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LIFE! ライフ  13年

2014年8/14ガラケー投稿 当時リストラ直後の荒んだ心理状態で見てたから、ベン・スティラー演じる主人公ウォルター役でヤル気皆無な演技をやらかした岡村○○には未だに怒りしか感じません(笑)ボーっと生きてんじゃ無ぇです。 取り敢えず声優変わったらDVD購入検討しようかな…な作品で御座います。


2018年11/24タブレット端末にて改稿&追記開始〜11/29朝 借りたDVDが傷入りで途中見れないけど何とか再視聴…脱稿しました。畜生(泣)あのシーンもう1回見たかったのに。

【 バックヤードの俺達は表舞台にしゃしゃり出ちゃいけないんだ。亡くなった父親の代わりとして、母と舞台女優を夢見る妹の不安定な生活支える為に夢と冒険そして結婚を諦め雑誌LIFEで16年間もの写真管理の地味な職務を全うした主人公の最初で…おそらく最後になるかも知れない片思いの恋と命懸けな冒険の旅で目の当たりにしたのはこの世界の美しさと人々との触れ合いだった。今は何処にも存在しない伝説の写真雑誌への思い入れと親愛を込めて描かれたこの物語だけは絶対に忘れないと思います。 】


原題:The Secret Life of Walter Mitty

ウォルター・ミティの秘密の生活.

アメリカ劇場公開作品.

2014年日本公開.


 当時TSUTAYAでの予告編上映と動画サイトのミュージック・クリップ(デヴィッド・ボウイのスペース・オデッセイ.ヒロイン歌い出しバージョン)でなんかツボに嵌り珍しく新作レンタルで視聴しました。顔と声だけは知ってるけど一度も会った事が無い専属カメラマン=ショーンの写真に手招きされた幻覚に誘われ冒険の旅へ走り出す主人公の背後に映し出されるのは、歴史を感じさせる時代の転換点となったエピソードを捉えた写真とLIFEの特徴的なロゴマーク。何気なく壁や看板に投影されているのは伝説的なあの雑誌のモットー……まあ本当は色々碌でも無い内部対立や身も蓋も無い情けない真相が隠されていたとしても当時の写真雑誌には勢いと希望が存在していたのですよ。


何故か宇宙飛行士の写真がベン・スティラーなのは次のシーンの複線。

後良く妄想描いてボーっとしてる主人公は最近何故かテッド(実は歌の好みは主人公と一緒)に“トム少佐聞こえますか?”とデヴィッド・ボウイの歌でからかわれる人物なので。


雑誌LIFEは1936年創刊、1923年創刊の週間ニュース雑誌TIMEと共に世界中の貴重な映像を1枚の写真として見せた伝説の季刊写真雑誌でした。テレビの普及による読者離れで1973〜78年迄は年2回発行、以降2000年迄は月刊誌。暫く休んで2004〜2007年迄は新聞折込雑誌として毎週無料配布されてましたが、ネット配信の普及と新聞そのものの…売れる為なら嘘出鱈目書きまくる朝日方式により…信用性が失われた事による底が見えない構造不況により、遂に紙媒体での情報発信を諦めた経緯が御座います。本当は紙媒体の方がプレミア付くけど今やスキャナや個人印刷用のプリンター、果ては大判印刷も代金払えば簡単に出来るしね。


今回の映画の原作はどちらかと言うと絵本作家としての経歴が有名なジェームズ・サーバーが1945年に発表した短編小説“ウォルター・ミティの秘密の生活(翻訳発売は1965年)”をアレンジしたダニー・ケイ主演の古典作品“邦題:虹を掴む男(原題は一緒)1962年”のリメイク版にあたるそうですが短編小説をミステリーに再構築した前作同様、モチーフはそのままで今回は雑誌編集者の冒険に変わりました。まあ前作とは全く違う作品だと思って下さいな。


 そういや映画公開当時テレビでタイアップされたのは1999年に日本進出〜2007年に最後に残ったお台場店も閉店し米軍基地のみでの営業となった“シナボン(創業1985年/51ヶ国900店舗出店)”でした。日本のパン屋やスーパーやコンビニで売られてる“シナモン・ロール”と違い物凄く大量のフロストシュガーとシナモンパウダーに加え頭が可笑しいレベルで脂味のクリームを捩じ込んでるからパン生地がドロドロでベチョベチョなソレは当初物珍しさからソコソコ売れたものの…ぶっちゃけメタボ製造食品。


当時務めてた会社の隣りが米軍基地でしたので、アメリカ留学で味覚がヤバイ方に覚醒した専務が、懐かしいと直々基地への営業行った際に土産としてバーガーキングのワッパーや不味いグリルフイッシュサンド(後年日本版の同じ商品食べてあまりの美味さにびっくりした記憶が…油や野菜の味が違う)タコ・ベルのプラスチックみたいな臭いがするチーズタコスと一緒に16個箱入り…脂で箱が溶けかけた焼き立てのシナボン持ち帰り皆へ差し入れ(冷や汗)が暫く続き、大量の乳脂肪と粉っぽいシナモンに薬品ポイッ砂糖の味しかしないソレに内心閉口した記憶が有ります。


…いかん、思い出しただけでなんか胸焼けしてきた。


流石に2012年の日本再進出に辺りシアトルズ・ベストコーヒーのフランチャイズ=ブランドパートナーズ名義でスタバ風コーヒー店として営業再開したソレは日本人の味覚に合う様にレシピを変更…その後どうなったかはあの業界離れたから実は知らないのですが潰れたという話は聞いてないから、多分細々と生き残ってると思います。まあ私はコンビニかパン屋で売られてるソレで充分です。では粗筋の方に移ります。


【 子供の頃唯一の栄光はスケボー大会に優勝し両親に褒められた事 父を亡くしてからは家計を助ける為にファストフードでバイト三昧 頑張って大学を卒業し選んだ仕事は地道だけどミスは許されない写真の管理技術者 何時の間にか年月は流れ人生の折り返し地点もとうに過ぎた42歳のウォルター・ミティの密かな趣味は妄想に身を委ねる事と、最近入社してきた気になる同僚シェリル・メルホフにどう話しかけるかという まあ空回りの人生でした。 】


 お菓子造りが趣味で能天気な母エドナと未だ女優業を目指しオーディションに落ち続けてる困った妹オデッサと暮らすこの物語の主人公ウォルター・ミティの近頃の日課はノートパソコンで家計簿を付ける事と出会い系サイトe-Harmonyにアドレス登録してるシングルマザーの気になる同僚シェリル・メルホフの事……今日もやっぱりメールを送れなかったウォルターは母が作ったオレンジケーキ片手に最近お気に入りの通勤路(途中にシェリルの住むアパートが有る)を通り高架線駅で地下鉄待ちながら初めて話すサイトのサービス担当トッド・マハールと益体も無い馬鹿話を携帯で遣り取りする。


“君の経歴(プロフィール)には冒険(じょうほう)が無い。出会い系サイトで相手を見つけたいならもっと自分はどんな人間なのかはっきりするべきだ”


まあ家族の生活安定の為に冒険を避けひたすら地味に堅実に生きてきた彼にとって自己アピールは無理な話だった。だがそんな日々に転機が訪れる…経営再建の為に株屋や銀行関係者と共にLIFEに乗り込んで来た若手経営コンサルタント“テッド・ヘンドリックス”により雑誌は廃刊が決定。従業員の全員解雇&再配置が決まったのだった。


 ウォルター達の最後の仕事は最終号に掲載予定の“表紙写真ネガ”の準備。専属カメラマン“ショーン・オコネル”の要望により持ち込まれたフィルムの中から25番目を使う様指示されていたのだが写真管理部に届いた荷物に入っていたのは1番〜24番目のフィルムのみ、25番目は一体何処へ…再び海外へ旅立つ前にウォルター宅を訪問しLIFE社のモットーが刻まれた革製の財布をプレゼントに残し海外へ出掛けた自由人ショーンの行方は?仕事なら普通に会話出来るシェリルと推理…ついでに彼女の息子リッチとも仲良くなる…に背中を押される形で暴走するウォルターは真意を問い質す為にグリーンランドに生まれて初めての出張旅行に向かう。


携帯を持たずデジカメ全盛の時代にNIKONの一眼レフカメラを愛用するショーンの行き先を探す手掛かりは24枚のネガだけ、グリーンランドの首都ヌークで親切な“カラーリッド”の働くレンタカー店から“赤と青どちらを選ぶという細かいギャグ挟みつつ”赤い車借り港町へ、写真のモデルとなった酔っ払いヘリパイロットと乱闘し次の行き先のヒントを貰ったウォルターは妄想として現れたシェリルの歌に励まされる形でヘリに飛び乗り荒々しい北の海のど真ん中で操業を続ける漁船目掛けて海へダイブ。危うく巨大なホオジロサメの餌食と成りかけながらもゴムボートに回収されるが凍死寸前の状態で乗り込んだ漁船に彼は居なかった。


✳カラーリッド=デンマークに先住する人々、言語や文化は日本と台湾ぐらい違うけどカナダ在住のイヌイットと同じ民族。


行き違いとなったショーンを追いアイスランドに上陸したものの、島で唯一のストリップ劇場を目指す漁師達と競争の末ゲットした自転車は…ついうっかり鶫の群れをシェリルに見立ててしまった為に…電柱にぶつかり早々にアウト〜ならばと昔取った杵柄とやらで走って山頂のホテルへ〜行き違いで麓の飛行場へ向かったショーンを追い現地の若者から物々交換で手に入れたスケートボードで豪快に山道を突破し撮影場所へ向かうが出くわしたのは火山の噴火。避難する地元住民の車に便乗し押し寄せる火山ガスと溶岩流のコンボを命懸けで回避したものの飛行機をチャーターし火山の撮影を終えたショーンは既に何処にも居なかった。山に映る幻の文章を眺めながらシェリルと会話、失意を抱えてニューヨークへと戻った主人公はテッドにネガ紛失の責任を追求される形で懲戒解雇されてしまう。


ちなみに修羅場の最中でも美しく厳しい自然風景が映しだされるシーンでも、出会い系サイトのウォルターの紹介ページを彩り豊かにする為、情報入力おこなってるトッド・マハールからの電話連絡だけは必ず届きます(笑)


 失意の中偶々手に入れたスケートボードをリッチへの土産にしようとした主人公…だが彼女の家に見知らぬ男が…土産だけ残してアパートに戻ったウォルターはショーンからのプレゼントである財布をゴミ箱へ投げ入れ母と妹に解雇された事実を告げた。ところが部屋で何気なくチェックした写真に家のピアノが…実はショーンは主人公に会う為に移動を続けていたのだ。入れ違いになったカメラマンは次の仕事でユキヒョウ撮影する為ヒマラヤ山脈を越えアフガニスタンへ甘い物好きな部族長に領地に入る許可を貰う為、母のオレンジケーキ抱えて飛び出したと聞いたウォルターは今度はケーキ手土産にアフガニスタンへ直行…艱難辛苦の苦労の末にヒマラヤ山脈を突破。何故か山登りの最中も容赦無くかかるトッドの電話(笑)雪と荒野しか無い極限の世界で遂にショーンと出逢ったウォルターにユキヒョウを見せながら彼は言った


“君に渡す25枚目のネガはプレゼントした財布の中に入れてある。”


本当に美しいモノを見たいならカメラは無粋だとユキヒョウを見物した後、山の麓の部落でショーンや子供達とサッカーしアメリカへ戻ったウォルターは勘違いの末テロリストの疑いかけられ留置所送り…無職で無精ヒゲだらけの主人公の身元引き受け人となったのは何故かグリーンランド、次は火山灰が降り注ぐアイスランド、果てはアフガニスタンの雪山に居た変な写真管理人ウォルターに興味を抱いた出会い系サイトのトッド・マハールだった。アロハ姿のトッドとシナボンの店で馬鹿話…アパートに戻った主人公に色々察し捨てた筈の財布残してた母の機転で遂に25枚目のネガを手に入れた主人公は部外者だからと中身を見る事無く編集部へソレを提出し会社を去る。


“それは噴水の前で食事かきこみながら無心で写真チェックするウォルターの姿……彼をたえず罵り結果的に解雇しながらもテッドは主人公の姿に色々思う所が有ったのだろう…最終号の表紙はウォルターに決まった”


シェリルと偶然再会し、誤解も解けた二人が街中で見たのはLIFE最終号の大看板。25枚目のネガを探し世界中を駆けずり回った体験を話しながら二人は歩き出す…世界を見よう.危険でも立ち向かおう.それが人生(ライフ)目的(モットー)だから。






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