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花と流れ星 09年

2023年12/6〜タブレット端末にて同日深夜脱稿 新規割込み投稿

一応此れで真備霊現象探究所シリーズはラストになるかな 他の道尾秀介先生の作品は映画化された"カラスの親指"共々別館で順次読み終え次第取り上げる予定

【 真備(まきび)霊現象探究所のあの3人の関係に居心地の良さ感じるシリーズの愛読者向けな短編集 オカルト要素もミステリーもかなり控え目な辺り原作者もそろそろネタ切れなのか飽きたのか(苦笑) 私はかなりせっかちだから「 語り部……男らしくさっさと告白してきっぱり振られてスッキリしちまえ 」と読んでて流石に苛々しましたが まぁ此れフィクションだし所詮他人の恋愛事なんかどうでも良いやと割り切るべきかと 既に結論出ないまま干支一回りしてるし 】


★短編集だからなのかも知れませんが 過去描写除いて死者は皆無な辺りなんか緊迫感に欠けるかな


日本ミステリー文学小説

道尾(みちお)秀介(しょうすけ)

2009年 幻冬社 刊/2011年 ノベルス化/2014年 文庫化

❖真備シリーズ 第3弾 多分此れでネタ切れ


 令和5年12月6日 昨日はいきなり晴れたので別館の原稿午前中で纏め投稿終えてからまずは本屋へ お目当ての新刊購入ついでにかれこれ10年近くご無沙汰だった北谷町をあちこち回りそのまま那覇市まで脚伸ばしちょっと気になってた作品見掛けたのでレンタルしつつヘロヘロになりながら夕刻帰宅 そういやリーマン?時代は貨物配達とか現場の店長やマネージャーとの打ち合わせで北は名護から糸満辺りまで大凡1日ぐらいは割と頻繁に動いていたし車確保出来ない時は原付きに重量限界まで色々積み込んで回ってたっけ やっぱり久し振りに其れやると足腰に来るモノがありますな よって夜はそのままダウン(苦笑)


レンタルのラインナップから降ろされた作品求めて15年振りぐらいに 専らエロDVD扱ってる(1部レンタル落ちの映画のコーナー有り)18歳未満お断りな店も覗いてみたのだけれどやっぱりお目当ての作品は皆無 なお隣が米軍基地なので大人の玩具専門店になり掛けてたりと中々愉快な体験だったけど(何か誰々の下半身模したアレは流石に怖い 全身像も大概だけど(笑))思わず引いたのが再開発中な西普天間の元米軍住宅地跡 地価右肩上がりな西原町から移転予定の琉球大学医学部&付属病院の無駄なデカさに呆れるばかり 家の隣近所で通院や長期入院患者の受け入れ始まった浦添総合病院も下手なリゾートホテル顔負けなサイズになってるけどそこまで患者の需要有るのかね? 建物内移動するにも自転車やカートが必須になりそうだから足腰はかなり鍛えられるだろうけどね


とまあ前振りは此処までにして当初は図書館で借りて読む積もりだった真備霊現象探究所の事実上の最終巻になるらしい短編集をどうにか読み終えました 多分"背の眼"や"骸の爪"未読で此れ手にしたお客様はもう何が何やら全然分からなかったろうな どうせ買って読んでくれるのはシリーズを知ってるお得意様のみと割り切り作品の出来が玉石混合なだけでなくキャラクターの説明もばっさりカットしてますので初心者向けじゃ有りません 偶々入手しても必ず2つの作品を読み終えてからお楽しみ下さいな



■流れ星のつくり方 小説新潮 2005年4月号


❖ぶっちゃけ歩いて行ける距離に海水浴場やら深層水使った温泉施設あるとその気になれば何時でも行けるからとまず行かないモノです 下心無い限り(苦笑)


 2004年冬 "背の眼"事件は何とか大団円を迎えたものの 温泉宿で連泊しながらゆっくり湯治が叶わなかった真備(まきび)庄助(しょうすけ)北見(きたみ)(りん)の為にホラー小説家の道尾秀介(語り部)が身銭切り手配したのは海辺の小さな温泉街での一泊旅行(勿論多少の下心満載だけど真備はお見通し) 草臥れモードのオジサン2人の代りにバス停横の自販機に飲み物買出しに出掛けた(りん) 偶々知り合った訳有りの少年との会話で不意に出て来た不可解な殺人事件の謎 「 どうやって逃げたか当ててみて? 」中々戻らない彼女を心配し連絡してきた真備は携帯電話越しで事件の経緯を聞いただけで少年が何故犯人を認識出来ず両親が殺されている事に最後まで気付かなかったのか真相を導き出す


■モルグ街の奇術 幻冬舎 月刊誌ポンツーン 2005年9月/10月号


❖密室殺人事件の元祖と言われるエドガー・アラン・ポー先生の"モルグ街の殺人事件"は意外な動物が真犯人だったりするのだけれど 本作の犯人の本当の目的は?


 「 貴方が福島の小村で霊現象を解決した道尾さんですね? 」真備霊現象探究所近くのバーで玄米茶ハイを片手に蘊蓄語る真備に付き合う語り部に声を掛けて来たのは脱出王な魔術師ハリー・フーディニの末裔を名乗る怪しい外国人 飲み代を掛けての謎説きの筈が酔っぱらいモードの真備が煽ったお陰で片手を担保にしてのギャンブルに とある事件に巻き込まれ右手喪った謎の魔術師のミステリーをどうにか真備が解決したものの実は其れはブラフで彼の本当の目的は…………。


■オディ&デコ 幻冬舎 季刊誌Papyrus 2009年6月号


❖風邪で絶不調な真備の代わりに 本編2作では事件の起爆装置だったりミスリード担当 語り部で在ること以外は割と役立たずだった道尾秀介活躍回


 立春を迎えた真備霊現象探究所を訪れた依頼人は小学生の莉子(りこ) 死なせてしまった仔猫の幽霊が自分と友人の真子(まこ)に取り憑いたのかもという相談だったが風邪引いてるのに無理を押して話聞いてた真備は敢え無くダウン ピンチヒッターとして駆り出されたのは偶々アイスクリーム手土産にやって来た暇な小説家 鼻声で言語不明瞭な真備のヒントで動画に映り込んだ不気味な顔と猫の様な泣き声の正体は他愛もない勘違いだと判明するが 未だ罪悪感に振り回される幼い依頼人の莉子と真子に手を差し伸べ奇跡的に無事だった仔猫=仮名オディの面倒を真備の介護で手一杯な凛の代わりに通い詰めで見たのは道尾だった まぁ色々有ったけど物語は大団円 実は口から出任せで事態を解決したと白状する語り部にずっこける凛の描写映しつつこのエピソードは幕を下ろす


■箱の中の隼 幻冬舎 ポンツーン 2006年11月/12月号


❖カルト宗教における本当の犠牲者はその家族や子供達 うっかり語り部を真備庄助と間違えた依頼人に引っ張られ事件の収束図る羽目になったドタバタ回


 其れは滋賀県山中の仏像工房=瑞祥房で起きた"骸の爪"事件解決から三ヶ月後の出来事 甘い物好きな(りん)の為に手土産として仏像最中を持ち込んだ語り部だったが折しも真備霊現象探究所は年末の確定申告を纏める書類仕事で地獄の様な繁忙期の最中 独りコーヒー手に留守番状態の語り部をうっかり真備庄助所長だと勘違いしたのは今回の依頼人で宗教法人ラー・ホルアクティの代表者の一人娘 野枝ひかり 依頼内容は教団への泊り込み 原因不明の病を祈祷で治す治療の最中に錯乱状態となった少女と突如昏倒する教祖の喉にボールペン突き立てる元看護師=ひかりの異常な行動 勿論其れは教義も信仰心も欠片もない元看護師としての当座の応急措置だと説明したのは漸く書類仕事終わらせ事態解決に現れた真備庄助と北見凛 実は教祖から感染した病に苦しんでいた少女も白内障で苦しむ老人信者も纏めて救った三人と色々有って依頼人が本当に求めていた教団解散手引きの後日談 漸く自由を取り戻した依頼人は看護師として職場復帰するという



■花と水 幻冬舎 Papyrus 2008年6月号


 9年前真備庄助は最愛の妻、義理の妹の北見凛は仲の良かった姉を喪い道尾秀介というかすがいみたいな霊媒体質のホラー小説家と次々不可解な難事件を解決しながらも未だ前に進めないでいる 最後のエピソードは凛と語り部と真備の関係を少しだけ前に進める彼女の友人の結婚式(授かり婚)と過失で大切な孫美緒(みお)を喪い自らの不注意が招いた罪の清算を図ろうとするとある老人薪岡(まきおか)の繰り成す計画的な自殺計画をギリギリのタイミングで阻止し自身も抱える闇を吐露する真備の姿 あまりにも理不尽な悲しい思い出を氷の様に抱える真備と凛だが過ぎ去る年月はやがてその氷すら溶かして行くのだろう 溶けた氷はやがて水にそして其れはやがて花を咲かせるのかも知れない そんな余韻残す物語


❖という訳で三冊目はホラーミステリー要素何処行ったな短編集を手短に纏めてみました 勿論ミステリー小説なので謎解き要素とオチは敢えて書かない形にしてあります とは言え此れ買って読むのあの3人が好きな読者さんだけのような気がするけど大丈夫かね 薄くても軽く600円近く取られるだろうし

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