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アラモ 04年

2014年5/22ガラケー投稿 2021年1/9改稿開始 2022年10/12タブレット端末にて改稿再開〜10/13改稿終了


昔は何故メキシコ軍がアメリカ人皆殺しにしたのか意味が分からなかったっけ アメリカ合衆国が米英戦争後に始まった不況を何とかするためメキシコから1/3も領土奪った史実は義務教育では習わなかったと思います。

【 1863年2月23日〜3月6日 延々13日続いたアングロ・サクソン系武装民兵183〜250人vsメキシコ合衆国軍1600〜2000人によるテキサス州サン・アントニオの分離独立を巡っての攻防戦 送り込まれた武装開拓民は端から囮だったらしく彼等を見殺しにする形で敵の弱体化と増援到着の時間稼いだテキサス民兵はメキシコ軍を壊滅させ分離独立を達成 その後アメリカ軍は散々同じ手口の侵略繰り返し莫大な領土と地下資源を手に入れる事に 21世紀に突入しても周辺国に紀元前の侵略戦争吹っ掛ける露助はやっぱり蛮族(アメ公)以下だと痛感させる物語になりました。 】


★愛国心の発露と可能な限りリアルな戦闘描写狙った結果、制作費1/4しか回収出来なかったポンコツ超大作 カリフォルニアもテキサスも今じゃ圧倒的に多いのは侵略併合で恨み骨髄のヒスパニックだし(笑) 以降アラモ砦をテーマにした作品は存在しません


原題:THE ALAMO

テキサス州サン・アントニオの元伝道所⇒メキシコ軍により砦化

本来の意味はスペイン語でハコヤナギの木

アメリカ三大がっかり観光名所のトップとしても有名

後は4州の境い目(フォー・コーナーズ)メイフラワー号上陸点(プリスモ・ロック) 勿論諸説有りますよ 

奇跡の1本杉(ローン・サイプレス)追加し全部で4つとか

アメリカ 劇場公開作品

同年 日本 劇場公開


 令和4年10月12日 ほぼ10年振りに改稿するけど前振りどうしようかと考えつつもこの間から明らかに脚周りの感覚に異変出てた原付きバイク修理店に持ち込もうとしたら途中で後輪が豪快にバースト なるべく無茶な運転や長距離移動は避けてたけどやはり寿命だったかと、何とか力強(ちからず)くで店まで持ち込みタイヤ交換終わらせて来ました ただでさえも先日の交通違反の罰金支払いで生活費がかつかつなのに臨時収入無かったら泣いている所です そして大して長い距離でもなかったのに全身の筋肉使ったから下手な散歩よりフラフラに……体力付けるなら時折原付押して歩くのも身体鍛えられるかな バッテリー交換の時は夏場だったから更に汗塗れになったけどね


今回紹介する物語は余程の恥知らずな 白人(アングロ・サクソン) 優位主義者でもない限りおぞましくて顔を顰めたくなる事必至な隣国メキシコ合衆国に対する宣戦布告無き侵略戦争の顛末を可能な限り史実に忠実に再現しようとしてみた歴史絵巻 旧稿書いてた頃は映画見てワンコ散歩させながら感情の赴くままに昔詰め込んだ知識をひけらかそうとしてまんまとドツボに嵌るアレな内容でしたのでバッサリカット&読み易く再編集させてもらいますが こんな社会的弱者と競争社会の落後者を武装難民として侵略戦争の尖兵とする行為を、文字通りひとでなしの所業だと全面否定出来る様になったのは精々21世紀に入ってから 令和4年の今現在も自称先進国や大企業、各種宗教団体やイデオロギーで他人操る全体主義国家が絡む代理戦争を続けるアジア・アフリカ諸国のニュースを読み聞きしてるとそんな蛮行を免れてる国なんて果たして有るのかと色々泣けて来るけど 所詮は他人事にいちいち目くじら立てても精神汚染が進むだけですのでさらっと流します


当時は製作サイドが仕掛けた罠にまんまと引っ掛かり えげつない殺し合いとか虐殺行為や悲壮感漂う雰囲気につい呑まれてたけど此れノンフィクションですらなく NHKの大河ドラマ同様、色々演出盛りまくったり現代的な価値観持ちその時代とのギャップに悩むイケメンやイケジョな登場人物がてんこ盛りな娯楽作品だと言う原則がすっかり抜け落ちてました 其れを考慮に入れて改めて楽しんでみると、あの時代独特のモサッとした戦い方とか先込め銃で統制射撃した所で弾丸歪に丸いから中々当たらないなんて描写に苛ついたりと…………無駄に上映時間も長い割には登場人物が多過ぎて入り組んだ物語についてけないとなるのは当たり前の事かと やはり文学小説と違い映画は短期決戦が精々 ちゃんと長い長い物語楽しませるなら連続ドラマがベストだと思います DVDソフトで楽しむならともかく映画館で此れ見せられたら流石に萎えるわ(苦笑) 



【 競争社会の負け犬や犯罪者予備軍ばかりの武装難民(なお彼等は自分達の事を開拓民だと頑なに妄信してる)を僻地に送り込まれ不法占拠されてるメキシコ合衆国側から見ると、マトモな軍服どころか統一した装備も持たず着の身着のまま 数km先からでも悪臭に鼻が曲がりそうな白んぼが何に見えるのか 敢えて語らなくても大方想像付くのでは 味方の装備は古く村々立ち寄り無理矢理集めた戦力だから練度はたかが知れてるけど少なくとも統一した制服や装備を貸与されてる自軍が圧倒的に優位だと思い込んだ筈です 白んぼじゃ無けりゃ農奴にしか見えんし 】


★尚、アメ公が緑色野郎(グリンゴ)と蔑まれる様になったのは今回の物語から約半世紀近く後の話 メキシコもずっと革命や内戦繰り返す形でどんどん弱体化が進んでました


 映画本編は悲惨な最後を迎えた登場人物達の姿と 結果的に彼等を時間稼ぎの囮として使い潰す形となったテキサス義勇軍の指揮官サム・ヒューストン将軍が祭壇で祈る場面 そしてアラモ砦陥落の1年前に開催された義勇軍徴募とスポンサー募集イベントのあれやこれから始まるが ある世代のアメリカ人なら子供でも知ってるジム・ボウイとかデイビー・クロケット等の没落背景ばっさりカットしてるのでまずはこんな前振りから テキサス独立戦争の元凶は何なのかから始めよう 


合衆国で起きた綿花買い取り価格の大暴落に戦時国債焦げ付かせた投資銀行の大量破綻 事実上対インディアン戦争と化した米英戦争で活躍したものの戦後の経済政策の破綻切っ掛けに始まった延々1860年代後半まで続く不況で没落 大統領に成り上がるチャンスを失ってしまったサム・ヒューストン元テネシー州知事とデイビー・クロケット元下院議員を筆頭に多くの英雄達(サーヴァント)が目を付けたのは軍閥同士の争いで戦国時代に突入したメキシコ合衆国を狙った領土の切り取り そんな最中敵対勢力のトップを次々と暗殺する事でメキシコ合衆国の再統一を図る殆ど山賊の頭領なサンタ・アナ将軍(ちなみに本名はアントニア・ロペス・デ・サンタ・アナ・ペレス・デ・レブロンと滅茶苦茶長い)が率いる勢力が始めたのは武装経済難民殲滅と国民のスペイン化による統一 


独立戦争とは名ばかりなルール無用の殺し合いで1時的に優位に立ったテキサス義勇軍だったがメキシコ南部を掌握したサンタ・アナ軍がテキサス取り返そうと再び逆襲して来るのは時間の問題 ところが戦争に勝った筈の開拓民議員間では誰がテキサス共和国の初代大統領になるかなんて争い始まり ヒューストンの指揮官解任決議が出され賛成多数で可決 取り敢えず再び襲って来るメキシコ軍から首都サン・フェリペの防備強化するために 3年前に奪った街サン・アントニオのアラモ砦から大砲全て回収し首都へ移動させよう 何だかんだ言って居座るヒスパニックや白人開拓民? 多分メキシコ軍来たらさっさと降伏するか裏切るか逃げるかする筈だから問題無い 


新指揮官グラント将軍の命令で砦指揮官となる事が決まったのはウィリアム・トラビス中佐を指揮官としホアン・セギン少佐を副官とするメキシコ人部隊 生活苦の末に嫁から三行半突き付けられ子連れ離婚に合意するトラビス中佐の駄目振りとかを挟みつつ 元上官だけど問題起こして義勇軍に移ったジム・ボウイ大佐との軋轢の描写 アラモ砦現指揮官コール大佐相手の指揮権移行 議会はトラビスに何も知らせぬままアラモ砦から大砲を首都に持ち帰らせるためジム・ボウイ大佐率いる民兵部隊を同時に派遣 サン・アントニオは大佐(ボウイ)にとって思い出の地 妻と子と共に楽しい人生を過ごした家は既に無い 数年前流行病に妻子奪われ酒を手放せなくなった彼は 端から此処を守り死ぬ積りで居る 身の回りの世話任せてる義妹と黒人奴隷は知っているが肺炎に腸チフストドメにアル中なボウイの命は端から風前の灯


同じ頃、強引な徴兵と敵対勢力の殲滅吸収で6500名もの兵力確保したサンタ・アナ将軍率いるメキシコ軍は多くの落後者出しながらも進軍を開始 進軍の最中も村々襲って兵力集めたり抵抗勢力皆殺しにしながらテキサスへと侵攻を続けていた グラント将軍と開拓民議会はメキシコ軍再侵攻を来年の春以降だと想定し悠長に構えているがナポレオンやハンニバルの生まれ変わり気取りなサンタ・アナが王道の戦術取るなんて有り得ない 指揮官解任されたもののヒューストンは独断専行の形で盟友デイビー・クロケット率いる義勇軍部隊をサン・アントニオへ派遣 放棄が決まっているアラモ砦と街を囮に時間稼ぎの焦土作戦を展開する筈だったがメキシコ軍は約1/3もの兵力を落伍させながらも2月23日早朝街を2000名を越える兵力で完全包囲 重砲やロケット砲を運んでる後続部隊の到着待ちながら気長に戦闘続けるメキシコ軍相手の絶望的な13日間に渡る防衛戦が始まった


サンタ・アナ将軍率いるメキシコ軍の目的は 前年彼等を一敗地に塗れさせたヒューストン将軍の抹殺とテキサス全土の奪還 ぶっちゃけ崩壊寸前なアラモ砦とサン・アントニオの街は押っ取り刀で駆け付けて来るであろうヒューストンを誘き寄せるための餌しか無かったが和平交渉で味方兵力と民間人の避難を取付ける積りだったボウイ大佐等の交渉台無しにしたのは初めての指揮権掌握でイキるトラビス中佐の暴走 なし崩し的に始まった戦闘の最中トラビス中佐は火の付いた砲弾拾い大砲で撃ち返した事で戦意ダダ下がりの軍民の士気を上げ 同じく本来なら機動戦がメインなのに籠城戦に巻き込まれたデイビー・クロケットも少しでも味方到着の時間稼ぐため陣頭指揮で大暴れ 同じく奮闘続けるジム・ボウイ大佐を襲う死の病 逃げる者や民間人には手を出さない義勇兵の心挫くため認められた短期休戦で多くの人々は砦を去り残された兵力は100名足らず トラビス中佐の命を受け単独で包囲網を突破し味方兵力を連れ帰る困難な任務遂行するセギン少佐の冒険譚 なおヒューストン将軍に何とか面会果たしたセギン少佐だったが将軍に厳命されアラモ砦帰還も増援引き連れ戻る事も叶わなかった 彼が再び部下が死に絶えたサンアントニオに戻ったのは随分後の話となる 


未だ混乱続く議会を掌握しグラント将軍押し退ける形で再び指揮権取り戻したヒューストン将軍は各地へ伝令飛ばし義勇軍を集めアラモ砦に向かおうと奮闘するも議員達が脚を引っ張り中々戦力が集まらない 包囲戦が始まり既に5日目、テキサス義勇軍の集結地点に辿り着いたのは僅か124名 その大半が馬に乗れ銃を撃てるが従軍経験はほぼ皆無 急行中のファニン大佐率いる400名を計算に入れても敵を真正面から撃退する事はまず不可能 アラモ砦の陥落は最早時間の問題でしか無かった 壊滅覚悟で包囲網すり抜け砦に入る32人のゴンザレス隊 死の床についたボウイ大佐の代わりにトラビス中佐を補佐するデイビー・クロケットとその部下達 彼が民間人を狙った卑怯な戦い方を嫌いジャガイモが食えなくなったトラウマ体験語るエピソードやメキシコ軍の軍楽隊に負けてたまるかとバイオリン持ち出し演奏 興を削がれたのかそれとも此処まで追い詰められても伊達男振りを発揮するデイビー・クロケットに敬意示すためか演奏後に始まる集中砲火を止めたメキシコ軍 他にも小ネタ満載だけど此処まで書いても未だ上映時間の2/3なので駆け足で進めます


包囲戦13日目未明、漸く到着した重砲とロケット砲を使ったメキシコ軍の総攻撃 奮戦虚しく遂にヒューストン将軍率いる救援部隊は来なかった 殆ど動けないジム・ボウイはクロケットに頼み込みナイフの代わりに二丁拳銃を握らせて貰い数名を斃した所で銃剣で串刺しとなり銃火を浴び トラビス中佐は防衛ラインで狙撃続けるもロケット砲の直撃受け即死 砲兵隊率い最後まで抵抗続けたデイビー・クロケットも重砲撃ち込まれ満身創痍の姿で捕虜に……サンタ・アナは命乞いを強要するも英雄らしく軽口叩くクロケットは大勢の兵士達により銃剣で嬲り殺し サン・アントニオの街路樹を飾る吹き飛ばれた義勇兵達のオブジェとクロケットの断末魔の叫びを最後に物語は再び冒頭部分へと戻る


結局ヒューストン将軍の元に集結した義勇軍は僅か1000名にも満たなかった メキシコ軍を相手に始めた絶望的な焦土戦 大勢の避難民達を安全圏に逃し続ける将軍に無責任な非難を浴びせる開拓民議員達 だがヒューストンが待っていたのは敵の油断 占領地からの補給が不可能となったメキシコ軍は逃げ回るヒューストン将軍等を捕らえ しかも補給調達を容易にしようと兵力を3つに分散 1863年4月21日川の名前からサンジャンシント或いはサン・ハチントの戦いと呼ばれるヒューストン軍の奇襲攻撃はまんまと成功 昼寝中(シェスタ)に不意突かれたサンタ・アナ将軍率いる戦列歩兵1400名は敵騎兵隊800名に追い立てられる形で僅か18分で壊滅838人もの死者と負傷者を出してしまう 捕虜730人の中に紛れ込んでいたサンタ・アナ将軍の身柄解放を条件に停戦条約締結 テキサス州からメキシコ軍が追い出される形で独立 その9年後、テキサス共和国はアメリカ合衆国に合流し28番目の州となる 


エンディングはメキシコ軍兵士の無惨な死体が転がる中、遂にアラモ砦の報復果たしたセギン少佐の姿と 今も守護霊となりアラモ砦跡でバイオリン演奏を奏でるデイビー・クロケットのイメージシーンで幕を閉じる。


実の所、目玉は日本語吹替え版 ヒューストン将軍の声担当は大塚明夫さん クライマックスはライダーと化した将軍がぶちかます宝具アイオニオン・ヘタイロイと騎兵達に激とばす場面です……おい(汗)

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