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水の眠り灰の夢 95年

2023年9/2〜9/3タブレット端末にて執筆し脱稿 新規割込み投稿

【 軍部に阿諛(あゆ)追従(ついしょう)し負け戦を誤魔化し人々を死地に 戦後は即座に掌返して進駐軍やアカに媚売った報道機関の様な恥知らずな真似は決してやるもんか…… かつて日本にはトップ屋と呼ばれる徒党を組まず独立独歩で情報を集め 正社員として雇われた記者や世論の扇動者となる小説家を囲い込む大手新聞社とは敵対関係にあることからカストリと揶揄されたスキャンダル雑誌に記事を持ち込む愚連隊の様な男達が居た だが個人或いは精々数人程度のグループで動く反逆者達は有る者は大手企業に取り込まれ 有る者は巨悪に立ち向かい自滅し また有る者は業界離れ私立探偵の道へと歩みやがて歴史の中へ消えてゆく 】


★とは言えシリーズ三作目だなんて全く知らなかったので村野ミロシリーズは此れから読んでみます ヒロイン出オチな外伝だから独立して楽しめるのが不幸中の幸いでした


日本 歴史ミステリー文学小説 何方かと言うとハードボイルドかな?

桐野(きりの)夏生(なつお)

1995年文藝春秋社 刊 1998年文春文庫化

2016年新装版に

調査探偵 村野ミロ シリーズ三作目/外伝


 令和5年9月2日 今年はあの関東大震災から100年経過した節目の年だとかで 大方中国共産党本部から厳命受けたんでしょうがテレビ朝日系列やNHKは震災直後の流言蜚語で起きた朝鮮人虐殺云々の話題で大わらわ(ちなみに沖縄出身者も何名か言葉通じない不審者扱いされ殺されてます) 確か私が小学生だった頃はあの慰霊碑は土地勘無くて火災旋風に巻かれ呆気なく命落とした彼等の冥福祈るため建てられた云々だったのですが 何時の間にか殺されただのリンチ受けたなんて話になったのは誰が言い出した事やら 祖父母の家に常設してた毎日新聞社刊・1億人の昭和史なんかでも確か井戸に毒撒いただの火事場泥棒見付かりリンチで殺されたり 駆け付けた駐在の機転で何とか命拾った云々なんて話有りましたけどさ 割と左寄りだったあの雑誌でも殺された朝鮮人とやらの写真は無くて代わりに特高警察にどさくさ紛れに処刑された左翼団体の夫婦の其れしか無かったな 


その後も朝鮮半島から押し寄せる不法滞在者は右肩上がりだったし 大江健三郎先生が書き残したエッセイや小説筆頭に 戦前・戦中・戦後舞台にした歴史ドラマやありとあらゆる媒体で朝鮮人集落って滅茶苦茶沢山出て来るのはどういう訳だね? どうも立ち位置としては私等沖縄県民やアイヌに台湾人よりも優遇されてたようだけど? 流石に問い詰め様にも当事者なんて当時子供だった現老人は殆ど覚えてないだろうし 文献に映像資料に頼るしか無いからって特に血縁者でも無い輩がしゃしゃり出て被害者面したり既に鬼籍入ってる加害者の罪云々喚き散らすのってどうかと思うぞ 関東大震災に限った話じゃ無く今年8/8に起きたハワイ・マウイ島火災に 同じく今年2/6に起きたトルコ・シリア地震なんかでも火事場泥棒バレ本来救助活動にあたる筈だった軍が暴徒射殺したり 避難民による私刑やアホウが撒き散らすデマで右往左往なんて事例は数え切れない程あるのでね 軽挙妄動を自制し即座に復興活動に動き出した日本人はかなりマシだった可能性も否めない


とまあ時事ネタな前振りは此処までとして 太平洋戦争で家族を奪われ家も財産も…… 特に大陸に渡り開拓従事した輩は更に悲惨な体験してる筈だけど 世間は高度経済成長とやらで儲かってる輩はもう目に余るぐらいには羽振りよく 大学卒業しても戦災孤児だからまともなアパートすら探せず仕事も無いとか大陸引揚げ国で再出発果たそうにも学歴尋常高等小学校すら行く余裕無かったとか 戦争中の悪夢に取り憑かれたままな人々が未だ社会の中核担う世代だった昭和38年=西暦1963年の東京を舞台に描かれる史実そのままな未解決事件と今もその多くが生きてますので名前や商品名に雑誌に出版社名など敢えて変えて有るものの 1960年に当時大部屋俳優だった丹波哲郎さんの出世作となったドラマ"トップ屋"を絡めた虚実交えた物語を なおトップ屋は実在の職業でした ドラマの様にみんな近接格闘術の達人だったり拳銃片手に悪党とドンパチなんてやってないそうだけどね



【 物語のタイトルの元ネタはアンジェ・ワイダ監督のレジスタンス映画 "地下水道 56年"と"灰とダイヤモンド 58年" あの戦争なんて無かった事にしたい社会の反逆者な俺達の最後は下水塗れか灰をイメージする瓦礫の中でくたばるかもと気取る村野(むらの)善三(ぜんぞう)後藤(ごとう)伸朗(のぶあき) 共に両親と死別しやっとの思いで大学卒業したものの折からの鍋底不況で勤め人には成り切れなかった彼等と同じ狢なトップ屋集団の遠山プロ だが零細出版社が今で言うフリージャーナリストの持ち込む特ダネ記事で大手報道機関が躊躇する汚職政治家の追求や官僚不祥事を暴き立てるスタイルの模倣は既に始まり アウトローな男達の居場所が消えようとしているそんな時代 多分映像化するならアニメしか出来ないんだろうな此れ 】


★ちなみに何方も逸れ者な主人公が誰にも見向きされず惨たらしい最後遂げるレジスタンス作品 未視聴だからレンタル店回って気長に探します


 負け犬はただ喧嘩に弱いから群れから放逐される訳では無い どんなにボコボコにされても逆らい続け相手の喉に喰らいつこうと決して諦めないから階級社会じゃ忌み嫌われる 中途採用なんて余程名が売れてでも居ない限り見向きもされない 大手報道機関の新聞記者とトップ屋が致命的に噛み合わないのはそんな所にある 


昭和38年(西暦1963年)9月5日夜8時14分 徹夜で原稿取り纏め入稿し仮眠 夕方起きて神田の印刷屋まで出向き校正に立ち合う 今と違い手書き原稿を持ち込み写植屋が並べた鉛板の文字版をチェックする地道でキツイ仕事を漸く終え後は仲間が集まる飲み屋(深海魚)で出版社にツケ回し飲みまくる 村善こと村野(むらの)善三(ぜんぞう)が地下鉄の椅子の下、無造作に置かれた新聞に包まれた其れが仕掛け爆弾だと気付いたのは何もかも手遅れとなってから 怪我人は十数名、ガダルカナル島の戦いを生き延びたという喪服姿の男と共に大怪我した女性をホームへ運び救急隊員が駆け付けるまで面倒を見 顔見知りの中央署刑事 市川(いちかわ)から情報交換で聞き出せたのは此れが 草加次郎 と名乗るテロリストの犯行の可能性 駅を追い出され公衆電話から週刊ダンロン編集部に連絡取るが何かトラブルが有ったらしい


編集部に駆け付けた主人公は記事の揉み消しと抗議に現れたヤクザ達とニアミス どうやら仲間の1人でリーダー格の遠山(とおやま)良巳(よしみ)が誰かの逆鱗に触れたらしい 来年開催される東京オリンピックに伴う街の再開発で変わりゆく東京都 無頼派を気取るトップ屋にもそろそろ終焉の時が訪れようとしていた 作家志望で建築業界誌の編集長を打診されている盟友 後藤(ごとう)伸朗(のぶあき)遠山(とおやま)の間で起きていた確執 村野自身にも大手出版社から正社員としての採用や とある雑誌の編集長にならないかと打診受けている タレントを狙った金銭目的の脅迫から始まり 玩具を改造した銃による発砲傷害事件 そして手製の仕掛け爆弾による無差別テロ その犯行スタイルは多様化し支離滅裂を極めている様に見えるが 今この時も警視庁を始め1万を越える捜査官達が追っているテロリスト=草加次郎はこの急速に変わりゆく東京の姿に嫌悪感を抱く俺達と同世代の大人に成り切れない半端者か時代に取り残された負け犬だ 結婚期にトップ屋から情報屋兼ルポライターに転職した弓削(ゆげ)と共に後藤と遠山の確執の理由や草加次郎(爆弾魔)の手掛かり探る主人公


何もかも欲しがり己の心の奥底に封じられた闇すらもさらけ出す後藤と 敢えて最後の一線を越えず踏み留まり抗い続ける主人公(村野善三) 二人の間には日本絵画の重鎮大竹(おおたけ)緑風(りょくふう)の娘早苗(さなえ)を巡るわだかまりが存在する 娘ミロを生んだ早苗は実家から勘当され独立、彼女の父親が毛嫌いするデザイナーの道を選んだ 


爆弾魔草加次郎を追う最中、巻き込まれた二つ目の事件は妹と両親を東京大空襲で失った村野を大学卒業まで支援してくれた親子程歳の離れた兄 忠志(ただし)の長男で服飾デザイナー志望の高校二年生 村野卓也(たくや)の家出騒ぎ 甥が憧れ身を寄せていたのは白樺派の文豪 坂出公彦の息子でグラフィックデザイナーの坂出(さかで)俊彦(としひこ)の屋敷 六本木族と呼ばれる無分別なパーティーアニマルが集う葉山の屋敷街で早苗と再会 舘では毎週の様にアルコールにタバコ、果ては違法薬物を使ったパーティーが繰り返されている 幸い薬物にもアルコールにも手を出して居なかった(卓也)見付け出し同じ家で育った兄としてお説教 割と生真面目な卓也が坂出邸から助け出そうとしていた薬物でトリップ状態の17歳の家出娘タキこと佐藤(さとう)多喜子(たきこ)も共に救出 だがタキの父親で酒で酩酊状態の佐藤喜八(きはち)と兄(じん)は彼女に執拗な暴力振るい見兼ねた村野はタキを自宅アパートに泊めたものの肉体関係迫られ這う這うの体で脱出 後藤の暮らすアパートに逃げ込み痛飲 だが色々知っていると気の振れたように口走るタキの言葉を信じなかった主人公は窮地に追い込まれる


坂出俊彦の抱える闇と、彼等の様な変態性癖者を顧客とする暴力団下部組織吾妻組の未成年者スカウトし行われる御人形遊びのおぞましい真相 そして草加次郎の正体を知っていると口走った佐藤多喜子は翌朝行方眩ませ 恐らくは犯され首を締められ殺された状態で隅田川の中に重し付け沈められている状態で発見される 腟内に残されたAB型の精液とアパートの隣人が彼女を迎えに来て連れ去る男を見たとの目撃証言から容疑者として所轄署に逮捕勾留されたのは主人公 とある野望を抱き右翼団体の大物小島(こじま)剛殻(ごうき)と接近、暴力団 国東会の幹部(くるわ)を通し行った後藤の介入で何とか釈放されたものの遠山達には敢え無く見捨てられた 後藤や弓削、若手ジャーナリスト達に情報提供したり報酬払い始まった無謀な戦いはやがて国東会の廓や上流社会に色々伝手も有る早苗も巻き込む総力戦となる 


此れからの時代、武闘派一辺倒な暴力団は必ず潰される 不動産事業や賃貸住宅のトラブル調停事業に進出する国東会が目指すのは組織の合法化 そもそも違法薬物や未成年者を食い物にした人身売買は時代遅れだし法を破る任侠に未来は無い 違法なアルバイトがバレる事を恐れる吾妻組のチンピラと幹部の亀田は疑心暗鬼に駆られた末に偶々店を訪れた後藤を殺害し逃走 チンピラは所轄署に敢え無く捕まり潜伏先で拳銃片手に暴れる亀田を追い詰めボコボコにした村野は少なくとも二人の女子高生を御人形遊び(薬物大量投与で昏睡状態の少女に性的イタズラ)で使い潰した坂出俊彦を追い詰め問い質すが逗子海岸に捨てられた最初の犠牲者 中島(なかじま)嘉子(よしこ)を事故死させたのは認めたものの佐藤(さとう)多喜子(たきこ)は俊彦を嫌悪しまんまと逃げ遂せた事実が判明 だとしたら主人公のアパートから多喜子を連れ出し抱いた善三に酷似した男は誰だったのか? 


その正体は甥の卓也だと判明するも彼も多喜子を殺しては居なかった そのまま家に隠した財産持ち出し自分を日頃レイプする父や兄と縁を切る 卓也や同じ境遇の友人 駿河(するが)君江(きみえ)と人生をやり直す 彼女は知っていた草加次郎が誰なのかを 父 喜八は爆弾魔でペド野郎 兄 仁は近親相姦繰り返すケダモノだそう罵る多喜子を絞め殺したのは仁 


村野の訴えで草加次郎として逮捕されたものの証拠不十分で釈放される筈だった佐藤仁は今度は妹殺しの真犯人として取り押さえられ 村野のブラフで多喜子を殺したのが誰なのかを知った本物の草加次郎こと佐藤喜八はガソリン被り鉄工所ごと自身を火炙りに かくして延べ捜査官19000名を振り回した一連の草加次郎事件は被疑者死亡に加え証拠が何もかも灰になる形で1978年を持って時効成立 未解決事件のまま幕を下ろす トップ屋辞めて此れから何をやる 何時も誰かを助けられなかったと苦しみ続けた村野が選んだ道は調査探偵 あの事件から1年後、新宿に事務所構える村野を驚かせたのは週刊ヤングメンに早苗が描いたイラスト 荒いタッチで描かれた薄い青のMG社1961年型MGA1600カブリオレの前でポーズ決める二人の青年のモデルは後藤と村野 東京オリンピックまで後35日 紀伊國屋書店の画集コーナーで待っていたのは早苗だった 真っ赤になりながらも慣れない態度で早苗を食事に誘う善三の姿でこの物語は幕を下ろす。 



❖小ネタとして何故、不動産事業や芸能プロダクションに任侠名乗る暴力団が関わるのかを描いた物語でも有る訳ですがあらすじに詰め込み切れなかった ジャニー喜多川と娘の体たらくに関しては此れから性的被害者となった元芸能人が共犯者や協力者として暴き立てられるのか? もし報道機関も捜査機関も動けないとなるとまたBBCが美味しい特ダネ世界中にぶち撒けるかもね

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