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マジェスティック 01年

2022年8/21〜8/22深夜 タブレット端末にて執筆し脱稿 ディズニーのアニメなノリの小ネタはどうしても組み込め無かったので丸々省略

【 自分の事すら何1つ分からない青年が掴んだ未来は? 映画愛溢れる描写と1950年代風味な人情コメディ物として描かれた物語の隠れたテーマは 20世紀の終わり頃まで其れを露骨に題材に組み込んだ作品はほぼ皆無だったアメリカ史における恥部 "赤狩り" とまるで惨めな奴隷の様に昨日までの友人に対し露骨な掌返しをやらかすハリウッドの薄情さ加減 とは言え日本を始め余所の国でも権力者に媚びへつらうのはエンターテイメント業界の宿痾なのかも知れません 】


★但しあの戦争を正義だと言い放つ その思い上がりは鼻に付くかな 戦争に正義も悪も有るものかよ


原題:THE MAJESTIC

威風堂々 ちなみに便器のスラングでも有ります

アメリカ 劇場公開作品

2002年 日本 劇場公開


 令和4年8月21日 TBSとテレビ朝日が先頭に立つ形で民放&NHKが結論有りきで大々的に始めた例の反社宗教告発とまんまと利用された自民党議員バッシング 見てて連想したのが、その昔アメリカ合衆国を惑わせ弱体化させた悪趣味な異端審問=赤狩り ソ連崩壊と関係者の大半が世の中から退場した事で1995年に漸く公開されたFBI/NSA/CIAの極秘資料ヴェノナ文書で明らかになったのは 表舞台で委員会により罪人扱いされた連中の大半が無実だった事のみならず 本当の内通者は陸軍上層部や中枢担う官僚の中に居た事実 だから報道特集のアレとかモーニングショーのハゲの戯言とか聞くだけ時間の無駄だから完全に黙殺してるのだけれど 安倍元総理暗殺した阿呆みたいに 刺客に仕立て上げられる輩が登場しないか心配してます テレビ局や朝日毎日新聞がやってるアレって イスラム原理主義者が自爆テロ犯養成する手口そのまんまだしなぁ


という訳で今回取り上げる物語は、同調圧力とワイドショーに出て来る自称専門家やコメンテーター並みに情報の裏取りしない露助の国家安全保障局かナチの秘密警察レベルな非米活動委員会とやらに難癖付けられ、危うく人生詰む所だった主人公が 不幸な事故と今ではアメリカ合衆国全域探しても居ないであろう誰かに対して良き隣人で有る事を貫き通した人々により癒やされ 歪に歪んだ全体主義にユーモアで果敢に立ち向かうそんな童話めいた昔話 この歳になるまで其れなりに……もとい軽く人間不信になる程度には辛酸舐めさせられた私は ジブリアニメかディズニー作品の登場人物連想させる天然記念物みたいな人々と USJのアトラクションみたいな古き良き50年代の街並みに 少しだけ恐怖感じたり強い違和感や反発心を抱いたのだけれど 何度脚引っ掛けられたり好意を踏み躙られようが 愚直と嘲笑われても真っ直ぐに前向きに生きる登場人物達のその強さは 正直羨ましいとすら感じました


まぁ悪意向けられたら拳で倍返しな私には 到底不可能な戦い方だけどね



【 1951年……日本はその年9月に漸くサンフランシスコ講和条約で連合国軍の戦力統治から脱却したばかり 忌まわしい半島ではアメリカ軍を主戦力とした国連軍が朝鮮戦争で血を流しベトナムは第1次インドシナ戦争の真っ只中 インドネシアにマレー半島もキナ臭い雰囲気が漂ってるそんな時代 だからこそアメリカ国内に巣食う内通者一掃しようと赤狩りなんて異端審問が行われてた訳です 愚民に選ばれた無能な政治家に成り代わり一握りの優秀なエリートが国家運営の責務担う 共産主義者の甘言にまんまと釣られシンパとなった阿呆は日本の青年将校や戦後の大学生だけじゃ無かった 】


★本作はあくまでもフィクションだけど史実の超党派議員で編成された非米活動委員会には多数のソ連シンパが潜り込んでます



 いつかA級作品の脚本を 大手映画会社の駆け出し若手脚本家ピーター・アプルトンを奈落の底に突き落としたのは 大学生の頃、女の子目当てに入会したとあるサークルの名簿リスト よりにもよって共産主義者シンパの秘密組織だったとかで 赤狩りに邁進する非米活動委員会に目を付けられ仕事も恋人も失った彼は自棄酒煽った末の酔っ払い運転 偶々道に迷い込んだオポッサムを避けようとして橋の欄干から車ごと川へ転落 頭を打ち記憶のみならず身分証明書も何もかも無くした状態で人口500人前後の寂れた田舎街ローソンの海岸線へ流れ着く


街が寂れた原因は第二次世界大戦 徴兵又は志願する形で入隊した若者達の大半=述べ67名が戦死又は行方不明 大半の墓には勲章や僅かな遺品が埋葬されているだけ 僅かに生還した者達もその大半が不具となっていた。 偶然見た目が瓜二つだった事から街の元映画館経営者ハリー・トリンブルの1人息子ルーク・トリンブルと間違われ共に暮らす事に 8人もの負傷者を戦場から救い出し砲火に消えた英雄の奇跡的な生還 もしかしたら行方不明なままの夫や息子も何処かで生きているのかも 失った家族を待ち続ける住民達の希望となる主人公 再び前向きに生きる事を決意し映画館の再建始めるハリーと家族同然に暮らして来た元売店担当のアイリーンに映写技師のエメット・スミス 


婚約者だったスタントン医師の娘アデルの帰郷 クラスメイトだった仲間達や街の名士達が主催する手作りの歓迎パーティー アデルとの思い出の場所巡り 記憶は未だ戻らないけど人々や父の為に何かを成し遂げたい 住民総出で始まった街のシンボルでも有った映画館 威風堂々館(ザ・マジェスティック)の修復作業 その1方でFBIと非米活動委員会は姿を消した容疑者ピーターの行方を追っていた 事故は偽装工作と捻じ曲げられ懸命な捜査が続く中、誤解と思い込みから主人公に掛けられた容疑はドンドン増えてゆく 再建始めてから数ヶ月後、街の映画館マジェスティックはリニュアルオープン 連日の様に大勢の観客が上映会を楽しむ最中、突如体調崩し倒れ込む(ハリー)と漸く記憶を取り戻す主人公 ハリーの病状は末期癌で既に手の施しようがない 死ぬ前に再会を諦めていた息子が帰って来た 赤の他人と内心察しつつも主人公に抱き締められ満足気に息を引き取る


行方不明の容疑者が記憶を失いローソンの街で映画館を再建していた 駆け付けるマスコミと容疑者ピーターを確保するため大挙してやって来るFBI捜査官達 顧問弁護士は公聴会を適当にやり過ごし 見繕ってきたデタラメも良い所な容疑者リストを非米活動委員会に売ってお茶を濁せとアドバイスするが 街の人々にそして亡くなった(ハリー)やヒロインとの交流で文字通り人生をもう一度生き直した主人公が決意したのは ルークを始めとするこの街で生まれ育ち故郷に帰る日を望みながらも願い叶わなかった67名の男達とその家族 そして不具となりながらも街を少しでも暮らしやすくしようと生きてきた帰還兵達の願い=自由と平和の国アメリカの復活 物見遊山で公聴会に押し寄せた野次馬とマスコミの心を揺り動かす主人公のスピーチに気圧される非米活動委員会はテレビやラジオの生中継の場で失態を重ね 有りもしない冤罪を押し付けられ収監される筈だった主人公は逆転勝利 


晴れて無罪を勝ち取った主人公が選んだ道はハリウッドへの脚本家復帰ではなくローソンの映画館マジェスティックの経営者 公聴会を見守っていた街の住民の大歓迎 アデルとの再会とプロポーズ 父ハリーの宝物だった棚の上に飾られる沢山のポートレートに新たに加わる思い出の写真達 非米活動委員会の廃止と異端審問に関わった民主党議員達の凋落 程無く赤狩りの時代は終焉を迎える


上映時間は2時間半 小ネタギャグ満載な物語だったけど父親役演じた俳優さんに感情移入してしまって上手く纏められなかった

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