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ブレージング・サドル 74年

2019年1/11タブレット執筆開始⇒脱稿 即日投稿

【 18世紀末のアメリカ西部…鉄道会社にねらわれた保守的なアイルランド系白人だけがが暮らす町ロック・リッジに黒人の保安官がやって来てロシア移民のユダヤ人ガンマンと一緒にユダヤ系悪徳知事と大激突 名目上は西部劇のパロディ扱いされてるんですが実は合衆国の黒歴史=人種差別と4大鉄道会社による移民虐殺&土地強奪行為を徹底的におちょくりまくった…アメリカ人とユダヤ人なら鳥肌物か大爆笑 元鉄道会社上がりの名家は激昂必至なコメディ作品。 】


原題:BLAZING SADDLES 燃える鞍

要するに責任有る立場や名家の地位は

"座り心地あるいは居心地悪いでしょ?"

な意味となります(笑)

アメリカ劇場公開作品.

1976年日本公開.


 何故メル・ブルックス作品がアメリカ人に愛されてるか…未だ解決されてない黒歴史や差別と戦う物語が多いからだと私は思います。調べりゃ調べる程ハラワタが煮えくり返る様な不快な歴史や現実を先の丸まった針でつついて徹底的におちょくりまくる……どっかの黄色いベストで(パリ)を破壊する自称正義のデモ行進や日本人…もとい沖縄県民の振りして新米軍基地建設反対とか軍靴の音がと騒ぎまくる阿呆とは一線を画す冴えたやり方だと思うのですがね…御客様はどう思いますか?


✳なお私個人としては米軍基地建設そのものは反対です…辺野古のアレは航空自衛隊の基地にするべきだと思います。那覇空港の混雑具合って最悪なのよ。


表向きは“差別なんか存在しない”と言って何でもかんでも発言を規制し“弱者は救済します…フリーマーケットのチャリティー参加や救世軍に寄付をお願いします”とか“クジラやイルカが可哀想だから水族館は止めろ”“檻に閉じ込められた動物が可哀想だから動物園は廃園&鞭は残酷だからサーカスで動物使うな”とやりつつ裏では病気になる人間=排除すべき弱者と軽蔑する……場合によっては娯楽感覚でハンティングを楽しみ自宅に剥製やトロフィーを飾り立てる異様な価値観。


なんぼ正論(ポリティカルコレクトネス)叫ぼうが一向に私の心に響かないんですよね。実際、廃園となった動物園やサーカス、水族館の生き物達はオークションに掛けられ殺されて剥製や標本になってると聞くと尚更そう思います。うん延々と毒ばかり撒き散らすのもアレですので本筋に戻します。


今回の映画のベースとなったのは日本未公開作品でアメリカでもカルト映画扱いされてる“ボス・ニガー(今じゃ放送禁止用語)”な物語。 具体例上げると日本では普通に公開された“黒いジャガー(シャフト)”や“吸血鬼ブラキュラ”みたいな黒人向けで登場人物が全員有色人種のみってジャンルが有ったのですよ。 当然ながら白人は視聴禁止…皮肉な事に差別される方が逆に差別するという可笑しな現象は今も続いてますね。


で当然ながら人種的優位さを顕にした差別や移民に対する嫌悪感がそもそも存在しない日本では“何がどう可笑しいのか解らない”という結末になりました…その代わりコッチは出身地別の誤解と偏見に満ちたソレが有りますが…日本人はソレをお笑いネタにするんだよなぁ。 まあ何がどう笑えるかなんて所詮はその土地に染み付いた文化の違いなんだろうなとこの歳になるとつくづく思います。 では簡単なあらすじへ…どうも文章で笑わせる才能がイマイチな私が書き連ねた独自解釈と説明ですので気軽に読み飛ばして下さいな。


後コレ書いてる最中“志村けんのバカ殿様・2019年の新春特番?”の肉布団エロが不謹慎だと騒ぎ立てるキチ○イの話聞いてしまってうんざりしました。悪ふざけや悪趣味な描写が嫌ならいっその事、両眼潰して鼓膜破壊したら如何ですか?きっとホトケ様のように穏やかな人生送れると思いますよ…あたしゃそもそもニュースと映画やアニメ以外、あの世界に興味無いからどーでも良いです。



【 アメリカ人には周知の事実だから説明描写有りませんがあの時代、鉄道財閥のヴァンダービルド/スタンフォード/ハティントン/ジェームスヒル/ハリスン家はそれぞれの祖国からの支援受け合衆国&近隣諸国侵略による見境なしの企業独占戦争を繰り広げていました……まあその被害を受けた人々の反感が20世紀から始まる自動車産業と道路網普及&鉄道事業の凋落に繋がる訳ですがね…とにかく邪魔するなら殺して奪ってしまえってノリが罷り通った時代があの西部劇の無法地帯です。 】


★“笑っていい友”やサタデーナイトライブの原型となった“エド・サリバン・ショー”のスタンダップコメディアンとして人気をはせた初の黒人アフロ・コメディアン“リチャード・プライヤー”とユダヤ系アフロ“ジーン・ワイルダー”はこの映画で初共演〜以降70年代の映画で共同脚本&共同主演を重ねます。



 黒人奴隷として鉄道建設に駆り出された主人公“バート(プライヤー)”は基本お調子者で能天気。ブサイクな白人看守に言われるがまま黒人霊歌に合わせてダサい作業なんてやってられるかよ、アレは俺達の曽祖父(ひいじいちゃん)達の時代の遺物じゃねーかとドゥワップで流行歌をアレンジしたら他の奴隷もノリノリになり現場は大混乱に……危うく見せしめで縛り首になる寸前、下心満載の州知事補佐へドリー・ラマーの策略でとある街へ保安官として赴任し治安回復させたら死刑は免除すんぞと交渉持ち掛けられ西部へと冒険の旅に出る。


新サイコ同様移動シーンで流れるテーマ曲は本当に楽団が演奏してたと言うベタなギャグを挟みつつ舞台はロサンゼルス近郊の街ロックリッジへ…。


実は主人公が送り込まれたロックリッジは合衆国の中でもバリバリの保守派が暮らす先住民どころか黒人やユダヤ人も容赦無く差別する危険地帯。 鉄道会社から多額の賄賂貰ったユダヤ系ラマー補佐の本当の目的は“銃と自由は死んでも手放さない・全米ライフル協会”みたいな住民の強制立ち退き…既に無法者のダーカート一味を送り込み不穏な雰囲気が漂うあの土地の独占でした。


赴任初日から露骨なまでの反感と反発を買ったものの、真面目に働き性根が真っ直ぐで人当たりも良いバートは年中酔っ払っては牢屋に放り込まれる常連達…特に早撃ち二丁拳銃の名手ジム(ワイルダー)通称ウェイコ・キッドと意気投合。二人かがりで忽ち治安を回復させた事でラマーは困り果て、新たに雇い入れた無法者の“モンゴ”更にはハニートラップとして見た目まんまマレーネ・ディードリッヒな“リリ・フォンシュタップ”を送り込んだのですが、モンゴはバートに心酔し保安官助手にリリーはバートの○○▶▷が▽□♂▼で馬並みなもんであっさり陥落(笑)


こうなったら住民の信頼を勝ち得たバートを倒し街の住民を皆殺しにして誤魔化そう……鉄道会社を通じてありったけの悪人共(何故か各地の先住民(インディアン)やヘルスエンジェンルスに完全武装のドイツSS部隊兵士も居るけど…面倒臭いから突っ込むな)を集め街を襲撃…パイ投げまでやらかすドタバタ気味な戦いはやがて撮影スタジオを跨ぎミュージカルの撮影現場や戦争映画撮影中のヒトラーや衣装担当するおネエな皆様まで巻き込んで収拾不可能な状況へ……取り敢えずコメディ映画だしご都合主義全開の結末で良いよねと無理やりハッピーエンドに雪崩込みます。


街の平和は守られた…つーか砂まみれの西部劇も暗躍する鉄道会社もコリゴリだ…次回作“大陸横断超特急(またてつどうえいがかい)”出演の為に馬を乗り捨て偶々田舎道に現れたタクシー拾って次の撮影現場へ向かう二人を映し映画は終わります。まあお笑い映画だしこんなエンドロールも有りだよねと逃げときますか。



では。





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