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009 RE:CYBOG 12年

映画本編で肝心要の「彼の声」の正体を知った時。

余りに酷い正体に思わず大爆笑してしまいました。


前半の壮絶なアクションシーンを全てぶち壊しにした「神の奇跡」のラストも?な作品です。

【又の名を迷走編あるいは廚二病編】


 本当に評価に困る作品でした。

ストーリー前半の面白さに思わずDVDを買い込んだにも拘わらす。

後半部分、視聴者置いてけぼりな余りに酷い展開に「何だこりゃ?」となってしまって以降3CGアニメのプロモーションビデオ扱いしていた私がいます。


実際評価は真っ二つ。

嫌いな人には徹底的にボロクソ書かれている作品ですからこれから見る人は覚悟を決めてから判断して下さい。


※特に原作→過去の映画化&テレビアニメシリーズに深い思い入れがある人には一般人を容赦なく見殺しにする「彼等」の姿に嫌悪感すら覚えたそうです。

確かにアレは酷かった。


【皮肉な事にブラックゴーストは未だ健在です】


 ある意味原作者自身が迷走しまくった「天使編」「神々との闘い編」をどうにか納得のゆく形でまとめようと四苦八苦した作品なんで今更どうこう言い出せなかったのは解ります。


原作自体もストーリーを破綻させた挙げ句「宇宙からの来訪者=神々」にしてしまって読者置いてけぼりになりました


「プロメテウス」で「エイリアン」のリメイクやったら雑誌「ムー」のアレになった某監督と一緒です(笑)


みんなそんなに「ベントラベントラ」したいかね?


アニメ化するに当たって、少なくとも迷走しまくった原作が描かれた時代から随分経った今見えて来た世界観を敢えて入れる必要があったんじゃないでしょうか?


世界中から誘拐されて、また偶発的な事故に巻き込まれ、都合の良い実験材料として「兵器」「化物」として改造された九人の戦鬼。


※モノクロテレビ時代から続いたアニメシリーズでは九人以外の失敗作がどうなったのかという描写が描かれました。

チャンスがあれば見てみて下さい。

今となっては論理的にかなりキツい描写がありますから要注意です。


 東西冷戦時代にスタートしたこの物語に置いて最大の敵は彼等を作り出した姿の無い軍産複合体の秘密結社「ブラックゴースト」でした。


悪意すら存在しない。例えその一角に存在するメンバーを潰しても次々と動き出す混沌の固まりの様な存在。


時代が代わりベルリンの壁崩壊をきっかけに始まった「旧共産圏」の崩壊でこれから良くなる筈だった世界は未だ地獄が続いています。


組織の構成メンバーが全て入れ替わっても彼等は現在もある意味実在します。

自らの狂信の為に、会社の存続の為に、あるいは賭博じみた投資で他人の生命と財産を犠牲にするボロ儲けを狙って。


 世界中に広まりテロリズムや内戦、犯罪組織に金や物資、人材を投入する彼等は21世紀になってますます巧妙化&分散化されました。


ソビエトが消滅した時、既に○国共産党のシンパとなっていた大手報道機関の余りにお目出度いニュースを丸呑みで信じた大半の人々は数年もしない内に地獄の釜が開く事に気が付きませんでした。


※実は1970年代から○国&○国共産党のその手の薄汚いやり方を警戒していた方がいらっしゃいます。

当時は未だ立場的に自由な発言が許されていたある国の皇太子殿下です。

沖縄海洋博覧会の開会式のスピーチを数年前偶々記録映像で見た時、余りに見事な未来予測に鳥肌立ちました。


前作からはや数十年、自分の価値観と相容れないメンバーとギルモア博士に反発した挙げ句、アメリカ諜報機関の便利な「兵器」となった「002ジェットリンク」と情報交換する事になった「007グレートブリテン」が皮肉げに呟いたシーンがかなり印象的です。


「オレたちゃ何時から正義の味方じゃ無くなったんだ?」


【予告編では見せ場が有りそうな感じだったのに…】


 今回の映画版で一番悲惨な貧乏クジ引いた「008ピュンマ」水中&海中でメンバー最強のアフリカ出身キャラクターだったのになまじ「彼の声事件」の真相に近付き過ぎたせいで007同様、途中で行方不明になります(笑)

予告編で大量の水を前に不敵な笑顔を浮かべた彼は結局どうなったのか誰も知りません。


事件の真相究明は活躍の割に何故か影が薄かった「004アルベルトハインリヒ」が呆気なく説明してくれますが「全知全能の神様」盲信している頭がお目出度い人以外は「廚二病」の一言で片付けけるレベルのしょぼい真実です(笑)

「天使の化石」とやらは監督の師匠「押井守」の悪ふざけ以外の何者でも有りませんわな。


予告編では全員締めでいつもの赤いマフラーをなびかせる戦闘服を着ていたから期待してたんですけどね。


貧乏クジ二号=主人公の「009島村ジョー」に至っては滅茶苦茶丈夫な学生服

(加速装置の大気摩擦にも核兵器の爆発にも傷ひとつつかない、003フランソワーズのお手製品。

再会直後に飛行機の中で「もうしんぼうたまらん(笑)」と早速ランジェリー姿で襲い掛かるあたり間違いなく彼女の趣味です)


ちなみに前作修了後主人公は「003フランソワーズ」の全面監修&自作脳内彼女の浮気防止機能付きで数十年にわたって仮想高校生活(彼女付き)やってたそうな(汗)

…そりゃテロリストになりかけるわな(笑)


普通はグレるぞ主人公。

実は1940年代からサイボーグやってる彼女の愛は果てしなく重いです(笑)


【オマケ=貧乏クジ三号=ジェットリンクの場合】


 かつて主人公の親友ポジションで当時も存在した鬼腐人謹製「薄い本(笑)」の常連キャラクターだった「002ジェットリンク」今回の映画版では頭の悪い道化役にされた上に「小島よしおスタイル=ビキニパンツ1枚」で空飛ぶ変態扱いでした。


謹んで彼の冥福を祈らせていただきます(笑)



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― 新着の感想 ―
[良い点] さて、どこから書けば良いのやら(笑) そもそもこの<映画>、YOUTUBEの「誰が為」の主題歌と「切り抜き動画」のMADが最高レベルで胸を熱く、DVD視聴。 [気になる点] 実はフランソ…
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