メル・ブルックスの新サイコ 77年
2014年3/1ガラケー投稿 2018年12/25タブレット端末にて改稿開始〜2019年1/11脱稿 不勉強なレンタル店ではヤングフランケンシュタイン共々ホラー&サスペンスコーナーに並ぶ定番作品
【 尊敬する師匠アルフレッド・ヒッチコックのサスペンス映画全作品を集大成しつつ悪ふざけ全開で遊んでみたイロモノ映画。ハリウッドのお約束や元ネタ知ってると尚更笑えるそうですが…別段詳しく無くとも楽しめますので気軽に見てね♥とまあそんなドリフ大爆笑風味な作品です。実は音楽やセットだけでなくカメラワークもヒッチコック風味で演出してます。 】
原題:HIGH ANXIETY.
高くて不安⇒高所恐怖症.
“お高くとまった奴”の意味も有ります
アメリカ劇場公開作品.
日本公開1978年.
★追記:ハリー・コニックJr版で主題歌ネット配信かCDリリースしてくれないかしら…オリジナルより格好良くって笑えるし
その昔“月曜ロードショー”で毎年放映されるのを楽しみにしてたドタバタサスペンスコメディ。そういや幼稚園まで過ごしその後は叔父達の寝室、そして爺様の農具置場になってた生家=最初にこの映画見てた場所はモノレール建設の為立退きとなり井戸や薪風呂諸共更地にされちまいまして、以降住んでた家=勿論この物語楽しんだ場所もその後倒壊し半年がかりで建て替えたんだよなぁ……と4年前はそんな事を思い出しながらDVD見てました。偶々今回書き直すに辺り動画サイト検索してたら2000年当時に歴代のメル・ブルックス作品を集大成しミュージカルに仕立て上げた…おそらくは何かのイベント、だって観覧席にオバマ大統領とか居てキングオブタイツのテーマで爆笑してるし…演目見る事が出来ました。
でこの作品…メル・ブルックス作品だけど珍しくミュージカルシーンが無かった事からトリビュートミュージカルではハリーコニックJrが主題歌歌うシーンになってまして彼が“お高く”と歌う度にお立ち台が容赦無く上がってゆくという鬼畜仕様となっており観客席に居たロバート・デ・ニーロが思わず吹き出してました…いいから降ろせ!本当に怖い(byハリー)勿論オチは出世作で有りリメイクも大ヒットした“プロデューサーズ”から…何故か最近になってパヨク団体=サイモン・ヴィゼンタール・センター(東ドイツ系のユダヤ人利権団体・ガチのユダヤ教原理主義者達)により不謹慎とされた為、カギ十字ネタやトルケマダ大司教のアレは自主検閲となったのはちょっと興醒めだったけどね。
それにしてもレンタルコーナーから古典的な“シチュエーションコメディ”が姿を消しつつ有るのは悲しい限りです。バラエティ番組のひな壇でしか見かけない様な駄目人間のちっちゃいコント収録した流行り廃りの激しいDVDなんかより長期的には確実にリピーター増やす名人芸を何故売り込まない?メル・ブルックスもモンティ・パイソンも果てはサタデーナイトライブの叩き上げの芸人達や古典落語のコーナーも爺婆増えるのが確実な未来見越して売り込みかけないとネット配信に駆逐されかねないぞ…と大手レンタル店の品揃えの悪さにはちーとばかしウンザリしてます。
原稿書き直し始めてしまうと再び同じ作品レンタルしてもう一度見たくなるものです。この作品だけは大抵のレンタル店に有るから見るのは容易いけど結局見ただけで感想すら書いてない作品も沢山有るんだよなぁ…"ブレージンク・サドル"や"ヤング・フランケンシュタイン"とか"サイレント・ムービー"もか……なるべく手早く直しますね。では本編あらすじに掛かるとしますか。
【 本編は悪ふざけ全開のコメディですが何故に邦題が“新サイコ”となったのか…コレ書き直す際色々知ったのですが、善と悪.○と✕…一度貼られたレッテルが死んでも変わらないダメリカにおいて…精神病院ってホラーゲームの舞台になる程の危険地帯だからです。例えば小説家が一度キチ○イとして放り込まれたら人権どころか財産や著作権まで奪われ全て病院の資産に……実はメル・ブルックスの友人達もオバマ大統領就任&医療改革(但し改善してもアフリカ内戦国の診療所以下)までそんな被害に有ってます。 】
★ちなみにどんな小説家や芸術家が被害に有ってるか…ウィキ読んでると結構多くて鳥肌モノよ(-.-)コカ・コーラの発明者同様に特許を銀行に寄付する手紙残してモルヒネの過剰投与で変死してても司法解剖行わず。捜査は地元有力者の推薦する保安官任せ…薬物や酒に依存するソイツが悪いでまかり通ってたのも有りますがね。名目上は監督の師匠ヒッチコックに敬意を込めて…本当は“増える○チガイ”と書いたら放送禁止用語になるからかも知れません。
ハーバード大学で教鞭をとる精神治療の権威この物語の主人公“リチャード・H・ソーンダイク教授”は前任者アシュリー博士の急逝によりロサンゼルスにある大学の稼ぎ頭”とてもとても重症な患者の為の精神病院“(英文に直してもメチャクチャ長いです)に新しい所長として赴任する事になりました。ヒッチコック映画風なサスペンス風味満載の緊迫感あふれる音楽と共に、変態の都=ロサンゼルス空港から物語は始まります。
☆昔のダメリカサスペンス映画じゃ運動神経抜群で二枚目、何でも知ってる“大学教授”が探偵役でした…学歴主義は何も霞が関に限った事じゃ御座いません。
飛行機の中から楽しげに街を見下ろしている乗客達の姿…だけど高所恐怖症なソーンダイクだけは恐怖で猫みたいに硬直中…やる事なす事さり気なく無礼な主人公はスチュワーデスにゲロがいっぱいに詰まったエチケット袋をプレゼント。受け取る羽目になった乗務員の微妙な表情はガチです(笑)出来ればアップでどうぞ…をプレゼントして到着ゲートへ早速挙動不審で誰かを刺し兼ねないお婆ちゃん&コートを着た刑事風の露出狂に酷い目にあわされます。
まだ空港に着いたばかりなのに心底疲れ切ってタクシー乗り場へ…実は今迄流れてたサスペンス風味のテーマ曲は空港のBGMだったとオチがついたところで…待ち構えていた強迫性障害の運転手ブロフィに写真撮られまくった末に漸く病院に、言い間違いを怖がり動詞を何故か二回繰り返す彼との会話から病院の改革に熱心だった、前任者の“不可解な死”にまつわる衝撃の事実を知らされ事になりますが…丁度主人公の側で演奏旅行中ロサンゼルス交響楽団の皆様が練習やってたのよ(汗)この場面以降も要所要所で音楽による遊びが見事にやらかしてくれやがり物語は一気にサスペンスモードに……なるのか?
☆新聞ネタはヒッチコック映画のオチの定番です。
病院で待ち受けていたのは“慇懃無礼な執事にしか見えない副医院長チャールズ・モンターギュ”と何か居るだけで威圧感満載な老看護婦長“シャーロット・ディーゼル”に異様に怯えまくる医師達の姿。そして主人公の恩師だった老医師で病院顧問“リローマン・オールドマン教授”が登場します…彼とブロフィ運転手だけが病院内の味方です。所長室は飛び降り自殺が容易なやたら見晴らしの良い崖っぷちの上…恩師と業務の引き継ぎ中に下を見てしまい思わず発作が…かなりお喋りなモンターギュ副医院長のせいで高所恐怖症は病院全体にバレてしまいました。
患者がコッカースパニエルとか…小ネタはさり気なくスルーして前任者が残した財務資料を調べた主人公は不愉快な事実に気が付きました。利益優先で運営してるこの病院、創立以来患者は誰1人退院した記録が有りません。入院患者は金持ちばかり…全ての資産を治療費で吸い取られ死なない限り…もとい例え死んだとしても解剖や医大生の教材に使われ1歩たりとも此処から逃げ出せない…そんな悍ましいシステムが構築されています。
なおアメリカの医療費は全て患者&家族の全額負担。簡単なケガの治療でも軽く数百万円超えますので、基本病院に行く人がおらず今も乳幼児の死亡率は世界トップ…前に興味持って調べたら病院で出産したら日本円換算で軽く180万円請求され(2017年改革で97万に…それでも世界最高額)薬や点滴なんて軽く50万円ぐらい請求が来ます…よってあの国での怪我や病気での死亡率はアフリカの紛争地帯以下です。保険料もどれくらい支払わないかで担当者の給料が違いますから保険料は払うだけ無駄。最近じゃ日本にも進出し詐欺同然の支払い遅延トラブルおこして警察や健康保険庁が介入してますがね…逃げられる事も多い様です。上記の理由で患者は金持ちだけです。
いくらお金を持っていようがコレはあまりにも酷すぎる。患者の治療で主人公が何度巡回しても病状は悪化するばかり…理由は絶えず後ろに付いて回る副医院長と看護婦長なんだけどね“志村!後ろ‼”な状況なのに何故気付かない?真相知ってるビビりな医者ウェントウォースは病院から逃走&警察に泣き付こうと車で州境まで逃走を図りますが看護婦長ディーゼルの策略により謎の事故で急死してしまいます。
病院から逃走&謎の死を迎えた医者が気になる主人公ですが、精神医学会の論文発表会が待っています。ニコニコ見送る副医院長と婦長に説得されて、都会のホテルへ。ところが予約されていた部屋は何故か最上階でした。怯えながらも事故の続報が気になる主人公はしつこいぐらいホテルのボーイに新聞を要求します。
シャワーを浴びる主人公…誰も嬉しく無いサービスシーンです
サイコのシャワーシーンそのままのカット割で行なわれたのは新聞振りかざすボーイの暴行行為…出来れば日本語バージョンがお勧めです。声優さんの演技が最高なんだこれ!
「新聞!シンブンだ!クソッ!ベルボーイだからって馬鹿にしやがって!!」
謎の人影は、新聞を届けに来たボーイさんでした…果てしなく怖いあの効果音、メッタ打ちにあって気絶しシャワーカーテンを引いたカット、瞳孔が開いた目のアップ、排水溝に流れる新聞のインク……チップはやらんぞ(怒)ボーイさんの再襲撃を警戒中の主人公の前にようやくヒロイン登場です…17階まで階段登って来たから息をハアハアさせながらですけどね。
『強制入院させられた父を返して』
入院患者ブリストベン(自分が犬になったと信じこんでいる)の娘ビクトリアでした……いや、無理じゃね?ところが父親の写真を見て事態は一変します。患者はすり替えられていましたどこをどう見ても別人です。
☆二人が仲良くなるシーンで例の主題歌が登場するのだけれど…ディナーショーに馴れてる主人公が地味に笑えます。
患者すり替えがバレた全ての事件の黒幕は勿論婦長のディーゼルと副所長のモンターギュ。監視といざという時の口封じの為にソーンダイクに貼り付けていた銀歯の殺し屋にして変装の名人ブレースにより問答無用で冤罪かけられ主人公は逃亡生活に突入……警官は撒いたけど公園では何故か鳩の大群に襲われ…オチはオリジナルの“鳥”ではペットショップだった現クリーニング店…再び公園へ舞い戻ったソーンダイクは“目立たない様にとルイヴィトン柄に特別塗装されたベンツ”でやって来たビクトリアと冤罪を晴らす為の密談を…。
その頃ブロフィは病棟に戻りあの時新聞社に持ち込んだ写真を拡大…遂に主人公の無実の証拠を掴みますが追い詰められたモンターギュとディーゼルは彼を隔離病棟に拘束〜まあ此処等辺りのシーンはまんま50年代のサスペンス映画同様割とグダグダな描写が続きますのでサラッと流しますが唯一の見せ場はこんな巫山戯まくりなお笑い映画で真面目に殺し屋やってるブルースの姿かな…運悪くガラスで串刺しとなり断末魔を迎えるシーンがヒロインに
○精した瞬間のエクスタシーを聞かせる為電話した変態と間違われる描写が遣る瀬無いけどね。
そしてクライマックスは何故か病院の敷地内に設置された崖の上の灯台での悪役二人との対峙シーン……何故かディーゼルは魔女の帽子にマントとほうきに跨ったままアイキャンフライしマゾのモンターギュはモンターギュはプレイ要求したから容赦無く叩きのめされる訳ですが…まあ色々あってソーンダイクとビクトリアは結婚…撮影が失敗してうっかり壁破壊しちゃったけど何とか誤魔化しといてねと監督と撮影スタッフが逃げ出すシーンでエンドロールに入ります。
2022年11/20 細やかな後日談 YouTubeで偶々見掛け爆笑したのがウマ娘プリティーダービーの Ms.VICTORIA だってハリー・コニック・ジュニアが頼むから降ろして怖いとオチ付けたエレベーター式なお立ち台が登場するし 歌は好きだし女の子も滅茶苦茶カワイイんだけどさ 変なイメージ付いちゃったから妙に可笑しくて




