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アビエイター 04年

ライト兄弟とカーチスについてはいずれ別の物語で書いてみます。


今回はちょっと地味です

【本来の意味は「操縦者あるいは舵をきる者」パイロットは「水先案内人」の意味でした。】


ライト兄弟以降の技術発展に貢献したカーチスが飛行機を最初に売り込んだのはアメリカ海軍でした。

専門用語や名称が殆ど船と一緒なのはそんな理由です。


飛行機がメジャーな存在になるまで様々な「名称が選ばれ」あるいは「造語」が作られました。


この映画のタイトル結局英語圏では「パイロット」が定番の言葉になった事実を皮肉った内容です。


もっとも「英語圏」の国と「日本等の英語が外来語として1部入り込んだ国以外」はこっちが「飛行機の操縦者」を表す言葉になってます。

ロシア語に至っては発音が「アビアートル」になっただけでスペルは英語と全く同じです。

キリル文字は勉強中なんでご容赦下さいな


では本編へ入ります。




 手に入れたのは使い切れない莫大な遺産。失ったのは両親の愛と家庭の温もり。

届かないのは栄光と名声

残ったものは偏見に満ちた評価だけだった。

結局の所、何も手にする事はなく

自分の死を心の底から悲しんでくれる家族も居なかった「孤高の天才」


…全て「自分のせい」なんだけどね本当の所は


カリフォルニア最大の石油王の「ただ1人の息子」として産まれ遺産のほとんどを飛行機の技術開発&発展に注ぎ込んだ。


時代を作ったヘリコプター製造会社「ヒューズ・エアクラフト」の創業者今回の主人公「ハワード・ヒューズ」はそんな人物です。


アメリカだけじゃなく急激に成り上がった人物。

特にその家系の2代目は

本人にとってかなり理不尽なプレッシャーと

批判という名の偏見にさらされます



当時のアメリカの場合さらにやる事なす事面白おかしく偏見丸出しの報道する究極の馬鹿「マスゴミ」と自称正義の市民

揚げ足取りで日銭を稼ぐ「弁護士」が存在します


今ではよその国も大体おんなじ感じですがあの国の場合更に人種差別と貧富差別に学閥差別が加わるのはね。


※表向き差別は許さない事になってて余計に薄気味悪いと感じるんです。あの国の自由と平等程嘘臭い建前は無いですな。


「レオナルド・ディカプリオ」が本当に無駄な努力で頑張って演じたこの物語。


※写真も記録映像もしっかり残ってますから断言します「善人顔」のあなたじゃ流石に無理だ


ハリウッドの陰険組織の喧嘩を買った映画「地獄の天使」の成功から航空会社の買収。→高速機開発→太平洋横断可能な?巨大飛行艇の初飛行までダイジェストで紹介。


※但し飛行機の大半が廃棄→写真と図面だけだったからCG映像になったのもキツいかな


その影で母親の影響受けた精神的な病と家庭不和「生意気な青二才」として様々な権威を握っていた財閥組織との陰険な戦いを描いています。


陰険さが鼻について娯楽映画としてはかなり厳しい作品です。


何もかも性別含めて真逆の存在だった「パンチョ・バーンズ」や病的な精神に共通点があった「リンドバーグ」と絡めて物語を進めれば色々面白かったのに勿体無いと思いました。



※ハリウッドの喧嘩買った理由は、資金全額負担するからと声掛けたのに

上から目線で喧嘩売られたからです。

後から大恐慌で破産して態度180度替えた事も「火に油どころかプルトニウム」になりました。


女性に対する偏見や財産目当ての馬鹿に愛想尽かした頃いきなり実家が「ポテッ」と破産したお嬢様「パンチョ」は出演料稼ぐ為この映画「地獄の天使」にパイロットとして参加しました


写真残ってますが「つけヒゲと筋肉がチャーミング」なお嬢様は後年に「プラモデル」になるレベルの存在感です。

…男装した記念写真残すお嬢様って色々どうか?

と思いますが。



「リンドバーグ」はこの映画公開後の1932年に長男が誘拐→殺害されています。

「アン・タッチャブル」で有名になった「酒タバコ取締局」の「エリオット・ネス」が中心となって犯人捜査にあたりましたが逮捕出来ず。

「ネス」は左遷となりました。


※カリフォルニア州と当時のロサンゼルス市長の圧力で警察とは完全に無関係な彼が捜査指揮取る羽目になり現場は大混乱となります

多数の部署が暴走し「アル・カポネ」の様には行きませんでした。


誘拐事件を絶好の金儲けのチャンスと考えた「マスゴミ」「市民」の暴走でありとあらゆる噂、捜査妨害、果てはリンドバーグ犯人説までまことしやかに書きたてられた「リンドバーグ夫妻」は精神的に徹底的に追い込まれ。

対人恐怖症になりました。


何せ賞金目当てに自称「善意の市民」が部屋の中まで不法侵入&記念撮影や出店の営業までやらかしてます。


長男の遺体も格好の「見世物」になり損傷が激しかった為、当時珍しい「火葬」となりました。

その為に自称長男が次々マスコミに登場してます。


結局遺体発見後から1年以上経って突然犯人逮捕。

状況証拠と拷問による自白、裁判員の全会一致な有罪判決で何故かまともな裁判ろくにやらない形で1936年に死刑になってます。

共犯者と見られる人物は「馬鹿共」の協力でドイツに国外逃亡。死亡した事になってますが当時はあのナチス台頭の混乱期です。

まともな調査は出来ませんでした。



全て台無しにされた連邦政府は「アメリカ連邦捜査局=FBI」を設立。

重要犯罪の捜査権限を1本化する事になります。



その間、当の「リンドバーグ夫妻」は完全に「ほったらかし」です。「アメリカ政府とロサンゼルス市」は「夫妻+妻の実家「モルガン家」と」第二次世界大戦が昔話になって夫妻が亡くなるまで長らく敵対する事になります。



【ハワード・ヒューズが残した物は】


 元々、ワンマンタイプの性格と晩年の人目を避ける生活だった為、概念とアイデアだけしか残っていません。


映画は「地獄の天使」撮影後完全に手を引きました。


高速機開発は「ロッキード社」


高高度で安定飛行する旅客機やジェットエンジンを使った航空機はもっぱら「ダグラス社」と「ボーイング社」


太平洋を横断する超大型飛行艇はアメリカでは成功せず実はつい最近ロシアの「ツポレフ社」が海面スレスレから高度50mを最低速度15㎞~最高速度300㎞以上で飛行出来る上に300名が搭乗可能な超大型飛行艇のテスト中です。


水上発進がメインですが通常の滑走路からそこら辺りの砂地からも離着陸可能な万能機です。

但し高高度の飛行は出来ません。


数年前のインタビューで「日本のエアロトレインの技術を応用出来れば、機械化大隊輸送可能な飛行艇作れる」そうですがどうします?




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