ゼロ・グラビティ 13年
2015年7/23ガラケー投稿 2019年7/31タブレット端末にて改稿開始〜8/19終了
【 望遠鏡修理+新観測機器追加設営の作業員として宇宙へ初めて送り込まれたアラフィフ主人公が体験したのは絶体絶命の危機……有り得ない展開が起きるのは娯楽作品のお約束ですがCG多用したリメイク版“ポセイドン・アドベンチャー”レベルでやり過ぎてしまっただけで無く、後半無理やり中華人民共和国に媚びまくりな宇宙ステーションの天宮のエピソード追加したから冷静に見直したSFマニアの皆様から突っ込み喰らったパニック作品。 とは言えオープニング〜事故で漂流〜ISSへ只一人生還するまでの一連の遣り取りは凄まじいモノが有りました。 】
★当時DVD観た私の印象はまんまスネークマンショーのコント“愛のチャンピオン号”或いはブラッドベリの短編小説“万華鏡”で御座います。動画サイトでアイマスキャラ使ってMMDで遊んでる映像見てると尚更笑えます。
☆主演女優サンドラ・ブロックは当時49歳。共演者ジョージ・クルーニーに至っては51歳……何故この映画がラズベリー賞では無くアカデミー賞7部門取れたのか? 間違い無く冒頭の作業シーンでは無いかと…DVDは未だ人気作みたいです。夏場限定だけど(笑) ちなみにNASAの宇宙飛行士は27歳で定年退職となります。
原題:GRAVITY
重力 何故に日本版はゼロが付いたのか?
1説では故マイケル・ジャクソンのあの踊りも影響してる様です。
アメリカ&イギリス合作劇場公開作品.
但し中華人民共和国の“自称民間企業”による
内容検閲&ストーリー変更介入有り.
同年日本公開.
アレから5年…只今現在室温が軽く35度越える中で頭茹だらせながら書き直すに辺り動画サイトで予告編再視聴してたんですがオープニング早々に始まる悲惨なんて言葉すら生温いドピンチなシーンは最高だったんですよね……これが延々最後の最後まで続いてしまったから見てて異様に疲れました(笑) 大手レンタル店で当時エンドレスで流れてた予告編が面白そうだったんですよ。で、実際に借りて見て最初はともかく後半に行けば行く程、無茶振り展開になりましてラストが中華人民共和国万歳だったんでドッチラケになった印象が有ります(-_-;) 本当は医師の仕事にかまけて放置気味だった娘を喪い自暴自棄になっていたシングルマザーな主人公が同僚宇宙飛行士の身を呈した犠牲と自問自答の末に生きる事を選択し生まれ直す展開で星野之宣の“2001夜物語(1984〜86年まで連載されたコミック)”みたいに神話めいた物語となる筈でした。まあ基本コンセプト弄らなかったからギリギリポンコツ作品に成りきれなかったという訳です。
スポンサーの介入で中共のプロパガンダ映画に改稿&演出された脚本に加え科学考証を完全無視した超絶展開であの“アルマゲドン”や“カプリコン1”ですら笑って赦し協力してくれたNASAを完全に激怒させ施設の完全出入り禁止。資料だけでなくちょっとした小物すら全て貸し出し拒否をくらった作品となります。結果ペンから国際宇宙ステーション=ISSのセットに至るまで全て自作する形になりました。まああからさまにアルカニダな連中とそのシンパに敷地内に入り込まれたり機密情報盗まれたり紛失扱いにされて中共やイラン、北朝鮮に流れたら安全保障上困るという理由も有り、ロケット誘導や姿勢制御技術なんかは大陸間弾道核ミサイルにまんま転用可能だしこの辺りからハリウッドに対する政府の信用性は皆無となります。
劇場公開からそろそろ7年…スペースシャトルは2011年を最後に退役し、ハップル宇宙望遠鏡の業務は2003年に打上げられ運用が続いているスピッツァー宇宙望遠鏡と2021年の軌道投入が決まったジェイムス・ウエップ電波望遠鏡に引継がれる事になりました。国際宇宙ステーションは補給機の問題で一時は存続危ぶまれましたが民間輸送機や日本のH2ロケット投入による運営費コストダウン化により2024年迄は継続使用が決まっています。 中国が建設する筈だった巨大宇宙ステーション“天宮”は国内経済の悪化&航空母艦建造(ちなみに1隻だけの年間運営維持費だけでも海上自衛隊全艦の年間運用予算上回る)を始めとする軍事優先政策への偏向、度重なるソユーズロケットの爆発事故や軌道投入トラブルにより現在も迷走中。予定では莫大な予算注ぎ込んで今年2019年から建設が始まる予定でしたがどうなる事やら……何せ中心となる神舟が軌道維持出来ず何時何処に落ちるのか? という現状です。
では独自解釈の入ったあらすじに移ります。記憶思い起こしながら書いてても良い文面思い浮かば無いから結局再レンタルしちまったい。
【 本編のあらすじ書く前にまずは冤罪を晴らして置きます。……冷戦期のソビエト連邦やレーガン政権時代のアメリカ合衆国はともかく国際宇宙ステーション建設&維持管理についてNASA以上に全面的に関わっているロシア共和国はスペースデブリによる事故を増大させかねない大気圏外で使用可能なミサイルやキラー衛星には一切関わっておりません。 ゴミをバラ撒いたのは60年代のダメリカ…そして今現在も危険物を搭載し無茶な宇宙開発に勤しむ中華人民共和国です。当初の脚本では中共のオイタで主人公達が絶体絶命のピンチになる筈だったのにスポンサーの圧力で全てロシアが悪い事にされました。 】
☆レーガン政権時代に合衆国は宇宙軍を編成。戦闘機に搭載可能な衛星迎撃ミサイルの開発に携わりましたがソビエト同様、スペースデブリの危険性に気付き断念した経緯が有ります。
2012年11月 地球から6000km離れた衛星軌道でこの物語は始まる。定年が決まったベテラン宇宙飛行士“マット・コワルスキー中尉”が指揮官を務めるスペース・シャトル=エクスプローラー号最後の任務=STS157は老朽化が進むハップル宇宙望遠鏡の応急修理と新しい観測機器の設置作業 そして新たに開発された次世代船外活動バックパックの運用テスト。お調子者のマットと1週間振りの家族との再会を心待ちにしている“シャリフ少尉”が管制センターと他愛もない遣り取りを交わす中、設置作業を担当するこの物語の主人公、医療技師“ライアン・ストーン博士”の悪戦苦闘は続いていた。管制センターとの他愛もない遣り取りと低酸素症に苦しみながらも意識を失わない様繰り返えすコワルスキーとの会話で見えて来たのは孤独な姿……早くに両親に先立たれ、シングルマザーとして独り娘サリーを育てていた彼女の転機は娘の事故死。幼稚園で鬼ごっこの最中転んで頭を打ち亡くなった彼女の事を極力思い出さない様、仕事一筋に生きて来たその絶望。
地表に注がれる太陽光で青く輝く地球の反射光に包まれ星が見えず宇宙の暗闇が強調される無重力状態の世界で難航する船外活動。 酸素残量がそろそろ心配となる最悪のタイミングで大惨事は起きてしまう。 切っ掛けは低高度で行われた廃棄が決まったロシア人工衛星へのミサイル攻撃…想定外の破片=スペースデブリを飛び散らせたソレは違う軌道で運用されていた各国の衛星を次々と自壊に追い込み遂には無数の凶器となりエクスプローラー号に降り注ぐ。破片の直撃を受けたシャリフは即死しシャトルは大破、ロボットアームに固定されていた状態で収容が間に合わなかった主人公は千切れたアームごと夜の世界へ漂流…辛うじて固定ベルトを切り離せたもののバックパックの移動システムは故障し中継衛星のみならず国際宇宙ステーションも被害を受けたらしく一切の通信が届かない。
混乱から来る過呼吸で減り続ける酸素…そんな最中ライトを目印に駆け付けたコワルスキーに助け出され牽引されながら漸く辿り着いたスペース・シャトルで二人が目の当たりにしたのは、バイザーに直撃したデブリで顔の大半を失ったシャリフと操縦席に命中した破片により全滅したパイロット達の姿。酸素濃度減少により受け答えが怪しくなったストーンを牽引し、励ましながら遠く離れた国際宇宙ステーションへ避難する為にコワルスキーは孤軍奮闘を続けるものの、バックパックの燃料の残りは厳しく最早減速作業すら不可能 大破した宇宙ステーションへの一か八かの体当たりの結果、このままでは二人とも助からないと判断したコワルスキーは主人公を助けるために自らの安全ベルトを切断…辛うじてハッチに取り付いた彼女を残し独り闇の世界へと流されていった。
嘆き悲しみながらも全員脱出し無人となった施設で宇宙服を脱ぎ酸素を味わい束の間の休養……だが何とか地上へ連絡する方法を考える彼女を更に追い詰めたのはステーション内で発生した大火災。消化に失敗し尚且つ再び襲いかかるスペースデブリにより崩壊する施設から破損した脱出船に避難した主人公は大気圏への突入が不可能となったミールを操縦し無事な脱出船が残っている可能性が高い中華人民共和国の宇宙ステーション=天宮へ向かう。 スペースデブリが降り注ぎ崩壊を続ける宇宙空間での船外活動&訓練で墜落させた事しか無い脱出船を切り離す事に成功したものの破損したその船には燃料が残されていない……管制センターとは相変わらず連絡が付かす偶然繋がったのは恐らくアフリカの何処かで無線通信を行っているらしい“アニンガ”を名乗る英語が通じない男性?との無意味な通話のみ……自暴自棄になった主人公は敢えて酸素濃度を低下させる形で安楽死を図るのだが夢うつつの中現れたコワルスキーのアドバイス(恐らくは幻想)によりソユーズの逆噴射システムと消火器を使った宇宙ステーションへ辿り着く為のアイデアを思い付く。
最早狂気の果てを極めた様な冒険の末に大気圏内へ落下を続ける天宮へ辿り着きまんま国際宇宙ステーションのコピーとも言える内部を駆け回り神舟…ちなみにコチラもまんまソユーズのコピーに乗り込んだ主人公。運が良ければ生還……もし失敗ならば後り10分で人生は終わる何にせよやるべき事は全てやった後は運命を委ねる以外無い…船内のモニターや機器が次々と火花を散らし燃え尽きる天宮諸共大気圏に突入した脱出船が辿り着いたのは皮肉にも主人公の生まれ故郷…アメリカ合衆国イリノイ州レイズクリーク。“猿の惑星”等多くのSF映画でお馴染みの人造淡水湖=パウエル湖に着陸した神舟から命懸けの脱出を果たした彼女は仰向けに浮き上がりまるで独立記念日の花火の様に爆発音を鳴り響かせる流れ星と虫の羽音に包まれながら陸地へと泳ぎ付き多くの宇宙飛行士や設備が永遠に失われた前代未聞の大惨事から独り奇跡の生還を果たした。
ありがとう。誰に伝えるでも無い独り言を呟いて最初は這い回りやがて不安定ながらも2本の足でゆっくりと立ち上がり歩き出す主人公。物語は其処で終わりエンドロールへ……。
追記:撮影の為ひたすら吊るされていた主人公……何故にサンドラ・ブロックだったのかはソレが理由です(笑) 他の女優はみ〜んな文句たらたらだったし。
追記その②:愛のチャンピオン号=同じ台詞をオウム返しする伝言ゲームみたいな状況は時に深刻な事故ですらギャグとなるという音声コント。 万華鏡=太陽系から外宇宙を目指したロケットが木っ端微塵に…放り出された宇宙飛行士達が流れ星となる顛末を描いた短編小説。 2001夜物語=宇宙開発をテーマにしたギャグ有りシリアス有りなオムニバスなコミックで御座います。




