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レイク・クローバー 13年

2023年2/16〜2/17 タブレット端末にて執筆し脱稿 新規割り込み投稿

結構人気有る作家さんだそうですが……どう言い繕ってもB級ポリティカルフィクションだよね此れ

【 カンボジアやパキスタンにラオス同様、なまじ地下資源に恵まれているが故に中華人民共和国vsアメリカ合衆国を中心とする西側によるパワーゲームの渦中に追い込まれ 民主主義だの少数民族の生き残る権利だのが独裁軍事政権により黙殺されているミャンマー 政府軍も近寄らない緑の地獄で見付かったのは莫大な埋蔵量の天然ガスと寄生されたら宿主となった人間は絶対助からない突然変異な寄生虫の脅威 エボラ出血熱を遥かに上回る危険な線虫による接触感染を何とか封じ込め 原因を探ろうと戦い続けるCDCの海外派遣メンバー達の苦境を解決したのは歴史から忘れ去られた少数民族と運命共にする意外な人物だった。 】


★なお本書読んだ後、沼地入れなくなったり 生魚使った刺身とかジビエ料理が暫く食えなくなるので要注意 生牡蠣? 絶対に無理です(笑)


英題:LAKE CLOVER

直訳すると 湖とクローバー ですが クローバーの花言葉の1つは復讐です

日本 ポリティカル・フィクション小説

(にれ) 周平(しゅうへい)

講談社 小説現代2012年2月〜2013年4月号連載

同年書籍化 2015年講談社文庫化 上下巻


 令和5年2月17日 愚者は経験(失敗)から学び賢者は歴史から学ぶ…… 此れは大モルトケと共に有象無象の都市国家群をプロイセンを中心に1つの近代国家に統一してみせた鉄血宰相ビスマルクが後世この国を運営する政治家達に 仕掛けるのは安易だけど終わらせるのは大変だし負ければ何もかも失うギャンブル(侵略戦争)に国の命運掛けるんじゃ無い 但し武力放棄は侵略受けるから論外だとと残した格言なんだそうですが 艱難辛苦乗り越え生まれたドイツ帝国は歴史からも失敗(経験)からも何1つ学ぶ事なく侵略戦争(ギャンブル)繰り返した末に崩壊 その後生まれたワイマール共和国も中華民国に軍事支援行いソ連と組んだ末にナチス・ドイツなんて最悪の選択辿り結局また侵略戦争の末に焦土と化したドイツは国家二分 ほぼ半世紀以上不遇な扱い受けた東西ドイツが20世紀末に漸く統一果たし今度はEUの事実上の盟主として色々特典享受したものの ふと気が付いたら露助とシナの経済奴隷なんて惨状を見てると偉大なる御先祖様の警句も真摯に考える輩が上層部に存在しないと便所の落書きと大して変わらない


つーかだ あの国極端過ぎやしませんか? 無駄にお高いプライドに中身スカスカなその内情含め 某半島生物連想させるのだけれど(苦笑) ちなみにあの国が取り込んだ優生思想も極端な合理主義もイギリスからの輸入品 フランス経由で取り込んだ共産主義はロシアに輸出してますね


此れはドイツに限った事じゃ無く 自称先進国名乗る大半の国が犯してきた過ちであり衰退の原因だったりするのだけれど 無けりゃ他所から奪えから疑心暗鬼に駆られ仮想敵国に利権奪われるぐらいなら何もかも滅茶苦茶にしてしまえとなったのがアルカイダ占領下のアフガニスタンであり今回紹介する物語の舞台となる旧イギリス領ビルマ⇒ミャンマー 彼の国の軍部はかつての北ベトナムか現北朝鮮の様に 地球の半分は世界最優秀民族である自分達が所有するべきだと思い上がる紀元前の価値観で生きる蛮族国家=中華人民共和国やロシア共和国の後押し受けかつてイギリスが憎まれ役の奴隷頭としてインドから送り込んだイスラ厶教信仰するロヒンギャ族に元々タイやラオス国境行き来し閉鎖的な独立状態だったカレン族を始めとする人数ともかくその生活習慣とか価値観異なる少数民族の根絶やし政策に邁進中 今日偶々BSのワールドニュース見てたら抵抗勢力潰すため民間人を狙った空爆始めてるとかで近隣諸国は難民の押し付け警戒し準戦時体制に動いてるとか


偶々中山七里作品ばかりは飽きるだろうと紹介がてら図書館から借り楽しませて貰ったのだけど タイミング合わせたかの様に中国が沖縄⇒フィリピン⇒アメリカやカナダで空き巣強盗未遂仕出かし ミャンマーの傀儡政権使い近隣諸国威嚇 蛮族国家に特に思う所は有りません 大体アメリカ合衆国も大概陰湿な謀略戦繰り返してるしなと言う事でこんな物語取り上げます 一緒に借りたのが同じ作者が書いたフィリピンの人身売買に絡む臓器売買取り扱った作品なのも本作の様に中国海軍とアメリカの原子力潜水艦が一触即発な状況下対峙するのも偶々ですよ 虫の知らせでも断じて狙った訳でも有りません



【 NETの書評閲覧してみると 高野和明のジェノサイド と被るだのオチがショボいだの娯楽作品なのにスッキリしないだの評価散々ですが 私は目一杯全共闘世代の価値観押し付けるアレ(ジェノサイド)よりは楽しめました とは言え日本国籍な主人公が何故アメリカ合衆国のCDC=疾病予防センターに居るのとか色々説明不足だったり 専門用語の羅列続くのみならずグロいにも程が有る線虫に寄生された被害者の最後 爽快感にイマイチ欠ける唐突なオチに何処となく大昔のハヤカワ海外文庫の其れやマイケル・クライトン先生のヤリ逃げパニック作品連想したのは仕方が無い アニメかコミカライズで映像化したら面白そうだけどね 】


★ちなみに尖閣諸島が中国と台湾に狙われる様になったのは70年代にアメリカの石油メジャーが此処の開発独占権を日本政府に要求し断られてから 奴等わざわざ彼の国に情報流した訳だ だから私はアメリカの正義とやらを信用してません


 2011年12月23日現地時間で夕刻のスコールを迎えたばかりのミャンマー沖の小島レイク・クローバーに設けられたミルズベリー社の天然ガス探査サイト アメリカ合衆国のみならずミャンマー連邦共和国旧首都(ヤンゴン)新首都(ネトピー)からも遠く離れた水道も電気も無い水上生活者マタン族が暮らす居留地 島の名の由来となった3つの湖を行き来する彼等の黙認と基地設営からかれこれ3ヶ月 埋蔵量はミャンマー最大規模と判明するも軍産複合体(ミルズベリー)の元社長でも有るマーク・ギルモア大統領とベーカー副大統領の懸念は連邦共和国の支配者気取りな中国と朝令暮改な行為繰り返すミャンマー軍事政権に対する不信感


そもそも旧ソ連⇒現ロシア共和国の当て馬として中華人民共和国を制御が効かないレベルでブクブク太らせ 軍事技術与え思い上がらせたのは合衆国でありEUを始めとする西側諸国に他ならなかったが大半のアメリカ人にとって有色人種はご主人様に逆らう躾のなっていない愚かな家畜 よってそろそろ邪魔になって来た現軍事政権を文字通りひっくり返す とは言えミャンマーの知識層を占めるのは軍人ばかり アメリカ合衆国が主導で行う傀儡政権の旗頭として駆り出されたのは軍主流派の民間人弾圧に批判的で有るが故に僻地に島流し状態のキン・マウイ・イン准将 SEALS隊員とCIAの潜入工作&連絡員を当該国へ潜り込ませるため原子力潜水艦バッファローを沿岸部へ派遣 謀略戦は順調に進むかに見えたが当の天然ガス探査サイトでトラブルが起こる


身体中からありとあらゆる体液を出し尽くし穴だらけのミイラの様な姿で宿舎で死んでいたのは探査サイト責任者トーマス・ハミルトン 就寝前までピンピンしていた彼が何故そんな姿に変わり果てたのか? 2012年1月13日ジョージア州アトランタCDC=疾病予防官僚センターに寄生虫セクションに所属する研究者 鷲尾祐二(わしおゆうじ)、病理学セクションのジャニス・ジャレット、感染症の専門医ウェイン・クーパー、監察医でチームのリーダーのエリック・シーハンの4人は飛行機やヘリを乗り継ぎレイク・クローバー島へ到着 発見者への聞き取り調査や異様な遺体の司法解剖の最中、2人目3人目の犠牲者となったのは偶々遺体に触れたラルフ・レーマン探査技師と断末魔迎えた感染者に腕の一部食い千切られたフランク・デロン所長 主人公達の目の前で傷口に潜り込んた線虫により程無く後を追う 次いで血を吹き付けられたブルーノ・グラシアと同じく噛まれたダニエル・テイラーも全身から血と虫吹き出し死亡 センターの犠牲者は5人となる 


同じ頃特殊潜航艇で沿岸部からの潜入任務を終え原子力潜水艦バッファロー号に回収されたCIA工作員にも異変が発生 スキャンダルを恐れる合衆国上層部の判断で封じ込められた探査サイトと軍命により外部と連絡取る事が事実上不可能な原子力潜水艦内部 其々の閉鎖環境で発生した接触感染により確実に寄生された者を死に追い遣る不気味な線虫相手の絶望的な戦い 少しでも早く沖縄に向かい感染者の治療を急ぐバッファロー号の前に立ちはだかるのは事情知らない中国海警局の武装艦隊と中国軍原子力潜水艦 断末魔のCIA工作員に噛まれSEALS隊員のジョー・エスコバー中尉を始めハリー・ゴードン、ミッシェル・ベンソン、ケリーも次々と隔離された居住区で命を落とし偶々彼等と共に感染したものの 唯一発症が遅れた主任ソナー員ケビン・エリオットだけが生存者兼生体サンプルとして陸軍伝染予防所に所属するジェームズ・リッツ大佐等に回収される寸前即死 かくして自覚無いまま寄生虫の新たなキャリアとなった大佐はアメリカに帰還 


先住民のマタン族は何故同じ環境下で線虫に襲われず死者を出して無いのか 太平洋戦争の最中、此処に資源探査に訪れ同じ様に無惨な最後遂げた日本企業の探検隊が残した資料から浮かび上がる感染の絡繰り 集落の長老は恋仲となったマタン族の娘から感染予防の手解きを受け辛うじて生き延びた日本人 黒井(くろい)兼行(かねゆき)が語る突然変異の線虫の恐ろしさ 精霊としてマタンの人々に恐れられ崇拝されるサンプルは入手したものの 此れを研究し外界の人間が侵入しても安全な状況になるにはとても長い時間が掛かるだろう 敢えてそんな事情は説明せず探査サイトに帰還 此れ以上は犠牲者は出ないと安全宣言出し湖への立ち入り禁止の警告出した後、CDCチームはアメリカへ長い帰還の道へ向かう 生き残った作業員達は念の為アンドリュー空軍基地へ向かいもう暫くは検疫のため拘束


2012年1月30日 線虫の軍事利用を考えているベーカー副大統領はその日メリーランド州フォードデリックのUSEMRIIDを訪れリッツ大佐を表敬訪問 突如豹変した大佐に噛まれ共に報いを受ける そしてエピローグはお盆を迎えた夏の京都 末期の癌で余命幾ばくも無い黒井老人から託された御守りを墓地で焚き上げる祐二とシーハン かくして長い旅を終えた老人の魂は故国に戻った


資本主義な世界じゃ欲望は正義だそうですが 過ぎた強欲は身を滅ぼす 終わってみればそんな物語 なおアメリカ合衆国が1945年以降尽く負け続けているのは私達なら必ず上手くやれるなんて言う思い上がりと楽観論 いい加減目を覚ませ

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