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怒りの葡萄 40年

2015年8/6 21時ガラケー投稿 2019年6/27タブレット端末にて改稿開始〜

【 ダストボウルと呼ばれる人災で耕作可能な農地や家畜を喪い、銀行による返済不可能利率での無理な貸付け&貸し剥がしにより家を差し押さえられた住民が根こそぎ追い出されゴーストタウンと化したアメリカ合衆国中部オクラホマ州の街や村 家も農地もなけなしの財産も失った350万人のカリフォルニアへの大移動を襲撃し害獣として処分する人々や追い込まれた彼等(オーキー)を使い棄て奴隷労働で莫大な利益を上げる 21世紀に入ってもターゲットをヒスパニックに変えリベラルの聖地カリフォルニア州で罷り通る貧困ビジネスを ワイン造りのブドウ圧搾作業やヨハネの黙示録の推挙に例えた半ノンフィクション。 】


★発売当時は陰謀だと騒ぎ立て焚書事件や出版社&図書館への出版閲覧禁止圧力がかかった問題作です 物語の内容を旧約聖書の出エジプト記や黙示録の推挙(属に言う最後の審判)に例えた事から教会関係者の怒りも買いました。 他人事では無いその内容で勿論日本でも大ヒット ストーリーや登場人物は勿論架空ですが彼等が受けた差別や受難は記録映像も残る紛れも無い史実だから鬼畜米英の根拠とされてしまいます。 2020年時点 搾取相手は不法入国者と囚人に変わりました 時給は100円前後(日本円換算 其処から更にピンハネされます)


原題:THE GRAPES OF WRATH

怒りの葡萄(ブドウ) 葡萄=貧農(ふみにじられるもの)の象徴

アメリカ 劇場公開作品

1963年 日本 劇場公開

原作はジョン・アーンスト・スタインベックが39年に出版

日本では40年に第一書房/51年 六興出版/後に新潮文庫⇒改訂版90年

55年河出書房⇒角川文庫/61年 岩波文庫/70年 集英社/2014年 早川epi文庫/2015年 新潮文庫 等それぞれの出版社で翻訳されています。


 多分大半の人達は 昔話だからね(いまはちがうから) と誤魔化しますし私が通ってた高校の授業でもテストとかで作品の名前が出て来る事は有っても内容知らない人が多いかも知れません ぶっちゃけると最初っから最後まで鬱展開だしざまあ要素は皆無、登場人物の大半は惨めに野垂れ死に オーキー狩りを楽しむ鬼畜野郎を殴り殺した主人公は凶悪殺人犯として再び官憲に追われる立場 ダクネもとい極め付けな被虐趣味者(マゾヒスト)か洗脳されまくったた1神教(キリスト・イスラム・ユダヤ)の敬遠な信徒(どれい) 或いはソレとどっこいどっこいな共産主義者やアクシズ教徒 (…おいおい)でも無い限り楽しめないと思います。 土地や家を失い、もし警察に見つかれば浮浪者として刑務所 (アメリカには浮浪罪が存在し無職が勝手に歩き回ったら捕まえる事が出来ます 民営化が進んだ結果、実態はさながらシベリアか北朝鮮の労働キャンプそのもの 永遠に出られない事も有る) に放り込まれるか害獣扱いされ撃ち殺される可能性が高い宿無し(ホームレス)の受皿となり彼等を搾取し莫大な利益を上げた土地=サン・ホアキン・バレー 


特に第2次大戦契機に日本人移民から奪い取った開拓済の農地と栽培技術を使ったブドウやイチゴにアスパラガス等の手作業が必要な産業が多いフレスノ郡で農場を経営する大地主達は、21世紀に入った今現在も不法移民や社会的弱者を安価な給与で使い潰し合衆国における農産物の約半分を生産している民主党の大事なスポンサー ついでに彼等や銀行経営者をスポンサーにした民間経営の刑務所も此処に集中して建てられてます 理由はお解りですね。 とは言え あの9.11=アルカイダによる大規模テロの被害に増え続ける麻薬密輸にホームレス ブッシュ2世やトランプが大統領になった辺りから国境越えてやって来る出稼ぎ労働者や不法移民の取り締まりが厳しくなり、なおかつ今迄は“英語が不自由だったり組織的な反抗すら不可能だったヒスパニック達により言葉覚えるための教科書代わりに使われ 或いは激安で翻訳されたスタインベックのこの物語等を読んで 慢性的に貧乏だけど数少ないまともなアメリカ人弁護士雇い労働組合作って給与交渉に挑んだり、共和党の国内産業再建計画で需要が増えた公共工事や建設業やサービス業に雪崩れ込んだりと色々ざまあな展開になりつつ有りました バイデン民主党政権によりまたしても元の黙阿弥……もとい更に悪化しつつ有ります 武装した山賊が州境で強盗やってるなんて西部劇の時代より酷い 


鉄道や自動車に製鉄業同様、働かないで他人を指図するのは良いけど自分の手に余る利益を独占しようとして身動き取れない程ぶくぶく太った挙げ句に何もかも破綻させ 壊れ果てた社会や環境の急激な変化に対応出来ず破滅する典型的なアメリカ・ビジネスの興亡モデル……まあそんなモノが破綻しても同情する奴は居ないわな(笑) 鬱展開なこの物語を映像化したのは西部劇でお馴染みのジョン・フォード監督。 餓死したり病死したり浮浪者狩りで次々と退場する登場人物の陰惨なドラマを彩るのは敢えて能天気なカントリー・ミュージック。 それは例えるなら火葬場で “桃色クローバーZのアイドルソング” とか三波春夫の “チャンチキおけさ” 流す様な悪趣味さがあるんです。 だからこそ異様に怖いし身勝手に振る舞う大地主や銀行経営者のエゴに怒りを抱ける展開となっています。



【 ダストボウルとは何なのか? それは民主党政権による急激な食糧自給率アップを目指した合衆国政府と開拓農民による組織的な自然破壊の結果発生した巨大な砂嵐 1931年〜1939年まで断続して発生したアメリカ中西部の耕作可能地域消滅は1935年4/14のソレをピークに合衆国全域を文字通り暗闇で覆い尽くし 同時に近隣州で同時多発的に始まった蝗やゾウムシ等病害虫の異常発生&石油精製施設での大事故、続発する山火事はさながら最後の審判の様相を呈して来ます。 追い詰められたオクラホマ州民350万人がカリフォルニアへ逃げる光景を刑務所から釈放された主人公の目線で描いたのが映画版“怒りの葡萄”です。 】


★砂漠と化した合衆国中西部の復旧には大規模な公共工事が必要 資金は何処から奪い取る? 旧版では何故フランクリン・デラノ・ルーズベルト大統領が日本に戦争吹っ掛けグアムやサイパン奪ったか推測混じりの裏事情書きましたが長い話になるから省略します(笑) 中国(植民地と奴隷)も手に入れ第1次大戦の特需再びとなる筈だったんだけどね。 ベトナム戦争に介入したのも同じ理由。





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― 新着の感想 ―
[良い点] <未視聴及び未読> 恥ずかしながら(笑) [気になる点] <旧版>に書かれていた<戦争の裏事情>は削除されたくなかったなぁ(笑) 単純にルーズベルトが<共産主義>に近く、自身の身体が不…
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