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レッド・バロン 11年

映画としてもなかなか面白い作品なんですが意外と話題になりませんでしたね?


実際のところはどうだったんだろうと色々想像&調べて見ても面白いかも?

【赤い騎士の伝説 2011版】


 世界的に有名な航空&宇宙開発史研究者/文筆家の「マーチン・ケィディン」


「大空のサムライ(日本で出版予定の無い坂井三郎のインタビューを英語に翻訳、世界中に広め逆輸入させた。ちなみに今のバージョンは勘違いや脚色部分を修正したので名前は入ってません)」「零戦」「空の要塞B17」「メッサーシュミットMe109」「宇宙からの帰還」などのノンフィクションから「消えた原爆搭載機」「空の超常現象」の様な怪しい話「シャトル防衛飛行隊」「インディージョーンズ魔宮の伝説」みたいなアクション小説も書いてる作家さんなんですが


彼の趣味「パイロット達の怪奇現象体験談話の収集」

の中でもイギリスとフランスで結構多かった怪談話が

「レッドバロン」に空中で追いかけられた。


…後日談としてその日彼が向かう予定だった飛行ルートが急な悪天候で…もし追いかけられなかったら(冷や汗)というオチがつきます。


または任務中にふと横を見たら「赤い三葉機が飛んでいてこっちに向かって手を振っていた」

※ちなみに彼の飛行機はジェット戦闘機


という体験談だったそうです。


既にヨーロッパでは半ば「妖怪(笑)あるいは守護霊扱い」されている彼「マンフレート・リヒトフォーヘン」はもちろん実在の人物で

第一次世界大戦のトップエースパイロットでした。


大戦末期、乱戦の最中享年25歳で謎の戦死を遂げた彼の機体はとにかく目立つ為「真っ赤」に塗装された戦闘機。


(当時、誰が彼を撃墜したのか?自薦他薦を問わず沢山の候補者が居ましたからはっきりしていません。

証拠になる筈の機体も地元の民間人や近くにいた兵士達に徹底的に略奪されてます。)


未だにいろんなパイロットが航空ショーなどでレプリカ品を愛用しています。


※彼が晩年使用→最後の愛機となった「フォッカーDr3」はかなりクセの強い飛行機で、空中分解事故が多発した為短期間で生産終了になりました。

流石にレプリカ品は色々改良されてます。


他の部隊が目立つ事を恐れ迷彩色で戦っている中、

エースパイロットのみで編成され戦局の逆転を期待されていた彼の部隊「リヒトフォーヘン・サーカス」は隊長の影響で全機派手な塗装が特徴です。


※三倍の機動力や機体に「ツノ」は付いてませんよ。流石に。


尚タイトルに敢えて「2011年版」と付けたのは1971年に作られた映画「レッド・バロン」という作品に結構思い入れがあるからだったりします。


テレビで初めて見たあの「赤い騎士」の姿は衝撃的でした。

他のパイロット達の機体もカラフルで連合軍側、特にイギリス空軍の地味なネズミ色とはエラい違っていました。

 誇り高い時代遅れな騎士vs近代的な価値観を持つ英雄嫌いの闘いを描いた前作と異なり、


今回の「レッド・バロン」は時代に翻弄された若き騎士達の物語です。


前作では「英雄嫌い」でいつも不愉快そうな皮肉屋だったカナダ人パイロット「ロイ・ブラウン」は人情味溢れる深みのある漢になりました。


ベルギー人の看護師「ケイト」との恋愛要素を挟んだ見てて気持ちいいライバル関係が今作の魅力になっています。


(もっとも史実では顔も合わせた事の無い関係でした。映画の演出ですからね。)


 ところで今回存在自体が無かった事になっている人物が居ます。


「ウーデット」や「ヴェルナー・フォス」に続くエースパイロットで「リヒトフォーヘンサーカス3代目隊長」になり終戦まで優秀な指揮官だった「ヘルマン・ゲーリング(後のナチス国家元帥)」


前作では成り上がり根性が汚い見事な悪役ぶりで


(実はこれも映画上の演出。実際は親分肌の人格者で部下に信頼されていた良い指揮官だったそうです)


今作初登場・主人公の弟「ロダール・リヒトフォーヘン」のポジションにいたんですが流石に色々ヤバい存在だったんで丸ごとカットされてます


後々ドイツに地獄を作った張本人の1人とは言え酷い話です

結果的に一切の責任を逃れる為服毒自殺で人生を終えたから死後はありとあらゆる責任を追求された

(実際のところはドイツ国民に押し付けられた)悲劇の人物です。


実は戦後、曲芸パイロットとしてスウェーデンで生活中にスウェーデン軍人の妻と不倫→駆け落ち結婚したエピソードのあるなかなか面白い人物だったりするんですが。


やっぱりマズい話だったんでしょうか?


※第二次大戦前にはその奥さんと死別、戦争中の怪我が原因で重度の麻薬中毒→ヒトラーの信者になって以降は性格も体型も破綻してあんな人間になりました。


南米のハイチ総督→現地の人間に公平に接していた事が原因で帝国に嫌われ、父親が失業。


極貧生活を体験し

母親の不倫相手になった貴族の豪華絢爛豪華な生活に憧れていた人物で


王子様タイプの美形に成長、戦争中は「ブロマイド」も大人気。

戦後はファンクラブも存在した英雄でした。


ちなみにユダヤ人の血も入っていて、ナチスの「反ユダヤ政策」に反対。


個人的な権限をフル活用して強制収容所からかっての部下やその家族を助け出しています。


※ドイツ国民全体がユダヤ人虐殺に賛成していた時代、流石に全てを救う事は出来ませんでした。


第二次大戦から既に半世紀以上も経った現在も「禁忌扱いされている」ナチスドイツ。


あの時代についての公平な分析&評価はまだまだ遠い未来の事になりそうです。


百年前の第一次世界大戦も未だに公平な分析はされていないどころか一部のエピソードについては必要以上に美化されてますしね。


毒ガスの大量使用や火炎放射機の投入。捕虜収容所の虐待など陰惨で残忍な記録映像や写真に至っては18歳未満は閲覧禁止。

それ以上の年齢になっても当事国にとって都合の悪い事実は色々調べ辛い事になってます(怒)


第二次大戦中「ホロコースト」によるユダヤ人虐殺が行われる一方で実はドイツ陸海空軍においては「ユダヤ人」も結構参加している事実があります。


イスラエル建国時の彼等の主力戦闘機はチェコスロバキア製の「メッサーシュミットMe109」でした。

以降はもっぱらフランス製戦闘機を使ってますけどね。



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