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ジョーズ 75年

2014年3/5ガラケー投稿 2018年11/30タブレット端末にて追記&改稿開始〜2021年4/19脱稿

【 映画見たの随分昔で記憶あやふやですが 当時保育園児の私を極端な怖がり 特に海産物のカニとエビは見るのも食べるのも嫌にした元凶がこの作品でした 父親に事前説明無しで連れて来られた映画館 冒頭いきなりサメにズタズタにされ死体と化した女性にゴキブリの様に集る蟹の群れ 夜の海でいきなりアップになる漁師の水死体もとい生首発見シーン……ノートパソコン程度のサイズならあそこまでビビらないけど劇場のあの大画面(スクリーン)でいきなりアレだぞ 幼児なら間違い無くガン泣きするわ(怒) 】


★蟹や海老の類が食べられる様になったのは確か20代半ば 実を言うと今も決して好きでは有りません


原題:JAWS

本来は"アゴ"を意味しますが色々有って商標登録されてます。

迂闊に公文書に使う事も出来ないそうな。

同年日本公開.

同年 一条明(いちじょうあきら)脚本 (ちゅう)サクマ 画

ヘラルドブックスにてコミカライズ化し単行本発売

ネットで一部検索出来ますがさいとう・たかを風です(笑)

下手すると映画よりエログロ度は上かも?

原作はピーター・ベンチリー 著 同タイトルで1974年出版

翻訳版は1975年 ハヤカワ・ノヴェルズより出版

1981年ハヤカワ文庫化



 2014年当時、何故幼少期のトラウマ映画をわざわざ取り上げたのか エイリアンシリーズもそうだったけど歳を経てそろそろ苦手なモノを克服しても良いんじゃねと考え挑戦 今は恐らく跡形も残っていないであろうカビ臭い映画館(浦添オリオン)の赤い折りたたみ式の椅子や子供の身体でも露骨に狭いと感じた店内ホール 周りでポップコーン食いながら大騒ぎしてるのは道向かいの牧港補給基地で仕事を終えたばかりのアメリカ兵とその家族らしきおばちゃんに子供 隣りの風俗店から迷い込んで来た酔っぱらい 道端の溝から漂う腐敗臭に通りを走る車の排気ガスの匂い 家に戻り鼻噛むとチリ紙は真っ黒 クソ親父のせいで映画館は怖い所だと教え込まれた私が再び屋富祖を訪れる様になったのは其れなりに歳を経てからの事 勿論映画館は跡形も有りません 物語冒頭で犠牲者となったスーザン・バックリーニの無惨な姿連想する度に連想するのはあの時の臭いです。


我ながらワンコかよと突っ込みたくなりますが 昭和の映画は匂いの思い出と連動します 平成に入り映画館で見た作品と連動するのはタイアップ企画とか音楽 何故か奇人変人と鉢合わせた経験多数 その辺りの思い出話は追々やっていくとして BS日テレでは4月に入り毎週土曜はJAWSの日 流石にシリーズ最悪の評価だった復讐編は流されなかったものの倍々ゲームの如く膨れ上がった予算を注ぎ込んたにも関わらず映像がショボくストーリーがお粗末な3までもテレビ放映 その昔海賊版ビデオで字幕なしで見る事になった映画を字幕付き しかもただ同然で楽しませて頂いたからにはちゃんと読めて失笑出来る文章に書き直そう(……あれ(汗)) ついでに見るの避けてた2も纏め新規割り込み投稿する予定です 4月に入り其れまで右肩上がりだったPV数も元の木阿弥 そもそも読んでるお客さんの実数はそんなに変わって無いから多少馬鹿な事やっても良いかなと なお本作の原型となったアメリカ東海岸北部ニュージャージー州に現れた1916年の人喰い鮫襲撃事件については "JAWSジョーズ12日間の恐怖 04年" で纏めましたので此処に書いた旧稿は削除しときます



【 幼少期溺れ掛けカナヅチになり海が心底嫌いな警察官 マーティン・ブロディ署長が ニューヨーク市警を離れ志願して海洋レジャーで成り立つ離れ小島 アミティに移り住んだのは二人の息子マイケルとショーンの教育環境の充実と妻のエレンに取って住みやすい安全な場所だと思っていたから 揉め事は御近所トラブル程度で犬を連れての散歩も問題無し 観光客が押し掛けるのは夏場限定 その季節だけ上手くやり過ごせば定年まで平穏無事な毎日が待っている だが1975年の夏にマーティンを待ち受けていたのは前代未聞の大惨劇だった。 】


★尺の都合でカットされた日常シーンじゃ慣れないプロパンガスのグリルでヤカン焦がし水漏れさせる場面やかなりガサツなワンコの餌やりシーンが入ってます 主人公が犬の○○○踏むシーン……まぁ確かに要らないかな。


☆この映画が切っ掛けで日本の全ての海水浴場に併設されたのが危険生物の侵入防ぐ(ネット) 昔クラゲに刺された経験有る私はその有り難み知ってます 沖縄じゃ刺されたら心筋梗塞起こすハブクラゲを始め危険生物盛り沢山だし



 其れは昔、観光地で良く見られた光景 夜明けまで焚き火を囲み飲み明かし酔い醒ましに海へ飛び込む だがこの物語の最初の犠牲者となった都会の少女クリスティナ"クリッシー"ワトキンズはトコトンついていなかったと言えるだろう 共に泳ぐ筈だったナンパ男キャシディは酔い潰れ岸辺でダウン 独り半裸で泳ぐ彼女は巨大な何かに襲われ命を落とす 酷たらしい断末魔の光景を見ていたのは夜明け前の太陽だけだった。 


1975年7月4日、海開きを明日に控えた観光地アミティの街では独立記念日のパレードが開催される 本来ならゆっくり出来る早朝に行方不明者捜索で現場に駆り出された主人公ブロディ・マーティン署長とレニー・ヘンドリックス巡査 そして彼女を最後に目撃したキャシディが目の当たりにしたのは砂浜に打ち上げられ無数の蟹の群れに覆われた人体の一部 其れは明らかに鮫に襲われた犠牲者(クリッシー)の成れの果て 直ちに海水浴場を閉鎖しようと動くブロディ署長等を押し留めたのは 不祥事の流布を恐れるリー・ボーン市長とその取り巻き達 監察医が証言を翻し彼女の死因は漁船のスクリューに巻き込まれた事による事故死として処理される


ならばせめて海水浴場のパトロールを 余計な噂を立てない様、私服で砂浜に 未だ地元に溶け込めない(エレン)に励まされながらレニーと共に歩き回る 2番目の犠牲者になったのは黄色いTシャツ姿で浜辺の散歩を楽しんでいた若者の愛犬ぺぺ 次いで犠牲になったのは浮舟片手に泳いでいた少年アレックス・キントナー 地元新聞の経営者は目の前で鮫に貪り食われた息子の報復を叫ぶキントナー夫妻が提示した懸賞金$3000の貼り紙作り右往左往 市議会は当初から険悪な雰囲気が漂う あくまでも不幸な事故で押し切ろうとする老人達に激昂する地元業者


『あんな端金(はしたがね)じゃ燃料代にもならない 成功報酬1万ドルに日当200ドル貰えるなら俺が鮫を退治する。』


無為な口論に我慢ならない 軍人上がりの漁師 サム・クイント船長の発言により乱闘寸前だった議会は冷静さを取り戻す


マスコミの無責任な報道に煽られ最初に動き出したのはチャーリーとその相棒 外から仕入れた貴重なブロック肉を餌に桟橋で罠をバラ撒くが危うく返り討ちになる所だった 賞金$3000ドルを目当てに島には有象無象の山師が押し掛け 中には見境無しにダイナマイトを海へ投げ込む阿呆 大量の生ゴミを投げ捨てる痴れ者が続出 事務員のおばちゃん除きシーズンオフは総員2名の警察署はてんてこ舞い 騒ぎを聞き付け調査船オーロラ号でやって来た海洋生物学者マット・フーパーは主人公に懇願し遺体安置所で保管されたままなクリッシーの残骸を調査 小さなダンボール箱に収まる程度の遺体から判明したのは最低でも3mクラスの捕食者の存在 


監察医の証言は出鱈目だった 此れは漁船のスクリューでもサイコパスな殺人鬼の犯行でも無い 被害者は生きたまま何かに貪り食われたのだ。


沖合いへ鮫狩りに出ていた釣り人が成果を上げた 捕まったのは体長2m以上のイタチザメ はしゃぎ回る群衆や記者達に此れは犯人なんかじゃないと独り反論するフーパー博士 先日にも犠牲者が出ていた事実を黙り海水浴場を解放したブロディ署長に怒りをぶつけるキントナー夫妻 深夜始まる予定の司法解剖 万が一犠牲者(アレックス)が見付かった時に備え自宅でビールを煽る主人公を見て側で真似する次男坊(ショーン) 其れなりにお高めな白ワインと赤ワインを手土産にやって来たフーパー ビールグラスに満々と注いだワインをあおり半ば酔っぱらった状態で始まる汚れ仕事 


フーパーの推測通り鮫の体内から見付かったのはメキシコ湾の魚と様々なゴミだけ 真犯人は今も此処に居座って居る 周辺の海流状況を調べたいと懇願するフーパーに頼まれ彼の船で大嫌いな海へ 途中、地元漁師ベン・ガードナーの船を発見 小さなモーターボートは鮫に襲われたらしくズタズタになっていた 潜航して船底を調べていたフーパーが発見したのは巨大な鮫の歯と首肩だけになった漁師の水死体 折角手に入れた証拠はライトごと夜の海底へ 慌てて港へ逃げ戻った ブロディ署長とフーパー博士は警察官の応援要請と事態解決までの海水浴場閉鎖を進言するが 何者かが看板に描き足した落書きに激昂する市長は具体的な証拠が無いと取り合って貰えない そうこうしている内に島には大勢の海水浴客が押し寄せる 鮫は殺された筈だし自分と家族だけは安全だ 例年よりも激増した観光客とフェリー 島にはテレビカメラを抱えたリポーターまでやって来た(ちなみに原作者)


島の周辺海域には応援に駆け付けた警察官とレスキュー隊員 上空では沿岸警備隊のヘリが警戒にあたる中始まった海開き 海水浴場には大勢の観光客が押し寄せるが誰も海に入らない ブチ切れた市長の圧力に負けしぶしぶ最初に水に入ったのは市議会議員とその家族 やがて暑さと穏やかな光景に釣られ次々と海へ向かう観光客達 ブロディ家の長男マイケルはヨットを繰り出そうとするが主人公に止められた ならばと友人達と共にひとけの無い桟橋へ向かいコッソリ船を漕ぎ出す 兄を追い掛けノコノコ付いてきたショーンは独り浜辺で砂遊び 悪ガキ達が思い付いた悪戯に振り回され警戒態勢に穴が開く 桟橋辺りから潜入図る巨大なヒレを目撃したのは悪戯騒ぎを我関せずと無視していた絵描きの女性 マイケルは目の前で観光客が片脚を食い千切られる光景を目の当たりにして失神し病院に搬送される。 


事件の翌日、多くのスタッフと共に現実逃避を続ける上司(ボーン)の情けない姿に業を煮やしたブロディ署長は強引にクリント船長との契約をまとめ上げボーン市長の許可を取り付けた 小さな木造漁船オルカ号に乗り込むのは居ても立っても居られない主人公と鮫狩り用の様々な道具を持ち込みやって来たフーパー博士 総員3名の決死隊を見送るのは出港作業を手伝う島の漁師達と主人公の妻(エレン・ブロディ)だけ 


元海軍士官クイント船長の転落人生の始まりは原爆輸送任務を命じられた重巡洋艦インディアナポリス 任務遂行直後、単独行動中の重巡を沈めたのは日本の潜水艦伊58号 300名近くが船と運命を共にし生き残った900人を追い詰めたのは水不足と体力消耗そして彼等を狙い現れた無数の鮫 上層部の不手際で5日間放置された乗組員達 生還出来たのは僅か399名 だが救援活動の遅れ等、不祥事発覚を恐れた海軍上層部とマスコミの偏向報道により、インディアナポリスの生還者達は死にゆく仲間を見捨てた卑怯者のレッテル貼られ不名誉除隊となった 多くの士官は自決や其れ同然の最後を遂げている


バラ撒いた撒き餌に誘われ罠に食らいついたバケモノ その正体は体長は少なくとも8m、体重は推定3トンを越えるホオジロザメ 全長10m前後の木造漁船では手に余る代物 鯨撃ちの銃で銛を打ち込みタンクを纏い付かせ体力を使い果たしたタイミングでトドメを刺す 逸れ物(ローグ)は予想外に手強かった 不眠不休な持久戦が続く中で遅い夕食 眠気覚ましに始まった傷自慢から始まる男達の昔話 酒の勢いで歌い出す調子外れのShowMetheWaytoGoHome《迷える旅人》に誘われ船底に潜り込んだ鮫に襲われエンジンは不調気味 翌朝から始まった戦いで新たに2個のタンクを銛で打ち込む事に成功したものの事態は膠着 相手が大き過ぎて拳銃や持ち込んだライフルでも深刻なダメージが与えられない 無茶な力勝負を挑んだ末にエンジンが止まりオルカ号は漂流 救援無線は功を焦るクイント船長に破壊され ゲージを使い毒槍を撃ち込もうとしたフーパーの入った檻はマストごど圧し折られ最早手詰まり 沈みゆくオルカ号に襲いかかる巨大サメ 結局下半身を食い千切られたクイントも即死


独り沈みゆく漁船に取り残された主人公とバケモノの一騎打ち 偶々投げ込んだ酸素ボンベを口にくわえ 尚も執拗に襲いかかる鮫目掛けライフル銃を撃つ 6発目の銃弾がタンクに命中し大爆発 頭部を粉微塵にされたバケモノは海の底へ沈んでゆく ギリギリのタイミングでゲージから脱出、岩場に逃げ込んでいたフーパー博士の生還 生き残った2人は船長があれ程嫌ったライフジャケットとタンクを浮き袋代わりにアミティ島を目指す 砂浜に吹き付ける季節風の音 物語は人気の絶えた海岸線を映し出しながらスタッフロールへ




★重巡洋艦インディアナポリスの乗組員に掛けられた汚名を返上したのは この映画が切っ掛け 1998年偶々VHSビデオで今作観賞していた当時12歳の少年ハンター・スコットは 数十年もの間、アメリカ合衆国を行き来し彼等の名誉回復を進言していた元伊58号指揮官 橋本中佐と共に再審請求 偶々名前が1部被るビル・クリントン大統領の後押しで始まった裁判により 西暦2000年、乗組員達の名誉は取り戻されたがその多くは既に鬼籍に入っていた 判決前に亡くなった橋本中佐を始め伊号乗組員もその多くが裁判の結果を知る事は無かった。



改めて物語見てみるとサメに象徴される不安感の正体は何だったのか? 時折挟まれて来るのは海の向こう側からやって来た日本のイメージ 島に出来た空手道場と無愛想な教師 インディアナポリスが運んだ原爆が落ちたのは広島の街 だけど自分達が運んだ其れに対する恐れを抱けないクイント船長 シリーズ3本通して見るとやたらと日本ネタが混ざってるのが面白かったりします 中国人には見向きもしてない辺り時代を感じますな。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 昔良く「何とかロードショー」で良く放送されておりましたが、「BGM」、「襲うシーン」、「ラスト」しか覚えておりません(笑) [気になる点] 「馬鹿映画」と思っておりましたが、文章にされると…
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