ダウン・ツ・ヘヴン Down to Heaven 05年
2021年2/25〜2/26タブレット端末にて執筆し脱稿 新規割り込み投稿 主人公をニワトリ扱いしてごめんなさいm(_ _)m 何とか纏めたけど後半戦ぐちゃぐちゃです(苦笑)
【 僕は誰に好意を抱き誰の死に怒りを抱いたんだろう……何も思い出せない。 まるで猫かある種の鳥類みたいに記憶が徐々に欠落し、人としての感情すらも乖離し始めている主人公 草薙水素の面倒臭い状況のみならず この物語を執筆している森博嗣のアレな私生活も小説から滲み出て来る文脈で色々垣間見えてくるスカイ・クロラ シリーズ第三弾 私自身もエピソードは覚えてても人の名前や顔を良く忘れるから入院シーン含めて他人事では有りませんでした 病院で煙草吸ったり砂糖ミルク入ったコーヒー飲むのって物凄く罪悪感に駆られるんだよなぁ。 】
★なまじ友人の中に本当にどうでも良い事まで細かく覚えてる奴が居るから いきなり昔話始めて戸惑う事が有るんだよ どうも表情でバレてるみたいだが(笑)
日本SF文学作品
直訳すると 天国に墜ちる かな?
森博嗣 著
2005年中央公論社 刊
2005年C★NOVELS 刊
表紙イラスト 鶴田謙二
2006年中公文庫化
表紙イラスト 西尾鉄矢
2016年 英文翻訳化
2021年2月後半、スカイ・クロラ シリーズは今作含め残り4冊 さっさと読み終えて感想纏めようと頑張ってはいますが 文学作品目指した世界系(はっきり言って死語)はあちらこちらにストーリーが飛んで行くから物語の整理が大変です。 流石に3冊目を迎えて漸くこの文体に慣れて来ましたが やっぱりアニメ版の其れは別物ですね 原作読むまでは何故あのティーチャが人気有るのかちっとも理解出来なかった いや……普通に良い奴じゃん(苦笑) 残り3冊は未読状態だし、もしかしたらアニメ版の様にベイルアウトしたキルドレを射殺するバケモノに豹変するのかも知れませんが 此れ書いてる段階では滅茶苦茶強いけどマトモなパイロットだよ アニメ見て小説に手を出したお客さんは疑心暗鬼に駆られるかもね。
今作で撒き散らされた様々な伏線と謎 真相が続巻で明らかになるかどうかは正直期待していません。 この手の物語に有りがちだけど謎だけやたらと増え 広げた風呂敷回収出来なくなったからと、いきなり打ち切り展開迎えるパターンに散々振り回されたから見捨て癖付いてますしね 以前紹介した "葉桜が来た夏" とか "猟奇的な彼女" その内気が向いたら紹介する積りで最近視聴してる "モンスター娘のお医者さん" の原作書いてる折口良文せんせの電撃文庫時代の作品には色々煮え湯飲まされて来ましたし……テレビ版の新世紀エヴァンゲリオンやその劇場版みたいなオチは勘弁して欲しいモノです ちゃんと終わるんだよな 此れ?
【 自分が誰かの命を奪う傭兵であるからには、相手に殺される覚悟も出来ている だから例え親しい仲間を撃ち落されても必要以上に敵に憎悪を向けようとは思わない。 多くの敵を撃ち落し多くの部下を失って来た戦闘機乗り 草薙水素中尉を戸惑わせたのは戦いの不文律を無視しキルドレで有る自分や部下に執拗な憎悪を抱いた人間の戦闘機乗り 自滅覚悟で襲い掛かる敵の巻き添えで重傷を負った彼女は半死半生の状態で基地への生還を果たす。 】
☆例によって起承転結を構成する要素欠けまくりですので独自解釈入ってます 怒られたら訂正なり修正 或いは投稿そのもの取り下げますが……多分そんなに多くのお客さんに読まれないかな?
相手は子供では無かった……5対2と言う此方側に不利な遭遇戦 水素が落としたのは3機で僚機の桜木が落としたのは1機 来年まで生きていたら多分良い戦闘機乗りになった筈の桜木を殺した相手は撤退を選ばず立ち向かって来る。 激しいドッグファイト 腕は其れなりだがティーチャ程では無い だがエンジンに銃弾を喰らいながらも離脱もベイルアウトも選ばず燃えながら体当たりして来る敵に戸惑い彼女は判断を誤った 首の後ろを撃たれ大量出血に苦しみながらも辛うじて生還 治療の最中フラッシュバックする学生時代の嫌な思い出 緊急病棟で意識を取り戻したのは消灯時間をとっくに過ぎた夜 治療は既に終わっていたが精密検査が有るからと退院は認められなかった。
コーヒーの代わりに与えられたのは生温い水 無性に煙草が吸いたい 見舞いに訪れたPMCロストック社情報局に所属する甲斐に煙草を強請る 多分知りたいだろうからと彼女が見せてくれたのは、古い新聞に掲載された口髭パイロットのポートレート 水素に傷を負わせる代わりに機種転換したばかりの愛機と運命を共にした操縦士 コールサイン=ジョーカーは、人間で全盛期はPMCラウンテルン社最強のエースパイロットだったらしい
雇い主からの命令は精密検査も含め2週間の強制入院 水素を女性では無く兵器として扱ってくれる甲斐の顔を立てる形でしぶしぶ同意 翌日から個室が与えられ精密検査も無事終了 食事も病院食から普通のモノに変えて貰う 此処は軍病院ではなく多くの外来患者が訪れる1般病棟だった 鈍った身体をどうにかしたいと中庭でリハビリ 乗機を落とされ大怪我を負い記憶を失ったキルドレ 函南優一との不思議な交流 主任整備士で腐れ縁の親友 笹倉永久に頼み込み、暇潰しに読む為の本その他色々強請った夜 水素は函南に誘われ美しい戦闘機で共に空を舞う夢を見る 夜明け前に目覚めた彼女は何故夢から覚めたのか悔しがる。
一応見舞いだからと薔薇の花束 詩集や煙草を持って来た笹倉に頼み込み とにかく目障りだった窓に嵌め込まれた飛び降り自殺防止用の鉄格子をドライバーで取り外し 防護ネットに囲まれた屋上で煙草片手に与太話 修理が終わった散香の写真もプリントし殺風景な病室に貼り付ける 今日も空は晴れ渡っているが機影が何処にも見当たらない 戦いは続いている筈なのに何故? 1日5回、屋上に登り煙草を燻らし空を見上げる退屈な日々に漸く慣れて来た1週間後 甲斐と共に現れたのは大勢の記者とカメラマン達 会った事も無い水素に好意を抱き抜け駆け取材を行おうとしたYA新聞社の杣中記者とカメラマン フラッシュとシャッターに気圧されながらの生まれてはじめての記者会見 メイクは甲斐に頼み込む
会見を終えた水素は甲斐に付き添われ情報局に所属する男と面談 部下よりも遥かに年少に見える情報局員は自分より遥かに華奢で少女にしか見えない主人公の素顔に戸惑いを隠せない キルドレ初の幹部となり地上勤務に移らないかと提案されるが 空を飛び戦う行為そのものが生き甲斐となっている水素は頑なに其れを固辞
「何も要らないしどんな命令にも従うが……戦闘任務だけは取り上げないでくれ」
初めて飲んだ紅茶は物凄く苦かった。 現場復帰の前にとある任務に就いて欲しい 散香に乗り甲斐が便乗する緑色の双発戦闘機 泉流にエスコートする形で2週間振りの空へ 目的地は新型機のテストを行ったPMCロストック社の飛行場 確かティーチャと来た事が有った筈……"でもティーチャって誰だっけ?" まぁそんな事はどうでもいいか 出迎えてくれたのは民間企業からPMCへ転職した幼い風貌の情報局員 水素は此処で数日間新人戦闘機乗りの講師を務める事になると言う
「僕は比嘉澤と言います 戦死した姉 比嘉澤無位の事を覚えていますか?」
思わず顔を逸らし咄嗟に誤魔化す "彼女の事を思い出したのは宿舎で荷解きしシャワーを浴びている最中" 可笑しいな……遺族に向けて報告書は書いた筈なのに何故彼は僕にそんな質問をして来たのか分からない 入院中はハサミを貸して貰えなかった 伸びた髪を不快に感じながら甲斐と夕食兼ねた打ち合わせ 話題となったのはロストック社を辞め行方を眩ませたティーチャの話 彼と水素は師弟関係を超えた何かが有った筈だが、主人公はどうしても其れを思い出せず其れを悲しいとも感じていない
翌朝、許可を貰い散香で基地周辺を飛び回る 空を舞う間だけは果てしない多幸感に包まれる 他の事なんてどうでもいい 生徒は17名、全員がキルドレで女性パイロットも3人居る 生徒の中には記憶の無いまま現役復帰を果たした函南優一の姿も有った ハイテンションな状態で自らの生存哲学を披露する水素の姿に感銘を受ける比嘉澤(弟) 彼が何故水素のスピーチに涙を流したのか? 既に戦死した全ての同僚や部下の記憶すら朧気な彼女には理解が出来なかった。 屋上で煙草を燻らせ漸く無位の最後を思い出す あの時何故僕は怒っていたんだろうか フラッシュバックする父親と覚しき男に殴られた映像と母の姿 函南優一との再会 朧気な記憶を夢だと話す函南は僕そっくりな女性を撃った悪夢に苛まれている 何故か分からないが無性に彼を抱き締めたい気持ちを堪え手を握ったら抱き締められた
此処は夢の中じゃ無い 大切なものは此処には何も無い 其れを思い出せ 心の中は震えているが互いに理性を取り戻し敬礼して彼と分かれる 講習会は1週間程続いたが生徒は日替わり 誰もが此処に居ない筈の肉親や姉を或いは愛した異性の姿を僕の中に見出す 函南とはあれから会っていない
2つ目の派遣先はPMCロストック本社が有るこの国の中心部 民間空港で僕を待ち構えていたのは大勢の報道陣によるカメラが奏でる騒音とマイクの群れ 警備員と共に夕方までガレージに退避しロストック社を訪問 甲斐の上司 萱場とのちぐはぐな面談 とあるイベントでこの街の上を飛んで欲しい……共に飛び空中戦を行う相手はラウンテルン社へ移籍したティーチャだった 萱場の手配で内密理にティーチャと再会 何故か躰が動かない 彼と僕はどんな関係だった? 悲しくも無い筈なのに涙が止まらない ティーチャから受ける久しぶりのアドバイス
「撃とうと思う前に撃つんだ そうなれば もう誰もお前を落とせない」
涙が流れ続けて僕の声は濁っていた 呼吸はノッキングしたエンジンみたいだ。
万全の状態で散香のコンディションを整える 甲斐が手配し笹倉永久が到着 徹夜で飛行機を見てやると確約した整備士のために買い出しに出掛ける 空港の外で独り待ち構えていたのはYA新聞の杣中 中尉にどうしても話たい事が有ります 彼が語るその内容については敢えて端折るが 劇場版スカイ・クロラで描かれた見世物としての戦争に対し抱き続けた違和感とキルドレが矢面で殺し合う行為の不毛さ もし貴女が自分の置かれた環境に疑問を抱く様になったら必ず手助けするから声を掛けて欲しい そもそも彼が新聞記者になったのは水素の味方に成りたかったからだと名刺を渡された 買い物しながら議論を交わしゲートの前で杣中と分かれる 翌日行われる筈だった1騎打ちは天候不順で翌日に延期 折角だから調整の終わった散香で試験飛行
夕刻ホテルの部屋でうたた寝していた 草薙水素は子供の頃の夢を見る 自分以外誰も居ない其処は、デパートの屋上に設置された古いタイプの遊園地 玩具の飛行機に乗り組んだ水素は何時の間にか誰も居なくなった街を彷徨い歩く 彼女の目を覚まさせたのは此処に居ない筈の函南優一だった。
勝率は五分五分 甲斐に誘われレストランで色々話し合う もしかしたら此れが最後の食事になるかも だが貴女は必ず生き残ると笑う彼女 戦隊指揮官就任が決まったから後腐れなく戦いなさい………実は主人公だけが肝心要のルールを伏せられている "積まれた弾が空砲だとは知ら無い水素と本気になった彼女の戦い方を見極めようとするティーチャによる市街地上空での壮絶なドッグファイト" 命中した筈の弾は何処にも見当たらず無線で呼び掛けるティーチャの指示で地上に降りた水素は騙した仲間達に当たり散らす 「また再戦を」 ティーチャと空の上で約束したからには此れからも生きなければならない
もう一度空を飛ぼう ただそれだけを考えて僕はこの腐った地上を歩きだす。
多分女性の人権がどうこう騒ぐバカはわざわざこんな場末に沸いて来ないと思うから時事ネタの書き逃げでも……地雷女と多目的トイレ(私はあのネーミングかなりどうかと思うけど)で有名になった渡部君(名前うろ覚え) 謝罪を兼ねたボランティア活動してたら車がベンツだから許せないなんて阿呆な記事書いた奴が出てますね 心が汚れそうだから読まないけど(笑) 自家用車だから文句言うなよ情けない。




