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続 ある愛の詩 78年

2023年12/10〜12/11タブレット端末にて執筆し脱稿 新規割込み投稿

奇しくも日本時間12/9夜に亡くなった本シリーズ主演俳優ライアン・オニールの冥福祈りつつ

【 激しく燃え上がる5年間 この愛は確かに永遠だったかも知れないが年月は無情に流れてゆくし彼女が居ない人生は多分思っていたよりも遥かに長い 元々視野狭窄気味だったけど更に恋愛脳なんて面倒臭い病に陥っていたオリバー・バレットⅣ世は人生にどう折り合い付けたのか? 前作小説は33ヶ国で翻訳され映画共々大ヒット……で、続きどうするよと七転八倒させられる形で無理矢理捻り出した後日談 なお前作主人公等同様に恋愛脳で色呆けした御花畑な輩には興醒めな展開になったらしいけど私は此方の方を評価します 物事って燃え上がらせるより鎮火する方が遥かに難しいに決まってますので 】


★まぁ前作ヒロイン女優出世後の掌返しも酷かったしね(苦笑) 永遠の愛……そんなモノはこの世に有る訳が無い


原題:OLIVER'S STORY

オリバー達の物語

アメリカ 劇場公開作品

1979年 日本 劇場公開

原作:エリック・シーガル 著 Oliver's Story 1977年

翻訳版は1978年 角川書店 刊/後年 同文庫化


 令和5年12月10日 昨日は"ある愛の詩"に纏わるあれやこれを原稿に仕立て上げ投稿後は夕方まで野暮用でバタバタと その後月1で集まる飲み会参加し例によってアルコール抜くためモノレールを途中下車し汗だくで帰還しシャワー浴びてバタンキュー……うっかり柔軟(マッサージ)忘れてたから悪夢見て飛び起きた挙げ句、筋肉痛でのたうち回るなんて間抜けにも程がある不始末やらかしもう1回お休みなさい という訳でたった今知ったばかりですが今回紹介する恋愛脳なメロドラマのみならず"バリー・リンドン"や"ザ・ドライバー"でも出演俳優として活躍したライアン・オニールさんが前立腺癌により現地時間12/8(日本では12/9)にロサンゼルスの自宅で死去 享年82歳 ちなみに息子さん共々、大谷翔平の熱烈なファンだったそう もう1日頑張れば地元球団ドジャースに電撃移籍のニュース楽しめた筈だけど謹んで御冥福を やっぱり何か呼ばれたのかね?


予定外の前振りになりましたが…… 本来ネタにする積もりだった時事ネタ諸々は主演俳優死去で吹っ飛んだ とりあえず筋肉痛残る脚をだましだまし動かし買い物出掛けたりGEOの旧作半額クーポン使えるの今日までだから色々その内取り上げる積もりの映画を借りて来たりと野暮用済ませ 活動報告に書き込んだ通りあまりに人気無さ過ぎて殆どの店でレンタル終了してる続編を視聴 どうも7年近く出版待たされた原作小説のみならず 前作の約3倍もの制作費にイギリス統治下の香港ロケまで刊行した(第一世代のジェット旅客機で太平洋を横断し特亜大陸に行くハリウッド俳優なんてまず居なかった時代に主演2人リアルに参加なんてまず有り得ない頃よ此れ)したにも関わらず映画館じゃどうも閑古鳥すら鳴かなかった作品だけどぶっちゃけます 私は前作よりもこっちの方が良い物語だと思うぞ


テレビ放映の際、前作は三浦友和&山口百恵のカップル共演だったそうですが勿論ソフトはオリジナル音声に字幕だけ(見たこと無いけど出来は大概想像つくな此れ(苦笑)) その代わり制作陣のオーディオコメンタリーやメイキングが沢山収録されてましたが テレビ放映でも評価イマイチだったらしい続編は津嘉山正種さん&弥永(やなが)加子(かこ)さん(ボトムスのフィアナ役やエイリアン2のリプリー役)のヘッドホンで聞いたらあまりの美声に悶絶すること間違い無しなメンバー揃えた日本語吹替版を収録 メイキングだのオーディオコメンタリーすら入ってません 肝心要のストーリーも恋愛脳で視野狭窄起こしてる可哀想な輩ならやたらと耳に痛いであろう諸々のエピソードを組み込んだのは極めて正しいかと そりゃあ中学〜高校時代は薄幸病弱タイプのヒロインとの恋愛扱った泣きゲーみたいな創作物に嵌った頃も有ったけどさ 私の2次元キャラな初恋相手は実は裏切りも騙し討ちも上等な"ルパン三世の峰不二子"だったしなぁ(笑) ちなみにほぼ同世代な筈のクラリス嬢にはこれっぽっちも全然嵌まらなかった 友人達に異性の趣味が悪過ぎると怒られたのは言うまでもない



【 なお折角だからと本編視聴する前にNET上の映画感想サイト色々読み漁ってみたけど前作を絶賛する輩が矢鱈と多いのに 現実見ろよ死んだ彼女(ヒロイン)に恋い焦がれようがジェニファー・バレットの代わりは誰にも務まらないし 曲りなりも社会人なったセレブ様には"高貴な者が背負う社会的責任=ノブレス・オブリージュ"が付いて回るんだぞという話はみんな露骨に嫌悪感顕にする情けない感想 あと何故か新ヒロイン役のキャンディス・バーゲン罵る♀が多いけど、もしかして肉親でも殺されたのかね? ちなみに本作でもノーパン&ノーブラ貫いてます 】


★吹替版の声がフィアナ(装甲騎兵ボトムズ)だったし 外見のみならず本編での生き方や価値観が何か"奥様は魔女"のサマンサ彷彿させるから私は割とお気に入りなんだけどね


 享年25歳 結婚して僅か2年の早過ぎる最後 何か微妙に時期違うんじゃ無いのとか"明らかにお前誰だよとツッコミ待ちな義父フィル・カヴァレリ"の変わり果てた姿(なんせ縦にも横にも当社比2倍だし……前作では心労からあれ程痩せ細り老け込んでたのにたった数日でなんで陽気なイタリアンに?)に腹筋鍛えられつつジェニーことジェニファー・バレット(旧姓カヴァレリ)の埋葬シーンは粛々と進む 此処に埋められるのは君の妻だったものの抜け殻でしかない そんな事は重々承知だがもしかしたら棺桶突き破りヒロイン復活の可能性も 勿論ゾンビ映画じゃあるまいしそんなアホウなご都合主義な展開起きず墓地でたそがれる主人公オリバー・バレットⅣ世のイメージシーンとフランシス・レイのあのテーマ曲で物語は始まった


そして時は瞬く間に過ぎ去ってゆく 葬儀から18ヶ月後、家を引き払い主人公の新たなヤサとなったのは職場に近いマンハッタンの狭い古びたアパルトメント 家具らしいモノも大して無く部屋のあちこちに山積みとなってる書籍やメモの山を縫い機械的に身嗜み整え食事済ませ駆け出しの弁護士が共同でオフィスシェアしてる弁護士会館に出勤し夜遅くまで元妻の様な境遇の苦学生や貧困層の法律相談を承る 仕事に身を入れ異性に見向きもしない死人同然の主人公を見兼ね義父は無理矢理オリバーを独身酒場に連れ出し 元大学時代のルームメイトなスティーブ・シンプソン(やっぱりお前誰だよレベルに外見変わり声は玄田哲章さんなメタボキャラ)はジェニーの元友人で彼の最愛の妻グエンと共に自宅でお見合いのセッティングするも いきなり主人公を紹介された新進気鋭の家具職人なジョアンナも陰鬱なオリバーとの遣り取りに戸惑うばかり とは言え別段恋愛アンチになった訳でも同性愛に目覚めた訳でもないので犯りたい盛りの下半身は反応するし独り身の寂しさは主人公の体調を蝕んでゆく


ベッドの横には元妻の写真と精神安定剤 体調崩し気味となり週1回は精神科医ディン・ハート氏のクリニックに通い詰める主人公に医師が提案したのは身体動かすスポーツでの発散 思い出の場所、セントラルパークのウォールマルリンク 雪解けシーズンにスケート靴抱え込み水を抜かれ掃除中のリンクを呆然と眺めるお間抜け様に思わず吹き出したのは早朝ランニング中な新ヒロイン=マーシー・ナッシユ 令和5年の今ならストーカー呼ばわりされた挙げ句にポリス沙汰な遣り取りの末始まったのは朝飯を賭けた早朝6時の屋内テニス対決 大学卒業後は全くスポーツやってなかった主人公はハンデ無しでも連戦連敗 熱烈な恋愛結婚の末にバツイチ&父親早逝と重役達の掌返しで何もかも失ったマーシーは、当初あからさまにパンチョの偽名名乗る主人公を警戒するも 乗りこなすクラッシックカーがアメリカではまず入手不可能なMG TCロードスター(ちなみに当時でも軽く日本円換算1000万円超えの限定品)だったり 高級レストランでの振る舞いが付け焼き刃では無いことに早々気付き距離を縮める 


なお先に相手に夢中になったのは主人公だった 義父や友人達に背中押されながら弁護士仲間の協力でマーシー・ナッシユとはいったい何者なのか素行調査 実は分かれた夫の姓を名乗ってた彼女の本当の(ファミリーネーム)は大手高級デパートチェーンを代々経営してきたボンウィット家の末裔 女性は経営者として受け入れられないと反旗翻した重役達や銀行の反乱により名ばかりの重役職押し付けられ飼い殺し状態な彼女にしてみれば関係持つまで単なるイケメンだった主人公があの合衆国政財界に多大な貢献果たしてるバレットグループの御曹司だと知り驚くやら呆れるやら 高貴なる者の義務を果たせ……後悔ばかり残る前夫との悲惨な新婚生活の反動と復讐心から華僑と業務提携しアジアの安い人件費と其れなりの技術でかつての華やかな日々を取り戻そうとアクティブに動く激情家なマーシーと未だ元妻の幻追い掛けるオリバー君の関係は似た者同士の様で決定的に違う 実家の御家騒動に巻き込まれた主人公は葛藤の末、経営者として先達なマーシーの香港出張に同行 其処で彼が見た光景はニューヨークのスラムより遥かに悲惨な水上生活者の姿に海外のブランド・メーカーの下働きとして家畜の様に搾取される女工達の姿 


其れはバレットグループの基幹産業で経営陣も工員達も家族ぐるみで付き合い、技術革新やより良い製品開発に奮闘するバレット縫製工場の姿とは似ても似つかぬ光景 もうすぐアメリカ合衆国もこうなる未来が待っている 私がその背中押して何が悪いの? 色々有ってマーシーと(たもと)を分かち独りニューヨークに舞い戻る主人公 父親バレット3世の経営者引退式に飛び入り参加し 子供の頃世話になった工員達やその家族と親睦深め此処の様な職場を未来に残すべきだと覚悟決めた主人公は結婚後疎遠気味だった両親とグループの未来をどうするか話し合いある決断を下す 今も妻の幻影は側に居る だけどジョアンナやマーシーとの出会いと別れが僕を大人にした まずはみんなの為に本気で生きてみよう 夜明け前のハドソン川を静かに眺める主人公のモノローグを最後に続編はトゥルー・エンディングへ



❖今となっては貴重な記録映像でもあるイギリス租借地香港の日常風景 とある理由でシリアスブレイカーな放送禁止用語になるから英語訳のジャンボ・キングダムの名で押し通す水上レストラン珍宝王国(2022年海外移送中に転覆沈没) 沖合にびっしり並ぶ年代物なジャンク船で貧困生活送る中国人不法滞在者達 衛生環境なんて概念皆無な時代の蝿やらゴキブリやらネズミが走り回る鮮魚市場での出演二人のデートシーン 勿論此れが映画の撮影だと気付いても居ないオジサンやオバチャンの眼を釘付けにする色々起ってたり透けて見えるキャンディス・バーゲンの破廉恥な艶姿 タイガーバーム公園で太極拳の演舞してる怪しいオッサンズとか今では見掛けない風景が強烈でね 他にも後年ブレード・ランナーでパロディ引用された光景が目白押し


❖独身酒場=出会い系サイトも結婚相談所も無かった時代のニューヨーク名物 なお21世紀に入った今も欧米では妻帯者じゃ無い輩に対する差別は滅茶苦茶厳しい 自民党政治家みたいにホームパーティーとかで人脈の伝手手に入れたり投資集めるビジネススタイルだから他所の国じゃ軒並み商売失敗する訳だけど外資系のフランチャイズに居たから沢山目撃しアドバイスすら諦めたけど奴等、特亜のお上りさん同様に自国のルールこそが至上だと押し付けるから嫌われる


❖2023年12/13追記 多分訃報知ってガレージから引っ張り出してきたんだろうけど家の近所の自動車修理工場に映画の其れと同じ赤い1949年型のMG TCロードスターが持ち込まれてたよ(汗) どうも此れから錆落としたりエンジン治す等レストアに掛かるとか まさかイギリスの高級車が辺境のこんな場所に有るとはね

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