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クレムリンの枢機卿 88年

2025年8/17〜同日夜 タブレット端末にて執筆し脱稿 即日投稿 本当に入手諦めたタイミングで入荷した図書館本なので早めに読んで書いてます 文庫本だけど紙質劣化しまくりなので早めに撤去されるかも? 時系列的には[パトリオットゲーム]から5年後 [レッド・オクトーバーを追え!]の約2年後ぐらいだけど小説としてはシリーズ3作目 良いね2つありがとうございますm(_ _)m

【 メインストーリーは共産圏崩壊とビーム兵器やレールガン開発失敗により既に昔話と化したSDI=スター・ウォーズ計画巡るソ連vsアメリカの謀略戦ですが裏のテーマはどんな国や業界にも居る"善悪論を錦の御旗に他人を蹴落とし他国危険視した挙げ句侵略戦争始めたりと余計な諍い招く超有能無能者(プーチン・タイプ)の穏やかな排除のやり方" 結局アメリカ合衆国は本作エピソードと異なり此れに失敗したので露助のウクライナ侵略だの中華人民共和国の増長招く結果迎えてます 】


★滅茶苦茶売れたけどリアル・ゲラシモフ=プーチンや習近平排除出来なかったツケは重過ぎた 其れはかつてのアドルフ・ヒトラーやスターリンにも当て嵌まる話ですがね


原題:THE CARDINAL OF THE KREMLIN

クレムリンの枢機卿(すうききょう) スパイのコードネームが枢機卿(カーディナル)だったので

アメリカ テクノスリラー小説

トム・レオ・クランシー・ジュニア 著

翻訳版は文藝春秋社より1990年文庫化

クレムリンの枢機卿 上下巻

ジャック・ライアン・シリーズ3作目

❖映画化企画はソ連崩壊により無期限停止


 令和7年8月17日 1987年製の飛行機プラモ[F106Aデルタ・ダート]を2機入手 例によってデカール修復作業から始め塗料揃えたり組立て前に資料集めたりとほぼ2週間・実質作業4日掛かりで仕上げ執筆再開(今回は無い無い尽くしだったので準備手間取った) その過程で借りてた参考書籍返却するため図書館へ…… 書籍入手断念しWikipediaのあらすじ説明も割とちんぷんかんぷんだったから映画化された作品だけ取り上げる予定だったジャック・ライアンの小説が書棚1列占拠してる(笑) そのかわりクライブ・カッスラー作品が書棚から殆ど消えてますが其れはそれとして慌てて借りて先ずは1作 出版当時〜10年前に此れ読んでたら途中で怠い面倒臭いと投げ出した筈だけど何とか読み終えた所です


小見出しにも書いた通り本作のテーマはアメリカはレーガン政権が莫大な国家予算投じた"SDI=戦略防衛構想/別名スター・ウォーズ計画1983年〜1988年" ワルシャワ条約機構による先制核攻撃から北アメリカを守るため ミサイル衛星&レーザー攻撃衛星に偵察衛星/衛星軌道攻撃ミサイル/早期警戒機による防護システムの開発と実戦配備 とは言えその原因が"大東亜戦争中、うっかり合衆国が共産圏に不時着させたB29戦略爆撃機"を元に完コピしたTu-4戦略爆撃機とルーズベルト政権下に情報流出黙認してた原子爆弾の製造ノウハウ そしてナチス・ドイツから技術者ごと持ち帰る暴挙を見て見ぬ振りしたV2ミサイルですのでもう阿呆かと なお[F106A/Bデルタ・ダート]は核ミサイルや核爆弾搭載した爆撃機を撃墜するため開発された戦闘機でその隠し球は[AIR-2Aジーニー]と命名された核ロケット弾でした 其れ使ったら電磁パルスで自機も只では済まない自爆兵器 ただし一回だけ行われた実弾演習では機体生還してます。


パイロットはガッツリ被爆したらしいのですが詳細非公開 そもそもオゾン層を超える高高度飛行が当たり前で致死量レベルな宇宙線や紫外線浴びる軍用機乗りや宇宙飛行士が皮膚癌や甲状腺癌になる可能性は極めて高いので発症しても裁判にすらなりません


奇しくも本作出版された1988年に老朽化による稼働率低下を理由に退役 標的機やNASAでスペースシャトルの大気圏エスコート用に使われた機体も1998年にその役目終えてます SDIに関しては結局アメリカのみならず露助も莫大な予算注ぎ込んだけど開発失敗 少ない予算遣り繰りしながら射程距離も破壊力もSF映画レベルでコストは実弾より遥かに安価なレールガンを実用化したのは日本だけでした 勿論アメリカ合衆国と欧米はその技術タダで寄越せと露助や中共と一緒に圧力掛けてますが相手にしないのが賢明かと キチガ◯に刃物は厳禁よ



【 物語の時系列は1986年頃、ソ連によるアフガニスタン侵略はCIAとイスラエルやサウジに伝手持つ上院議員の暗躍で泥沼化 史実では体制崩壊寸前な共産圏の軟着陸目指しミハイル・ゴルバチョフ書記長による改革開放経済を目指す転換期 でも結果的に視野狭い軍部の反乱に加えとある野心的な元KGB長官ウラジミール・ウラジミーロヴィッチ・プーチンが黒幕となる傀儡政権の誕生を招きます 】


★共産主義の実験動物(モルモット)な露助が望んだのはかつてのレーニンやイワン雷帝の様な即決即断な独裁者 毛唐やアフリカ系に中共もそうだけど大概の輩は自身で決断なんてしたくないからこそ王様欲しがる


 1986年1月 アフガニスタンを舞台に描かれるのは 3年前故郷の集落を住民諸共根こそぎ焼かれ妻を殺され1人息子をソ連に拉致され復讐者と化した元教師のムジャヒディン[射手]と少年期の相棒で弾薬運び役の[アブドゥル]のエピソード 2人が撃墜した輸送機やMi24戦闘ヘリから回収した装備や書類と引換えに携帯対空ミサイル(スティンガー)を供与するも侵略戦争への介入を許可されず難民実質見殺し厳命されてるCIA工作員[エミリオ・オーティス]の葛藤と罪悪感 そして彼等の苦難を所詮は他人事と傍観するCIAパキスタン支局の上司や同僚達が描かれる 後年ソ連撤退後、彼等ムジャヒディンと難民達の社会復帰を放り出し 作物すら育たない荒野と化したアフガンをそのままにしたツケはあまりにも重かった


同じ頃アメリカ合衆国某所では1年余りの解体調査を終え本物の沈船となるべく最後の航海へ出る元ソ連海軍原子力潜水艦レッド・オクトーバーの出航を見送るマルコ・アレクサンドロヴィッチ・ラミウス艦長こと[マーク・ラムジー]と主人公[ジョン・パトリック・ライアン・シニア=ジャック・ライアン]の再会 亡命後はバハマで"大西洋海中試験・評価センター=AUTEC"教授として若き潜水艦乗りを鍛え上げるラムジー(ラミウス) レッド・オクトーバーを見送った後はモスクワで開催される核兵器削減交渉オブザーバーとしての任務に就く主人公(ライアン) 御年35歳で博士号持つ主人公を協力者として取り込もうと接近するKGB諜報員[セルゲイ・ゴドロフ]の暗躍 双方が向ける核ミサイルを半分とする条約は無事締結されるも何方も密かに核ミサイルや監視衛星システムを無効化するべく莫大な予算を投じたレーザー攻撃兵器の開発が始まっていた


アフガン近郊で当時はソ連領だったタジキスタンにてKGB局員による厳重な警備下、実用テストに踏み切ったレーザー砲"輝く星"の情報掴んだのは偶々目撃者となった[射手&アブドゥル]コンビ 独ソ戦では国家内務省NKVDにより多くの部下や同僚を無駄死に追い込まれ 30年前に草創期のKGBによる冤罪事件で妻子拷問死した陰惨な過去を持ちCIA潜入諜報員"枢機卿(カーディナル)"となった国家英雄で国防省穏健派[ミハイル・セミョーノヴィッジ・フィリトフ陸軍大佐=ミーシャ]が情報裏取り行う最中、偶発的な事故により容疑を掛けられ 反米主義者でナルモフ書記長等、穏健軍縮派を失脚させようとKGB長官[ニコライ・ゲラシモフ]とその部下で尋問官[ヴァトゥーチンKGB大佐]の独断専行により核兵器削減条約すらも風前の灯となる最中 逮捕拷問受けてる"枢機卿(カーディナル)"を奪還し合衆国に亡命させるべく始まった[ジャック・ライアン]と[ラミウス艦長]による謀略戦 


そして後年ライアンの息子共々主人公となるCIA工作員[ジョン・クラーク]にシリーズ1作目で主人公等と共に活躍した原潜ダラス艦長[バートロメオ・マンキューリ]を始めとする多数のキャラクターが登場し活躍 ソ連サイドでは穏健派とCIA双方に追い詰められた[ゲラシモフ長官]がアメリカ合衆国側の核ミサイル要撃レーザー砲"ティー・クリッパー"のプログラマー[アラン・グレゴリー陸軍大佐]を潜入させたKGB暗部使い拉致を企てる最中 難民キャンプで無差別殺戮行ったソ連軍に復讐すべく[射手]とムジャヒディン決死隊はタジキスタンに潜入し"輝く星"の破壊工作に踏み切った 一歩間違えば第三次世界大戦と成りかねない状況下、ライアンとラミウス艦長が撃った大博打は失脚或いは後先考えないクーデターに踏み切ろうとする[ゲラシモフKGB長官]とその家族のアメリカ合衆国への亡命 [アラン・グレゴリー大佐]奪還作戦に[カーディナル]奪還 そしてムジャヒディン決死隊による"輝く星"攻防戦 無差別爆撃で消し飛んだアブドゥルの敵討ちと死地求める[射手]の壮絶な最後と施設破壊 美味しいとこ総取りな[ラミウス艦長]の暗躍とか色々見せ場作りつつ物語は何とか穏便に終息するも拷問と独ソ戦時代の古傷が元でカーディナルことミーシャは亡命先のアメリカでその波乱に満ちた生涯を眠る様に穏やかに終える


❖本作のもう1つ隠れたテーマが"現実世界に善悪の基準なんて存在しない"こと この手の小説で初めてやった事ですが 日本じゃ[鉄腕アトム]の時代から其れが当たり前 だけど欧米や特亜三国に南米アフリカやアラブですらも中々認められない価値観 よってソ連サイドのエピソードでは主人公達はかなり悪辣扱いされてるのが新鮮でした


❖核ロケット弾ジーニー使った最初で最後の実弾演習はF106やその前身のF102ですらなく 万が一損失してもリスクが低い二世代前の迎撃戦闘機F89スコーピオンを使用 現物は記念機として今も屋外展示されてます(多分被爆はしてません(笑)) 試しに爆発させたら爆心地から半径3000mは死の世界 勿論地上もガッツリ被爆したので最後の手段となりました



❖他にもCIA御用達のVC137輸送機乗組員の活躍に立ち位置まんまガンダムジークアクスのエグザベ君な[ゲンナジー・イオシフォヴィッチ・ボンダレンコ大佐]のエピソード KGB潜入工作員[ターニャ ・ビシャリーナ]の不幸な最後とかあまりに登場人物多過ぎて文庫本の登場人物リストからも外されてるFBI捜査官達のドラマとかもう多過ぎ(笑) メインストーリー以外のエピソードはかなり端折ってもこんな感じです 此れそもそも映画化するのが間違ってる様な気がします。


❖なお一緒に借りたトム・クランシー共著の別シリーズと久し振りに見掛けたディーン・クーンツのホラーサスペンスは8/20に読み終えた所ですが……まぁ合う合わないって同じ原作者でも偶に有るんだよと知らん振りで  ノリは[魔法科高校の劣等生]+[映画GIジョー]だけど比べるとかなりの劣化版だわ此れ(苦笑)


2025年8/27 暫定838話 エンド・オブ・ステイツ 19年 新規割込み投稿


2025年9/4 暫定444話 関心領域 23年 新規割込み投稿

2025年9/1 暫定470話 有罪、とAIは告げた 24年 新規割込み投稿

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