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ミニミニ大作戦 69年

2015年7/25ガラケー執筆 退院後初めて投稿


入院を理由にさすがにバイト辞めました(笑)貯金も飛んだけど命は惜しいですしね。

久し振りの更新で見事に駄文です。

ご笑覧下さい。

【イタリアン・ジョブ=英語のスラング(イタリア人の仕事=ツメが甘い)】


 よりにもよってこんな皮肉なタイトル&イギリスのドロボーチームがイタリア・トリノ市内にて「ミニクーパー」で大暴れする映画なんですが、


何故かイタリア政府が撮影全面協力してくれた傑作です。

まあ原因は例の「黄金の7人」だったりするのかも知れません。


ちなみに「新・黄金の7人・7×7」はワールドカップ決勝戦のドサクサに紛れてのドロボー作戦。


こっちはワールドカップ「イタリア×イングランド戦前日」の入国審査で大混乱中+軍隊による金塊輸送を狙ったドロボー作戦です。


ターゲットは中華人民共和国の金塊

(表向きは自動車工場建設費&ライセンス生産代金→但しマフィアが関わっている以上本当の所どうだか?)



実は2003年にアメリカでリメイクされているんですが69年版と違って

すっとぼけた盗賊ギルドの親玉「ブルッヒャーさん」が居ませんから、

未だに未見だったりします。

最近の映画ってなかなか味のある爺様婆様出て来ませんから何か物足りないんですよね。


※厳密にはイギリスマフィアの親玉なんですが「盗賊ギルドの親玉」という表現の方が似合います。


やってる事は結構どぎついのに何か笑えて気品が高い所が見事にギャグになっています。

捕まって刑務所滞在中の筈なのに囚人~署長も含めた刑務所職員全員に尊敬されてる変なジジイです。


ちなみに王室マニア

よって大英帝国に不利益な犯罪は絶対に許さない愛国者だったりします。

映画撮影後に天寿全うしました。


作戦がイタリアンマフィアにバレた緊迫感のあるシーンから一転、果てしなく紛らわしい組織の「告別式」のシーンやクライマックスの刑務所全員でやらかす「作戦成功パーティー」のシーンは今見ても大爆笑必死です。

主人公よりかっこいいジジイってすげーです。


かといって主人公「チャーリー」役のマイケル・ケインも決して負けてはいないません。


街一つを巻き込む無茶な作戦の為にマフィアのボスを説得&資金を調達。

(但しアレな場所で待ち伏せ&交渉したせいで後でブリュッヒャー本人直々のお説教&お仕置きコース突入しましたが)

臨時編成されたアクの強い問題だらけのメンバーを手足の様に動かすリーダーシップ。


二枚目で女性にモテモテ、なのにやってる事は果てしなくセコい

ちなみに本編見てると大爆笑物なんですがヘタなAV男優が太刀打ち出来ないレベルの絶倫です。


下町育ちの悪ガキなんで台詞はかなり下品です。


日本語版で声を担当した「広川太一郎さん」が珍しい言葉使いで演技してますから英語がイマイチな人にお勧めします。


イギリス人の英語は出身階級や産まれた土地によってかなり言い回しが違いますからDVDで切り替えしながら楽しむのも一興です。単純にイングランド/スコットランド/ウェールズ/アイルランドの4つだけでも言い回しやスラングに違いが有り、島国なんで日本の方言みたいな事になっています。


貴族/平民間でも言い回しが異なっているから会話で等級がバレるそうで。

王室の公用語がラテン語→フランス語だった時代も有りますし。


…もっとも最近じゃアラブ系/中華系/アフリカ(各国の部族別・滅茶苦茶細かい)/東ヨーロッパ系等かなりカオス状態だったりします。

そもそも英語喋れない不法入国者も山程居ますから厄介です。

市街地で「アッラーアクバル」と叫びながら警官襲う馬鹿なんざ昔ならドーバー海峡に沈んでました。


当時不法移民は

船か飛行機で入り込むしか方法無かったわけですが、ユーロトンネル開通以降歩いて入って来ますからロクな事になってません。


IRAの爆弾攻撃が可愛く見える現状は明らかに異常です。


※ちなみに69年当時車でイタリアに行く為にはまず英仏海峡横断フェリーでフランス入国→アルプス山脈を経由する長旅だったりします。

映画の中でもしっかり描写されてました。


ある意味同じ原因でギリシャやスペイン、イタリアがあんな事になってるのは色々考えますわな。

69年版の主題歌も徹底的にイギリス独自の言葉使いで遊び倒した作品になっています。


歌詞の意味合いが「ドロボーにヒドい目に合わない為の防犯ソング」なのもかなり惚けた演出です。


【師匠の敵討ちはドロボーで】


 物語のスタートは師匠の「不慮の事故」から始まります。

イタリアで情報を集め計画をまとめていた彼は、イタリアンマフィアの手によってアルプス山脈で愛車毎スクラップ。

残骸は急流に消え全ては消え去った筈でした。


ところが失敗する可能性を考えていた師匠は全ての資料を準備、優秀な弟子「チャーリー」に後を引き継いでもらう為、滅茶苦茶年下の奥さんに全て託していたのです。


※改めてDVD見直してふと思ったんですがあのマヌケな落ちと準備万端な師匠の行動を見ると果たして本当に事故死したのか不明ですよね。

死体の描写も有りませんから案外全ての黒幕だったりしませんか?


場面は一転、1匹狼の主人公「チャーリー」の出所シーンに移ります。


共に過ごした囚人仲間に挨拶する主人公「チャーリー」

珍しく「ブリュッヒャーさん」にも声をかけてきたから

ジジイは滅茶苦茶気持ち悪がってます


ブリュッヒャー

「聞いたか?あいつ初めて私に『ごきげんよう』と挨拶したぞ。」


出所後迎えに来たガールフレンドは。

パキスタン大使館の公用車(盗難車です)で堂々と迎えに来たからパトカーとカーチェイスやる羽目になりました。


結局逃げ切るから運転技術も凄いのかも?


オーダーメイドのスーツ店で今風のシャツやスーツを手配して

店員「失礼ですが外国生活で随分体型変わられましたね?」


チャーリー「ちょっとした医療施設に滞在してたらダイエットに成功しましてね(笑)」


…実体験言わせて貰いますと「病院食」は基本的に検査時間以外は寝る事以外やる事が無い患者の体調管理の為、問答無用なレベルで痩せますけどね。

あんなメニュー1週間も食べると死んでも退院したいと思いますぜチャーリー君。

決して不味くは無い所が余計にタチが悪いです。


【ここからようやく本編スタート】


 今となっては色々時代遅れで実行不可能なドロボー作戦なんですがこの映画の最大の魅力は

「ミニクーパー」の小ささを最大限に活用したカースタントです。


当時の自動車の中でも最小サイズで愛嬌の有るデザイン

そんな小動物みたいなカラフルな車がゴツいパトカーや白バイからちまちまと逃げ回るシーンを見てしまったら、

思わず一台「飼いたく」なる事うけあいです。

絶対絶命のピンチの中

「諦めるんじゃない!何かいい方法が有る筈だ!!」と

足掻き回る主人公が印象的な映画です。


熱心なファンから毎年様々なアイデアが送られてくるそうで監督も楽しみにしているそうですよ。

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