表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
215/1233

黒猫館   86年

2014年7/25投稿 2019年12/29改稿開始〜

祝 続編含め、岡崎武士イラストで2020年6月復刊 ただ……値段がなぁ(涙)

【アニメ作品って意外と観るのが大変です】


★とは言えアニメはダイジェストのみしか見てませんので手元に保管してるノベライズ版メインとなります。


日本オリジナルビデオアニメ

18歳未満お断り作品

ノベライズ版はビデオ発売翌年の1987年出版となりました。

稲葉真弓=倉田悠子 著

真光寺たつや画

富士見文庫……勿論今では入手困難です。



 当時圧倒的に女性が多い(誇大表現:実際は数人多いだけです)デザイン系の学生時代に童貞軍団の中で、こっそりと話題となり「何とか試聴する方法は無いのか!?」と無駄な計画を立てていたシリーズ作品に「くりぃむレモン」と言うアニメビデオが有りました。


後のAV(アダルトビデオ)~エロDVDが貧乏人にも簡単に購入できる今と違って、1本当たりの価格が軽く2万円に近い高級品だった為に呆気なく挫折しましたけどね(笑)


 制作会社「フェアリーダスト」の代表作には、血の繋がらない兄妹の恋愛を描いた「亜美シリーズ」

後年深夜TVアニメと言う無謀極まりない企画で売り出したアニメ+声優役アイドルデビューな「レモンエンジェル・シリーズ」がありますが、その中でも異色作がこの物語《黒猫館&続黒猫館》でした。


 原作はあれから数十年経った現在も伝説となっている異色の漫画家「富本起矢→真行寺たつや」


※とにかく絵がエロいだけで現実と妄想の区別がつかない阿呆共に迫害された人です(泣)

 この件について私は未だに東京都を許す気になれません。

 特に自分も似た様な文学作品&映画で荒稼ぎしたくせに、権力持った瞬間に裏切った元東京都知事○原とはチャンスがあれば「楽しく拳で語り合いたい」と思っています(笑)

故マルクス曰わく「偏った思想を持った愚か者は殴ってやれ」だそうです(笑)

あんたもそうだよ(怒)


…これ以上救いようの無い人間の悪口書き連ねても楽しく有りませんから本編戻ります。


ビデオ(数種類)→レーザーディスク→DVD→ブルーレイ(2種類)の普及による映像作品の混乱期、特に大ヒットを狙えない異色作品についてはジャンルを問わずいまでは試聴不可能な作品が沢山有ります。


携帯やパソコンすらも数年でメジャーが入れ替わる面倒な時代です(泣)

「小説家になろう」でも作者の都合、論理的な問題、出版したから続きは買ってねで消え去った作品が沢山有ります(笑)偶々こんな場末の貧乏物書きの駄文を読んでくれた読者様も後々後悔しない様、読める時に観る時にチャンスは逃さないで下さいねm(_ _)m


※また脱線しますが出演者が逮捕されたり表現方法に問題があって消え去った作品は沢山有りました。


この物語も「バイト代が入ったら」「就職して給与で」と観るのを先送りにしてしまい未だに観る事が出来ない幻の作品になりました。


87年に覆面小説家(笑)「倉田悠子」の手で物語を再構成&出版された小説版、93年に書き下ろしとなった「続黒猫館」は未だに大事な宝物です。


※正体は簡単に調べる事が出来ますけど間違いなく本人も愉しんで書いてますからそっとしといて下さい。


今思うと、その手の知識や経験が皆無だった子供時代に「メイド萌え」を徹底的に植え付けてくれた張本人なんですよコレ(泣)


 実際に妹が居る私は「亜美シリーズ」には全く興味有りませんでしたが(笑)


久しぶりの休みにハイテンションで駄文を書き連ねてしまいました。

ようやくストーリーの説明入ります。


【黒猫館:昭和16年冬~戦後の春の物語】


 舞台は戦争の闇が日本を追い立てる1941年から始まります。物資の不足と先の見えない不安が続く大学生活に追い詰められた帝大生の主人公「村上正樹」は偶々結核にかかってしまった友人の代わりにある華族が引きこもる冬の軽井沢の別荘へ家庭教師として訪れます。

戦時色の強まる東京から古き良き華やかさが未だに残る別荘「黒猫館」で主人公が出会ったのは美しい未亡人「冴子」と母親譲りの妖艶さを身に付けた娘「有紗」そして物静かで健気なメイド「あや」でした。


全てが破滅へと向かう雪に覆われ孤立した「黒猫館」で主人公は「媚薬入りのワイン」で徐々に理性を失い「冴子」に求められるままに館の女性達と淫靡な関係を持ってしまいます。


 精神的に肉体的に追い詰められた主人公は、この一族が隠していた悲しい秘密を「あや」から教えられ猛吹雪の館から脱出。


※彼女達の悲しい秘密は小説版を読んだ人だけの心の中に留めておきます。

チャンスがあれば是非読んでみて下さい。

タイトルの「黒猫館」にも繋がる話です。


 生死の境を越えて東京に戻った「正樹」を待ち受けていたのは日米開戦の知らせと「黒猫館」が不審火で炎上したニュースでした。


 薬で衰弱した身体で全ての住人が行方不明となった廃虚「黒猫館」に佇む「正樹」は誰一人救えなかった後悔に苛まれます。


…戦後、破壊の爪跡がまだまだ残る闇市の中「正樹」は戦争を生き残りました。


 誰もが思い出を、別れた誰かを探す桜並木の中「正樹」は結核で死んだ筈の友人と偶然再会します。


「みんな誰かを探している」もしかしたら「黒猫館」の人々も生き延びたかも知れない。

桜並木の中で改めて彼女達との再会を誓う「正樹」を遠くから見つめる最愛の「あや」の姿が有りました。


※ここまで読んでお気づきでしょうがエロ要素より退廃と悲劇を描いた小説です(泣)

悲しいけれど果てしなく美しい小説ですから敢えて文学小説として出版しても名作として残る作品です。


ちなみに「亜美シリーズ」も「エスカレーション」も小説版限定の「dark」という作品も倉田悠子さん嬉々として書いてます(笑)



【注意:ここから先は悲しい物語になります】


 改めて小説版を開いて精神的なダメージが(泣)

「続黒猫館」に繋がる話ですから覚悟を決めて書きます。

悲劇が苦手な人は逃げて下さいね。


 闇市の中で「正樹」と友人が偶然再会した数週間後「正樹」の下に「あや」からの手紙が届きました。


 「正樹」と共に媚薬による自殺を考えていた「冴子」の最後と家族を全て失った「有紗」の精神的な病「あや」は「正樹」のすぐ側に居ながら「死んだ冴子」の為に「有紗」の病を癒やす道を選びます。

「今は逢う事が出来ない。だがいずれまた…」それぞれの戦後の闘いが始まっていました。




…続編に続きます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ