」で名前を売る為に「アメリカン・ガール号」に「お客様」として搭乗。
ところがが飛行機が不時着し
追い込まれた彼女は
ヤケクソで免許を取得し大西洋を横断飛行、話題を集め
「女優デビュー」しました(笑)
その後何本かの「サイレント映画」で美しい女性パイロットとして主演
(当然自分で操縦!無茶なアクロバットもやってのけてます。実力あったんです。)
その後、結婚引退しています。
(ちなみに結婚引退を計6回やりました。半分趣味だったんですね(笑))
美人なんですが実は「訛り」がヒドく「トーキー映画」には出られなかったそうです。
晩年に告白してますが
「あんしか弱ぞ女性ぞわざわざ飛行機免許取るなんで頭どげんなっとうかや!信じられん(怒)!!」
……だそうです(笑)
長々と与太話書きましたが
ようするに実質脇役キャラだけでも主役で映画が1本、小説が1冊書けるキャラクターばかり揃った作品です
娯楽映画として虚実を交えて展開する物語ですから当然嘘や演出、想像に妄想も有ります。
気になる人は自分で調べましょう。
どっかの特定アジアの馬鹿みたいに丸ごと信じた挙げ句、大使館前で日の丸燃やす様な事はやんない様に!
…他人事じゃないんですよ世の中には本当にいい年して「永遠のゼロ」のあのシーンに大真面目にいちゃもんつける
宮崎○監督みたいな阿呆が本当に大勢いますから(笑)
総上映時間:2時間40分の超大作ですが退屈だけはしません。
【サウンド・バリア:1947年・その時まで空には悪魔が棲んでいた】
音の壁と呼ばれた悪魔は多くのテストパイロットの命を糧としながら存在していた
妻に「悪魔を叩き潰してこい」と発破をかけられたあるお調子者のテストパイロットは、その日伝説を創る事になった。
※尚、オープニングの事故や音速突破の後に新米の事故&葬式シーンは全て嘘です(笑)
Xシリーズのテスト機実は事故で墜落した事ありません。
但し同じ場所で極秘開発の新型軍用機が事故を起こしています。
当然死亡事故もありました。本来は軍用機の基地ですから。
伝説のX1実験機で「チャック・イェーガー」が音速突破したのは通算50回目のテスト飛行から
もっとも前日の落馬事故でアバラ3本骨折。
木の棒(箒の枝)でハッチ閉め
軍事機密で情報非公開までは本当の事で
実際の発表は1948年X1のテスト終了後。
改良型のX2がマッハ2を突破した頃でした
もちろん効率的な開発スピード重視ですから複数の機体に常時数十人のテストパイロットがスケジュール組んで参加してます。
映画みたいにいきなり冒険は通用しない代わりにパイロットや各機体の整備チームの激烈な競争の中で記録を残した者が伝説になる。
実際はそんな時代でした
余談ですが
大型爆撃機を母艦にロケット機を発射するやり方は
皮肉な事に日本のある「特攻機」がモデルになっています。
既に母艦の安全を確保出来なかった日本軍は太平洋戦争の末期、沖縄戦で沿岸部の地下壕に大量配置
ところが上陸作戦が予想外に早く進んだ為、無傷の機体「桜花」の実物を大量に確保しました
アメリカはペーネミュンデで確保したドイツ人技術者の全面協力の元、空中発射型高速機の開発着手
結果産まれたのが
「X1号/2号/15&20号」で最終目標は宇宙空間でした。
マーキュリー計画~ジェミニ計画~アポロ計画で長い間中断した時代もありましたが最終的に地上からのロケット発射技術も応用したそれは「スペース・シャトル」として発展します。
事実を知り「技術者の恥」として永遠に封印する覚悟を決めていた日本の技術者達は
以降国産ロケットの開発計画。
航空力学を応用した高速列車「新幹線」「リニア新幹線」そして最近「エアロキャリア(飛行機と新幹線の混血)」の試験開発を行っています。
空中発射ロケット機については予算が本当に厳しいNASAに変わってベンチャー企業や航空会社が開発続行。
実用化のメドが既についてます。
※ちなみにスポンサーの1人はあの「リンドバーグ」の孫にあたる「エリック・リンドバーグ」です。
全てはあるテストパイロットの伝説から始まります。
「伝説の男の様に這い上がってみせる」
アメリカ中の腕利き空軍パイロットだけでなく先を越されて慌てる海軍航空隊からもパイロットが集まる中
ある歴史的なニュースがアメリカを大混乱に陥れます
ソビエト連邦の人工衛星「スプートニク」の成功。
そして世界初の宇宙飛行士「ガガーリン」の成功です。
【ライト・スタッフ(正しい資質):英雄達の時代】
アメリカ中の目が宇宙開発に向かう中
ミューロック→1950年に名前変更・エドワーズ空軍基地に集まった野心家達は即座に方向転換
今度は「宇宙飛行士」としての競争が始まりました。
選抜試験の末
選ばれたのは海軍航空隊も含め7人
○アラン・B・シェパード
○ヴァージンI”カス“クリゾム
○ジョンHグレンJr
○ドナルドK“ティーク”スレイトン
○スコットMカーペンター
○ウォルターM“ウォーリー“シラー
○ゴードンL“コード”クーパー




