ラスト・タイクーン 76年
2024年1/21〜1/22タブレット端末にて執筆し脱稿 新規割込み投稿
原作未読ですが村上春樹さん翻訳と聞き何故か読む気が失せました(苦笑)
【 失われた世代を象徴するアメリカ文壇の大君=F・スコット・フィッツジェラルドが44年の最後の人生を終えるまで書き綴った未完の物語を最高の出演者を集め伝説の映画監督がメガホン取った凄い作品になる筈だったんだけど…… アカデミー賞取ったのに映画は大コケ リバイバル上映どころかテレビ放映も出演者の大半が物故した21世紀に入るまでソフト化もされてなかった辺りでお察し下さいな こんな原作映画化出来るかよと監督激怒して何もかもブチ壊したんじゃないかなと感じたけど(苦笑) 】
★映画秘宝社監修ムック"底抜け超大作"すら名前上げなかった……というかビデオすら無かった作品はおちょくりようが無いわな でも村上春樹とその信者に宝塚歌劇団の厄介ファンが信仰してるらしい(汗)
原題:THE LAST TYCOON 最後の大君
アメリカ 劇場公開作品
1978年 日本 劇場公開
原作:フランシス・スコット・キー・フィッツジェラルド著
エドマンド・ウィルソン編集 THE LOVE OF THE LAST TYCOON
1941年出版 後に上記タイトルに改題
翻訳版:1977年に三笠書房/ハヤカワ文庫/角川文庫より同時出版
集英社は他作品と共に世界文学全集76に収録し1979年出版
以降 2020年他品社 2008年角川文庫再翻訳版
村上春樹翻訳で2022年中央公論新社 刊
2012年に初DVD化 レンタルはTSUTAYA限定
2016年Amazonプライムでドラマ化⇒9話で打ち切り
令和6年1月21日お昼過ぎの今は気温摂氏19度 昨日は真夏日となり流石に耐えられ無かったから去年12月前半以来久し振りに扇風機のお世話になりましたが深夜に大雨と北風吹付け今は何とか半袖Tシャツに短パン姿でこの前振り書いてます なお明日からまた冬に戻るらしいけどどうなるやら 能登大震災で被災し此処の病院に搬送される予定あったり二次避難先を此処沖縄の宿泊施設や公団住宅に指定された方は急激な天候変化にご注意下さい 此処なら太平洋に落ちて沖合まで流されない限り低体温症で命奪われる危険性はまず有りませんが ラサール石井やネットニュースで何でもかんでも他人罵ったり嫉み妬み剥き出しにするアホウは差別だのなんだの喚き散らすんだろうな よりにもよってNHKがリゾート施設で避難民甘やかしてるなんて根も葉もないデマ垂れ流してると偶々知って胸糞悪さ感じてます
東日本大震災の時に放射能に汚染されると慌てて東京から此処に逃げて来た頭パヨクなセレブと一緒にするな ついでに突っ込まさせて貰うけど民泊施設利用して食品を地元スーパーや小売店で買い込み自分で調理したり惣菜買って食べる方が下手するとビジネスホテルに滞在するより豪華な生活だったりするんだぞ 何もかも人任せにするより動いているから気晴らしにもなるし近所の公園で運動したりと有意義な心のケアに専念出来る 此れ書いてる時点で犠牲者232人に関連死が14人と行方不明者が22人 未だ寒さや水不足にトイレ待ちも大変な体育館や公民館等使った1次避難は早々に終わらせて仮設住宅入居が始まるまでは余震や不安感に押し潰されない環境で ただ問題はペットや牧場経営してる所とか農村部なら家畜のこともあるか それじゃあ前振りは此処までにして視聴前から思いっ切り不安感煽るこんな困った底抜け超大作の紹介を
ふと気が付けば世間の流行からすっかり取り残され 内心馬鹿にしていた愛人がエッセイ専門の物書きとして忙しい日々送る中、アルコールに耽溺しヒモやりながらハリウッドで雇われ作家として脚本書いてた原作者が最後まで一発逆転目指し書いた題材は滅茶苦茶有能だったにも関わらず僅か37年の短い生涯終えたプロデューサーのアーヴィング・タルバーグをモデルにしたハリウッドの光と影をテーマにした物語 ネット検索すると丸わかりだけど何処がどう面白かったかとかどんなストーリーに魅せられたのか ウィキペディアもそうだけど絶賛する割には内容が思いっ切り伏せられてるのは多分大人の事情なんだろうな ぶっちゃけ前振り書く前に軽くダイジェスト見たけど私も全然理解出来ません(苦笑) 英語の原文ネイティブレベルで楽しめるかハルキストレベルで意識高くないと理解出来ないのかも そんな訳で私なりに物語を解釈し纏めたあらすじなので色々突っ込んで貰えれば幸いです
【 ちなみにタイクーン=大君とは本来は大地主や殿様を表す日本語由来の言葉 1930年代終わり頃のハリウッドでは割と多用されたものの太平洋戦争勃発直前辺りから始まった日系人とその文化や考え方に対する執拗なバッシングより廃れる事に 欧米人が大好きなイデオロギーによる同調圧力はその後、赤狩りとか黒人限定の公民権運動 次いでベトナム反戦運動やらヒッピー文化に近年だとLGBTQ階級をアンタッチャブルな特権階級にしたり環境テロリストとかヴィーガンなんてモノを生み出しました 価値観の違いを認めないって疫病より酷いよね 】
★自分と相容れない価値観持つ輩は殺してしまえ そんなルールが罷り通る世界をディストピアと定義付けたのは誰だっけ なんにせよ此処まで了見狭いと碌でも無いな
出だしからアレだけどまるで集中治療室で鎮静剤投与されながら此れ迄の人生をフラッシュバックさせてるような主人公視点のストーリー展開だから敢えて映画のストーリーはちょいとだけ脇に置いてまずはこんな書き出しから始めよう 私自身もこんなキワモノに手を出すまで疑問にすら思わなかったけどフランスで生まれ20世紀初頭にアメリカ合衆国はニューヨークで最初のスタジオ撮影が始まった彼の国の映画産業がロッキー山脈を越えてまでも何故5000km彼方の太平洋沿岸の農村地域カリフォルニア州はハリウッドに拠点を移したのか? 其れは撮影機材を始めフィルムに映画館を始めとするありとあらゆるパテントを独占し時の政権或いは大企業に何もかも中抜きされるのを嫌がった撮影技師や映画プロデューサー達がこぞって監視や検閲の魔の手が届かない新天地を求めたのが全ての始まり
やがて長い裁判の末にパテント独占し多大な制作費からの中抜き要求する悪質な組合は独占禁止法で雲散霧消したものの 本社はニューヨークで製作スタジオは反対側の西海岸がメインとなり 元々滅多に雨が降らない地中海性気候が屋外ロケやオープンセット維持管理に極めて都合が良いと判断した多くの映画製作会社がハリウッドに移転 そして俳優や女優のみならず銀幕のスターを目指す或いは脚本家に撮影技師や映画監督を目指す有象無象が押し寄せる様になる 創世記の映画界を取り仕切る人々の平均年齢は余所の業界と違いアグレッシブに反応出来る若手ばかり 時代設定は1920年代後半から1930年代前半 此れ迄映画の当たり外れで多くの製作会社が躍進したり倒産する中で此れをビジネスとして成立させ安定した興行収入を確実に稼ぎ出す本作の主人公でプロデューサーのモンロー・スターは齡33にしてMGM映画のオーナーで稼ぎ頭と言えるだろう
漸く業界のトップに躍り出て多くのスポンサーからの出資を受けられる様になったMGM映画共同経営者にしてプロデューサーのパット・ブレディが懸念していたのは常に大博打に打って出る主人公の無鉄砲さ加減 監督や脚本家を顎で使い原作者の意向を無視する形で売れる映画を作らせる彼は映画女優だった妻の急逝以降奇矯な振る舞いを仕出かすことも増えた 何よりブレディが懸念していたのは自身の娘で大学生のセシリアが若きセレブで見目麗しいスターへ秋波を送り続けている事 スターにしてみれば自分を共同経営者に後押ししてくれたブレディと共にその成長を見守ってきた歳の離れた妹みたいな存在でぶっちゃけ恋愛の対象外 それも年頃の娘の幸せ願うブレディにしてみれば業腹でもある 此れ迄零細企業だからと見逃して貰えた脚本家に対する冷遇を問題視するニューヨーク脚本家組合の査察が迫る中でハリウッドを襲った巨大地震 妻死別後は仕事人間と化していたスターが一目惚れしたのは偶々撮影スタジオで災難に巻き込まれた亡き妻を彷彿させる訳有りのヒロイン=キャスリン・ムーア
当初名前も分からないヒロインに懸想する主人公は本業半ばそっちのけでキャスリンのシェアハウスを調べ上げ激烈なアプローチを開始 やがて彼女が元バツイチでもうすぐニューヨークでの仕事を終えたら西海岸で挙式上げる予定な実業家の婚約者が居ることが判明しても恋愛の虜となった主人公は止まれない パーティ会場で多くの人々が見守る中ダンスを申し込み 海岸部に建設中のスターの家で逢瀬を重ねる2人は遂に1線を越えるが終わりの時は容赦なく訪れる ヒロインの夫となる人物は実業家とは名ばかりなニューヨーク脚本家組合に所属するバリバリの共産主義者ブリマー 気不味い三者面談に酒の勢いでピンポンで勝負、挙げ句の果てに殴り合いの大喧嘩でボロ負けしたスターを待受けていたのはMGM映画の緊急経営陣会議 色々仕出かし脚本家組合の査察官を敵に回したのみならずその婚約者を寝取り、監督や脚本家を独断で解雇した主人公を共同経営者のブレディ直々に長期休暇を命じられる
失恋し仕事も取り上げられた主人公による悲しみに満ちた独り芝居 出演者が皆退場した巨大な施設を彷徨い歩く彼はやがて撮影スタジオの中へ そして物語はかなり強引なエンドロールへ
❖2時間越えのストーリーのメインはキャスリンに亡き妻を投影してもどうも現実の彼女や露骨に好意寄せてくるセシリアにすら向き合えないヘタレ主人公の情けなさ加減と下手すると本編ストーリーよりも面白そうな撮影中の映画という事になってる劇中劇とのバランス悪い組み合わせ 実はアーヴィング・タルバーグをモデルにした作品と覚しきモノがもう1つ有ってそれがメル・ブルックス監督のドタバタコメディー"サイレント・ムービー 76年" 手元にDVD有るのでその内取り上げます 私は此方の方が好みです
一応文壇では"華麗なるギャツビー"越える名作扱いだけど…………




